ブラック企業は、離職率が高く、常に人材不足ですので、人材ビジネス業界にとってブラック企業はお得意さんです。どの媒体でも一定の割合で存在していて絶対に無くなりません。

ブラック企業の割合が多いと言われるハローワーク、大量の求人情報の中に、多くのブラック企業の求人も紛れている転職サイト。あれこれ転職活動をサポートしてくれる頼もしい転職エージェント(人材紹介会社)の中にさえも悪徳な転職エージェントも存在します。

何度かまとめたことがありますが、最新版ブラック企業がどのような手口で募集しているのか、ブラック募集を避ける方法、見極めるポイントを紹介していきます。失敗しない転職の為に是非参考にしてください。

ハローワークにはブラック企業が多いのはなぜ?

ハローワーク、(通称ハロワ)にはブラック企業が多いと言われていますが、それはなぜでしょうか?まず、ハローワークは求人を出す企業にとって、いくつかのメリットが存在します。その中に

  • 無料で求人を出せる
  • 助成金がもらえる場合がある

と言うものがあります。資金難にあえぐ中小企業にとっては非常に好都合なため、業績の悪い企業が集まりやすくなります。後ほど詳しく書きますが、費用が掛かる求人媒体には、それなりに企業側にもメリットがあります。そのため、資金に余裕のある優良企業はハローワークを利用する事は少なく、結果的にハローワークのブラック企業率が高くなります。

ハローワークには、「法令違反の求人は受け付けてくれない」と言う特徴もあります。つまり、実質的に労働基準法違反、最低賃金法違反であっても、それを誤魔化して求人を出す企業が出て来るのです。ハローワークで「求人票と実際の待遇が違う」と言う苦情が多いのは、これが理由です。

ここまでをまとめると、「ハローワークには、その性質上、お金の無い企業、法令違反の企業が集まりやすい」となります。

転職サイトにブラック企業は掲載されないのか?

では、転職サイトはどうでしょうか? 日本の公開求人情報の約9割以上はWeb上に存在していると言われるほど、近年では数多くの転職サイト・転職アプリが存在しており、公開求人情報のほとんどは転職サイト上に掲載されています。もちろんこれは転職サイトにも、企業側にとってのメリットがあるからです。

転職サイトは、求人を掲載する「広告料金」として、求人情報を掲載する企業から料金をもらうことで利益を得るシステムとなっています。ただ、転職サイトも多種多様で、広告の掲載料金が極端に安いサイトにはブラック企業など質の悪い求人が集まりやすいので、求人サイトの質やブラック企業をしっかりと身抜く必要があります。

転職サイトは、応募があった際に電話応対をしなければならない他の媒体に掲載するのに比べ、連絡手段がメールでのやり取りになる分、連絡するタイミングをあまり選びませんし、応募者の管理も容易になります。また、転職サイトを利用する際の費用も40万円程度が相場になっており、転職エージェントを利用するのに比べてコストパフォーマンスに優れています。

ただ、こういった転職サイト上の求人の中には”優良企業を装ったブラック求人”がたくさん潜んでいることをご存知でしたか?実際、一見優良企業のような求人内容に騙され、ブラック企業に就職してしまう人が後を絶たないのが現状です。

では、そもそもなぜ求人サイトにブラック企業が多数掲載されてしまうのでしょうか?その理由は、求人サイトの収益モデルにあります。

求人サイトの多くは求人を掲載する「広告料金」として求人掲載を依頼する企業から広告料金を貰うことで利益を得ています。また最近増えている「成功報酬型」の転職サイトの場合、求人広告の掲載料は無料ですが、応募者の採用が決まったとき初めて報酬料金が発生するシステムとなっています。

出典:仕事さがしにサーチあれ | Indeed (インディード)(https://jp.indeed.com/サーチあれ)

このように比較的費用が手頃な分、何度も募集広告を出せるようになり、結果的に人材を使い捨てする企業にも手が出せてしまうのです。このため、離職率が高く常に求人掲載の必要があるブラック企業は、転職サイトにとって常連であり、掲載がなくなることはないでしょう。

求人サイトの中でも特に広告料金が極端に安い転職サイトはブラック求人など質の悪い求人が多い傾向がありますが、優良サイトであっても少なからずブラック求人が潜んでいるので、しっかりとブラック求人を見抜く必要があります。

