テレビで見かけるアナウンサーに憧れる、自分の声や活舌には自信がある、将来アナウンサーを目指している人は数多くいます。

しかし、アナウンサーは狭き門で、限られた人しかなることができません。アナウンサーになるためにはどんな努力をしたらいいのか気になるという人もいるでしょう。

ここでは、アナウンサーの仕事内容や年収アナウンサーになるための方法未経験からアナウンサーに転職する方法なども紹介していきます。

アナウンサーとは?詳しい仕事内容や年収を紹介

アナウンサーは大きく分けると2種類

テレビ局に所属する、いわゆる局アナの印象が強い“アナウンサー”の仕事ですが、実はアナウンサー自体が大きく2つにわけられます。

1つめは、上記の局アナです。局アナはテレビ局あるいはラジオ局に勤務・所属しており、仕事内容に応じてスポーツスタジアムや収録スタジオ、ロケ先などに出向きます。

アナウンサーとして入社した時点で、テレビ局やラジオ局のアナウンス室あるいはアナウンス部に所属します。

2つめはフリーアナウンサーです。フリーアナウンサーは、テレビ局にもラジオ局に所属せず、アナウンサー本人が個人事業主となって働くため、どこにも所属しない人もいます。

フリーアナウンサーの中でも、元局アナでフリーに転身した人は、“セント・フォース“などの芸能事務所に所属することが多くなっています。事務所に所属すると、営業職によって仕事がとりやすくなり、完全な個人事業主として営業も自分でこなすよりも、より多くの安定した仕事をとってきてもらうことができるというメリットがあります。

アナウンサーの仕事内容

番組のおよび番組内VTRのナレーション

テレビ番組を見ていると、心地よい声で放送内容をガイドするようなナレーションを耳にすることがよくあるでしょう。映像だけでは伝わらない情報、出演者の内心の動きなどをナレーションすることで、番組の内容を視聴者・聴取者に対してより深く伝えるという目的があります。

スポーツ番組等の実況

野球やサッカー、アメフトやゴルフなど、テレビやラジオでは実況番組が放送されます。このスポーツ番組に解説者を迎え、実況することもアナウンサーの仕事です。

選手一人ひとりの身体能力やキャリア、家族などの個人情報を事前に調べ、ある程度暗記しておく必要があり、これも実況を担当したアナウンサーの重要な仕事内容となっています。

番組司会・進行およびその補佐

テレビやラジオ番組では、その多くがお笑い芸人や大物司会者が司会・進行を担当していますが、番組によってはアナウンサーをメインの司会に据えるものもあります。

あるいは、アナウンサーが芸能人の司会者の補佐役として、司会者の仕切りの邪魔にならないように立ち回り、プログラムがしっかりと回るように補助的な役割をすることもあります。

ニュースの原稿読み

報道番組やニュース番組、ニュース速報、臨時番組などで原稿を読み上げることもアナウンサーの仕事です。アナウンサーといえばこの仕事を思い浮かべる人が多いでしょう。

アナウンサーを志望する人の中には、自ら報道を志願する人が多いのですが、ニュース読みにはミスのない読み上げ、適した声質、報道に関する知識など、多くの要素が求められ、本人の志望が汲み取られるケースはまれです。

アナウンサーの年収

局アナの場合は局によって収入に差が出る

キー局のアナウンサーは高収入ですが、その中でも所属する局によって年収に差が生じています。

フジテレビの平均年収は1,482万円TBSの平均年収は1,441万円NHKでは1,160万円となっており、いずれも高収入であることがわかります。

一方でキー局系列の地方局のアナウンサーになると、平均年収は500~700万円とかなり下がります。

フリーアナウンサーは不安定だが青天井

局アナが高収入を維持できる一方、フリーアナウンサーの年収は非常に不安定です。そもそもアナウンサー自らが個人事業主となっているため、働いた分しか収入が得られません。

税務処理も事務所に所属していなければ、個人で税理士と契約して行うか、自分で帳簿をつけなければならず、不安定な上に単価の低い仕事の場合はたくさんこなさなければ生活できないこともあります。

ただし、フリーの場合は事務所を介さずに出演料が直接懐に入るため、中間マージンを搾取されることがないというメリットもあります。

そのため、過去にテレビやラジオで活躍した経験があったり、前職で目立った業績のある人がアナウンサーになれば、収入は局アナを越える青天井になる可能性もあります。

アナウンサーの将来性

テレビの視聴率が低下の一途をたどる中、テレビ局に勤務するアナウンサーの年収も下がるか…と思いきや、テレビ局に勤務する社員の年収は下がっていません。スポンサーがつきにくくはなっても、テレビ局の威厳をかけてなのか、アナウンサーの年収低下の様子は見られないのです。

ただし、年収が下がらないとはいっても、いずれインターネットテレビが主流になれば、テレビ局の将来性も危うくなり、年収にも影響してくるでしょう。

一方でインターネットテレビに出演しているフリーアナウンサーの出演料が1番組で30万円を超えるなど、高待遇になってきています。フリーで仕事を獲得する手腕があるなら、テレビ局よりもインターネットテレビの方が高収入を維持できるようになるかもしれません。

アナウンサーになるために行っておくべき大学は?

