「女性ばかりの職場で人間関係が辛い」、「ハイヒールでの立ち仕事はもう限界」…。販売職は、見た目の華やかさとは違って、意外に辛いことが多いですよね。しかし、販売職を辞めて他の仕事に転職したい人は、どんな職種を選べばよいのでしょうか?

ここでは、販売職からの転職でおすすめな仕事を紹介します。さらに、休みが取りにくい人でも効率よく転職活動を進められる方法も教えます。販売職を辞めたいと考えているなら、ぜひ参考にしてください。

販売職を辞めたい理由は?経験した人にしか分からない辛さ

華やかな職場の裏は地獄環境

一見、華やかでキレイに見える販売職ですが、実際はホコリまみれの職場で1日中働かなければなりません。

フロアなど、お客の目につきやすい場所はこまめに清掃しますが、陳列棚やバックヤードまでは掃除が行き届かない職場が多く、ハイブランドのショップなどではマスクの着用がNGの職場も多いです。アパレル販売の場合は、商品である衣類もホコリの発生源になります。

さらに、営業時間に合わせて人員を確保しなければならないため、体調が悪くても急には休めず、「休むなら代わりの人を連れて来い」と言われる始末です。

しかし、専門性が低いので、大変なわりに給料は安いのが現実です。

にこやかな笑顔はコルセットのおかげ

販売職は基本、立ち仕事です。その上、裏では商品の入った段ボールなどの重い荷物を運ぶ作業や、売り場のディスプレイ作業もあるので腰を痛めやすく、コルセットと友達になりがちです。

さらに、百貨店の販売員などの場合は、ハイヒールで走り回らなければならないこともあり、足腰にかなりの負担が掛かります。腰痛は当たり前、慢性化した足のむくみや外反母趾に悩まされている人も多いです。

昼ドラ並みの人間関係

販売職=上司や同僚のほとんどが女性なので、人間関係の大変さも異常です。女の職場では、上手に振る舞わないと痛い目に遭います。

先輩より先に結婚・妊娠しようものなら嫉妬され、つわりで具合が悪くても、「体調管理がなってない!」と叱責されます。産休・育休の取得実績がない職場も多いです。

また、メーカー採用の場合は、配属先によって出世コースかどうかが周囲にバレてしまうため、同期との中もギクシャクしがちです。

女性ばかりの職場は、マウンティングなどのいじめも発生しやすいです。男性販売員であっても、ギスギスした女性たちの中で気を遣い続けなければなりません。

連休って何??

販売職は、世間が休みのときほど忙しい仕事です。土日祝に休めないのは当たり前、それどころか、「GW・夏休み・お正月休みを最後に満喫したのはいつだっけ…」という状態です。

有給申請も怖くてできないので、そもそも「長期休暇なんて何年も取ってない」という人が大半です。残業は当たり前ですし、現場や本社での勉強会も常にあります。

売ってなんぼ。売れない人は要りません

販売職=ただ笑顔で接客すればよいわけではなく、売上ノルマも課せられます。自社商品の売上ノルマはもちろんのこと、取引先のクレジットカードの勧誘実績まで求められます。

キャリアアップが難しい

販売職のほとんどは、ずっと現場仕事のままでキャリアアップできません。お局的な先輩が多く、上が詰まってしまっているため、店長クラスにすらなれない人が大多数です。

運よく店長になれたとしても、他の販売員とさほど待遇は変わらず、店長から先のポジションがありません。

他の職種に比べて、既卒やフリーターでも正社員として受けれてもらいやすい反面、入社後は地獄が待っているのが販売職といえます。

販売職からの転職先におすすめの職種は?

