今の会社は残業が長くて、家につくと日付が変わっている。家に寝に帰るだけの生活はもう終わりにしたい。

残業が少ない会社に転職を考えている人のために、残業の比較的少ない業種残業なしを実現している会社の取り組み残業しない人がしている仕事術について紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

そもそも世の中残業のない会社なんて存在しない?

残業が多いのはメディアやIT

残業は業種によって、働き方の傾向がある程度決まっています。残業が嫌で転職したい人は、残業が当たり前の風土の業種は避けたほうが無難です。テレビや広告、放送、映像関連、編集、デスクなどのクリエイティブ系は、決まった終業時間を大幅に超えて残業する人が多い業界です。

打ち合わせの入らない遅い時間でないと作業が進まない、良いものをつくりあげるために時間を惜しまない残業気質の人が多い、ハードな労働環境なため人が集まらず一人当たりの仕事量が多い、などがクリエイティブ系が残業が多めになる理由です。

残業が少ないのはメディカルや事務

反対に残業時間が少ない仕事で良く知られているのは医療機器メーカーです。営業先の時間が決まっていて直行直帰の営業スタイルが多いため、残業する人が少ない風土があります。

また朝9時から夕方5時までと勤務時間が固定の事務職のアシスタントや、営業時間が決まっているスポーツクラブや薬局、クレジット業界も比較的残業が少なめです。

また一般的にホワイトなイメージの強い大手企業ですが、必ずしも残業時間が少ないとは限りません。配属される部署によって残業の多い・少ないが決まる傾向があります。

残業したくないなら「残業しない手当」がつく会社に転職もあり

残業ゼロ企業の仕組み

人件費を削減するために人を増やさず、残業をさせる企業は多いのですが、あえて社員に残業をさせない選択をしている企業もあります。

残業をなくすために、企業が定時での退社を社員に義務付ける、残業が出てしまう場合は、業務の内容を見直して無駄がないか分析をする、外部に委託できる業務はアウトソーシングする、ルーティンワークをシステム化するなど様々な方面から、業務の質を落とさず、社員の残業時間をなくす取り組みをすすめている企業があります。

こうした取り組みがあれば、残業手当が出るからといって、だらだらと会社に残って仕事をすることもなく無駄な残業代の支出をカットできます。加えて日頃から効率よく生産性のある仕事の仕方を社員が身につけることができるので、結果的に企業全体の業績が良くなるという結果がついてきます。

残業しない手当てがある会社を紹介

会社が残業時間の削減を呼び掛けても社員の方で少しでも収入をアップしたい、残業代がなくなると生活できないなどの思いが強く、企業の残業時間短縮の取り組みが上手くいかないことがあります。

紳士服販売のはるやまホールディングスでは、残業をしない社員にノー残業手当を支給しています。残業をしている社員にはもちろん残業代を払いますが、残業ゼロ時間の社員に月15000円を支給しています。

システム開発のSCSKでは残業を減らして収入が少なくなったらその分をボーナスで還元するなどの対策をとり、慢性的になっていた社員の長時間労働の見直しに成功しています。

企業にとっては一時的に人件費が削減できなくても、定時で帰らせることで従業員の健康を守りモチベーションをアップすることができるというメリットがあります。

それでも会社は変えられない。残業しない人がしている仕事術ってある?

仕事の予定を具体的に落とし込んで行う

仕事量が多すぎて残業しないと仕事が終わらないという人はタイムマネジメントを意識しましょう、一日のスケジュールを見直し、仕事の予定を具体的に落とし込んで仕事を進めていきます

仕事は宿題と同じという考え方を持ち、決められた日にち、決められた時間の中で決められた量の仕事を終わらせるよう意識を持つことで、効率よく仕事を進めることができます。仕事の優先順位を考えながら行動するので、業務効率化の近道となります。

すぐに小さな仕事から片付ける

やるべきタスクが多すぎてどれから手をつけていいか分からない、慢性的に仕事が溜まっているという人はすぐにとりかかることができて、短い時間で完了できる小さな仕事にまず手をつけてみましょう

小さな仕事でもひとつずつ片づけることで気持ちが落ち着き、達成感を得ることができるので前向きな気持ちで仕事を進めることができます。

適度に息抜きしてモチベーションアップ

残業をしないために、休憩を取らずに仕事をし続けるのはおすすめできません。休憩やランチタイムをしっかり確保します。

身体や頭を休めることでリフレッシュして、休憩後の仕事を効率よく片づけることができます。オンとオフのメリハリをつけることが大切です。

後輩をしっかり育成

何事も自分でやった方が早い、とどんな仕事でも自分で抱えてしまい他の人に振ることができない人は定時で帰るのが難しくなります。

部下や後輩に仕事をおろし日頃からしっかり仕事を教えることで自分にしかできない仕事を減らすことができます。

定時に帰る雰囲気を醸し出しておく

どんなに忙しくても、定時には帰る人というイメージをまわりに与えるのも有効です。

上司や同僚が残業しているのに自分だけ帰るのは勇気がいることですが、毎日「定時」という締め切り時間を強制的に作ることで、自分で段取りよく仕事を片付けることができます。

能率よく仕事をこなし、結果を出していれば周囲も定時で帰るあなたを認めてくれるはずです。


まとめ

残業が嫌で転職を考えている人は、業種選びが重要です。
クリエイティブ系やIT業界を避け、医療機器メーカーや事務職、営業時間が決まっている店舗スタッフがおすすめです。

企業でも社員の残業を減らすために、
外部に積極的にアウトソーシング
仕事内容の見直し
ルーティンワークのシステム化
手当や賞与で残業代を還元
といった工夫をしているところがあるので、残業の考え方が自分に合っている会社を選びたいものです。

すぐに転職できない場合は個人で業務の効率化を図り、オンとオフのメリハリをつけた働き方を心がけ残業を自分の工夫で減らすようにしましょう。