アナウンサーは難関大学の卒業生が多い

日テレやNHKやフジテレビなどのキー局を目指すのであれば、四年制大学卒である事が必須条件とされています。その中でも、アナウンサーとして採用されやすいのは東大や早慶上智、MARCHなどの難関大学です。

今現在アナウンサーとして活躍されている方々も、そういった学校の卒業生の方が非常に多いです。アナウンサーの倍率は1,000倍を超えることもあるため、難関大学に入ったからと言って確実に採用されるとは限りません。

しかし、アナウンサーになるためにそういった努力をしてきているという印象には繋がるので、有利になりやすいです。キー局を目指している人でなくても、そういった難関大を目指したほうが採用される確率は高いです。

大学在学中からアナウンサースクールに通う

アナウンサーになるためのスクールなども用意されていて、キー局が運営しているものと専門学校のような形で運営されているものがあります。

自己流で勉強するよりも、こういったスクールで勉強したほうが正しい知識が身につきやすいです。キー局が運営するスクールは人材を見極める場としても使用されているため、関係者の印象に残すためには有力な方法です。

採用情報なども入ってきますし、今までの試験の対応策なども勉強できるので、アナウンサーを本気で目指している人は通った方が良いです。

アナウンサー採用試験ではどんなことをするの?

試験の流れや内容

局などによって変わることもありますが、基本的な試験の流れは以下の通りです。

  1. 書類審査(エントリーシート)
  2. 1次面接
  3. カメラテスト
  4. 2次面接
  5. 3次面接
  6. 最終面接

まずはエントリーシートを提出します。この段階でほとんどの人が落とされてしまいます。キー局は4枚以上の写真の添付が必要で、ここでのアピール力がかなり影響します。全て違った角度から撮って、自分をPRしましょう。

そのあとは面接とカメラテストです。実際に撮影で使う機材などを使用して、カメラの映りや原稿読みなどの技術をテストします。こういった内容の試験ではやはり、アナウンサースクールに通っていた方が有利と言えます。

アナウンサーに求められるスキル

正しい敬語・言葉遣いと発音・滑舌のよさ

アナウンサーにはニュース読みがあるため、正しい敬語を使いながらコメンテーターなどにも話を振る都合上、正しい言葉遣いができることが求められます。また、きれいな発音や、イントネーションで話せるスキルも必要です。

収録ではなく、選挙速報時の生放送での政治家や有識者へのインタビューなどの業務もあることから、付け焼刃ではない言葉遣いのよさがあれば有利になります。

アナウンサーとしてのキャラクター

局アナなら、同期や先輩アナウンサーに比べて、目立った特徴がなければ視聴者に顔を覚えてもらうこともできません。

フリーならなおさら、テレビ局という看板もないため容姿やアナウンス技術に加えて、秀でた個性がなければ、定期的に仕事をもらうことは難しいでしょう。

最近は食レポが得意、ぶりっこ、熱血キャラなど、自分なりのキャラクターを見つけて演出するスキルも必要です。

自己管理能力

アナウンサーは、災害があった土地に出向いたり、嵐の中の中継、炎天下でのイベントの中継など、さまざまな環境で働くため、体調などを自分で管理できるスキルが求められます。

また、アナウンサーはテレビ局の一社員であることから、芸能人と違ってマネージャーがついてスケジュール管理を行うことはありません

自分で予定を確認し、遅刻厳禁で現場に入り、心身のメンテナンスを行うなど、自分で自分を管理できるスキルが必要なのです。

未経験からアナウンサーに転職するためには?

新卒で就職がイメージのアナウンサーだが、中途採用あり

アナウンサーというと、特に局アナの場合は有名大学のミス○○大学や、東大出身などの新卒で勢いのある人を採用するイメージが強いのではないでしょうか。

ところが、アナウンス室では中途採用も行っています。もちろん採用枠は若干名です。中途採用枠は全くの未経験者が応募するだけでなく、他のテレビ局やラジオ局に勤務していた人が転職先として応募するケースが多いのです。

他局での現場経験のある人と、まったくの未経験者が同じ中途採用試験を受験するのですから、応募前にアナウンサーの専門学校などに通うなどして、経験者と同じ土俵で戦える程度のスキルを身に着けておいたほうがよいでしょう。

中途採用のアナウンサーの競争率はどれくらい?

