転職で年収交渉を切り出すベストタイミングと妥当な希望年収額の算出方法

年収アップを理由に転職する人も多い中、年収交渉は転職活動時の最重要課題でもありますよね。

しかし、年収交渉はタイミングも難しく、面と向かってはなかなか言いにくいです。

この記事では、年収交渉の方法は?メールで行ってもいいのか年収交渉のベストなタイミング年収交渉の失敗例を紹介します。

この記事を読めば、年収交渉に失敗しない方法がわかるので、年収アップを狙った転職も成功しやすくなるので、参考にしてください。

転職の年収交渉の方法とは?メールで行うのはアリ?

メールでの年収交渉はNG

年収のことは直接言いにくいものの、メールでの年収交渉は採用担当者からすればかなり印象が悪いため、避けたほうがよいものです。

たとえば、現在海外に住んでいて、日本とは時差があるためなど、来社できないよほどの理由がある場合を除いてはメールでの年収交渉は基本的にあり得ないことですから、避けましょう。

年収交渉は必ず対面で直接行う

年収交渉は必ず対面で直接行った方が良いです。なぜなら、メールは文章のやり取りのみになるため、自分のニュアンスと相手の受け取り方が異なり、誤解が生じる場合があるからです。

自分の中ではポジティブな年収アップのつもりであっても、露骨に金銭を要求しているように思われてしまう可能性もあります。

また、メールで年収交渉を行うと、どうしてもこちらからの要望を先に提示することになるので、企業側からすると、「自分勝手な人」「扱いにくい」と思われてしまいます。

お金に関わる重要な話をメールだけで済ませようとする「責任感のない人」や、「コミュニケーション能力や交渉力が低い人」と思われてしまう可能性もあります。

どうしてもメールでしか交渉ができない場合

海外などに住んでいて面接が難しいなど、どうしても対面での年収交渉ができない場合は、以下のことに気を付けて文章を作成しましょう

年収を上げるに値する価値があることをしっかりと伝える
会社に貢献できるポイントを明記する
具体的な希望金額を提示する

経験のある職種に転職する場合、今までの実績等を具体的な数字をもとにアピールすると年収を上げる根拠が明確になります。

あくまでも自分の都合だけではなく、会社にとって年収を上げてもメリットがあることを具体的に伝えるようにしましょう。

面接時?内定後?転職の年収交渉、ベストなタイミングはいつ?

年収交渉は内定前に済ませておくのが理想

年収交渉は、早すぎても遅すぎても成功しません。では、年収交渉をするベストなタイミングはいつなのでしょうか。

内定後の年収交渉は高リスク

内定後に、入社後の処遇を決める「オファー面談」というものがあります。通常であれば、この機会に年収交渉を行うことが可能です。しかし、オファー面談の機会がない企業で、内定が決まってから、年収交渉をするのは危険です。

内定までのステップで年収交渉を行わず、内定後にいきなり年収交渉を行ったとしても、うまくいかなければ前職と変わらない年収や、それ以下の年収で働くことになってしまう可能性があります。

また、交渉後年収がアップしたとしても、交渉自体がスムーズに進んだものでなければ、入社したとしてもお互いに悪印象のみ残ってしまいます。

なお、一部企業では年収交渉は行わず、企業側が提示する金額を受け入れられない場合は内定が取り消しになってしまうケースも稀にあります。

面接時が年収交渉のベストタイミング

転職面接は新卒採用の面接と違って、フランクな会話・面談の中で進められていくことが多いです。そのため、前職の話になっときに、さりげなく年収の話を引き合いに出して交渉の流れに持ち込むことも可能です。

また、前職の給与や待遇に関してダイレクトに聞いてくる場合も多いです。その場合は、前職の給与の内訳等をしっかりと説明した上で、希望額の提示を行うと額の説得力が増します。

なお、面接が複数回行われる場合は、一次面接よりも二次面接で年収交渉をした方が交渉しやすいです。一度面接を通過しているので、採用担当者側も、入社後のビジョンについて具体的なすり合わせをする段階にあるからです。

企業側から面接終盤まで年収の話題が出なければ、こちらから切り出そう

年収交渉はできれば、自分からではなく、相手側から給与に関する話が出た時にするのが良いです。

しかし、面接が終わりかけている、あるいは最終面接までに一切給与や待遇に関する話にならないこともあります。その場合は、面接終了間際に行われる逆質問の時間を利用して交渉しましょう。

