目次

まず転職に要する期間はどれくらいか考える

転職活動を行う上で、まずは転職活動の開始〜就職までにかける時間、つまり転職期間を予想し、スケジュールを立てる必要があります。

転職期間も個人の事情によりまちまちですが、一般的に以下のような流れになります。

  1. 求人の情報収集
  2. 希望先企業の研究
  3. 応募書類(履歴書・職務経歴書)の作成・送付
  4. 面接日の日程調整
  5. 複数の応募先企業との面接
  6. 内定獲得
  7. 退職手続き

転職活動の標準的な期間は、だいたい3か月から半年くらいが一般的です。

ただ、いつ転職活動を始めるのか、(在職中、あるいは退職後か)、また、退職するのであればいつ辞めるのか、在職中の転職活動の場合、どのように転職活動の時間を確保していけるのか等、それぞれのケースにより再就職までの時間も大きく変わってきます。

一般的に、離職してからの転職活動は在職中の転職活動に比べ、デメリットが多いと言われています。そこで今回は、在職中の転職と退職後の転職、それぞれの特徴を紹介しますので、両者を比較しつつ転職活動のベストな時期を見極める参考にしてください。

在職中と退職後の転職 メリット・デメリット

転職活動を、在職中に行うべきか、退職後にスタートさせるべきか悩んでいる人も少なくありません。そこで、以下にそれぞれのケースにおける具体的なメリット・デメリットを紹介します。

退職後の転職職活動

メリット

  • 仕事がない分、時間や精神的にも余裕をもって転職活動を行える
  • キャリアアップを目指し、資格取得のため独学や通販教育、スクールなど時間にゆとりを持って学習することができる
  • 希望先の業界・業種の研究に時間をかけじっくりと取り組める
  • 内定後は、煩わしい退職の手続きもなく、すぐに働くことができる

デメリット

  • 離職期間が長ければ長いほど、採用選考の評価が低くなる
  • 内定が決まり、働き始めるまでは無収入
  • 何度も選考に落とされ、離職期間が長引くほど、焦りやマイナス思考に陥り、条件の悪い職場への転職に妥協してしまう危険性が高まる

在職中の転職活動

メリット

  • 在職中なので離職期間がなく、退職後に比べ選考時の評価が有利
  • 活動中も収入があるので、金銭面が安定している
  • 万が一、転職に失敗しても職を失う心配がないので精神的にゆとりが持てる
  • 内定が決まった際、厚生年金や健康保険の手続きをスムーズに引き継げる

デメリット

  • 仕事に時間を取られるため、転職活動のために時間を確保するのが難しい
  • 内定が決まっても、仕事の引き継ぎや退職手続きなどで2〜3か月ほどかかってしまう

以上、それぞれのケースにメリット・デメリットがありますが、両者の大きな違いは「転職活動に充てられる時間の差」でしょう。現職が忙し過ぎて転職活動のための時間がまったく確保できない場合、退職して転職活動のための時間を確保することも有効な手段です。

実際、退職後の離職期間が短期間(1〜2か月程度)であれば、さほど気にすることはありません

ただ、上述したように離職期間が長引けば長引くほど再選考時の評価は下がる傾向があり、今の転職市場状況から考えても、現職が多忙過ぎるなど特殊なケースを除き、できれば転職活動は在職中に行い、内定が決まってからの退職がベストです。

すでに退職してしまった場合の転職活動

仕事を辞めてから転職活動を始める場合、理由は人それぞれだと思います。
例えば、「キャリアアップや待遇アップを目指し転職をしたいけれど、今の仕事が忙し過ぎて転職活動ができない」や「退職後、資格取得に専念して転職後のキャリアアップに備えたい」という方も少なくありません。

会社を離職してからの転職活動の場合、先述の通り以下のようなメリットがあります。

  • 仕事に時間を取られることなく、時間・気持ちにゆとりを持って転職活動をすすめられる
  • 資格取得や自習、研修会への参加などキャリアアップの他、希望先の業界・業種の研究目指した学びの時間を確保できる
  • 内定後は、退職の手続きなどに時間を取られず、すぐに働ける

