英語をビジネスの場で使う機会は多く、英語が喋れるとそれだけ年収を稼ぎやすいことは良く知られていることですが、では他の外国語、特に近年経済の発展ぶりが目覚ましく、日本との経済的な結びつきも強い中国語が喋れることで、どれくらいの年収が見込めるでしょうか?
中国語を活かす仕事のランキングを見てみましょう。

中国語必須の仕事はそれほど多くない

まず知っておきたいこととして、ビジネスという場に限れば、中国の企業などを相手に仕事する場合、中国語が必須という状況になることはあまりないということです。一般的にビジネスにおいては英語が使用されることが多く、中国に渡航して商談を行う場合も英語が使用されることが一般的です。

つまり、基本的には中国の企業相手のビジネスでも英語が使われるので、特別中国語のスキルが求められるわけではありません。大手企業や国際的に展開している会社であればなおのこと、英語が話せる人材も多く、結果的に中国語の必要性は低下する傾向にあります。

中国語が必須となるのは、相手が英語もしくは日本語が話せない場合です。つまり、中国語のみで話す顧客や従業員を相手とする仕事になります。中国支社などに赴任した場合も、多くの場合周りの従業員が中国語しか話さない中国人である可能性が高いので日常会話程度の中国語を習得しておくとコミュニケーションに役立ちます。

中国語のみでは厳しい

中国語のスキルがあっても、英語のような汎用性がないことから、それ一本で高収入の仕事を探そうとするのは難しいと言わざるを得ません。中国語必須で高収入の仕事の募集がないわけではありませんが、かなりピンポイントになりますので求人を見つけることにも困難が伴います。中国語だけにこだわると転職が上手くいかないということにもなりますので注意しましょう。

狙いやすいのはむしろ中国語のスキルがあると優遇される求人でしょう。中国語必須の求人と比較しても、求人件数は非常に多く転職先候補を見つけることが容易です。中国語スキルがあることで年収面で優遇される可能性もあります。年収が100万円単位でアップするような仕事はほとんどありませんが、中国語スキルを活かして出世狙いをすることは可能でしょう。

中国語が必須とされる職業ランキング


ちなみに中国語が必須とされる職業の収入ランキングベスト3は以下の通りになります。

第1位は、英語を話せないネイティブの中国人を相手とする営業職です。平均年収は約600万円程度とされています。

第2位は、通訳で平均年収は約450万円程度、

第3位は、貿易事務で平均年収は約350万円程度となっています。

中国語教師の仕事はパートやアルバイト中心となり、正社員としての登用はかなり少ないのが現実です。

こうしてみてみると分かりますが、中国語スキル必須の職種であっても、決して他の職種と比較して平均年収が高いということはありません。

中国語スキルを活かせる求人ランキング

中国語を活かせる職種を「年収600万円以上」「年収400万円以上600万円未満」「年収400万円未満」の3つのクラスに分けてランキングしました。

「年収600万円以上」となるハイクラスの求人になると「品質マネジメント」の1100万円、「事業開発マネージャー」「マーケティング」の1000万円、「台湾担当の事業企画」の950万円、「IT開発」の900万円などが上位にランキングできます。中国語が活かせる求人募集に海外営業職というものがありますが、これは業種によって年収が大幅に変動してきます。

年収1000万円稼げる会社がある一方、400万円以下と言う会社もあり、中国語スキルが活かせる海外営業で年収アップを図るのであれば、まず年収が高い業種を探すことが必須になります。

日本人の平均年収に近い「400万円以上600万円未満」クラスの求人には特にIT関連の技術者の求人が多く見受けられます。「デジタルマーケティング」が550万円、「ゲーム開発エンジニア」「通訳翻訳」「内装設計」「システムエンジニア」「エディター」といった職種が500万円となります。

ゲーム開発エンジニアにはプログラミングのスキルの方が強く要求され、中国語スキルを持っていることで優遇される程度の扱いです。通訳・翻訳は中国語スキルが必須の職種であり、高度な中国語スキルが要求されてきます。この年収帯が中国語スキルが使える職業としては平均年収と言えるでしょう。