事務職(一般事務・営業事務など)

販売職で培った事務処理能力や、コミュニケーション能力を活かせます。土日祝休みのことが多く、夏季・冬季・年末年始の休暇がある企業も多いです。女性ばかりの職場も少ないです。

総務職

販売職としての臨機応変な対応能力や、営業能力が活かせます。女性ばかりの職場は少なく、土日祝休みの職場も多いです。

営業職

どの業界でも広く採用活動が行われている職種で、未経験OKの求人も多いです。販売職からの転職なら、コミュニケーション能力や営業能力を活かせます。個人営業か法人営業かなどによって、休みの曜日が変わってきます。

保険業界など、業種によっては女性が多い職場もありますが、基本的に個人プレーなので販売職のようなドロドロした関係にはなりにくいです。

ただし、ブラック企業も多いので、求人をしっかり見極めることが必要です。

企画職

販売職で磨かれた、コミュニケーション能力や協調性が活かせます。サービス業や小売業以外であれば、土日祝休みのことが多く、夏季休暇や年末年始休暇も取れることが多いです。職場の男女比は半々くらいのことが多いです。

販売職から転職、志望動機・自己PRは?

販売職の強みを希望職種ごとに自己PRに盛り込む

販売職のスキルは、意外と多岐に渡ります。クレジットカードの契約件数や、売り上げ計算で培われた事務能力、取引先やお客への営業能力、接客での臨機応変な対応、人間関係が厳しい職場環境で磨かれた対人スキルなどは、他の職種でも役立ちます。

販売職で得たスキルの中から、希望職種に合ったスキルをアピールすることで、「即戦力がある人」とみなしてもらいやすくなります。

面接での志望動機・退職理由は本音を言わない

販売職を辞めたい理由は、ネガティブな理由である場合がほとんどですが、ネガティブな退職理由をそのまま伝えてしまうと、企業にマイナスイメージを与えてしまいます。また、ネガティブな理由で退職していると、志望動機もネガティブなものになりがちです。

面接で志望動機や退職理由を聞かれたときに、即座にポジティブに言い換えられるよう、話すべき内容を整理しておきましょう。

履歴書の志望動機の欄も、ポジティブな印象を与えられるように書きます。

それでも人気の事務職は未経験だと難しい

販売職を辞めたい人の転職先で人気の職種は事務職ですが、事務職は未経験だと求人が非常に少なく、異職種からの参入はかなり厳しいです。

販売職から事務職に転職したいのであれば、経験のある業界や、今勤めている企業の本社勤務を狙ってみましょう。現職と全く関係のない企業を狙うよりは、選考通過しやすいです。

「たとえ事務職でも現職の業界はもうこりごり」という人は、未経験歓迎の求人を狙うことになります。

転職エージェントを有効活用しよう

転職活動は、求人探しなど手間と時間が掛かる上に、応募先の営業時間に合わせた日時に面接に行かなければなりません。

残業が多く勤務時間が不規則な販売職の人が、在職中に自分ひとりで転職活動を行うのは、至難の業です。しかし、退職してからの転職活動では、焦ってしまって失敗しやすいです。

販売職の人が在職中に転職活動を行うなら、転職エージェントの力を借りる方法もあります。転職エージェントなら、求人探しを代行してくれて、面接の日程も応募先と調整してくれます。

勤務条件などの交渉の代行や、志望動機や退職理由の答え方などの面接対策、応募書類の添削もしてくれます。職場の雰囲気や円満退職の方法も教えてもらえます。

リクルートエージェント

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効率重視のスピーディーなサポートなので、転職が決まるまでも早いです。個別の書類添削や面接対策などの他に、面接対策セミナーなどの無料セミナーも充実しています。

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まとめ

販売職から別の仕事に転職したいなら、事務職・総務職・営業職・企画職は、販売職のスキルが活かせるのでおすすめです。しかし、一番人気の事務職は、販売職からの転職だと求人が少ないので厳しいです。

そもそも、販売職は勤務時間が不規則なので、転職活動の時間を確保すること自体が大変です。そこで、一人で全部やるのではなく、転職エージェントに手助けしてもらうことも考えてみましょう。転職エージェントを利用すれば代行してもらえる部分も多く、選考通過のためのサポートも受けられます。