一方、退職後の転職活動で陥りがちなデメリットは、以下の通りです。

  • 離職後のブランクが長いと、採用選考時の評価がマイナスになってしまう
  • 転職活動中(内定が決まるまで)は無収入
  • 不採用が続くと、焦りやマイナス思考に陥りがち

実際、会社を退職して無職の期間が1〜2か月程度の短期間であればさほど問題ではありませんが、離職期間が長引けば長引くほど転職が難しくなる傾向があります。

また、転職をスムーズに進めたいと意気込んで転職エージェントに登録したものの「離職期間が長い」などの理由で断られてしまうケースもあります。ただ、転職エージェントに登録する際は、自分の希望に合った求人をたくさん保有しているエージェントに登録することがベストです。登録を断られたということはエージェント側が自分のスキル・能力・ニーズに合った求人情報をあまりもっていないためと捉え、あまり気を落とすことはありません。

例えば、あるエージェントで登録を断られても、他のエージェントでは登録できたというケースも多々あるので、すぐに気持ちを切り替えて、まずは口コミ評判のよい大手エージェントに何社か登録をしてみましょう

離職後に転職活動をしてに転職先がなかなか見つからない場合

離職してから転職活動を長く続けている人も多く、それでもなかなか仕事が決まらない人も少なくありません。一般的に30歳までの転職率は35%程度と言われていますが、実際に転職を希望している人はもっと多いでしょう。

離職後なかなかで再就職できない理由は年代によっても異なります。そこで今回は年代別に多かった「再就職できない理由」や「対策法」について紹介しますので是非参考にしてください。

20代で再就職が決まらない理由

20代の転職希望者は、社会人としての経験が少なく、自信をもってアピールできるような優れたスキルや実績を身につけていないケースも多いです。このため、面接でどのように自己アピールすればよいのか分からず、転職に失敗し続け、離職後のブランクが長引くと致命的なハンディになってしまう可能性があります。

特別な事情がない限り、できれば在職中の転職活動がベストでしょう。資格取得やスキルを学ぶ際も、休日や平日の仕事の合間を上手く活用しましょう。

30代で再就職が決まらない理由

30代の転職理由は、将来的なキャリアアップ、給与・待遇面の改善を希望する人が多いのですが、30代は、20代の時以上に今までの実績が求められる傾向があり、とりわけ30代後半からはプラスαマネジメント能力も求められるようになります。このため、転職で給与・待遇アップに成功できるのは、それ相応のスキル・経験をしっかりとアピールできるくらいの得意な専門分野を持ち、即戦力になれる実力のある人に限られます

ただ、自分のスキルに自信がある人でも、応募先企業からまったく評価されないケースもあり、いったん離職するとなかなか再就職できずブランクだけが長引いてしまうケースも多々あります。

また、30代になると、学歴や出身企業より実績やスキルが重視される傾向があります。よりよい条件の会社に転職したいのであれば、自信をもってアピールできるような実績をしっかりと身につけておきましょう。

40代で再就職が決まらない理由

多くの企業では、採用条件に35歳以下といった年齢制限を設けているケースが多く、実際に40代の3人に1人は離職から再就職まで1年以上もかかるといった非常に厳しい状況が現実です。特に40代からの正社員の求人数はぐっと少なくなり、転職先がなかなか決まらず離職期間がだらだらと長引いてしまう傾向があります。

実際、年齢的な理由で選考書類に目を通さず落とされてしまうケースも多く、20代や30代と比較すると圧倒的に不利な状況です。

40代からの転職では、未経験でも可能な仕事は限られている上、年収アップを目指すとなるとかなり難しいです。それでも年収アップ・待遇アップを目指すのであれば、優れた英語力やハイレベルな資格、経験、専門的な技術など特別なスキル・能力を習得しておくことが必須です。また、公務員へのキャリア採用の場合、民間企業での秀でた経験・成果が求められる傾向があり、非常に狭き門となっております。

