
「幼稚園教諭と保育士って何が違うの?」「幼稚園と保育園ならどっちで働くのがおすすめ?」
ここでは幼稚園と保育園の待遇・勤務時間・人間関係・必要な資格や免許などの違いを表にまとめています。
幼稚園と保育園どちらで働こうか迷っている人の参考になれば幸いです。
保育園士と幼稚園教諭はどっちがいい?比較表にまとめてみた
保育園 | 幼稚園 | |
---|---|---|
管轄 | 厚生労働省 | 文部科学省 |
根拠法令 | 児童福祉法 | 学校教育法 |
施設の目的 | ・児童福祉施設のひとつ、保育を必要とする場合に預かる施設 ・子どもの生活を主に見る | ・学校の位置づけ ・年齢に対応した教育・指導を行う |
保育に関して | ・対象年齢:0歳から受け入れ ・保育時間:8時間 ・給食:必須 | ・対象年齢:3歳から受け入れ ・障害児受け入れ ・保育時間:4時間 ・給食:任意 |
必要な免許、取得方法 | ・保育士資格証明書(国家資格) ・通信教育でも勉強できる・無資格でもOK・保育所以外でも仕事ができる(児童養護施設、病院、企業内保育所、ベビーシッターなど) | ・幼稚園教諭免許状 1種免許状:4年制大学で幼稚園教諭養成課程を修了 2種免許状:短期大学や専門学校・養成学校などで幼稚園教諭養成課程を修了 専修免許状:大学を卒業した人が大学院修士課程または専攻科で学び免許状を取得・10年ごとに更新必要(30時間の講習) |
給与 | ・私立は年収327万円 ・公立は公務員に準じた給与、年功序列で昇給 | ・私立は年収339万円 ・公立は公務員に準じた給与、年功序列で昇給 ・短大卒と4大卒で給与に差あり |
労働時間 | ・保育する人数:保育士1人につき園児30人まで(4歳の場合) ・長時間労働、残業多い、長期休暇取れない ・シフト制なのでフォロー体制ができており、子育てしながら働ける | ・保育する人数:1学級園児35人まで(4歳の場合)、担任1人または担任+副担任 ・担任は自分だけで、代わりはいないので家庭との両立が難しい・長期休暇あり、カレンダーどおりの休日 ・保育園よりイベント多い・最近の幼稚園の傾向:定員割れ、預かり保育、早朝保育あり・研修会あり、土日開催が多い |
保護者との関わり | ・送り迎え時、毎日保護者と顔合わせ | ・バス登園があるので保護者と会う機会が少ない |
保育士より幼稚園教諭のほうが圧倒的におすすめなワケは?
幼稚園教諭の給与は保育士より若干高い
比較表でも一目瞭然、幼稚園教諭の給与のほうが保育士よりも高いのには、以下のような理由があります。
教育機関の幼稚園と、保育に欠ける乳幼児の保育を行う保育園
幼稚園は保育園と違って教育機関ですから、保育時間には各幼稚園の教育理念に基づいた読み書き、数字の理解、図形の理解、体育、食育といった「教育」が行われています。
一方で保育園は「家庭での保育に欠ける乳幼児の保育」をメインとしているので、1日遊んで終わりという日が多くなっています。
保育士も保育内容や方針を考えるのが大変ですが、幼稚園教諭は幼稚園教育要領に基づいたカリキュラムや、毎日の指導案を作成します。
仕事内容の差にも、給与の差が現れているのです。
管理職までのハードルの高さ=キャリアアップした後の給与の高さ
幼稚園教諭1種免許状を取得していると、将来的に園長などの管理職に就けるというメリットがあります。
また、単純に大卒のほうが短大卒よりも平均して1万円程度月給が高くなるという違いがあります。
ところが、保育園の園長は、認可園での保育士経験とある程度のスキルがあれば誰でも挑戦できます。
園長クラスまでキャリアアップした結果、私立認可保育園では年収525万円程度、一方私立幼稚園では600万円程度と、同じポストでも年収にこれだけの差が生じます。
園長まで行かなくとも、副園長、主任でもこのような給与の差が発生するので、幼稚園教諭の方が給与が高いことがよくわかります。
幼稚園の保育時間は原則4時間だけ
幼稚園のほうが体力的にキツくない
早番・遅番というシフトはあるものの、保育園は朝7時から夜7時までの保育を行っています。
一方で幼稚園では1日4時間の保育時間となっているので、子どもと関わる時間は少なく、保育士より体力を消耗しにくいというメリットがあります。
精神衛生上、幼稚園の方が働きやすい
幼稚園では3歳児からの入園となるので、園内には乳児がいません。
