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「残業はないと聞いていたが、実際は毎日のようにサービス残業をしている」「求人票に書かれていた給料よりも安かった」など、ハローワークを利用して転職した人が、求人票や面接で事前に聞いていた労働条件と違っていた、というトラブルは後を絶ちません。

転職活動をしていると、焦りから「早く転職先を決めたい」と思いがちですが、早まってブラック求人や空求人に引っかかってしまうと、また職を失い、経歴に傷がつくことになりかねません。そうならないためにも、トラブルを未然に防ぐことが最良の選択です。

こちらでは、ハローワークの嘘求人を見抜くコツについてまとめています。これから転職活動を始めようと思っている人、今ちょうど転職活動をしているという人は、ぜひ読んでみてください。

なぜハローワークの求人にはブラックや空求人が多いの?

ハローワークは求人の正確性をチェックしない

ハローワークで扱う求人は、既定の用紙の記入箇所を埋めれば、そのまま事務的に入力され、掲載されます。基本的に、求人を出す企業に詳細をハローワーク側がチェックしたりヒアリングしたりすることはありません。そのため、求人票に書かれている条件が現実に沿ったものかどうかわからない場合も多いのです。企業はより良い人材を集めたいと思っているので、少しでも良い条件を記載して目に留まる求人票にしがちです。

また、ハローワークは求人を出す側も仕事を探す側も無料で利用できるツールです。採用活動にお金をかけられないような事情がある会社も利用できるので、知名度はないが優良企業である場合にはとてもメリットがありますが、その便利さを悪用する会社があるのも事実です。

人を集めるために目に留まるような好条件を記載する「釣り求人」

不景気が続いていますが、仕事がないわけではありません。事業主と求職者のミスマッチは転職市場でも大きな問題となっていて、「就きたい仕事がない」というのが現実です。最初からシビアな条件を書いていては、なかなか人が集まってくれません。

「未経験者歓迎」と書かれてあった会社に採用されたが、実際の業務では英語や中国語が必要だったとか、経理の経験がないとできない仕事を一人で任された、など業務に支障が出るケースも起こっています。

雇用関係の助成金目的の「空求人」

また、不景気が続く中、高齢者などの就職困難者を雇い入れた際にもらえる助成金、未経験者や卒業三年以内の既卒者や中退者を雇い入れる際にもらえる助成金など、事業主が受け取れる雇用関係の助成金も各種設定されています。これらの助成金を目的に、本来採用する気がないのに求人を出して採用し、試用期間でやめさせる、といった悪質なケースもあります。

ハローワークのブラック求人や空求人を見抜くコツ

常に求人票が出ている会社は要注意

こまめにハローワークの求人をチェックしている人ならわかりますが、労働条件が良いのにずっと求人票が出ているような会社は要注意です。労働条件が良ければ、人は集まってきます。それなのに求人票が常に出ているということは、採用しても何らかの理由で仕事が続いていないということです。実際の労働条件と違うのか、実際は人手が足りているのに助成金目当てに空求人を出しているのか、いろいろなケースが考えられますが、いずれも疑う必要があります。気になる求人があれば、ハローワークの窓口で聞いてみてください。ハローワーク内でも情報が共有されているケースもあり、その場合は事前に教えてもらうこともできます。

給与や残業時間など、記載されている数字に大きな幅がある

ハローワークの求人は、不特定多数に向けての条件なので、給与や労働時間などに幅を持たせることは一概に違法ともいえません。しかし、その幅が大きすぎるのは要注意です。記載されている給料の幅が大きく、「経験や年齢を考慮して決定します」というケースが多いのです。ハローワークの場合、窓口はあくまでも紹介業務だけなので、採用までの過程にコンサルタントなど第三者が入ってくれるわけではありません。自分で給料交渉をすることは難しく、多くの場合、下限で給料が決まってしまいます。

ハローワークの求人票に嘘の記載をしたら罰則はあるのか

ハローワークは、誰でも気軽に利用できる仕事探しのツールとして便利なツールです。しかし、悪意を持って利用する事業主がいることは知っておきたい現実です。

ハローワークの求人票は、労働基準法第15条にある「労働条件の明示」には当たらないため、求人票に嘘を書いても法的な罰則はありません。そのため、見かけの良い条件を並べた求人票を作る企業が後を絶たないわけです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

厚生労働省では、平成26年3月24日から「ハローワーク求人ホットライン」を開設しています。給料面や就業時間など求人票の記載内容と実際の労働条件が異なる場合に相談できる窓口です。転職先で困った状況になった時に相談できる窓口があることを知っておけば、万一の場合でも安心です。

しかし、ブラック求人や空求人などを見抜くコツを知っておけば、トラブルを未然に防いで、スピード勝負の転職活動でタイムロスを避けることができます。いろいろなケースを知り、判断力を身につけておきましょう。


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