MRとは、「医薬情報担当者」と言い、医療関係者に医薬品に関する正しい情報を提供する職業です。外資系も多く、高収入のイメージが強いですが、「転勤が多い」という特徴もあります。医薬品の営業マンとしての側面もあるので、顧客に合わせて残業や休日出勤などもあり、仕事のハードさでも知られています。

しかし、長い目で考えると、MRとして転勤がない会社で働きたい、心身の負担が必要以上にない楽な会社に転職したい、という希望を持つ人も少なくありません。
こちらでは、MRが「転勤なし」や「楽な会社」に転職する方法をまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

転勤だらけに奴隷扱い。なんでMRはこんなにキツいのか

MR=転勤族の理由

製薬会社は全国展開しています。また、外資系の企業も多く、業界内での淘汰もあり、動きが激しいのが特徴です。そのため、転居を伴う異動はしょっちゅうあります。
もちろん、他部署や本社勤務などで経験値を高めるため、将来的にリーダーや管理職になるための勉強として、全国津々浦々の環境下で働く、という理由もあります。

一方で、上司や同僚とうまくやれないため、営業成績が上がらないため、といったマイナスの理由での転勤もあります。これは、MRに限らず営業職ならどの業界でもありえることです。

MRの転勤の実態とは

会社や役職によっても異なりますが、大体3~5年ごとに転勤があるのがMRの実情です。
製薬会社に多い外資は離職率が高いので、人がいなくなるごとに人手不足を補うために転勤させられることも少なくありません。
家を買うと、辞めさせないために飛ばされるというジンクスもあるくらいです。
また、転勤を嫌がると出世できないので、転勤がない仕事へ転職を考える人も少なくありません。どうしても転勤が嫌なら、MRを諦めて転職するのが手っ取り早い方法です。

医療業界は医師がトップの綺麗なピラミッド型

MRは「営業職」で、その顧客は主に医師や薬剤師、卸売業者です。その関係性は明白で、休日返上で接待を余儀なくされたり、日常的に医師の都合に合わせた業務スケジュールになったりします。扱いの差にはメーカーの格やブランド力、病院にとっての重要度の違いが如実に出るので、大手やコネクションの強い企業が幅を利かせています。心身ともにタフでないと務まりません。

転勤地獄から脱出!MRでも転勤なしで楽に働く方法

転勤のない(少ない)製薬会社に転職する

とにかく転勤がつきもののMRですが、中には転勤がない製薬会社もあります。例えば、地元密着で生薬を販売している長野県製薬など、中小製薬会社なら元々転勤が少ない会社もあります

また、世界130カ国以上で製品が販売されているアメリカのアボット社が100%出資するアボットジャパン株式会社は、勤務地の希望を最大限考慮してくれます。外資系なので実力主義ですが、離職率が低く、福利厚生が手厚いことも特徴です。
 

実績があるなら、勤務地限定求人に応募する

製薬会社MRの勤務地限定求人はほとんどないのが現実です。自分の都合を受け入れてもらうのは、ある程度のキャリアを積んで、それなりに実績を作ってきた人でないとまず無理です。勤務地限定求人を狙うなら、勤務地に見合う実績が必要です。

いいことだらけなコントラクトMRとして働く

MRとして働きたいけれど転勤は嫌、という人はコントラクトMRという選択肢もあります。
コントラクトMRとは、医療のアウトソーシングサービス企業から製薬会社に派遣されるMRです。勤務地や配属先を選びやすいのが特徴で、MRとしての専門性も身につけることができます。また、複数メーカーのプロジェクトに携わることができるため、新薬に携われるチャンスも多く、幅広いコネクションを作ることもできます。それらを活かしてキャリアアップできる可能性が高いのも人気の理由です。

コントラクトMRとして働くのに必要な条件

勤務地を限定できるコントラクトMRに転職する場合、MR未経験では勤務地の希望が通るほど甘くはありません。MR認定資格はもちろん、MR経験も最低2,3年は必要です。また、求人によっては「抗がん剤領域の経験者」「基幹病院の担当経験者」など具体的な条件を設定しているものもあります。