こういった厳しい状況の中、より多くの求人情報を収集することが転職成功につながるポイントです。まずは希望業種の転職市場動向をチェックしておきましょう。そして、40代のニーズが多い業種を把握した上で、希望の企業を絞っていくのが転職成功のポイントです。

退職後の長引く転職活動で押さえておきたいポイント

上述の通り、失業するデメリットを案じ、在職したまま転職活動する人が多いと思いますが、辞職する理由が、「現職が忙し過ぎて転職活動に充てる時間を確保できない」や「希望する業種・職種にすすむためにスキルや資格を取得する必要があり、勉強のための時間を確保したい」といったケースでは、多少のリスクがあっても転職成功に向けた準備期間として先に仕事を辞めることもあると思います。

ただ、離職後の転職活動の場合、ブランクが長引けば長引くほど、精神的な焦りが出てしまいがちです。そこで、そういったリスクを念頭に入れつつ、転職を成功させるために押さえておきたいポイントについて以下に紹介します。

離職後のブランクは3か月が目安

離職後に転職活動を行う場合、ブランクが3か月以上になると、採用担当者に「何か問題があるのではないか」と不審に思われてしまいます。何か特別な事情がない限り、できれば退職後のブランクが3か月以内の内に再就職できるように効率的に転職活動をすすめましょう。

履歴書・職務履歴書で社会人経験値を充分にアピール

転職希望者のメリットは、新卒時と比較して社会経験やスキルが豊富な点です。社会人としての経験値を最大限にアピールするためにも、履歴書や職務履歴書はしっかりと丁寧に作成しましょう。今までどんな仕事に関わり、どのようなスキル・経験・資格を習得したのかについて、明確にかつ分かりやすく記述するようにしましょう。

転職理由をポジティブな理由でアピール

前職をいったん辞して、ブランク後に転職する場合、転職面接で必ずと言っていいほど前職を辞めた理由について聞かれます。その質問に対して、「仕事がきつかった」や「業務縮小のためリストラされた」、「人間関係が辛かった」など会社への不平や不満を伝えても、「同じ理由でまたすぐに辞めてしまうのではないか」や「不平や不満が多い」、「都合の悪いことを他人のせいにするタイプ」とネガティブに捉えられる傾向があります。

このため、前職への不満や欠点には一切触れず、「以前の会社で培ってきた営業のスキル・経験を貴社で生かしたい」や「自分の見解を広げるために、新しい分野にチャレンジしてみたい」などポジティブな表現を用いて自己アピールすることを心掛けましょう。

退職後(離職期間中)でも焦らず転職活動をする

上述した退職後の転職活動におけるデメリットの中でも、最大のネックは金銭面と精神的な焦りです。実際、何度も不採用が続くと精神的に追い詰められ「希望する職場」ではなく、「就職できる職場」へ妥協してしまう傾向があり、キャリアアップどころか以前の職場よりも条件の悪い仕事を選んでしまう危険性が高まります。

また、現在の転職市場から考慮しても、「現職が忙し過ぎてまったく転職活動ができない」など特殊なケースを除き、できれば転職活動は在職中に行い退職する前に新しい職場の内定を確保しておくことがベストです。

退職後、短期決戦で転職エージェントを上手に活用するポイント

転職エージェントは転職希望者と企業の橋渡し役として転職者のニーズに合ったサポートを提供してくれる非常に心強い存在です。

例えば、エージェントは、一般に公開されている業界情報や求人には掲載されていない独自の非公開求人もたくさん保有しており、転職者のニーズに合った求人紹介をしてくれます。

離職中に「一刻も早く転職を成功させたい」という焦りや情報不足から生じる転職後のミスマッチを防ぐためにも、退職後の転職活動中の方には、転職エージェントへの登録・利用をおすすめします。下記に退職後(離職期間中)の転職エージェントの上手な活用方法のポイントについて紹介しますので参考にしてみてください。

