変化する日本の労働環境による鬱病

日本の労働環境は戦後からさまざまな変遷をたどり、その形を変えてきました。1990年代のバブル経済の崩壊以降、それまでの終身雇用や年功序列という日本人が信じてきた価値観が過去のものとなり、会社のために残業や休日出勤も厭わず働けば、誰もが管理職になれた当たり前も、いつの間にかそうではなくなりました。

外資系の進出により年棒制や成果主義が良い仕組みであるように妄信され、全く企業風土に合わない日本企業にも無理やり導入されては、収拾のつかない混乱を招きました。こうした雇用形態の変化は、バブル崩壊以降の長いデフレ期間中に加速度的に進行し、さらに法改正による免罪符を与えられた企業は、こぞって派遣社員の採用を推進し、正社員の割合を7割以下にまで減らすようになりました。

その結果として、現在の日本に生じている現象は格差社会の悪化であり、正社員と派遣社員の経済所得格差は、年を追うごとに拡大しています。この背景を踏まえれば、今現在正社員として雇用されている社会人が、その地位にしがみつこうとしても当然の成り行きです。

一度失った正社員待遇を取り戻すことは、増え続ける派遣社員の数を客観的に分析すれば難しいことは明らかです。では、そうした社会の変化を冷静に見極めている正社員が、その企業で過酷な環境で働かされている実態に直面した場合、どういう自衛をとるでしょう。

例えば、上司によるパワハラやセクハラといった精神的苦痛を与えられている場合や、労働基準法に定められた残業時間の上限を大幅に超えるような、恒常的に残業が多い職場で過労死してもおかしくない疲労を抱えている場合、またはその両方に疲弊している最悪の場合に、最も簡単な選択肢は他社へ転職することでしょう。

正社員としての実績がある人にとってはそれほど難しいことではないでしょう。転職エージェントのサポートなどを上手に利用すれば、むしろ収入もアップさせられる理想的な転職の実現も可能でしょう。しかし、社会人としてとりたてて実績のない人にとっては、転職先を探すのも難航するかもしれません。

求職者の数が増えるほどライバルは多くなり、希望する転職の可能性が低下することも必然です。それを実感している人ほど、今の勤め先企業をとにかく退職してから、改めて転職活動を開始するなどとは、ギャンブル以外の何物でもなく感じることでしょう。

そうすると転職の希望がかなうまでは、きついやめたいという気持ちを抱え続けたまま勤務し続けることになります。そんな多大なストレスを抱えた状況では、鬱病になっても、最悪のケースとして過労死をしたとしても全く不思議ではありません。

なぜ鬱病でも仕事を辞めずに、そして過労死することを選ぶのか

そうした人たちの気持ちを完全には測れない部外者にとっては、過労死するまで働くくらいなら辞めればいいと意見をすることは簡単です。事実、そういう声は世間に多いことでしょう。命よりも仕事が大切なんてバカげていると思うことも最もです。では、誰もが簡単なことと思う仕事を辞めるということが、過労死という結果に陥ってしまった人たちにはなぜ選択が不可能だったのでしょう。

過労死には肉体的な限界を超えて働き続けた結果、脳梗塞や心筋梗塞といった病によって命を落とすケースもあれば、精神的に鬱病の状態になり、自殺にまで至る心の病のケースもあります。この原因について多くの人が研究や考察を重ねていますが、共通している認識としては、過労死にまで追い詰められた人は会社を辞める選択をしなかったのではなく、冷静な判断力を失って選択が不可能だったということです。

正常な精神状態の時には、人間は誰しも妥当な判断ができるものです。また精神的に、または肉体的に過酷な状況が長期間に渡って続くと、徐々に気持ちにも体調にもさまざまなSOSのサインが現れます。例えば夜に熟睡できないとか、何度も起きてしまう、起きる度に尋常ではない量の汗をかいている、出社の途中で会社に近づくに連れて腹痛がひどくなるなど、どう考えても普通ではない体の症状です。

またはいわゆるサザエさんシンドロームと呼ばれるような、明日からまた仕事だと考えるだけで鬱になったり、うっかりミスや心ここにあらずといった状態がしばしば起こるといった心の症状もあるでしょう。

このような症状を自覚していてもそうしたブラックな仕事を辞められない原因は、主に2つ考えられます。まずは職場全体がそうしたブラックな環境にあるため、辛いのは自分だけではなく社員全員が同じなのだと現状を受け入れてしまうことです。その環境では当たり前とされる状況に慣れてしまって、何かおかしいとは感じつつも、自ら行動を起こすまでには至らない心理状態が続くことです。

皆が同じ過酷な状況にいるので、自分だけでもそこから逃げればいいという発想自体がなくなってしまうわけです。ひとたび自分が辞めたら、残された同僚や上司、部下に迷惑がかかると言われれば、一種の裏切り行為であるかのような罪悪感に襲われるのでしょう。他者への共感を持たない人であれば、自分には関係ないと、あっさりと職場を去ることにためらいなど持たない場面です。しかし、優しく真面目な人ほど、その罪悪感から罠に陥りやすいと考えられます。

もう1つは、誰かのために我慢しなければという気持ちです。結婚する前の独身時代であれば、その対象は両親をはじめとした家族かもしれません。その就職の際にお世話になった先輩や恩師かもしれません。そうした人達に心配をかけたくない、迷惑をかけたくないという気持ちが勝ってしまって、仕事を辞めるという選択が困難に感じるわけです。


もし結婚していて子供もいるような場合は、パートナーのために、また保護者としての責任感から、仕事を辞める選択が出来づらくなるでしょう。客観的にみれば、自分のことを大切に思ってくれているであろう人たちこそ、体を壊してまで、または精神を病んでまで頑張って働いて欲しいなどと考えるはずがありません。自分の体を労わって欲しいと思うはずです。

それなのに、過度のストレスも加わって正常な判断を失うことで、そんな独りよがりな錯覚や誤解を払拭できないまま、辛い状況を限界を超えてまで受け入れてしまうのでしょう。その結果が、連日の長時間の残業によって帰宅もままならず、実の子に知らない人呼ばわりされてしまうなどの残念な経験を招いてしまうのです。さらにその先に過労死があれば、悲劇としか言いようがありません。家族のためと言いながら、家族に多大な迷惑をかけてしまいます。

鬱病や多大なストレスで仕事を辞めるには

では、どうすれば精神を病むほどのつらい仕事を辞められるでしょう。それは冷静な判断を失っている自分に、救いの手を差し伸べてもらうことです。家族などの身内では罪悪感から相談をしにくいのが現状ですから、専門のカウンセラーに相談することです。

自分一人で悩んでいるうちは、視野が狭まっていく一方で、建設的な意見など望めません。精神的な鬱病の自覚があるのなら専門医の診断を受けましょう。今の自分には転職は無理と決めつけず、転職のプロであるエージェントに相談しましょう。きっと、自分一人では見えなかったアドバイスをしてもらえるはずです。

鬱病を克服し、今の仕事を辞められる転職に成功した時には、あの時に悩んでいたことは何だったのだろうと思うはずです。


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