そこで今回は、転職サイトに潜むブラック求人を見抜くコツやポイントについて以下に紹介します。

転職サイトに潜むブラック企業を見抜くポイント

転職サイトに掲載される数多くの求人の中からブラック企業を見抜くために様々な方法があります。以下に具体的ポイントをまとめたのでブラックな企業に転職しないためにも、以下のような企業には注意してください。

事前にブラック企業名をリサーチしておく

予めブラック企業名を把握しておくことでブラック企業を見破る予防策になります。ブラック企業ランキングをチェックしたり、転職者向けの口コミ・評判サイトも参考にするとよいでしょう。

また、会社名を入れて検索する方法もおすすめです。例えば、Google等のサジェストキーワードや関連キーワードが「会社名 ブラック」となっていたらブラック企業である確率が高いので注意が必要です。ただ、関連キーワードでブラックが表示されないケースもあるので、そういう場合は、金融庁が公開している各企業の有価証券報告を事前にチェックして会社の詳細を把握しましょう。

有価証券報告書には、会社の従業員の平均年収や平均年齢、平均勤続年数など、その会社を知る上で必要な詳細情報が掲載されています。Webサイト上の情報の場合、不確かな情報も多いのですが、有価証券報告書の場合、法律で定められた提出書類なので信頼性の高い情報です。

例えば、社員の勤続年数から離職率の高さを知ることができますし、平均年齢からは、どのくらいの年齢層が会社の中心となり活躍しているのかも把握できます。因みに、離職率が30%以上、勤続年数3年以内の場合、ブラック企業の可能性が高く注意が必要です。

下記に無料で有価証券報告書を見ることができるサイトを紹介しますので、是非参考にしてください。
EDINET:http://disclosure.edinet-fsa.go.jp

転職サイトに掲載されるブラック求人の特徴から見抜く

転職サイトに掲載されているブラック求人には共通の特徴があります。以下のような特徴が見られる企業はブラック企業の可能性が高いので注意が必要です。

常に求人広告を掲載している会社は要注意!

常に求人を掲載しているということは、労働環境が悪く離職率が高いため等ネガティブな要因であることが多く、ブラック求人の可能性が高いです。

採用ハードルが低い

採用条件に、「未経験歓迎」や「スキル、経歴は特に必要なし」と書かれ、「やる気第一」「夢を持って諦めず…」などの精神論的なフレーズが目立つのも特徴です。大抵の場合、取り敢えず大量採用をして消耗品の様に働かせるといった「使い捨て」の考えから採用ハードルが低くする傾向があります。

相場よりも高い給与設定をアピールしている

ブラック求人の特徴の1つとして相場に比べ、給与がかなり高く設定されているケースが多々見られます。ただ、給与形態に関しては不明瞭で、残業代の有無や歩合制なのか等、求人情報には掲載されていないケースが多いのが特徴です。

巧みな言葉のマジックで仕事内容を装飾している

営業の中でも最もきつい「飛び込み営業」や「クレーム対応」など、誰もやりたがらないような仕事内容も、巧みな言葉を使いまるでホワイト企業のように装飾してあります。

例えば「飛び込み営業」の場合、「企画営業」「クレーム対応」のケースでは「カスタマサポート」、「ユーザーサポート」など表現を変えて掲載されています。

また、「実力次第で高収入」という成果主義も、実際はノルマを達成できなければまったく給料に反映されない低賃金労働の実態ということも。こういった巧みな言葉に騙されず、会社の業務形態・内容をしっかりと見抜きましょう。

頻繁に、同じ内容の求人を出している

これについては、人材が定着しないために何度も求人を出さなければならない場合と、急成長中で、次々に新しい人材を補充しなければならない場合と、2通りのケースがあります。

極端に条件が良すぎる

極端に高い収入を謳っていたり、「ノルマなし、残業なし」などと書かれているものは誇大広告の場合も少なからずあります。その条件で雇用する、企業側のメリットがハッキリしない時は避けたほうが無難です。

水商売や営業職の求人に、特に多く見られます。インセンティブ(歩合・報奨金)が発生しやすい職種でこのような条件が書かれている場合は、まず広告通りにはならないと思ったほうが賢明です。

提示している給与額に幅があり過ぎる

「年収500万〜1000万」など、最低額と最高額の差が大きい企業は注意が必要です。上記の「極端によい条件」がセットになっていたら、ほぼ誇大広告か怪しい企業かのどちらかだと見て間違いありません。

最近増えている成功報酬型転職サイトはどうか?