転職エージェントに自分の希望に合った求人を紹介してもらう

製薬会社のホームページなどであるかないかわからない採用情報を一つ一つ調べるのは大変な手間です。また、求人サイトではあまり条件の良い求人は掲載されていないこともあります。自分の希望にあった求人を効率的に探したいなら、転職エージェントで案件を紹介してもらうのが有効です。転職エージェントは非公開案件も多く、コンサルタントが直接交渉してくれるケースもあるので、よい良い条件の求人が見つけやすいのです。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

扱う求人数が圧倒的で、業種や職種も幅広い、業界最大手の転職エージェントです。異業種への転職やキャリアアップのための転職など、目的に応じたサポートをしてくれます。30年以上の豊富な実績と信頼に基づいた非公開案件も豊富なので、より有利な求人情報を得ることができます。リクルートグループ内でも優秀な人材が集められている、と言われているのがリクルートエージェントなので、転職を考えるならまずは登録しておきたいエージェントです。

リクルートエージェント公式サイト

罵詈雑言を浴びたくない!MRを辞めてキャリアを生かせる異業種は?

薬剤師

MRは薬学部出身者が多い職種で、中には薬剤師資格を取得している人もいます。MRの経験を活かして薬剤師への転職も可能性大です。薬剤師は求人も多いですし、正社員だけでなく非常勤やパートなどさまざまな働き方ができるので、子育て中の女性で「将来的には正社員になりたいけれど、今は時短で働きたい」というケースにも対応できます。
また、休日はしっかり休めて、MRに比べると残業も少ないのも人気の理由です。

同じ営業系の仕事

MRは営業職なので、異業種でも今までの営業経験を生かせます
医療機器などを扱う医療関連業界の営業職では、医療の知識も活かせますし、生命保険の営業職などもこれまでの経験を活かせる業界です。MRは、営業職の中でもハードなイメージが強いので、その経歴はどんな業界でもプラスにできます。

CRA(臨床開発モニター)

異業種へ転職するMRに人気の高いのが、治験のモニタリング業務を担うCRA(臨床開発モニター)です。治験のモニタリング業務はCROと呼ばれる受託臨床試験実施機関に外注されることが多く、ここでは転勤なしや土日休みといった条件が整いやすい環境があります。ただし、出張が多いので、その点は理解しておくことが必要です。

CRC(治験コーディネーター)

前出のCRAは、競争率も高く転職のハードルが高い職種ですが、それに比べると転職しやすいのがCRCと呼ばれる治験コーディネーターです。CRCは、医療機関で行われる治験業務の補佐的な役割を担います。転勤なし、という求人が多いのも特徴です。

医療コンサルタント

病院などの医療機関に対するアドバイスやサポート、医師が開業するときの運営支援サービスや開業支援を行う仕事が医療コンサルタントです。顧客は医療関係者なので、MRの経験で培った医師や薬剤師とのコミュニケーション方法を活かせる仕事です。

まとめ

転勤がつきもののMRですが、あらゆる業界でその経験を活かして活躍することは可能です。MRとして働きたいならコントラクトMR、同じ営業職で異業種への転職も可能です。
どんな業界でも、MRの経験は強みになります。キツイ仕事ではありますが、最低でも2,3年のキャリアを積んでおくと、その後の転職活動がやりやすくなります。

楽な会社に転職する方法としては、

・地元密着企業や中小製薬会社など、転勤のない(少ない)製薬会社に転職する
・実績に自信があるなら、勤務地限定求人の求人を狙う
勤務地や配属先を選びやすいコントラクトMRとして働く
・非公開案件なども充実している転職エージェントに登録して、自分の希望に合った求人を紹介してもらう

といったポイントを抑えておくことが大切です。

転職することでよりよい条件・環境を得たいなら、転職エージェントなどのサポートを受けて効率的に転職活動をすすめてください。