公務員でもあり、安定した収入と身体能力が活かせる消防士の仕事をしている一方、激務やストレスが多い仕事でもあるため、辞めたい…転職したい…と考えている人は多いのではないでしょうか。

この記事では、異業種転職で活かせる消防士の経験や能力と、消防士を辞めた後に目指せるおすすめの転職先について紹介します。

公務員を辞めるのは勇気が要りますが、この記事を読むことで異業種転職した自分が想像しやすくなります。

消防士を辞めたい理由は?

体力的にキツくて続けられない

日常的な消火業務でも、重たい防火服を着用し、さらに重たい酸素ボンベを背負い、現場まで駆けつけたらまた重たいホースを持ち…というように、非常に体力勝負な業務がたくさんある消防士の仕事は、元々体力に自信のある人でも継続していくうちに体力が回復できずに辞めたいと感じる人が多くなっています。

消火活動がない時でも、訓練のための体力向上プログラムがあり、常に体を鍛えておくことを命じられます。

体を鍛えるのが好きだという人であっても、毎日の訓練と消火活動に疲弊して、転職を考えるようになるのです。

特殊な勤務体制で予定が立てにくい

消防士の辛いところは、その独特の勤務体制にもあります。消防士は24時間通して勤務(仮眠あり)したら、翌日は非番という体制の中で勤務しています。

基本的に非番の際には休みで、24時間勤務の疲れをとってもよいのですが、まれに大火事や大事故が起こると、非番でも招集をかけられてしまうので、「いつ呼び出されるか」と思うと非番の日もゆっくり休むことができない人が多いのです。

さらに非番でも招集がかかるかと思うと、遠方への旅行の予定も立てにくく、家族との予定も立てにくいという理由で、転職を考える人も多いでしょう。

特に既婚で子どもがいる場合は、子どもの休みに合わせて自分以外の家族が旅行に行くということもあり、「何のために働いているんだろう…」と、消防士の仕事にうんざりすることも増えるものです。

重労働なわりに給料が高くはない

肉体労働に加え、人の命がかかっている重要な任務で精神的なストレスもかかり、火事の現場に行けば自分の命もかけて働かなければならないというように、消防士の仕事は心身ともに負担の多い仕事です。

ところが、消防士の30代の平均年収は450~500万円と、平均的なサラリーマンの年収と大差ありません。

消防士からすれば、大企業の正社員のほうがよっぽど自分たちよりも稼いでいるように見え、こんなに大変な仕事の割には給料が安い!と憤りを感じている人も多いのです。

給料の中には危険作業手当などの手当が含まれていますが、それでも一般企業に勤める同年代の社会人と大差のない給料には不満のある人の中には転職を決意する人もいます。

消防士から転職って意外に簡単?

消防士の経験は民間企業にも生かせる

消防士というと、どうしても激しい肉体労働のみを連想する人も多いものですが、実際は訓練プログラムや消火活動の他にも書類作成などのデスクワークもこなしています

デスクワークの中心となるのは、消火活動をはじめとした災害出動の際の報告書作成です。自分の視点から災害出動がどのように行われ、どのように改善できるのかについて詳細にレポートします。

この報告書作成はほぼ毎日のように行われるため、おのずとパソコンスキルも身についてくるだけではなく、客観的視点からの文章作成能力も培われます

このようにさまざまな業務内容を経験しているため、消防士として働いてきた経験を活かし、さまざまな業種から転職先を選ぶことができるのです。

活かせる能力

体力

ほぼ毎日の訓練プログラムによって、また消火活動の出動によって、常に鍛えられてきた経験を活かし、体力アピールをすることは、消防士以外の仕事に転職する際にも有効です。

体力を求められる仕事は多く、肉体労働の他にも、体力を鍛え続けられるだけの精神力も同時にあることをイメージさせることができるため、転職活動に役立ちます。

責任感

日々の任務を遂行し、公務員として人命を救うことに尽力してきた消防士に対し、企業側はネガティブな印象を持ちにくく、人命救助という点については特に責任感・正義感があらわれます。

自分の命よりも国民の命…という姿勢で消防士を続けてきたことをアピールすれば、与えられた任務は必ず期日までに遂行する責任感があることを強調できるでしょう。

判断力

火事などの緊急時の対応に必要なのが、瞬時に重要な決定事項を判断する能力です。今は何をすべきか、消火を優先すべきか、どちらの対象を先に救助すべきか、一瞬のうちに判断する力は、消防士以外の仕事にも活かすことができます。

営業職などでは、今は押す時か、引く時か、強引に行ってもいい企業・人物か、そうではないかという判断が瞬時に的確にできれば、成績は上がっていくでしょう。

上下関係

警察官や消防士は、特に体育会系の上下関係が一時代前のまま定着していることもあり、1つ上の先輩でも徹底した上下関係が求められます。

そのため、上司や先輩職員に対する態度・言葉遣い、礼儀、マナーなどが鍛えられており、近年多く見られる「ゆるい態度の社員」とはかけ離れた、しっかりとした印象を与えることができ、消防士以外の仕事でも評価されやすくなるのです。

消防士から民間に転職、おすすめの転職先は?

