言うまでもなくコロナ禍で退職する人が増えている

2021年1月の有効求人倍率は20年6月以来7カ月ぶりに高い水準とニュースになりましたが、新型コロナウイルスによる失業者は増加する一方です。特に、飲食業界・小売業界・観光業などは、人の動きに大きく左右されるため、業績不振による閉店や縮小を余儀なくされ、人件費削減による解雇や退職者を募るなどの対応が求められています。

こうした解雇や雇止めに大きな影響を受けたのが非正規労働者です。契約更新が打ち止めになったり、それに対する補償が非常に薄いため、不安ばかりが残ります。そして正社員であっても、退職する人が増えているのも現状です。正社員と言えば、雇用が保障され、収入が安定しているものと思いますが、業界によっては正社員であってもリストラや早期退職を募る場合があります。

そして、意外と多いのが自主退職です。会社が感染対策を取っていない(もしくは、取りづらい業種である)場合や、テレワークに移行できない業種であったり、家族のために通勤や対面の仕事を辞めるという風に、仕事に行くことで自分が感染する可能性がある場合は、それを理由に退職をする人も増えています。

これは冒頭の3業界のほかに、イベント関連や交通・運輸系、医療関係なども含まれています。また、交通・運輸系や医療関係は、仕事が多忙化したために、自身の疲労や精神的な不安などから退職者が増加しています。一方、教育・学習支援業、福祉等は求人が増えるなど、業種別で明暗が分かれる状況が続いている。

終わりが見えないままの現状ですが、業界によってはコロナ禍でも売上を伸ばして人員拡大をしている企業もあるため、これからの働き方を見直し、前向きに仕事を変えたいと将来を考える大きなチャンスでもあります。各方面が感染対策を取っているため、従来の転職よりも少し難しく感じる点があると思いますが、だからこそ、この先どんな状況でも「続けられる仕事」をじっくりと見つけましょう。

仕事を変えたい理由を明確にしよう

自主的に転職を考えるときに大切なのは、「なぜ」という理由です。転職をしたい理由の本音のところでは人間関係や給与・休日などの待遇面に対する不満が多いです。しかし、面接時にそれを素直に伝えることはありません。いわゆる前向きな理由として「前職の経験を生かして貢献したい」や「学生時代からやりたい仕事のため」を伝えることが一般的です。

その為、同業種であれば、なぜ今このタイミングで転職をするのか、転職を通してどんな将来像を描いているかを自分の言葉で伝えることが大切です。異業種であれば、現時点で魅力的に見えても、コロナの終息後にどうなるのかまで見通す必要があります。

タイミングとして、今回の社会全体の大きな変化に乗りたいところですが、こうした変化が「日常」へと変わった時にも続けられる仕事かどうかをじっくり考えましょう。また、コロナ禍を理由に転職をする場合は、現在の仕事においてどういった点が心配なのかなどいくつかの理由をしっかりと伝えられるように準備しましょう。

いずれの場合も、転職後が必ず良い方向へ転換するわけではないというのをきちんと理解することが必要です。もちろん、良いと思える職場に出会えるのが一番ですが、働くうえで気になる点というのは必ず出てきますので、今の環境を変えたいという気持ちだけではなく、その後の自分の有り方もしっかりと想像しましょう。

職種・求人数は日々変化している

コロナ流行後の求人数は全体数でみると減っているのが現状です。この減り具合は、バブル崩壊やリーマンショックの時よりも大きな落差となっており、これまで地道に上がり続けていた有効求人倍率に大きな打撃を受けました。
特にサービス業などは大幅な下落を見せており、ほとんどの場所で人を増やす余裕がありません。

しかし、感染拡大を防ぐ手立てとして、少人数でフル稼働をさせるよりも、人員を増やし余裕を持って現場を回す方法を取る企業も増えてきているため、たとえばテイクアウトをメインに行っている飲食店やスーパーマーケット、ドラッグストアなど日常で関わる場所は求人を出し続けているケースが多いです。

また、リモートワークが定着してきたことで、ひとりが行う業務量を分担するために、人員増加をする企業もあります。特にエンジニアやWeb制作などのITジャンルは需要が高まり、人手不足な環境もあります。他にもコロナ禍においても業績を伸ばしているのは、不動産業です。

働き方改革で自分の時間が増加したことやリモートワークの普及で自宅に仕事スペースを設けるためなどの理由で、引越や購入など不動産業界は非常に好調な成績を続けています。他にも、宅配などの運輸業・IT系・食料品メーカー・家電メーカーなど、在宅に伴って需要が増えています。また、ゲーム業界やホームセンターなど、いわゆる巣ごもり需要で好調な業界もあります。

仕事が辞めやすくなっている!?

毎日のように出社しているときは、同僚や上司など会社の人の顔が見えるため、いざ転職をする!と心に決めても、実行に移すのを迷って保留にすることケースが多いです。なにか大きな変化を自分で起こすよりも、一定の流れに乗っている安定を選んでしまうのは人の本質です。

しかし、仕事以外における「不安」を感じることで、「このままでいいのか?」と考える人が増えています。外出を控えることで自分の時間が増えると、やりたいことが思い浮かんだり、職場でのストレスから一時的にでも解放されたことにより安心感で「このまま出社しなくて済むのなら…」と退職へ意識が傾いていきます。

実際、テレワークや自宅待機の指示が出始めた頃には、退職代行への依頼が増加したという分析があります。これまでと異なり、自宅にいる間に電話で退職の意思を伝えることで、対面する恐怖感が減りますし、荷物整理で出社するとしても他の人は在宅のため、あまり周りを気にする必要がありません。