アナウンサーの競争率は非常に高く、新卒の場合は1,000倍以上ともいわれています。そのため、新卒でアナウンサーになれるのは、有名大学のミス〇〇や、秀でた学歴+アルファのある人ばかりです。

しかし、中途採用の場合は若干競争率が下がります。中途採用の場合はキー局の場合200~300倍、地方系列局で100倍程度となっています。新卒よりは少ないですが、一般企業と比較すればかなり高い競争率であることがわかります。

アナウンサーは中途採用OKでも諸条件がある

中途採用なら年齢制限はないが正社員は難しい

テレビ局でのアナウンサー中途採用は、実際に行われています。中途採用の場合、年齢制限をかけているテレビ局は少なく、若さよりも経験や業績などを重視することが多いようです。

さらに、中途採用で未経験者の場合、ほとんどが正社員ではなく契約社員などの非正規雇用になっています。それでもアナウンサーになりたい!という人は、非正規雇用でも中途採用を狙って、経験を積みましょう。

アナウンサーを目指す人の前職

アナウンサーの中途採用を希望するのは、その多くが経験者です。前述したように他局からの転職ということで元アナウンサーが応募するケースが多くなっています。

一方、元々新卒時はテレビ局アナウンサーを希望していたものの、内定をもらえずにラジオ局のアナウンサーをしていた人も、中途採用でテレビ局に再チャレンジする人もいます。

しかし、一般企業のメーカーで事務職や営業職をしていた人や、広告業界などから異業種転職してくる人もいるため、前職はそれぞれ異なります。

未経験からアナウンサーに転職、失敗しない転職先の選び方

選んではいけないアナウンサー求人の見分け方

キー局アナウンサーは中途採用でも倍率が高く、転職の可能性が薄いです。しかしそれ以前に、キー局のアナウンサーは人気が高い人に業務が集中するため、頑張れば頑張るほどハードスケジュールになります。

もちろん、人気があるのも仕事がもらえるのもありがたいことですが、バラエティ番組などに出演する際の衣装代などは全て自腹で、手元に残る給与は想像よりも少ないです。

また、中途採用で年齢制限がある場合、アナウンス業務に関する実力よりも容姿などを重視している可能性が高くなります。

自信のある人はチャレンジしてみるのも良いですが、全国から秀でた容姿の人が挑戦するため、困難なキー局を記念受験するよりも採用確率が高い他の求人に当たった方が効率的です。

おすすめアナウンサー求人の特徴

地方局は即戦力重視のためスキルを磨けば内定獲得も

キー局系列の地方局は、キー局の中途採用よりも評価基準が実務重視となっています。

キー局では正直アナウンサー学校に行ってスキルを磨いたところで採用にはつながりませんが、地方局の場合は即戦力を求めているため、アナウンススキルを磨けば採用の道は開けます

どうしてもテレビ局でアナウンサーの仕事がしたいという人には、アナウンススキルを磨いた上で地方局に応募することをおすすめします。

ラジオ局はテレビ局よりも倍率が低く転職可能性アップ

テレビ局へのこだわりがない場合は、ラジオ局アナウンサー求人に応募してみましょう。ラジオ局はキー局でもテレビ局アナウンサーよりは倍率が低く、中途採用枠もあります。

ラジオでは実況などのアナウンススキル、声の良さなど、アナウンサーが本来求められる資質によって採用されることが多いため、テレビへの露出ではなく、アナウンスという仕事を重視している人におすすめです。

未経験OKかつ条件の良いアナウンサー求人を見つける方法

ハローワークや求人サイトでは、未経験可のアナウンサーの優良求人を見つけるのは難しいという現状があります。

転職エージェントに登録することで、好条件の非公開求人を紹介してもらうことができます。キャリアコンサルタントに転職活動をサポートしてもらえるので、不利になりがちな未経験転職も上手に進めていくことができます。

さらにエージェント経由で転職先の内部情報を得ることができるので、転職後のミスマッチを防ぐこともできるのでおすすめです。

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まとめ

アナウンサーを目指しているという人は、難関大学を受験することをおすすめします。更に、アナウンサースクールに通うと採用試験の知識を得ると対策しやすくなり、合格率を少しでも高めることができます。

中途採用でアナウンサーを目指している人は、求人を選ぶときに以下のことに注意しましょう。

キー局アナウンサーは高倍率かつ容姿等の資質重視なので自信がない場合は避ける
地方局は即戦力になる高スキル重視のため、未経験でもスキルを磨けば可能性あり
テレビ局よりも倍率が低いラジオ局なら転職成功率アップ

アナウンサー求人を見つけるには、テレビ局やラジオ局の公式サイトを逐一チェックする必要がありますが、時間がない人は転職エージェントを利用することで未経験可のアナウンサー求人を紹介してもらうことができます。