朝が来るのが怖い。電車に乗るのが怖い。仕事にいくのが怖い。キライというレベルを通り越して、仕事が怖いと毎日怯えて過ごしている人がいます。
仕事に行きたくない人が仕事を怖がる理由と、仕事が怖いと思う場合の対処法について紹介します。毎日をつらい気持ちで過ごしている方はぜひ参考にしてみてください。

仕事に行きたくない人が仕事を怖がる理由とは

ミスで自分を追い込んでしまう

仕事が怖くなってしまった人にその理由を聞くと、仕事上のミスが恐怖のきっかけになっている人がいます。誰かにミスを責められるというより、「自分はミスが多い」、「要領が悪い」、「自分はこんなことも出来ないのか」と自分を追い込んでしまうケースが多く見られます。

ミスは誰でも経験するものですが、 ミスに対する恐怖心が強い人は「自分が全て悪い」、「同期はあんなに出来ているのに何で自分はこんなに出来ないのだろう」となにかと後ろ向きに考えてしまう思考のクセがあります。

人間関係に問題がある

パワハラ、セクハラ

仕事への恐怖心が自分を取り巻く環境から生まれている人もいます。その大きな原因が仕事場での人間関係です。上司からパワハラ・セクハラにあい、精神的に疲労してしまい上司のいる職場に行くのが怖くなってしまう人がいます。

職場の人間関係が悪い

人間関係の悪さは上司だけが原因とは限りません。同僚との競争が激しかったり、部下との関係がうまくいかなかったりで、職場の雰囲気や人間関係が原因となり仕事への恐怖心が芽生える人もいます。自分だけの問題ではなく職場全体の問題なので、解決が難しいのが現状です。

お客様からのクレーム

サービス・販売・営業の仕事に就いている人は、顧客との関係に悩まされている人も少なくありません。立場的に強く言えないため、日常的にお客様からクレームを受けたり、無理な要求を突き付けられたりしていると、精神的に疲労してしまい、仕事に行くのが苦痛で怖くなります。

対面の仕事だけでなく、コールセンターやカスタマーサポートなど電話やメールのやり取りをしている人にもクレームが原因で問題を抱えている人が大勢います。

理由が不明なケースも

仕事が怖くなる人は、必ずしも明確な理由があるケースばかりでありません。ただ漠然と仕事が怖くなり、仕事をしながら「自分はなぜこんなことをしているんだろう?」という疑問が湧いてきてしまい、答えが出ずに苦しんでいる人がたくさんいます。強い理由があるわけではないので、多くの人が退社に踏み切れず、その分意に反する生活を続け、辛い状態が長引いてしまうという問題があります。

身体に不調が出てからでは遅い。仕事が怖いと思う人の対処法

気心の知れた人に相談

仕事に行くのが怖くなってしまった場合、どのように対応したらよいのでしょうか。恐怖心の程度が軽く深刻な状態でなければ、自分のことをよく理解してくれる人に会い相談してみることをおすすめします。人に話すことで自分の気持ちが整理でき、ストレスを吐き出すことで気持ちが軽くなることがあります。

ただし身近な人の「様子をみたら」や「もっと頑張れ」といったアドバイスで、自分は甘えているのかもと落ち込んでしまうこともあり、追い込まれて容体が悪くなることもあります。

専門的なカウンセリングを受ける

状況が改善しない場合は、休みの日は元気で、仕事のときだけ症状がでる新型うつ病など、素人では判断のつきにくい症状があるので、知識のある専門家のカウンセリングを受けることを強くおすすめします。仕事で生まれる恐怖心についての相談先は、産業医と主治医があります。

産業医

産業医は診断や治療はせず、面談を行い意見書を企業に提出するのが仕事です。面談の結果、産業医がうつ病など精神的な疾患があると判断した場合は、産業医は企業に報告することがあります。企業はその内容を踏まえて、相談者の就業場所の変更・作業内容の変更などを行うことがあり、それで状況が改善されることもあります。

主治医

主治医は、相談者の症状に従って検査・診断・治療を行いますが、その内容について企業に勧告する権限はありません。自分で望まなければ、相談内容や健康状態が企業に伝わることもありませんが、原因となっている勤め先に現状を変える働きかけがしにくい、という側面があります。仕事を休みたいのであれば主治医に診断書を書いてもらうことはできます。うつ病チェックを受けたい場合は主治医に相談する方がおすすめです。

無理は禁物。すぐに休む

休職する

精神的不調による休職期間は、法律での定めはなく、社内規則の範囲内で休職できる期間が決まります。勤続年数によって休職できる期間が異なる場合もあるので、注意が必要です。休職するには、主治医の診断書だけではなく、産業医や会社が指定する病院での面談・診察を会社側から求められることがあります。

有給の範囲内で休む

診断書を提出せず、自分の持っている有休を使って休むこともできます。体調不良の原因を会社の人に知られたくない、短期の休養で回復の見込みがあり、会社に復帰するつもりがある場合は有給の利用がおすすめです。

思い切って退職する

仕事への恐怖心を決められた期間で払拭するのはなかなか難しいものです。仕事を辞めずに休職する方法もありますが、次の出勤日への不安や長期で休むことによる職場での自分の立場が悪くなることがあり、休職で不安を拭い去ることができず十分に休養できないことがよくあります。

体調が休職で一時的に良くなっても、会社の状況が変わらなければ、精神的な問題が再発して、長期化してしまうおそれもあります。今の職場を退職して、しっかり休み、回復してから転職する道もあります。

回復が最優先事項

環境が変われば恐怖心が消えてすぐに働ける人もいるので、自信のある人なら、もっと労働環境の良い会社を探して転職することをおすすめします。

ですが充分に回復していないうちに焦って働こうとしても、緊張やプレッシャーがかかってしまい、仕事することそのものに恐怖心を抱いてしまうこともあります。 まずは食事や睡眠をしっかりとれるようになるまで心身を休め、自分の趣味や一番やりたいことをすることで自分を落ち着かせることが先決です。

まとめ

仕事に行きたくない人が仕事を怖がる場合
・ミスを恐れる気持ち
・人間関係
・明確な理由がない
ケースがあります。

仕事に行くのが怖くなってしまったら、無理をせず医師に相談することが大切です。回復には
休職
有給消化
退職
などの選択肢がありますが、焦らず回復を最優先して、しっかり心と体を休めましょう。