年収が「400万円未満」となる職種の募集もそれなりに多く、中国語スキルを活かした仕事をしたいなら、このラインも選択肢に入ってくるでしょう。「語学学校事務」で360万円、「ウェブマーケティング」や「販売スタッフ」「海外事業部窓口業務」等で350万円となっています。

「アリババ」を始めとするECサイトを介した貿易ビジネスに関係する仕事の求人が多く、中国から激安商品を仕入れたり、日本製品をアリババに掲載して販売することが主な業務となります。語学学校事務は中国人留学生とスムーズなコミュニケーションを行うために中国語スキルのある人材が求められています。

中国語スキルを活用して高収入を実現するためには

自分の中国語スキルを活用して高収入を得たいという方は、以下のポイントに沿って自己分析を行ってみましょう。

まず大切なことは自分の中国語のレベルがどの程度なのか、把握することです。自分の中国語スキルがどの程度あるのかを面接担当者にわかりやすく伝えることで、求人内容や転職後のミスマッチが発生するリスクを下げることができます。

中国語検定や資格検定を受ける

自分の中国語スキルのレベルを把握するためには、日本国内の中国語検定やHSK等の資格検定を受けてみましょう。自分の中国語スキルを客観的に把握し、担当者に伝えやすくなります。中国語の資格検定は複数ありますが、特に必須の検定と言うものはありません。

検定を受けることで自分の課題を見つけスキルアップを図るきっかけとすることができるのも、検定を受ける大きなメリットとなります。

中国系企業に転職する

中国語スキルが活用できる職に就きたいのであれば、中国に進出している企業、もしくは母体が中国にある企業を探すことが必要となります。自分自身で探そうとすると時間的なデメリットが生じてしまうので、中国語が必要な求人サイトで検索してみることをお勧めします。

中国語の求人サイト「TENJee」には中国語スキルが必要な求人が多数掲載されており、応募も簡単に行えます。自分の希望にあう募集を見かけたらすぐに応募することも可能です。

中国に進出している企業に転職する

現在中国語スキルが必要な企業ばかりでなく、将来的に中国に進出し、中国語スキルが必要とされそうな企業を探すことも大切です。そういった企業に対して自身の中国語スキルをアピールすることができれば、将来的に好待遇で転職することも可能になるかもしれません。

該当する企業を見つけ出すことは難しいのも確かですが、発見が難しい分、転職活動において自分と同じスキルで競合するライバルが少ないという可能性も高いです。企業研究の目的で今後中国への進出を視野に入れた活動を行っている企業を探してみましょう。

中国系企業や中国に進出している企業を見つけるには

中国語スキルを持つ人材が求められる今が狙い目

中国が経済発展するに伴って、様々な分野の業種で中国語スキルを持つ人材に対する需要も高まりを見せています。自分の中国語スキルを活用して、より高年収の職を狙うには今が絶好の機会ともいえるかもしれません。

中国関連企業に強い転職エージェントや中国語求人サイトなども活用して、ぜひあなたの中国語を活用できる高収入求人を探してみてください。

JACリクルートメント

JACリクルートメント

外資系の東証プライム上場企業で、1988年より日本で転職サービスを開始以来30年以上、積み上げてきた実績をもとに利用者の視点にあった転職をサポートする、ハイスペックな外資系・海外転職に強いイギリス系の転職エージェントです。海外11カ国16拠点で、イギリス・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア・中国・香港・韓国に強みがあります。

海外転職セミナーを頻繁に開催し、エントリーシートやレジュメの添削や中国語の面接対策などのサポートなど、中国系企業への転職にも、おすすめです。

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ランスタッド

オランダで創業した世界最大級の総合人材会社でグローバルに60年間、毎年約20万人の転職サポート実績をもつランスタッド。ハイキャリア層の転職支援に特化したエージェントで、外資系・海外転職にも強く、中国へ進出している国内企業の求人もあります。

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