金融業界で経験を積んで、さらなるキャリアアップのために転職を考えている人の選択肢の一つに投資ファンドがあります。投資ファンドは、機関投資家として、さまざまな投資をし、利益を上げることを目的とした組織です。投資ファンドは魅力的な業種として、未経験から転職したい人も少なくありません。でも、金融に関する専門知識が必要な投資ファンドに、未経験から転職することは可能なのでしょうか。

こちらでは、投資ファンドに未経験で転職する方法仕事内容・年収失敗しない求人の選び方などについてまとめてみました。未経験から投資ファンドへの転職を考えているなら、ぜひ参考にしてみてください。

投資ファンドの仕事内容・年収・将来性は?

ファンドの掘り起こしから資金回収まで仕事内容は多岐にわたる

投資ファンドと一言で言っても、いくつかの種類があります。成長性のある未上場企業に投資してキャピタルゲインを狙うベンチャーキャピタルや、多数の投資家から集めた資金を投資してキャピタルゲインを得、投資家に分配するバイアウトファンド、企業の経営の立て直しを担う再生ファンドなどです。
ファンドを組成する、案件の新規開拓をする仕事、事業計画の分析や将来の予測を立てる仕事やIPOやM&Aの実行など、投資ファンドのどの部分を担当するかによって、仕事内容は多岐にわたります。

代表的な投資ファンド会社

世界最大級のプライベート・エクイティ会社であるカーライル・グループは、世界20カ国にオフィスを構えています。その他、バイアウトが得意なKKR、不動産も得意なブラックストーン・グループ、これらの3社を合わせて、投資ファンドの「御三家」とも呼びます。
国内の投資ファンドでは、みずほFG系列のみずほキャピタルパートナーズをはじめ、東京海上キャピタル、丸の内キャピタル、野村アセットマネジメント、日興アセットマネジメントなど大手金融グループに属する投資ファンドが多く存在します。

投資ファンドの種類によって年収や労働時間は異なる

平均的な年収は900万円前後と高めですが、投資ファンドの種類によっても異なります。ベンチャーキャピタルの場合、年収は約700万円~1000万円、バイアウトファンドの場合、年収は約800万円が相場です。また、経営に苦しむ企業の立て直しを目的とした再生ファンドは成功した場合の利益幅が大きいため、年収も約800万円~1600万円と高めです。総じて、業務内容のリスク幅に応じて、リターン(年収)も変動するケースが多いです。
労働時間は、どうしても投資先や顧客に合わせる必要があるので、決まった時間に出社・退社ということはなく、休日もままならないことは覚悟しておく必要があります。

自身のキャリアアップにもつながり、将来性に期待できる

企業活動のボーダレス化が進み、ITも日々進化している近年、投資ファンドはますます注目され必要とされる業種の一つに挙げられます。
投資ファンドそのものに将来性もありますが、高いスキルを持った人々の集まりである投資ファンドで働くことは、自分自身のキャリアアップにつながります。また、顧客や日々関わる人々は企業の経営者や未来の成功者となる可能性を秘めているなど、良い人脈も広がります。投資ファンドで培った経営ノウハウや人脈を活かして、将来、独立して経営者になる人も少なくありません。

未経験から投資ファンドに転職する方法

求められるスキルは?資格は必要か?

投資ファンドで働くために必須の資格はありません。ただし、投資家から多額の資金を預かるという責任の重い仕事なので、専門的な知識や高いスキルを求められます。
海外との取引も多いので、資格はなくても英語力は必須です。TOEICなど、英語力を計る目安になるものがあれば転職の際、先方にもわかりやすいです。
そのほか、公認会計士やMBA、証券アナリストなど金融や経営にかかる資格を持っていると有利です。

30代前半までが勝負、金融に係る様々な経験を積んでおくことが必要

未経験からの転職は不可能ではありませんが、これまでが全くの畑違いの仕事で、金融や経営のスキルもキャリアもない場合は現実的ではありません。業界は違ってもM&Aに携わった経験があるとか、金融業界でIPOに携わった経験があるとか、それなりのキャリアが必要です。未経験なら、20代後半から遅くても30代前半までが限界です。それ以上の年齢だと、よほどのキャリアやスキルがないと厳しいので、未経験からは不可能と考えたほうが無難です。

MBAや証券アナリストなど計画的に資格を取得しておく

投資ファンドの求人をハローワークや一般的な転職サイトで見つけるのは現実的ではありません。投資ファンドや金融業界に特化した転職サイトやハイキャリア層向けの転職エージェントなど、専門的なところで探すのが早道です。また、MBAや証券アナリストなど、書類や面接でアピールできる資格を計画的に取得しておくのも未経験からの転職を叶える近道です。

未経験から投資ファンドに転職、失敗しない転職先の選び方

選んではいけない投資ファンド求人の見分け方

投資ファンドは基本的に少数精鋭で能力の高い人が集まっています。未経験OKでキャリアやスキルも特に不問という求人や、いつも求人が出ているような投資ファンドは、ブラックの可能性もあるので要注意です。また、株式相場が好調なときは求人が多いなど景況感に左右されやすいので、その点も注意が必要です。

求めるスキルや資格など具体的に明示している求人がおすすめ

投資ファンドの仕事は、担当する部門によって実に幅広く、多岐にわたります。求人内容に具体的な仕事内容や求めるスキル、資格などがはっきりと明示されている求人がおすすめです。その点が曖昧だと、内定を勝ち取ってもミスマッチが起こりやすく、長続きしないというリスクを内包します。また、口コミやエージェントのコンサルタントなどからあらかじめ情報を得て、実際の仕事内容や労働環境などを把握しておくと安心です。

未経験OKかつ条件の良い投資ファンド求人を見つける方法

投資ファンドのように専門性が高い業種の場合、ハローワークや求人サイトでは、未経験可の優良求人を見つけるのは難しいものです。そこでおすすめなのは、転職エージェントを活用することです。転職エージェントは非公開案件が充実しているので、登録することで好条件の非公開求人を紹介してもらえるのがメリットです。
また、キャリアコンサルタントに転職活動をサポートしてもらえるので、不利になりがちな未経験からの転職も上手に進めていくことができます。さらに、エージェント経由なら転職先の内部情報を得ることもできるので、転職後のミスマッチを防ぐことができるというメリットもあります。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、リクルートグループに属する転職エージェントで、業界でもトップクラスの実績を誇ります。求人数がとにかく豊富で業種や職種も幅広いので、登録しておいて損はありません。はじめての転職でも安心して進められるよう、サポート体制も整っていて、面接対策や応募書類添削にも力を入れています。グループ内でも有能な人材がキャリアコンサルタントに配属される、と言われています。コンサルタントは各業界に精通していて、独自の情報網を持っているので頼れる存在です。

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まとめ

投資ファンドには、高度な金融・経営の知識や語学力といった、総合的に相当な高いスキルを持った人材が集まっています。そんな中に飛び込んでいくためには、それ相応のレベルの人物でなければ不可能です。未経験から投資ファンドへの転職を考えているなら、MBAや公認会計士、経営コンサルティングなどの資格を取得するなど、自分自身のキャリアプランを計画的に立てて、目標に向かって努力をし続けるパワーが必要です。

良質な求人探しについては、自力では限界があるので、転職エージェントなどの力を借りるのがおすすめです。プロのサポートを受けて、効率的に転職活動を進めてください。