そのため、ずっと泣いている赤ちゃんを抱っこするということはなく、体力、精神面が保育士より楽なのです。
また、基本的にパートタイムや専業主婦の多い家庭の子どもが幼稚園に通っているので、子どもの帰る時間が早く、保育士のように夜遅くまで残ってお迎えを待つということはありません。
幼稚園は土日休み
保育園は土曜日も保育を行っている上、無認可保育園では日曜日や祝日にも保育が行われています。
土日に出勤のある保護者からすれば助かりますが、預かる方としては土日は休みたいものですよね。
幼稚園では保育士のように土日出勤があたりまえということはありません。
土日に作品展や運動会、保護者役員会などの行事がまれに入ることはありますが、毎週というわけではなく、保育園よりも休み自体は多くなっています。
保護者と顔を合わせなくてすむ
幼稚園ではバス登園の園児もいるため、保護者と毎日顔を合わせるのは送迎バスに乗り込む担当の教諭だけです。
それでも送迎バス担当は持ち回りですから、ずっと保護者対応をしなければならないというわけでもありません。
また、万が一送迎時に保護者が呼び止めても、送迎バスはきっちりとタイムテーブルが決まっている上での運行だということで、時間厳守を呼び掛けているので、長い時間話し込む心配もないのです。
送迎バス担当以外の教諭は、保護者全員と毎日顔を合わせる必要はないため、変なクレームを受けることもなく、全保護者と毎日顔を合わせる保育士よりも神経をとがらせることもありません。
保育士から幼稚園教諭に転職するには
幼稚園教諭の免許を取得する必要がある
今は保育士しか持っていないけれど、将来的なことを考えて幼稚園教諭も取得しておきたい!という人は、期間限定で厚生労働省が打ち出した特例を使うことによって、通常時よりもカンタンに幼稚園教諭の免許を取得できます。
ただし、この特例を適用させるには、以下のような条件がつくので要注意です。
保育士としての実務経験が3年以上あるか
保育士から幼稚園教諭の免許を取得するためには、3年以上という条件があります。
ただし、この3年の間に休職や産休・育休といった勤務していない期間があると条件は満たされません。
実際に保育士としての勤務した時間の合計が4,320時間以上あることが求められます。
大学での指定科目の単位取得
幼稚園教諭は基本的に短大、もしくは4年制大学を卒業しないと取得できないのですが、専門学校卒の保育士でも大学が特例に応じて開講した講義を8単位取得できれば、幼稚園教諭を取得できます。
また短大や大学に入学しなおして幼稚園教諭を取るよりも、特例制度を利用すれば、幼稚園教諭の免許取得までのかなりの近道となるのです。
認定こども園という選択肢もあり
認定こども園とは
待機児童が多く、経済的に余裕がないにもかかわらず職場復帰できない保護者のために、待機児童解消の目的で設置された施設です。
保育園+幼稚園の双方の機能を有していることから、0歳からの子どもも預かり、さらに幼稚園の教育機関としての役割も果たしていることが特徴です。
認定こども園で働くには
原則的に保育士と幼稚園教諭両方の資格が必要ですが、認定こども園では保育教諭が不足しているため、保育士の資格を持っていれば入社後に幼稚園教諭の資格取得をサポートしてくれる園もあります。
今は保育士の資格しか持っていないけれど、子どもの教育的なサポートもしたい、幼稚園教諭の資格も将来的に取得したいと考えている人は、認定こども園で働くという手もあります。
認定こども園や幼稚園の求人を見つけるには
幼稚園教諭も保育士も専門職ですから、通常の求人サイトを見ても、なかなか求人を見つけにくいのではないでしょうか。
幼稚園教諭を取得して、認定こども園や、幼稚園で働きたい場合、保育士求人サイトを利用することをおすすめします。
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まとめ
幼稚園教諭のほうが保育士より給料が良く、休みも取れ、体力面や保護者対応が楽です。どっちで働いたらよいのか迷っていたら幼稚園がおすすめです。
保育士資格を持っていて幼稚園教諭に転職したい人であれば、特例制度を利用して幼稚園教諭の免許を取得することができます。さらに保育士と幼稚園教諭の両方の資格を持っていれば、認定子ども園でも働く事ができ、働く場所はさらにひろがります。
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