大手総合商社は転職希望者にも人気が高く、「一度は別の業種に就職したが、商社マンとしてバリバリ働く夢が捨てられない」、「やむを得ない理由で既卒になってしまったが、今からでも総合商社に就職したい」という人も多いです。

既卒や第二新卒などが、未経験で総合商社に転職することは可能なのでしょうか?ここでは、未経験から総合商社に転職する方法について、詳しく紹介します。総合商社が中途採用で求めるスキルや資格も紹介するので、未経験で総合商社に転職したい人は参考にしてください。

総合商社の仕事内容は?

トレーディング

総合商社はもともと、外国の資源や商品を輸入し、日本の商品を海外に輸出するトレーディングを行うために誕生しました。国内外における貿易の仲介役といってもよいでしょう。現在も、トレーディングは総合商社における重要な事業の一つになっています。

事業投資(M&A)

総合商社では、事業投資も盛んです。国内外のさまざまな事業への投資を行う仕事です。新エネルギー開発の権益を得るための投資や、資源開発などが事業投資に当たります。また、商品開発から製造・販売まで、一貫して手掛ける総合商社も増えています。

近年は総合商社を通さずに直接、輸出を行ったり、仲介手数料などの口銭率を引き下げるメーカーが増えてきたため、トレーディングだけでは経営が厳しくなっています。

以前は国内外の売り手と買い手の仲介役にすぎなかった総合商社ですが、トレーディング事業が冷え込んでからは、新たな事業として事業投資も行い、生産・流通の主体的立場を手に入れることで生き残っています。

総合商社マンになるための必要なスキル・資格は?

専門性

総合商社は簡単にいえば「何でも屋」です。取り扱う領域が広いため、一人ひとりに高い専門性が必要になります。

しかし、総合商社の性質上、従業員も何でも屋になりやすいため、新卒からずっと総合商社で働いてきたような人材だと、専門性が高い人材には育ちにくい問題があります。

そのため、中途採用では、前職で専門的な職種に就いていた人が歓迎される傾向があります。

マネジメント力

総合商社でもっとも求められるスキルは、コミュニケーション能力です。特に、30代後半以降の場合は、プロジェクトリーダーを務めたことがあるなど、マネジメント経験があることが求められます。

海外取引経験

外資系企業の買収経験が多い外資系銀行員など、海外取引経験が豊富な人材も好まれます。

語学力(英語、英語以外)

総合商社には、これまで以上のグローバル展開を目指している企業が多いです。英語力がある人が重宝されるのはもちろんのこと、中国語・スペイン語・フランス語などに堪能な人材も求められています。

金融分野の資格

証券アナリストなど、金融分野の難易度の高い資格を持っている人も、専門性の高い人材として歓迎されます。

IT分野の資格

IT分野で事業投資をしている総合商社も多いため、IT系の資格を持つ人材を求める総合商社も多いです。

貿易分野の資格

総合商社の主軸は貿易業なので、通関士などの貿易分野の資格を持っている人は、中途採用でも重宝されます。

総合商社に未経験で転職するには?

未経験転職の難易度は高い

総合商社は、新卒の育成に注力する傾向が強く、未経験の中途だと見向きもされません。中途採用で求めるのは、あくまでも即戦力限定です。最低でも、志望する商社の業態・業務を理解していることは必須です。

総合商社への転職はフィルターだらけ

総合商社は転職希望者にも人気が高く、求人を出せば目を通し切れないほどの応募が来ます。倍率としては、数百倍の高倍率です。

膨大な数の応募者の中から、効率よく不要な人材を振るい落として、自社に必要な人材を探し出すために、学歴・語学力・職歴といったフィルターを掛けるのは当然といえます。

まずは、今いる会社で専門性を高める

総合商社は何でも屋なので、さまざまな分野のプロフェッショナルを求めています。したがって、今何らかの仕事をしているのであれば、総合商社に繋がるような専門性を高め、その中で実績も積んでおきましょう。専門性に秀でていれば、中途採用でも総合商社への転職が有利になります。

専門商社で経験を積む

総合商社は狭き門ですが、地方の専門商社であれば、未経験でもやる気を買ってもらえる可能性があります。専門商社で商社マンとしての経験と実力をつけてから、大手総合商社へ転職する方法なら、まったくの未経験から総合商社を目指すよりも有利です。

