自分の意見が言えない原因

仕事の悩み相談の中でも多いのが、自分の意見を言えないというものです。自分の意見を言えない原因にはいくつかありますが、その1つは、社会人としての経験が浅いため、こんなことを言っても相手にされないのではないかという不安感です。 また、意見や感想を言うことで、上司や先輩から生意気だと思われたくないという気持ちがあまた気になることもあります。

自分が年長であれば、後輩の前で失敗したくない、恥をかきたくないといった感情も意見を言うのをためらってしまう原因になります。その他にも、目立ちたくない、対立する意見を言って波風を立てたくないという気持ちが働くこともあるでしょう。

さらに、意見を求められてもそれに関する知識やスキルが不足しているために意見を言えない、言えるような意見を持っていないということもあります。スキルや知識があっても、準備不足で自信がなく発言できないということもあるでしょう。

過去の経験から、意見を言わなくなることもあります。たとえば、意見を言わなかったから、物事がスムーズにいったとか、逆に意見を言ったために痛い目にあったということなどです。

こうしたことを繰り返しているうちに、言わないことに慣れてしまい、自発的に考えるということも無くなってしまいます。そうした状態だと、意見を言うように求められても、自分の意見を率直に言えなくなってしまいます。

自分の意見を言えるようになるには

1)意見を言うメリットと言わないデメリットを考える

自分の意見を言えるようになる方法の1つは、意見を言うメリットと言わないデメリットを考えてみることです。

言わないことによるデメリットの1つは、言いたいことを言うのを常に避けているので、ストレスが溜まるということです。自分の意見を言えないので、頼まれた仕事をなんでも引き受けてしまったり、自分の意に沿わない仕事を割り振られてしまうことが多くなります。そうなると心身共に疲れてしまい、仕事が嫌になってしまいます。

自分の意見を言わないことの別の弊害は、いつも同じ人しか発言しないので、プロジェクトに発展性がなく成功につながりにくいということです。さらに、いつまでたっても、意見を自由に言える職場の雰囲気ができないといったデメリットもあります。

逆に、意見を言えるようになるなら、自分に自信がつきます。自分の意見はさほどいい意見ではないと思っていても、他の人からは新鮮だと評価されるかもしれません。仮に意見が採用されなかったとしても、プロジェクトに積極的に参加している姿勢を評価してもらえます。

自分の意見を言うと他の人と意見交換ができるので、周囲との関係を築くこともできます。また、自分のキャパシティー以上の仕事を引き受けることもないので、余裕をもって仕事ができます。

2)常に準備しておく

自分の意見を言えないのは準備していないためでもあるので、常に準備しておくことはとても大切です。意見をすぐに言える人は、常に状況を把握していて、自分の考えをまとめ、それをどういえばいいか、どんなふうに言ったら受け入れられやすいかを考えています。

自分の意見に対して反論されることもあるので、どんな反論が出そうか予め考えておき、反論されたら何と言うかなどのシミュレーションもしています。

常に準備をしているので、とっさの時に意見を求められても、自信をもって自分の考えをはっきりと伝えることができます。もちろん、いつも完ぺきにはできないので、意見がまとまっていない時には無理に話そうとせず、「まだ、考えがまとまっていません」と正直に話すことも必要です。

3)アサーションスキルを身につける

意見を述べるにはそのためのスキルが必要で、そのスキルが身についていると意見を言いやすくなります。アサーションスキルは、コミュニケーションスキルの一つで、相手を尊重しながら自分の意見、感情、要求を伝えることを目指すものです。ビジネスシーンだけでなく家庭や友人との関係でも活用できます。

アサーショントレーニングの中でも有名なのが
DESCで、D(describe)、E(express、explain、empathize)、S(specify)、C(choose)
から成っています。この方法は、これは、何かの依頼を断りたい場合、会議やプロジェクトで自分の意見に賛同してほしい場合、交渉や面談の時など様々な場面で活用できます。

D(describe)は、自分の状況や相手の行動を客観的に述べることです。たとえば、ある期日までに資料を完成させるように言われ、それができないと思った場合、資料の量、仕事のスケジュールなどの客観的な要素からすると、その日までに資料を完成させるのは難しいと伝えます。

E(express、explain、empathizeは、自分の気持ちを話したり説明したりすることです。この時に、一方的にならないように、相手の気持ちにも配慮しつつ伝えます。共感できるところがあれば、その気持ちも伝えます。
「お引き受けしたい気持ちはあるのですが」と前置きをしてから事情を伝えることもできます。相手から反論があった場合であれば、「おっしゃることはごもっともですが…」といった共感を示す言い方も使えます。

S(specify)は、解決策や代替案、妥協案を伝えることです。たとえば、「その日までには難しいですが、○日までなら完成できます。」「作成の一部を別の社員に手伝ってもらえないでしょうか。」などと話せます。

C(choose)では、相手の反応を見た上で、こちらがどうするかを選んでそれを伝えます。たとえば、期日を延ばしてもいいと言われ、それならできると判断するなら仕事を引き受けることができます。

意見を言うときの注意点

自分の意見を言うときには、強気の発言をしなければと思う人もいますが、その必要はありません。意見を言うときには、穏やかな態度を保ちましょう。また、相手が意見を言うときにも相手の目を見て、「ちゃんと聞いています」という誠意が伝わるようにします。

そのような態度を示すなら、自分が発言するときにも敬意をもって聞いてもらえるでしょう。意見を言うのは相手に勝つためではなく、プロジェクトの成功や問題の解決のためだということをいつも念頭におくことが大切です。

自分の意見が受け入れられない時

自分の意見を述べることができても、その意見が採用されないことがよくあると、自信を失って、もう黙っていようと思ってしまうかもしれません。そんな時には、物事のやり方は1つではなく、いくつかの方法があって、そのどれも一理あるということも多いということを覚えておきましょう。

ですから、自分の意見が受け入れられなくても、それがダメな意見だったということではありません。また、自分の意見が絶対だと思っていると、それが拒否されたときのダメージも大きいので、自分以外にも良い案を持っている人がいるということも認めるようにしましょう。

一方、自分の意見が受け入れられないのは、日ごろの言動が問題である場合もあります。仕事上のミスが多い、仕事が遅れ気味、デスクが乱雑、小さな業務をおろそかにしているなどといったことをしていると、正論を言っても受け入れられないことがあります。

まずは、日ごろの行動を改めて周りからの信頼を得る事が大切です。「あの人が言うなら、間違いなさそうだ」と言われるくらいになりましょう。

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