肉体労働についていけなくなったら事務職でデスクワーク

筋トレが趣味で、消防士としての訓練も生きがいのように楽しんで実行できる!という人以外は、長年消防士の訓練や日々の消火業務で身体的に疲弊し、体がついていかない…という人も多いでしょう。

実際に消防士としてなんとか勤務しているけれど、腰やひざを痛めて業務に支障が出ている人もいるのではないでしょうか。

そのような場合、肉体労働の対極である事務職に転職することで、問題が解決するでしょう。業務のほとんどがデスクワークで、たまに銀行や郵便局などへの外出はあるものの、基本的に肉体労働を伴わない事務職の仕事は、消防士よりも年収は下がってしまいますが、痛めた体でも仕事を続けやすいのでおすすめです。

人間関係で悩んだら運送ドライバーで個人作業

上下関係に厳しく、平成が終わろうとしている今でも古い体制が続いており、先輩や上司からの命令ならばどんなに理不尽なものでも従わなければならない…このような人間関係に嫌気がさして、今度の仕事ではできるだけ人間関係で悩みたくない!という場合、個人作業の時間が多い運送ドライバーへの転職がおすすめです。

大型運転免許は入社後会社負担で取得してもよいという制度を設けている企業もあり、免許の有無は大して重要視されません。荷物の積み下ろしの際には、集荷センターでの社員とのやりとりはありますが、一度トラックに乗ってしまえば、長距離であればあるほど1人の時間が確保でき、人間同士の摩擦が起きにくいのです。

さらに消防士の体力・責任力はドライバーとしてポジティブな評価をされやすく、採用自体にも有利になります。

勤務体制についていけなくなったら施設設備管理

消防士の特殊な勤務体制では、仮眠をはさんだ24時間勤務もあり、体がついていけない、生活リズムが狂うなどの問題が起こりがちです。

消防士特有のこのような勤務体制で悩まないためには、勤務時間がきっちりとしていて、なおかつ消防士としての災害への知識を活かし、施設設備管理の仕事や、災害対策に関わる仕事に転職するという方法があります。

このような管理系の仕事は、一般企業では勤務時間がきちんと管理されており、消防士のような仮眠をはさんだ夜勤などもありません。また、災害対策では消防士としての経験や知識を活かした緊急時マニュアルの作成などの仕事が多く、やりがいを感じることができるでしょう。

辞めたいと思ったら、まずは転職サイトで求人をストックしておこう

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消防士から民間に転職、年収を下げない求人の選び方

現在の年収を維持したまま異業種転職するためには、キャリアと求人のマッチングが最重要課題です。消防士としての今までの経験やスキルと、転職先が求める条件がマッチしてないと、単なる未経験転職と見なされ、年収が大幅にダウンする人もいます。

求人サイトなどを使って自力で求人を探すと、上記のような経験やスキルと求人のミスマッチが起こる可能性が高いため、転職エージェントのキャリアカウンセリングを受けて、自分のキャリアにマッチする求人を紹介してもらう方が安全です。

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リクルートエージェントは、転職成功率ナンバーワンの大手総合型転職エージェントです。希少性の高い求人を含む非公開求人を常時10万件以上保有していることから、未経験の異業種転職では求人が出難い求人も紹介してもらうことができます。

また、転職先を受験した後も採用担当者にあなたを採用する後押しをしてくれるため、転職が成功しやすいのです。消防士からの異業種転職では不安なこともありますが、各地で転職者向けセミナーを開催しており、転職経験のない人や、初めての業界で何をしたらよいかわからないという人へのサポートも万全です。

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まとめ

異業種転職では年収を下げないためにもあなたのスキルやキャリアと求人のマッチングをした上で、次のような転職先がおすすめです。

肉体労働が少なく働きやすい事務職
人間関係で悩む可能性が低い運送ドライバー
勤務体制がしっかりしていて消防士のスキルが活かせる施設設備管理

上記のような仕事は、消防士の体力、判断力など、消防士のスキルを活かしやすく、異業種でも比較的スムーズに転職可能です。

求人を探す際には、自力では難しいマッチングの課題をクリアするためにも、転職エージェントを活用し、失敗しない転職先を紹介してもらうようにしましょう。