総合商社の事業子会社を狙う

総合商社の事業子会社も、総合商社を直接狙うより採用されやすいです。子会社への入社であっても高い実績を出せば、親会社である総合商社からヘッドハンティングしてもらえる可能性があります。

総合商社で紹介予定派遣として働く

総合商社で紹介予定派遣として働き始める方法も、採用のハードルが比較的低く、実現しやすいです。仕事が認められれば、正社員登用の可能性もあります。職種としては、貿易事務や経理などは紹介予定派遣の求人が多いです。

総合商社向け転職エージェントおすすめランキング【13社比較】

総合商社に転職するなら転職サイトより転職エージェント

総合商社は、なんといっても面接対策が要です。転職エージェントでは、しっかりと企業研究をしたキャリコンサルタントが、企業ごとの採用担当者のクセや好みまで把握しています。転職エージェントからあらかじめ人事の傾向を教えてもらうことで、具体的な対策が可能になります。
転職サイトでは見ることのできない非公開求人からハイクラスな優良求人を紹介してもらえるのも、転職エージェントの魅力です。

総合商社向け転職エージェントおすすめランキング

  1. リクルートエージェント

    リクルートエージェント

    知名度はもちろん、扱う求人件数や転職実績数がNo.1で、転職を考えるならまずは登録しておきたい転職エージェントです。求人数の豊富さは、業界や職種の幅広さにもつながっています。これからスキルを身につけたい若年層にもチャレンジできる案件が多いため、誰にでも利用しやすいという特徴があります。積み上げられた豊富な実績が、キャリアコンサルタントの的確なアドバイスにつながっています。登録者なら無料で参加できるセミナーもあり、はじめての転職活動にも役立つ情報がたくさんあります。

    リクルートエージェント公式サイト

  2. JACリクルートメント

    JACリクルートメント

    英語や多言語に通じている、マネジメント経験があるなど、グローバルに活躍できる人材にターゲットを絞ってサービスを展開しています。担当のキャリアコンサルタントが企業と直接交渉してくれるので、一方的に受け身の転職活動ではありません。社内教育にも力を入れているので、コンサルタントの質の高さ、レスポンスの速さにも定評があり、スピーディーな転職活動を展開できます。スキルやキャリアに自信のあるハイキャリア層ならぜひ登録しておきたい転職エージェントです。

    JACリクルートメント公式サイト

  3. ビズリーチ

    ビズリーチ

    少し長い期間をかけてでも優良な求人をじっくりと見極めたい、というスタンスの人に向いている転職エージェントです。ハイキャリア層向けのサービスで、有料会のみが利用できるサービスもあります。まずは無料会員で利用して、さらに積極的に転職活動したい場合はスカウトを受けたり、非公開求人に応募できる有料会員への登録をおすすめします。ビズリーチの基準をクリアしたヘッドハンターや人事担当者から直接アプローチを受けられるので、キャリアやスキルに自信があり、すこしでも良い条件を求める人には利用価値があります。