最近大手転職サイトの中でも、採用課金型や応募課金型など成功報酬型の転職サイト(Indeed、転職ナビ旧ジョブセンスやGreenなど)が増加しています。成功報酬型求人サイトは、求人広告の掲載料が無料で、応募者の応募・採用が決まったときに初めて報酬料金が発生するシステムです。そして、成果報酬の金額の中から、内定者にお祝い金が支払われます。

成功報酬型のサイトの場合、一見合理的で企業側・求職者双方にメリットが多いシステムのように思われます。しかし、実際に成功報酬型のサイトを利用した企業の人事担当と求職者、双方からの口コミ評判はあまりよくありません。では、成功報酬型求人のサイトのデメリット(問題点)とは具体的にどのようなことでしょうか?
以下に列挙します。

  • 求人掲載料金が無料なので採用意識が低いけれど取りあえ求人掲載をしている企業が多い
  • 質が悪く(ブラック企業など)、企業の売名行為やSEO対策のために求人を出しているケースも多々ある
  • 採用報酬型のサイトは、応募者を採用するごとに高額な成功報酬を支払わなくてはならないので、よほど優れた人材でなければ採用しない

上記の理由で、成功報酬型のサイトに掲載される求人情報の中には、採用意識が低い企業や質が悪いブラック企業数多く掲載されているのが現状です。これから真剣に転職を考えている方は、お祝い金など目先の利益に惑わされず、本当に質のよい転職サイトや応募企業を選ぶ目を養うことが大切です。

転職サイトのスカウト機能はブラック企業から多い?

ほとんどの転職サイトでは、求職情報の提供や転職のサポートの他、企業からのスカウトを受けられる「スカウト機能」と呼ばれるサービスを提供しています。

スカウト機能とは、レジュメに自分のスキル・経験などを登録してスカウト機能をONにすることで求職者の履歴に興味を持った企業から直接オファーが届くサービスです。転職サイトによって、スカウト、プライベートオファー、プラチナオファーなど呼び名は様々です。実際に、転職サイトに登録・利用して「スカウトメールを」受け取った経験のある方も多いのではないでしょうか?

ただ、企業からのスカウトの中には希望に沿わないものやブラック企業からのスカウトも多数あります。この理由として、転職サイトのシステム上の問題が考えられます。
以下に転職サイトのシステムの特徴について説明します。

スカウト機能の仕組み その実態はダイレクトメール?

企業からスカウトメールが送信されてくるまでの仕組みは、大まかに以下の通りです。

スカウトメールが送られてくるまでの仕組み

  1. 企業の人事担当者が採用したい人材の条件(年齢・キャリア・実務経験・勤務地等)を転職サイトの営業担当に報告をする。
  2. 求職者がレジュメで登録した職務経歴や希望条件などのデータベース上の検索軸を基に、転職サイトの運営元が、企業側の条件に合う対象者をピックアップした後、企業の人事に提案をする。
  3. 条件に合った対象者に企業側がスカウトメールを一斉送信する。

因みに、スカウトメールが一斉送信する一般的な人数は50人〜200人にものぼるため、企業の人事担当は1人ひとりのレジュメを見ている訳ではありません。このため、スカウトメールが送られてきたからといって高確率で採用されるというわけではなく、ほとんどのスカウトメールはダイレクトメール化してしまっているのが現状です。

実際にスカウト機能のサービスを利用した際、以下のようなクレームが多々聞かれました。

  • スカウトメールを送ってきた企業に応募してもまったく連絡がない
  • 応募しても書類選考で落とされてしまう
  • 希望とは程遠いスカウトが多い

そこで、数あるダイレクトメール的なスカウトの中から、自分にとって本物のスカウトメールを見分けるポイントを身につけることが転職成功につながる重要なポイントとなります。下記にスカウト機能の正しい活用方法について紹介します。