また、プロ視点からの客観的な分析によるキャリアの棚卸しをはじめ、応募書類(履歴書・職務履歴書)の添削、面接の予行演習、企業側との面接スケジュール調整など幅広いサポートを提供してくれるため、離職期間を少しでも短くしたいのであれば、転職エージェントを上手に活用されることをおすすめします。

短期決戦でエージェントを活用するポイントは、複数のエージェントの掛け持ち利用です。では、転職エージェントの掛け持ち利用することで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?下記に列挙します。

豊富な情報収集や希望に合ったエージェント・企業に出会える確率が高まる

上記でも触れましたが、「離職期間が長い」等の理由で転職エージェント何社から登録を断られた場合、失望せずに自分の希望する職種・業種に強い大手の転職エージェンに複数登録をしてみてください。そうすることで、あなたの希望する求人を保有する転職エージェントに出会える確率が高まりますし、色々なエージェントから転職に関するお役立ち情報を聞ける点も大きなメリットです。

また、担当のキャリアドバイザーとの相性やエージェントのタイプが合う・合わないはどうしても生じてくることなので、始めは複数のエージェントに登録して、幅広い視野でのサービスを受けつつ、最終的に自分に1番合ったエージェントメインで効率的に転職活動をすすめていきましょう。

複数のエージェントを利用することで内定成功率を高められる

退職後の転職活動は、かなり時間に余裕があります。面接に要する時間が大体1時間程度なので、例えば1日に何社かの面接を受けたとしても時間が余るほどでしょう。しかし、エージェント1社だけの利用の場合、1週間に1回ペースで面接できればよいほうです。

企業側も、信頼できるエージェントに絞って依頼するので、できるだけ多くのエージェントを利用しないと希望の会社に紹介さえしてもらえないケースが多々生じます。つまり1社の内定を勝ち取るためには、なるべく多くの企業に検討してもらうために数をこなす必要があるのです。内定成功率を最大限に高めるためにもエージェントの掛け持ち利用が必要不可欠です。

以上、あなたが希望する業種や職種に強い転職エージェントがあれば迷わずに、まずは登録してみてください。そうすることで、あなたの希望求人に出会える確率はぐっと高まります。何にせよ転職活動は「臆せず前向きに行動すること」が重要なキーポイントとなるので、積極的かつアクティブに活動することで是非内定を勝ち取ってください!

離職中のスピード転職にリクルートエージェント

リクルートエージェント

転職成功実績NO.1の業界最大手のリクルートエージェントです。人材のスペシャリストたちが集い、採用情報に詳しい転職のプロが、スピーディーにサポートしてくれます。

保有している求人数が桁違い、ネットなどで閲覧できる公開求人よりも非公開求人を多く(20万件以上)抱えています。地方の求人も豊富で対応できる業種・職種が幅広く、質の高い求人を数多く保有しています。

離職中の転職というのは不安が付きまとうものです。業界最大手という安心感は転職活動を行う上で欠かせません。また同社は転職先で活躍できることを目標に、またその後のキャリア形成も考えてのサポートしています。

各業界事情に精通した470名以上のキャリアアドバイザーが転職活動をサポートし、転職イベント・企業セミナーなど無料セミナーも充実しています。拠点も全国主要都市に19箇所あり全国を網羅しており、土日の相談が可能なのも有難いですね。

退職後、在職中でもスピーディに優良企業に転職するならリクルートエージェントがおすすめです。

リクルートエージェントへ無料登録

20代なら就職Shop ブラック排除・書類選考なし

就職Shop

リクルートキャリアが運営する正社員を目指す若者向けの就職支援サービスです。扱う求人の全てにおいて、企業を実際に訪問取材しています。面接に力を入れていて、企業への紹介で書類選考はありません。就職支援にはスピード感を大事にしていて、スピーディーに就職を決めてくれる、と評判です。

10000社以上の求人情報(8割は事務・技術・製造・接客販売・IT系と幅広く)はブラック企業を排除し応募時に書類選考が無いので、”働いてみたい”企業の面接からスタートします。

※対応地域は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県です。
面談は電話・リモートで対応しています。

就職Shopへ無料登録