事務職は他の業種と比べて、派遣で雇われることが多い職種です。派遣社員は正社員のように、ボーナスや福利厚生に予算を割かなくていいため、低コストで雇うことができます。事務未経験でも派遣で採用されることが多いのも、雇うのにコストがかからないからリスクが少ないということが理由です。
雇われやすいのは職探している人には嬉しいですね。

しかし契約満了時にクビにされたり、昇進が無かったりと、将来への不安が常に付きまといます。できれば正社員としてしっかり働きたいという人が多いのではないでしょうか。

派遣から正社員への道を開くためには

事務職において、派遣から正社員へ昇格することは不可能ではないとはいえ、難易度が高いルートです。
特に未経験OKの派遣で働いていた場合、任される作業は単純なものが多く目立つスキルを身に付けることが出来ないことがあります。正社員への道を開くために何ができるのでしょうか。

徹底した自己分析

まずは自己分析から始めましょう。派遣としての職務経験は、正社員に比べて軽視されがちですが、身についているスキルは必ずあります。電話対応で培ったコミュニケーションスキル、後輩に仕事を教えたときに身に付けた指導力、ブラインドタッチなども、立派なスキルです。

今までの派遣社員としての経験を思い出し、自分が持っている能力を整理してみましょう。転職するにしても、現在の職場で正社員にしてもらうにしても、自分の能力をアピールすることは大事です。

スキルアップをする

自分の得意分野やスキルが見つけられない場合でも、資格の勉強などを通して、仕事の外でスキルを身に付けることは可能です。事務職で役に立つ資格には、MOS、簿記検定、秘書検定、各英語関連の資格など様々な種類があります。
自分が働きたい分野の資格を持っており、なおかつ派遣事務としての実務経験があれば、選択肢は広がるでしょう。

派遣先の正社員を目指す

現在の仕事場を離れたくないのであれば、派遣先の正社員にしてもらうという方法もあります。大手派遣会社の紹介予定派遣を利用する、もしくは直接派遣元の会社に相談し、派遣先の会社に交渉してもらう、という方法が一般的です。

しかし派遣先からすると、低コストの派遣社員を、お金のかかる正社員にするにはそれなりの理由が欲しいというのが本音です。お金をかけるだけの価値のある人材であることを証明しなければなりません。

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派遣から正社員になるメリット・デメリット


派遣よりも正社員のほうがいい、ということは一般的な考え方ですが、必ずしもそうとは言い切れません。事実、正社員になる誘いを断り、あえて派遣のままでいるという人も中にはいます。「派遣の時の方が幸せだった」とならないよう、正社員になることのメリットとデメリットはしっかり把握しておきましょう。

派遣から正社員になるメリット

安定性

まず1番のメリットは安定性です。終身雇用とはいきませんが、基本的に定年まで、正社員には雇用期間の終わりがありません。派遣社員のように、契約満了時に荒野に放り出され路頭に迷う心配が無いのです。

また、会社側も長期で仕事を任せることが多いので、寿命の長い人間関係を築くことができます。
給料面での安定性も違います。派遣事務は時給制のところがほとんどのため、年末年始やゴールデンウイークのある5月など、出勤日数が少ない月は収入が少なくなり不安定になります。

ボーナスをもらえる

正社員の金銭面でのメリットは、ボーナスをもらえるということです。ボーナスは働いた分しか給料がもらえない派遣社員からすると、とても羨ましいものです。また退職金を貰えることもメリットです。2020年から派遣社員も退職金を貰えるようにはなりましたが、まだ正社員ほど確実にもらえるわけではないのが現状です。

出世・昇給がある

出世コースが開かれるということも正社員であることのメリットです。正社員は長期的に会社に貢献してもらうために雇われているので、スキルアップのための研修や勉強会などを会社に用意してもらえることがあります。それを機会に新しい仕事を任され、功績を認められれば昇進できることもあります。

しかし派遣社員は勤務期間が限られているため、会社はいずれやめると分かっている人間をわざわざ教育することはありません。また、いくら一生懸命働いても、良くて時給が多少上がるくらいで、大きな昇給や昇進することはありません。やりがいを見いだせず、仕事がストレスになることもあります。

派遣から正社員になるデメリット

ここまでだと、なんとしてでも正社員にならなければ、と思ってしまいます。しかし正社員になることで失うものもあります。金銭面が充実している分、時間やプライベートを犠牲にしなければならない印象です。

プライベートが犠牲に

まず、休みの自由度は減ります。派遣社員はあくまで派遣元の人材で、派遣先の会社に属する人間ではないので、派遣先が独断で派遣社員の休みや残業をコントロールすることは難しいのです。そのため、派遣先と派遣元という会社同士でのトラブルに発展する可能性があるため、有休や残業に関しては、派遣先は派遣社員にたいして寛容であることが多いのです。

一方で正社員は会社の所有物です。入社時に会社が作ったルールに従うことに同意をしなければなりません。そして会社から残業や休日出勤の命令が出れば、基本的に断ることはできないし、断り続ければ減給処分の対象になることもあります。プライベートを重視したい人にとっては大きなデメリットです。

異動や転勤もある

異動や転勤も、多くの人が嫌がる正社員の特徴です。勤務地の希望を出すことはできますが、会社側が出した異動命令に背くことは、よっぽどのことが無い限りできません。マイホームを持ちたい、家族との時間を充実させたいという人には大きなデメリットです。

しかし派遣社員が異動、転勤させられることはほとんどありません。それどころか、場合によっては自分で勤務先を選ぶことができます。

仕事の責任も重い

派遣社員に比べて、正社員は仕事の責任が重いです。現場での判断を任されたり、他の従業員をまとめたりしなければならないことがあります。そして何かミスがあれば、その責任を負わなければなりません。また、アルバイトや派遣社員のミスも、担当の正社員のミスとして扱われます。

逆に派遣社員は、ミスをしても注意を受けるくらいで、会社外の人に謝罪にいったり、始末書を書いたりということをすることはまれです。責任の重さに対するストレスはやりがいとも取れますが、多くの人には不快なストレスです。

人間関係もストレス

正社員は人間関係のストレスも大きくなります。正社員は長期で働くことが求められているので、同じ人間と長い期間仕事をすることになります。その間良好な人間関係を維持することは困難で、どうしても波長の合わない人も出てきます。そのような状況を上手く切り抜けていくスキルを身に付けなければ、定年まで精神を壊さずに働くことは難しいでしょう。

また、人間関係が出世に大きく影響することもあります。仕事さえできれば人間関係なんてないがしろにしていい、という考えは通用しない会社がほとんどです。その点、期間限定で働く派遣社員は逃げ場が無くなるような深い人間関係を構築することはあまりありません。たいていは他人どうしのまま契約期間が終了します。

契約が始まるたびに新しい人間と関わらなければいけないという点はストレスかもしれませんが、居心地の悪い人間関係に何十年も悩まされるより負担は軽いのではないでしょうか。

自分が何を重要に思っているか

経済的な自由が手に入る正社員、プライベートの自由が守られる派遣社員。正社員へのキャリアアップは、自分が何を重要視しているかで決めたほうが良いようです。

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