質のよいスカウトメールを見抜く注意点とポイント

多くのダイレクトメールの中から本当のスカウトメールを見抜くために、スカウト機能の活用方法のポイントとおすすめしたいスカウト機能(転職サイト)について紹介します。

スカウトメールの特徴からダイレクトメールか本当のスカウトメールなのかを見分けるポイント

ほとんどのスカウトメールはテンプレメールであり、内容もありきたりで、書類選考があるという旨は書かれていますが、面接設定に関する記述がないのが特徴です。

一方、本当のスカウトメールの場合、求職者自身の具体的な情報(職歴や資格など)についての詳細が記載されており、面接設定についての内容が詳細に書かれていることも多いのが特徴です。文面がテンプレートではなく、オリジナルに作成された文章であるかどうかが本当のスカウトメールを見極める大きなポイントです。

本当のスカウトに近いサービスを提供するサイトを選ぶ

上記ではほとんどのスカウトメールがダイレクトメール化してしまっているということを説明しましたが、転職サイトの中には、1人ひとりのレジュメを企業の採用担当者がきちんとチェックした上で、個別にオファーが届く本当のスカウトに近いスカウトサービスを提供している転職サイトもあります。

おすすめのスカウト機能は、リクナビネクストの「転職エージェントからのオファー」です。リクナビネクストの場合、いわゆるダイレクトメールによるスカウトのことを「求人掲載企業からのオファー」と呼び、転職エージェントから届くオファーを転職エージェントからのオファー 」と分類しています。

リクナビNEXTの「転職エージェントからのオファー」は、リクルートエージェントのキャリアアドバイザーからのオファーですので、ブラック企業の心配はありません。

特にユーザー満足度が高い転職エージェントは社名横に「優秀エージェント」と表記されています。

【転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー
求職者の具体的な職歴から企業側が求める条件に合った場合に限りスカウトメールが送られてくる、企業の採用担当から届くオファーです。

また、「面接確約」が保証されているオファーもあり、返信すると書類選考免除で企業の面接が受けられます。「面接確約オファー」の場合、配信される数が非常に少ないので、もし受け取った場合は「自分自身の転職市場における価値が高い」ということになり、転職活動をする上で大きな自信にもつながります。

「面接確約オファー」の場合、書類選考なしでいきなり面接となりますが、この面接確約オファー場合はリクルートエージェントの実績豊富なキャリアアドバイザーから面接対策の実践的なアドバイスや日程調整などのサポートが受けられますので、忙しい方も効率よく転職活動ができます。

ただ企業からではなく、「転職エージェントからのオファー」は、「キャリアアドバイザーが他の企業に紹介したい人材」としての個別面談オファーであり本当のスカウトでない点がデメリットですが、優秀エージェントの場合は、話を聞いてみても良いと思います。

※この場合リクルートエージェントに登録したほうが転職サポートの流れもスピーディーになります。

「求人掲載企業からのオファー 」の場合、よほど希望条件に合う企業でもない限りスルーしても問題ありません。
気になる企業の求人情報に「気になる」ボタンを押しておくと面接確約のお知らせ等が届く場合があります。
「あなたは書類選考なくこの求人の面接に進めます。」というメッセージが表示されている場合は、書類選考無しで面接確約となります。

以上、スカウトメールは、自分自身の転職市場における価値を図るツールにもなり、希望に合った優良企業と出会うための大きなきっかけにもなります。まずは、確度によってそれぞれ「エージェントオファー」と「企業からのオファー」に分類され、安心して利用できるリクナビネクストのスカウト機能を利用されることをおすすめします。

利用者数、求人数が圧倒的に多い転職サイト リクナビNEXT

リクナビNEXT

リクナビネクストは、リクルートグループが2001年から運営する国内最大級の転職希望者の8割が利用する転職情報サイトです。求人の量・質ともに非常に充実しており、AI 技術を駆使したマッチングの仕組みから転職決定数も堂々の1位を誇る国内トップクラスの転職サイトです。

希望条件を登録しておけば求人開始と同時にメールで届くので、優良求人を見逃すこともありません。会員登録することで履歴書や職務経歴書のテンプレートもダウンロードでき、職務経歴や希望条件などを登録しておくと、匿名スカウト機能で企業や転職エージェントから面接確約オファーをもらうこともできます。転職エージェントからのオファーには、非公開求人のオファーもあります。

ブラック企業を避けて良いスカウトに出会うならリクナビNEXTがおすすめです。

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転職エージェントの求人は安全?