    ビズリーチ公式サイト

総合商社向け転職エージェント・転職サイト13社の比較表

転職サイト・エージェント 特徴
リクルートエージェント 求人件数・実績ともにNo.1の大手転職エージェント。幅広い業界・職種に精通したキャリアアドバイザーが多数在籍しています。拠点が多いので、地方でもサポートを受けられるのがメリットです。
doda 転職エージェント・求人サイトを兼ねていて、目的に応じて自由にサービスを利用できるのがメリットです。業界トップクラスの求人数で選択肢が広がります。
ビズリーチ 管理職や専門職のハイクラス・即戦力人材をターゲットとした転職サイトです。登録されたヘッドハンターによるスカウトが特徴で、一部有料サービスもあります。
JACリクルートメント 転職支援サービスに特化したスタイルで、将来のキャリアプランも相談できる実力派の転職エージェントです。ハイキャリア層を中心に人気があります。
Spring転職エージェント キャリアコンサルタントが200名以上在籍していて、企業と求職者の双方を担当することでミスマッチを防いでいます。世界60カ国にサービスを展開するアデコが運営しています。
type転職エージェント 利用者の年収アップ率が71%と高く、非公開求人の割合も高いエージェントです。業種・職種ごとに分けられた専任のキャリアアドバイザーが、首都圏の求人に絞ってサービスを展開しています。
マイナビエージェント マイナビグループのネットワークを活かし、企業からの信頼も厚い転職エージェントです。約8割が独自の非公開求人で、選考突破率が高いことでも定評があり、東京・大阪など大都市圏での求人に強みを持っています。
クライス&カンパニー 30代のハイキャリアをターゲットにしたヘッドハンティング会社で、企業から直接オファーを受ける独占求人が多いのも特徴です。登録は、東京・千葉・神奈川・埼玉で年収750万円以上に限定しています。
キャプラン 伊藤忠グループや貿易・物流を中心とした求人を多く扱っています。パソナグループ傘下の派遣会社で、人材教育にも力を入れています。
CAREER INCUBATION コンサルティングや投資ファンドをはじめとした、ハイクラスの転職サイトです。少数精鋭の求人サイトなので、キャリアやスキルに自信がある人にはおすすめです。
コトラ 投資銀行やコンサルティングファームなど金融業界に強い転職エージェントです。ハイクラス人材と金融業界とのマッチングを目指しています。経験豊富なキャリアコンサルタントが多数在籍しています。
アバンティ みずほ銀行と丸紅が共同出資し、人材派遣と転職支援サービスを展開しています。扱う求人数はあまり多くありませんが、金融や商社関連の求人に強いのが特徴です。
ランスタッド 世界第2位ですが、日本ではまだ知名度が低く登録者も少ないため、穴場的な人材サービス会社です。就業後のサポートに定評があり、外資企業や総合商社にも強みがあります。

商社への転職、求人を選ぶポイントは?

総合商社とは、資源や不動産など制約のない市場で、スケールの大きいビジネスを展開する企業です。幅広い分野でグローバル企業である7大総合商社は、三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・三井物産・住友商事・豊田通商・双日です。三井物産は、中途採用に積極的な総合商社として知られています。

総合商社への転職での注意点

総合商社の中途採用では、少々のスキルやキャリアでは太刀打ちできません。専門性の高い人材に限った募集で、求人の業界業務専門知識はもちろん、商社によっては貿易や投資事業、海外経験などが必須となる傾向があります。また、最低限マネジメント経験が必須という条件もあります。このように、転職で総合商社に入ることはとても難易度が高いのが現実です。中途採用に熱心なことで知られる三井物産ですら、倍率が100倍を超えることからも、その難易度の高さが窺えます。

大手総合商社の子会社の商社や外資系商社を狙えば、ヘッドハンティングの可能性も

子会社での頑張りが評価されれば、親会社からヘッドハンティングの可能性もあります。
また、ファイナンスの知識を持つ外資系投資銀行経験者、経営戦略スキルを持つコンサルティング会社といった、総合商社が重宝するスキルを身に付けられる職種から狙うのも一つの方法です。さまざまな角度からアプローチする方法を模索して大手総合商社への入り口をこじ開けてください。

専門商社の場合、どのような会社を選ぶべきか

専門商社は数多くあり、業界や企業ごとに文化も違えば仕事のキツさも異なります。規模は総合商社に及びませんが、専門分野に特化している分、顧客に対して細やかなフォローができるのが強みです。
業績が好調な鉄鋼、機械、建設資材の専門商社では、中途採用も活発に行われています。また、医療、食品分野も人気の専門商社です。

専門商社で選ぶならこんな職種・分野がおすすめ

いわゆる川上産業やメーカー系専門商社であれば、一般的に激務ではありません。
また、専門商社の求人に多いのが営業職です。独立系は未経験者採用が積極的なのでポテンシャル採用もありますが、メーカー系・総合商社系では経験を重視する傾向があります。
バイヤーは、さまざまな伝手が重宝されるため、経験者採用が多い傾向があります。貿易職では語学力が重視されます。実務経験が無くても採用されることもありますが、通関士や貿易実務検定などの資格があれば有利です。物流管理は未経験者も採用されやすいため、専門商社の中では穴場的な職種と言えます。

まとめ

未経験で総合商社を目指すのは、競争率が高く、かなりの難関です。しかし、総合商社が求める即戦力があれば、未経験でも採用してもらえる可能性があります。

また、小規模の専門商社や総合商社の子会社、紹介予定派遣からスタートして、最終的に総合商社を目指す方法なら、比較的難易度が低く、実現しやすいです。

いずれにしても、少しでも有利に進めるためには、求人数が多く支援実績が豊富な、大手転職エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。