転職活動を始めてみて、転職エージェントに登録しサポートを依頼しても、すぐに面接にまでたどりつけるかというと、そうでもない場合が多いです。とくに小規模な人材会社の場合は、転職エージェントの担当者が自分の営業成績を優先して希望に沿わない仕事やダメ元で無理やり応募させられることがあります。

また紹介される案件自体も、小規模な人材会社は大手人材会社からの依頼が多く結局大手から直接紹介してもらったほうがスムーズに転職出来る、もっと良い条件で転職できることも多いです。

ここでは悪質な人材紹介会社・転職エージェントを見極める方法をご紹介します。転職エージェントで失敗しないためにも、以下のようなことに気をつけてください。

悪質な転職エージェントが多い

全国には「転職エージェント」と呼ばれる人材紹介会社が多数あります。一般的に転職エージェントと呼ばれる人材紹介会社は正しくは有料職業紹介事業所といい、厚生労働省により3年もしくは5年の有効期間が定められた許可制で運営されています。

全国には有料職業紹介事業所が約23,000事業所(令和元年時点)もあり、広告で見かけるような転職エージェントはそれらのほんの一部なのです。

有料職業紹介事業所は、求職者が無料で利用することができるので「なぜ有料なのか」と思うかもしれません。その理由は企業から手数料を受け取って事業を行っているためです。

対して、無料職業紹介事業所とはいかなる名義でも手数料や報酬を受けずに行う職業紹介事業のことをいい、取り扱い可能な職業の範囲が異なるほか、許認可の必要性も開業する法人や個人の属性によって異なります。

数多くある転職エージェントにおいて、そのすべてが優良であるとは限りません。残念ながらビジネスである以上、求職者の希望よりも利益を優先させて雑な対応をする転職エージェントも少なくないのです。

このような悪徳人材紹介会社に気をつけて!

転職は人生において非常に重要なイベントといえます。その選択を悪質な転職エージェントに委ねてしまわないためにも、見抜くポイントを抑えておきましょう。

初回の面談では自社の強みや利用するメリットについて聞いてみましょう。悪質な転職エージェントは他社のエージェントの批判ばかり話し、自社について触れないことが多いです。他の利用者ともトラブルが多かったり、評判が良くなかったりといったことは承知の上だからです。自社の強みをアピールしてくれない転職エージェントには注意しましょう。

希望条件などのヒアリングをしてくれないところも要注意です。ほとんどの転職エージェントでは、まず自社での面談を行って丁寧な聞き取りを行います。希望条件はもちろんのこと、転職希望者が本当に転職するべきかどうか、希望の業種や職種が転職希望者にとって合っているかどうかなども判断します。転職が成功するかどうかはこのヒアリングが大きく左右するといっても過言ではありません。

また、ヒアリングをろくにしてくれない転職エージェントは、定着率が悪く頻繁に求人を出しているブラック企業を勧めてくることがあります。こうした企業は報酬を多く支払い、優先的に人材の紹介をしてもらえるよう依頼していることも多いです。そのため、目先の売り上げほしさに転職希望者の希望に沿わない案件を提示してきます。

もし就職したとしてもすぐに退職することになり経歴に傷がつくことにもなりかねません。親身になってくれているように感じても、ブラック企業ばかりを紹介してくるような転職エージェントもありますので騙されないようにしましょう。

悪質な転職エージェントでは、希望していないにもかかわらず勝手に応募するといった事例もあります。こうした転職エージェントでは希望通りの転職先が見つかる可能性は低いといえるでしょう。

求人の詳細を教えてくれない転職エージェントも注意が必要です。転職エージェントは企業の担当者とも連絡を取り合い、企業の雰囲気や仕事内容について把握しています。どのような人材がほしいかという希望も聞き、転職希望者との橋渡しをするのが主な仕事です。

転職希望者が企業に対してどのようにアピールすれば採用してもらいやすいかといった情報を得られるというのが、転職エージェントを利用する最大のメリットでもあります。にもかかわらず選考に関してのアドバイスや求人の詳細な情報をくれないのであれば、転職エージェントを利用する意味がありません。

内定承諾の期限が早すぎるのも悪質な転職エージェントの特徴です。大体の転職エージェントでは内定が出てからおよそ1週間を返答の期限としていることが多いです。対して、悪質な転職エージェントでは3日前後で返答を求めたり、やたらと急かしてきたりということがあります。

悪質な転職エージェントでは釣りの案件が掲載されていることもあります。条件の良い案件を掲載することでユーザーを増やすことが狙いです。応募したふりをして不採用であったと告げれば気づかれることもありませんので見抜くことは困難でしょう。とはいえ、口コミサイトなどで評判を見ておくことである程度防ぐことはできるはずです。

悪質な転職エージェントで実際にあった被害口コミ

口コミサイトでは求職者が実際にあった被害について語られています。

「求人案件が少なく、特定の業種ばかり勧めてくる。ブラック企業が多い。」
といった案件に関するものや、
「面談日に遅刻してきてため口で話してくる」
「面談日を忘れる」
といった担当者の対応への疑問などが多く見られました。
中には「面談で罵倒され人格否定された」というものまでありました。

また、大手の転職エージェントについての口コミで多かったのは
「担当者によって雲泥の差」
「応募先企業への提出物添付を忘れられた」
「アドバイザーを変えてもらったら親身に対応してもらえた」
など、担当者によって対応に差があるという点でした。

総合評価では大手の方が良い口コミが多く、転職に成功したという口コミも多くみられました。転職エージェントを選ぶ際は求人数でも担当者の対応でもやはり大手の方が安定しているといえるでしょう。

悪質な転職エージェント・人材会社を避けるには

最も良いのは悪質な転職エージェントだと感じたら利用をやめることです。ただでさえ不安やストレスの多い転職活動です。余計な悩みを抱える必要はありません。また、悪質な転職エージェントほど応募や選考を進めるスピードが早く、強引な方法でペースにのせられてしまいます。貴重な時間を無駄にしないためにも早めに利用を停止しましょう。

あらかじめ複数の転職エージェントに登録しておくのも良いでしょう。サービス内容や担当者の対応、求人数などを比較することができるので悪質な転職エージェントかどうかを判断するためには非常に有効です。

同時に複数の転職エージェントを利用するのは気が引けるという人もいるものの、転職した人は平均で2〜3社の転職エージェントを利用しているともいわれていますし最終的に一つに絞れば問題ありません。複数の転職エージェントに登録することで異なる視点からのアドバイスをもらえたり、自分に合った転職エージェントを見つけたりすることができる点もメリットです。

複数の転職エージェントに登録するときは、大手の転職エージェントは必ず登録しておきましょう。比較的安定したサービスを提供しているので比較対象として優れています。また、求人数が多いので可能性が広がります。

担当者の変更を申し出るのも一つの手段です。転職は重大な岐路の一つですから、対応が悪かったり、相性が良くないと感じたりしたときは遠慮なく変更をお願いしましょう。特に大手の転職エージェントでは担当者の経験やスキル次第でかなりの差があるようです。担当者に限らず希望はしっかり伝えるのが転職を成功させるためには大切なことです。

また、利用する前に口コミやSNSなどで情報収集をしておくと良いでしょう。転職エージェントの口コミをまとめたサイトでは複数の口コミを見ることができます。高評価と低評価が極端に分かれる傾向がありますが、自分にとって必要な情報を取捨選択し相性の良い転職エージェントを見つける手がかりにしましょう。