一方、転職エージェントはどうでしょうか?企業側のメリットは以下の通りです。

非公開で募集できる

新事業で人材を集めたい時、社内で早期希望退職を募っている時など、募集内容や募集している事を公表せずに募集できます。

投資対効果

不特定の人材が応募してくる他の媒体と違い、成功報酬型のエージェントを利用したほうが、不採用者の対応に手間を取られない分、コストも時間も節約できます。

企業イメージを落とすリスクが無い

メーカーやブランドなど、応募者と客の層が同じ企業にとって、不採用者が商品を買ってくれなくなる、ネットや周囲に悪評を流される、などは避けたい事態です。そのため、不採用になる可能性が低く、不採用の場合も第三者から伝えてもらえる転職エージェントを好む企業があります。

そして、転職エージェントを利用する場合、企業がエージェントに支払う費用は求職者の想定年収の30%〜35%が相場となっており、少なくとも100万円、多い時には400万円程度の費用が発生します。

また、大抵のエージェントは採用時に費用を支払うシステムになっているため、本当に欲しい人材しか採用しない=長く雇用する気があり、なおかつエージェントを利用できる資金力を持つ企業しか求人を出せません。

また、転職エージェントは応募者側にも、大きなメリットがあります。それはブラック企業を排除しやすいシステムに加え、「自分の知識やスキル、経験を客観的に判断し、合う企業を紹介してもらえる」と言う点です。自分だけで転職先を探そうと思えば大量の求人情報に目を通さねばならず、その情報の大半は互いに条件の合わない、その人にとっては無駄な情報です。

また、仕事をしながら就職活動にたくさんの時間を費やす事も、ほとんど不可能です。企業に直接は言いにくい事、訊きにくい事があれば、それもエージェントが伝えてくれるので、細かい調整をしやすいのも魅力です。

転職サイト・エージェントを利用する

転職サイト・エージェントも多種多様ですが、特に転職エージェントのキャリア・アドバイザーは、ブラック企業の情報に精通しており、比較的安全な求人を紹介してもらえる傾向が高いので必然的にブラック企業を回避することができます。

転職支援のプロがあれこれとサポートしてくれる、転職活動中の身にとっては何とも頼もしい転職エージェント(人材紹介会社)ですが、中には、質の悪いキャリア・アドバイザーがブラック企業と裏で手を組み、大量採用を契約しているケースもあるので、状況に応じて自分でしっかりと判断しなくてはなりません。

こういったケースでは、企業側が手っ取り早く人材を確保したいため、面接も転職希望者についての質問がほとんどなく、自社のアピールポイントが強調された内容で、スピーディに行われるのが特徴です。あなた自身のことをあまり知ろうとせず、簡単に内定が得られるようなケースはブラック企業の求人の可能性が高いので注意が必要です。

ブラック企業とグルの人材紹介会社にご用心

あってはならないことですが、ブラック企業とグルになっている人材紹介会社が存在するのも事実です。
例えば、採用担当者が自分と懇意にしている人材紹介会社の経営者に「君の会社の紹介者は全員採用にするから、成功報酬の50%を僕にバックするように」と持ちかけ、人材紹介会社が話に乗ってしまうケースがあります。

このようなリスクの大きい犯罪に加担してしまうのは大抵、経営難の中小零細人材会社です。人材紹介会社が受け取る成功報酬は採用者の初年度見込み年収の25%〜35%。それなりに大きな金額ですし、人材が定着しないブラック企業の採用担当者と手を組み、紹介した人材が辞めるたびに新しい人材を紹介すれば、何度も成功報酬を受け取ることができるため、目先の利益に目がくらんでしまうわけです。

また、本人に転職の意思がないにもかかわらず無理やりエントリーさせられてしまうケースもあります。社報や企業サイトなどからターゲットを選び、ヘッドハンティングを匂わせて近づいてくるなどの手口が特徴です。相手が気をよくして、「転職する気はないけれど書類を書くだけなら」と履歴書などを書いたところで、勝手にエントリーさせてしまうわけです。

非常に魅力的な、すでに募集が終了している求人を餌に登録させ、全く別のブラック企業を無理やりすすめた挙句、強引に面接に連れて行くと言うケースもあります。

中小零細の人材紹介会社は避けた方がよい?