交渉に成功しやすい言い方

年収交渉についてこちらから切り出す際に気を付けたいのは、自分の希望の額を最初から提示しないことです。

転職先のあなたと同年代の、もしくは同程度のスキルの方がどれくらいの年収を得ているのか、その情報をきいてから交渉すると、年収交渉も成功しやすいのです。

「私と同じくらいの年代の方で、御社で活躍されている社員の給与のモデルケースを教えていただきたいのですが…」というように切り出しましょう。

また、「給料体系や福利厚生について、確認のため改めて教えていただけないでしょうか。」など、大まかな質問をした後に、具体的な交渉に入っていくという方法もあります。

交渉に失敗しやすい言い方

不躾に「現職は○○万円なので○○万円を希望します」など切り出してしまうと、根拠もなく印象が悪いため、年収交渉も失敗に終わる可能性が高くなります。評価自体も下がってしまい、面接自体に落ちてしまう可能性もあります。

金額を具体的に提示するなら、あなたの功績や、現職にとどまった場合に見込まれる報酬アップの具体的金額などの根拠・理由をつけて提示したほうがよいでしょう。

外資系企業の場合は必ず入社前に年収交渉を!

外資系企業は入社直後の年収がそもそも高額なため、年収交渉の必要もなさそうに感じてしまいますが、実は外資系こそ入社前の年収交渉が重要なのです。

外資系は転職直後の年収は高いものの、入社後の昇給が少ないため、入社前に年収交渉してできる限り年収アップしておくことが重要になります。

残業代も含める?転職の年収交渉、妥当な希望年収額の設定方法とは?

現職での残業代や福利厚生、ボーナスを含めた年収額を基準にしよう

では、企業側に提示する年収額は、どれくらいの金額が妥当なのでしょうか。その金額を考える時に重要なのは、残業代や福利厚生、賞与も含めるのか、含めないのかという点です。

希望年収の妥当な金額は、現職の年収をベースに考えて算出する

企業側に提示する希望年収額は、高すぎても低すぎても交渉に失敗してしまいます。

まずは自分の年収を打ちだし年収アップを狙うのであればそれなりの根拠と具体的な金額を算出しましょう。

たとえば現職から持ち込めるあなたの顧客が何人いて、いくらの収益が見込めるから、これくらいの年収アップを希望するというように、現職の年収からプラスになる理由を考えて金額を検討しましょう。

現職で残業代が満額出ている場合

現職で残業時間が長く、残業代も満額支給されている場合、この残業代も含めた金額を年収希望額として提示しましょう。

残業代が年収を占める割合が大きければ大きいほど、残業代を含まない年収額はあなたの本来の報酬とはいえません。

転職後に年収ダウンしないためにも、今支給されている残業代の満額を含めた希望年収を提示しましょう。

家賃補助、福利厚生がある場合

家賃補助や、毎月1回はグループ会社のホテル(1泊10,000円)に無料で宿泊できるなどの福利厚生がある場合、その金額も含めて希望年収として提示しましょう。

福利厚生は年収交渉に持ち出しても考慮しないという企業もありますが、ダメ元で提示してみる価値はあります。

未経験転職の場合、年収交渉は厳しい

まったく未経験の職種・業種に転職する場合、年収交渉自体は可能ではありますが、かなり厳しいと覚悟しておくことが必要です。

年収交渉は、こちらから話題を切り出せば持ち込めますが、「未経験なのに年収交渉してくるなんて厚かましい」と考える企業が大多数を占めます。

そのため、交渉自体は不可能ではないものの、内定が出る確率は下がってしまうのでおすすめはできません。

転職の年収交渉に失敗するのはどんな人?

金額を高く見積もりすぎたり、タイミングを見誤ったりする人は確実に失敗

高めにふっかけて下げていく戦法で失敗

心理学の説得の手法として、「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」というものがあります。

最初に到底不可能な高い要求を行い、一度断らせた後で、最初に提示したものより小さな要求をすると説得しやすいというものです。

この戦法で最初に現職の2倍などの年収を提示し、そのまま不採用になった人もいます。日本人の謙虚の心を忘れ、戦術に溺れるのは危険です。

応募書類を送る前に電話で年収交渉して失敗

年収交渉のタイミングが早すぎても年収交渉に失敗してしまいます。

履歴書を送る前に企業に電話をして「これから応募書類を送りますが、年収はこれくらいを考えているので、よかったら参考にしてください。」という旨を電話で伝え、書類審査の段階で不採用になってしまった人もいます。

