保育士は残業が多く、いつも定時に帰れる保育園を見つけるのはちょっと難しいかもしれません。就業時間が夜間に及ぶこともあるため、ワークライフバランスを保つのがなかなか困難な職業と言われています。これから保育士として活動する方、保育園への転職を考えている方は、この点を個々の事情に応じて解決することが肝心となるでしょう。

そのためには保育士の就業実態とその原因を把握し、どう工夫をすれば仕事とプライベートを両立させられるかを具体的に知っておくようにおすすめします。

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保育士の残業実態は?その原因とは?

第一に保育士の仕事は業務量が多いことを知っておいてください。ほとんどの保育園は、ひとりの保育士が抱える仕事量が勤務時間内に終わらない傾向にあります。保育士の多くの方が、慢性的な残業の発生で悩みがちです。

そこで、保育士の残業時間が多い原因として次の3つがあります。

1)子どもが全員帰るまで勤務時間

保育園の役目は、親御さんが仕事を終えて迎えに来るまでお子さんを預かることです。延長保育などから、夜になるまで開園している保育園が珍しくありません。一般的には、開園時間が親御さんが出勤する時間帯・8時前後で、閉園時間は延長保育で7時近くまであります。2交代や時間差勤務でも採用しない限りは、この時間帯をカバーするために残業が必要となります。

また、子供の在園中は保育活動に専念するため、日々の事務作業が勤務時間内で終わらないこともあります。 保育園では保育活動から事務作業、清掃作業などたいへん仕事量が多いです。また季節によっては大きなイベントがあって、そのための準備も時間がかかります。このように、年中を通して作業が山積み状態ですから、とても勤務中ではまかないきれないのです。

2)書類仕事・作成物が多く、仕事を自宅に持ち帰ることも多い

それで、自宅に持ち帰る仕事も日常的に発生します。保育計画書や園だより、保育日誌はもちろん、保育で使う道具などを自作するための時間も必要です。これらの作業を自宅へ持ち帰るケースが目立ちます。ひと月の残業時間が40〜60時間(1日2時間以上)となるケースも少なくありません。

これほどまでに多忙な保育園ではありますが、慢性的に保育士の絶対数が不足しています。それにも関わらず、保育園では待機児童の問題を解消するために、園で預かる子供の人数をリミットいっぱいまで拡大しています。

このため、保育士ひとりの仕事負担が非常に重い状態になってしまいます。通常的に残業や持ち帰りの仕事が発生するのは、このことも原因となっています。

3)人出不足なのにIT化が浸透していない

ですが、事務仕事や清掃作業はPCソフトや外注を利用することである程度解決するものです。保育の面でもIT化をすすめるなら、かなり保育士の負担が軽減されるのですが、現行の制度などの問題から、思うようにはIT化が進んでいません。

これらの原因が相乗的に悪影響を生んでいますから、多くの保育士が過剰労働の状態に陥ってしまうわけです。しかも大手企業のようにカレンダー通りに休みを取ることも困難で、ワークライフバランスが大きく崩れてしまうのが現状です。

保育士がワークライフバランスを維持しながら勤務するためのポイント

保育園の勤務環境は全般的に多忙の傾向にありますので、ワークライフバランスを整えるためには、それぞれの保育士が時間のやりくりを工夫する必要があるかもしれません。

そこで残業をせずに、効率よく仕事をこなすためのポイントを押さえておきましょう。第一に実践したいのが、業務タスクを見える化することです。自分が担当しているすべての仕事を箇条書きにして、それぞれ作業内容を具体的に表にまとめると分かりやすいです。

できれば年間の業務タスクを書き出すと良いでしょう。それを時系列で表にまとめるなら、その時々ですべきことがはっきりと把握できるようになります。

業務タスクには優先順位を付けていきます。限られた時間を有効に使うためには優先度の高い業務から着手するのが一番です。それぞれの業務の完成期日を決めておきます。特にイベントは作業の開始時期も付け加えて、作業内容と準備についても記述しておいてください。

こうすることで一日にこなすべき業務、その月に行う仕事が明確になり、無駄な残業を減らすことが可能です。

日々のスケジュールを管理する

その上で日々のスケジュールを作成しましょう。大まかなルーチンスワーク的なスケジュールを作成して、見やすい形で表にしておきます。朝出勤してから、順番に作業内容とそれぞれにかかる時間を割り当てて行きます。時間配分は優先順位を考慮して配分するのがポイントです。残業をしなくても済むように、無理のない時間調整を徹底しましょう。

これらの表はPC管理すると使いやすくなります。タスクにおいてはチェック欄を設けて、タスクが完了したら消していくと達成感・モチベーション維持に役立つでしょう。

業務のIT化が必要

このようにスケジュール管理を整えたら、次に仕事の簡略化を工夫していきましょう。長年行ってきた仕事はある程度の効率化は達成できていることでしょう。しかし、慣れている仕事ほど、その中には見えない無駄が潜んでいるものです。

キーワードは作業のIT化、保育日誌や園だよりなどの書類は、テンプレートを利用するなどしてフォーマット化することができます。専用ソフトがいろいろと出ていますので、時間短縮のために利用していきましょう。

さて、このように時間をやりくりして、作業効率を高める工夫を施したとしましょう。それでも持ち帰り残業が出てしまう場合は、園長と相談するようにおすすめします。現在の仕事内容と勤務状態を説明して、今のままでは賄いきれないことを訴えるようにします。担当の作業を減らしてもらうように、丁寧に交渉するのが望ましいでしょう。

なお、園内での残業は残業代を支払ってもらうようにします。基本的にサービス残業はしません。無理な残業を引き受けないことも、ワークライフバランスを整えるコツです。

ワークライフバランスを優先できる職場へ転職することもアリ

さて、以上の努力・工夫を行っているにも関わらず、納得のいく勤務が望めない場合は転職も考慮してみましょう。特に園側に保育士の勤務環境を整える姿勢が見られない場合は職場を変えることも必要かもしれません。

そこでチェックしておいてほしいのが事業所内保育所です。企業が設定する保育所ですから、勤務時間は会社の営業時間内だけに限定されます。

一般的に事業所内保育所は小規模で、ひとりの保育士が見る子どもの人数が少ないのが特長です。また、事業所内保育所にはクラス担任がありません。保育士全員で子供を保育するシステムで、一般の保育園のように個々の保育士の負担が重くなる心配がありません。

仕事内容は保育活動が中心で、一般の保育園のように園だよりや細かな報告書も不要となるケースが多いです。また、大きなイベントを行わないなど仕事のボリュームはそれほど大きくありません。残業や持ち帰りの仕事の心配がなく、ゆったりと保育に専念できるのが特徴です。

事業所内保育所や残業の少ない保育園を探す際に、個人ではなかなか情報収集が難しいことがあります。そこで保育士求人サイト・保育バランスなどの専門機関を利用すると安心できるかもしれません。プロのサポートで自分に合った職場探しをしてみましょう。

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