中小零細の人材紹介会社の全てが悪徳人材紹介会社なわけではありませんが、上記の例はいずれも中小零細の人材紹介会社です。中小零細は大手が手をかけないような零細企業やフリーランスのSEまで営業対象になっており、紹介された企業の給与が不当に低い、福利厚生が整っていない、職場環境が劣悪、と言ったことが起こりがちなのも事実です。

また、ブラック企業と人材紹介会社の経営者がグルになるケースも、大手の人材紹介会社では経営者と人材紹介を行う担当者が別々の場合がほとんどのため、横領の話を経営者に直接持ちかけることが困難です。

人材紹介会社は大手を選ぶのが安心です

では、よい人材紹介会社はどのように見分ければよいでしょうか?まず、よい人材紹介会社とは「登録する人材を大切にする人材紹介会社」です。企業の理念や思想は、あらゆるところににじみ出ますから、そう言う人材紹介会社はHPも作りが違います。社長は勿論、キャリア・アドバイザー1人ひとりのプロフィールが掲載されているなど、利用者が安心できる作りになっています。

次に、キャリア・アドバイザーがGCDF(キャリア・コンサルタント能力評価試験認定)やCDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)、国家検定キャリア・コンサルティング技能検定2級以上の資格を持っている人材紹介会社がおすすめです。

これらの資格は、受験し、講義を受講するだけで一人あたり数十万円かかりますので、キャリア・アドバイザーがそれらの資格を有していることは、その人材紹介会社が自社の社員を大事にしているかどうかの目安になります。登録する人材を大切にしてくれる人材紹介会社は大抵、自分の会社の社員も大切にしているものです。

そして、経営が安定していることも重要になります。経営基盤がしっかりした人材紹介会社であれば、「何でもいいから成功報酬が欲しい」と焦って無茶な紹介をする必要がありませんし、経営にゆとりのある、つまり大手の人材紹介会社では依頼を受けた企業の企業調査も行っているため、ブラック企業はまずないと言えます

現場に出向いて採用担当者とミーティングを行うのもキャリア・アドバイザーの基本業務ですから、企業風土や職場の雰囲気も熟知しており、そう言った部分でも登録者の希望に合うかどうかを見ることができます。自分で現場に足を運んでいますので、企業情報や待遇に虚偽があればすぐにわかりますし、そう言った企業を登録者に紹介することもありません。

また、名の知れた大手であるほど、悪い口コミがあればあっと言う間に広がってしまいます。登録者だけでなく、求人企業の信頼を得ることも非常に大切になるため、いい加減な仕事ができないのが大手です。目先の利益のために、登録者の希望と違う企業に無理やり応募させるようなことは、まずありません。

以上のことから、人材紹介会社を選ぶ際には

  • HPの雰囲気は親切でわかりやすいか?(登録したら大切に扱ってもらえそうか?)
  • キャリア・アドバイザーがGCDF(キャリア・コンサルタント能力評価試験認定)やCDA
    (キャリア・デベロップメント・アドバイザー)、国家検定キャリア・コンサルティング
    技能検定2級以上の資格を持っているか?
  • 経営の安定した大手であるか?

この3つをよく確認しましょう。

以上、転職活動でブラック企業を避けるために、まず事前に会社をリサーチした上で上記のブラック企業の特徴に該当していないかしっかりとチェックすることが大切です。

ただ、ブラック企業も見破られないように常に新しい工夫を凝らしているので、「何かおかしい」と思ったらネットで企業の経営方針や特徴、今後の将来性など様々な角度から情報収集をして徹底的にリサーチしましょう。

また、なかなか知り得ないブラック企業の情報を把握するために、業界の裏事情に精通している大手転職サイト(リクナビやdoda)・エージェント(リクルートやマイナビなど)を大いに活用しましょう。ただ情報の伝え方や専門分野はキャリア・アドバイザーによって変わってくるのでできれば複数の転職サイト・エージェントへの登録・利用をおすすめします。

効率よく、自分に合った優良企業を見付けたいなら、転職エージェントに登録するのが一番の近道です。