入社後の初任給に納得がいかずに交渉して失敗

転職活動時に、前職と同程度か、もしくは少しくらい上がるだろうと予測して、特に年収交渉を行わなかった人は、初任給をもらって初めて自分の待遇を知ることになります。

ところが、既に入社して年収額も決まった後に変更することは非常に困難であり、また大切な年収交渉を事前に行わなかったことは本人の責任でもあるため、入社後にいくらゴネても失敗に終わるだけではなく、転職先での印象も悪くなってしまいます。

未経験職なのに大胆な年収交渉をして失敗

未経験の転職先では、現職のスキルやキャリアがそのまま100パーセント活かせないにもかかわらず、現職以上の年収を希望する人がいます。

このような場合、「身の程知らず」という印象を与えるだけではなく、その印象から不採用になる可能性も高くなります。

「給与アップ」を転職理由のトップに持ってきて失敗

本心ではほとんどの転職者が給与アップを望んでいるものの、それを転職理由のトップに持ってくる人は少ないものです。

ところが、志望動機のトップに「給与アップのため」、と記述し、面接でも同様に答えた上で交渉に入る人は、年収交渉にも転職活動にも失敗する可能性が高いのでおすすめできません。

女性は特に年収交渉が厳しい

引用元:en ウィメンズワーク

正社員転職情報サイトのウィメンズワークは、808名を対象に「年収」についてのアンケート集計を行いました。その結果、現在の年収が不満だと答えたのは約4割、非常に不満が約2割でした。よって、約6割の女性が年収に不満を持っていることがわかります。

引用元:doda:なるほど転職ガイド

また、転職・求人情報のdodaによると、転職により年収アップした男性は13.8%、額にして約57万円アップが平均なのに対し、女性は13.0%額も約48万円と差が大きいです。

ウィメンズワーク 女性の転職:
アンケート集計結果「年収」について

doda なるほど!転職ガイド:
転職で年収アップするのはこんな人 年収アップ成功者に見る傾向と対策

年収交渉に失敗しないために

年収交渉に失敗しないためには市場価値の把握が必須

紹介したような失敗例にあなた自身が当てはまらないようになるためには、まず自分の市場価値を客観的に見積もり、希望年収はいくらまで提示可能なのかを把握する必要があります。

そのためにも、あなたの希望年収の根拠を答えられるようにしておきましょう。

また、大切な年収交渉は転職エージェントのキャリアコンサルタントに代行してもらうことができます。

エージェント経由なら満足できる結果を手に入れやすい

転職活動が初めての人や、給与交渉に自信がない人も多いでしょう。そのような場合は、転職エージェントを経由して転職活動を行うと、代わりに年収交渉も行ってくれます。

エージェントは日頃から年収交渉に慣れているので、自分で行うよりも希望額に近い年収になる確率が高いです。また、人事にネガティブな印象を持たれるリスクを回避することもできます。

また、エージェントを経由すれば、業界未経験の場合や、転職を希望している企業の情報が曖昧な場合であっても、その人に合った年収ラインを教えてくれます自分の市場価値を客観的に把握することもできますし、自分のキャリアやスキルに見合った希望額を算出することができるので、交渉に失敗するリスクも減らせます。

女性が転職して年収アップを狙うならエージェント経由の方が確実

女性が転職して年収アップを狙うなら、エージェント経由で転職した方が確率が高いです。

多くの企業では、面接の時に希望の年収を聞いてきます。しかし、希望の年収をただ聞かれただけでは、交渉が成立したことになっていません。年収交渉自体行っていない企業や職種も多くあるため、直接応募の場合、年収交渉ができるタイミングはほぼないと思った方が良いです。

また、女性が働きやすい制度を取り入れている企業や、女性を積極的に採用している企業も増えてはきていますが、女性は年収を上げなくても入社してくれると思っている企業が多いです。

転職エージェントを経由すれば、自分に代わって企業と年収交渉を行ってくれるため、自分が言いづらいことも伝えてくれます。よって、年収アップができるケースが多いのです。

ライフイベントで働き方が左右されやすい女性は特にキャリアプランが重要

女性は、結婚や出産などでの生活の変化が大きいです。企業も採用しても今後の見通しがつきにくいと感じて、転職での年収アップが難しいケースが多いです。

そのため、特に女性は自分がどう働いていきたいのかキャリアプランを明確にする必要があります。そして、年収アップと同時に、そのキャリアプランがどの程度実現できるのか見極めてくれるのが転職エージェントです。

エージェント経由すればキャリアコンサルタントに、「自分は何歳までは働き続けたい、そのためにも結婚しても働き続けられる環境なのか、子供が生まれた場合は時短勤務はできるのか」など、相談することができます。その希望条件に見合った企業の中で、年収アップが可能な企業や職種を教えて転職を成功に導いてくれるのがエージェントなのです。

年収交渉に強い転職エージェントならtype転職エージェント

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type転職エージェントは、エージェント利用者の満足度が87%という実績をともなった転職エージェントです。

サイトへ登録すると、必ずあなた専任のキャリアアドバイザーがついて、90分にわたるオフィス面談を行うというきめ細やかな対応が特徴的です。

東京にあるオフィスまでは出向けない…という遠方にお住まいの方は、電話面談のみの対応も行っていますが、こちらも30~60分という充実した対応です。

type転職エージェントでは、年収交渉の代行も行っています。切り出しにくい年収交渉だからこそ、丁寧な面談であなたの経歴・スキル・実績を把握したエージェントが適切な年収額を提示して、可能な限り年収アップを図ってくれます。

type転職エージェント公式サイト

女性の転職に強いエージェントならマイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェントでは、女性ならではの転職の悩みに向きあい、転職のアドバイスをしてくれます。女性の転職を得意分野としているエージェントのため、女性の転職についての情報も豊富に持っています。

ベストな転職のタイミングや、キャリアアップの秘訣女性が面接で聞かれやすい質問などについて、決め細やかなアドバイスを期待できるでしょう。

産休や育児休暇などの支援制度が有るか無いか、女性が働きやすい環境かどうか、などの女性ならではの悩みや職場環境についても、相談することができます。

また、女性を積極的に採用する会社や結婚、育児経験の有る女性を求めている会社などの情報を知ることができるのも、大きなメリットです。

マイナビエージェント公式サイト

転職エージェントに年収交渉を依頼するときのポイント

登録時の希望額は高めに設定しよう

転職エージェントへの登録は無料です。これは、転職エージェントの報酬は、企業側から支払われることになっているためです。

内定して転職が決まると、おおよそ年収の30%ほどが、企業から転職エージェントに支払われます。そのため、エージェントとしては、求職者の年収が高いほど、報酬を多くもらえるというシステムになっています。

エージェント側としても出来るだけ求職者の年収が高くなるように、交渉したいため、登録時の希望年収は高めに設定したほうがよいのです。

年収を比較して交渉しよう

交渉用のデータを集める

昇進や昇給はあるのか、賞与の回数や金額など、雇用条件は過去3年間のデータを確認しておきましょう。あなたと同じくらいスキルの年収はいくらか、を把握しておくと判断しやすくなります。

入社する最低金額も決めておきます。また、年収アップが可能な企業の見分けかたをエージェントは知っているため、教わることができます。

複数のエージェントを使い交渉を有利にすすめよう

複数の転職エージェントで平行して選考を進めたほうが年収交渉がしやすいのです。他社での選考状況も、エージェントに報告しておきましょう。

もしも、他社からの内定も決まり、他社のほうが年収が高い場合には、転職エージェントに対して再度年収交渉をすることができます。転職エージェントとしては、自社経由で転職をしてほしいので、あなたの希望年収に近づけられるように企業との交渉を頑張ってくれるでしょう。

内定後でも年収交渉はできる

早すぎる年収交渉はマイナスイメージ

企業との年収交渉のタイミングは、間違えないようにしましょう。1番最初の面接で年収を言い出すのは駄目です。

面接の1番初めに年収や待遇の話をすると、企業側に転職の目的が年収アップのためだけのように、受け取られがちです。

内定後でも年収交渉は可能

内定後の企業との面談で会社の年収モデルを聞いていれば、そこで年収交渉しても大丈夫です。

また、内定通知をもらった後でも入社前であれば、転職エージェントへ年収交渉を申し出ると、キャリアコンサルタントが企業と年収交渉をしてくれます。

まとめ

年収交渉は転職時の重要課題です。年収交渉を行う時は以下のことに気を付けましょう。

・面接が複数回行われる場合は、二次面接に交渉をはじめる
同年齢、同スキルのモデルケースを聞いてから交渉に移る
・前職の年収を聞かれた際は、内訳をしっかりと理解して説明する
残業代なども含めた年収を言う
・希望額をきかれたときのために具体的な金額を根拠とともに準備しておく
未経験の場合は基本的に年収交渉しない

どうしても自分では言いにくい、自分で交渉すると失敗するリスクがあると考える人は、転職エージェントに年収交渉を代行してもらうこともできます。

特に女性は直接応募では年収がアップしづらいため、エージェントを経由した方がアップする確率が高いです。

確実な年収交渉を希望するならエージェントに登録し、妥当な年収及び、希望年収額について相談できる、プロのコンサルタントに依頼しましょう。