こうした環境の変化から、退職時の細かな面談や引き止め、退職が伝わったときの言いようのない気まずさなどがかなり軽減されているため、元々辞めたいと考えていた人にとっては「辞めやすい環境」になっていると言えます。

会社にとっては、一人の退職で大きく傾くといったことはありませんが、こうした辞めやすい状況の中で勢いに乗ってやめてしまうと、自分が一番大変な思いをします。その為、十分に準備をしてから転職をするようにしましょう。

コロナ禍で、どんな働き方をするのか具体的に決める

今の仕事を変えたいと思ったときに、次の働き方をどうするのか悩むところです。対面の仕事をしていた人は、在宅ワークに切り替えたいと思う人もいますし、リモートワークで働いていても、やりがいを感じられなくなるというケースもあります。

また、リモートワークが自分のスタイルに一致した人は、思い切って住む場所を郊外に移動することで仕事とプライベートの充実を図る人もいます。営業職の人は、自分の業界の縮小に伴い、長く働けるように同じ営業職のまま別業界を考えるというのもあります。

また、仕事をひとつに絞らずに、数か所から引き受けられるようにフリーランスへ切り替える人もいます。これまでとは全く異なる仕事スタイルに挑戦することもできます。その為、コロナが終息したあとでも、自分が働いている姿を明確に思い描くことが大切です。

今は外出自粛が求められていますが、今後だんだんと人の動きが活発になり始めるにつれ、じっと家で過ごす仕事は合わないと感じることもありえます。今の状況から変化しても、自分らしく長く働ける環境が見つかるように、まずは自分のイメージを具体的にしましょう。

転職理由・志望動機にキャリアアップやスキルアップはNG

転職活動をする際、「前職を辞めた理由、転職をしたい理由」は面接で必ず聞かれる質問です。そして、転職を希望する理由として多く聞かれるのが「キャリアアップのため」「スキルアップのため」というものです。「キャリアアップ」「スキルアップ」という言葉は前向きな姿勢を感じさせます。

しかし、漠然とした理由でもあります。そんな理由に対して、面接官はどんな印象を持つのでしょうか。

「キャリアアップ」「スキルアップ」がNGな理由

「キャリアアップ」「スキルアップ」というのは一見ポジティブで聞こえが良い理由ですが、面接官によっては建前と思われがちなので注意が必要です。

本来、仕事を楽しく順調にしている人は転職を考えないはずです。人間関係なのか仕事内容なのか、本当の理由は人それぞれですが、何かしらの原因があるから転職を考えるものです。

もちろん、前職の悪口はNGですが、「キャリアアップ」という理由も、嘘っぽい印象を与えてしまう、という点でNGな理由ともいえます。

会社は、優秀な人材に長く働いてもらいたいと思っている

昔の日本のような終身雇用制は崩壊しているとはいえ、会社は、優秀な人材を手放したくはありません。優秀な人には、長く勤めてもらいたいと思うものです。つまり、優秀な人には「キャリアアップのために」転職をされては困るのです。

キャリアアップのための転職をする人は、この会社を踏み台にして、さらにまた「キャリアアップ」のための転職をすると思われてしまいます。会社に「雇われている」という意識や、帰属意識も薄いと捉えられます。周りの迷惑も考えない、自己中心的な考えを持つ人、というイメージを持たれてしまいかねません。

キャリアアップのため、という理由を好まない企業も少なくありません。

面接官に好印象を与えられる転職理由・志望動機

転職理由の本音と建前

大手転職サイトの調査でも、転職理由の本音と建前には大きな違いがあることがわかりました。本音は、上司と合わない、労働時間が長い、給料が低いなどほとんどが会社への不満だったのです。

一方で、建前は「キャリアアップしたかった」がトップという結果が出ています。円満退職をするために建前を使うことは悪いことではありませんが、転職の志望理由としては物足りません。筋が通った転職理由があれば、面接官の印象もプラスに働くはずです。

マイナスイメージを与えてしまう本音はあえて伝える必要はありません。本音をプラスに転化することができれば、それを伝えればよいのです。まず、退職理由について、本音と建前をすべて書き出してみることで自分の頭の中を整理してみることをおすすめします。

好印象を与えられる退職理由

ネガティブな理由はできるだけ避けたいものです。自分の内的要素に目を向けた理由を考えることで、仕事への意識の高さを感じられるだけでなく、他者に責任転嫁しない、他力にならない、といった印象も与えることができます。

たとえば、異業種へ転職をする場合は「新卒で就職活動していた時に叶えられなかった商社への就職という目標を諦めきれず、改めてチャレンジしたいと思い、志望いたしました」という具合に、前職への否定はせず、面接官をある程度納得させられる理由を使うことが大切です。

「スキルアップ」「キャリアアップ」という言葉はうまく使う

単純に「スキルアップ」「キャリアアップ」という言葉では、それが本音であっても具体性に欠けます。自分がその会社で何をしたいか、どんな目標を持っていて、それを実現するためには何が必要か、ということを具体的に述べることで、アピールにつながります。

本当の退職理由はネガティブでも、それをポジティブなワードに変換することでうまく伝えることができます。たとえば、人間関係が悪く、サービス残業も多かったなど会社に不満があったとします。それをそのまま伝えると悪口になってしまいますが、たとえば「自己管理をしっかりして、より良い環境で仕事に集中したい」というようにポジティブに言い変えることができます。

転職理由には、その人の仕事に対する価値観や考え方が現れます。そして面接官は、建前に隠れた本音を探りたいと考えています。志望する会社でどんな仕事をしたいのか、自分はどうなりたいのか、というビジョンを明確に持ち、それをまっすぐ面接官に伝えることが重要です。

転職活動をするにあたってはポジティブな考えを持ち、具体的な目標を持つことが説得力のある受け答えにつながります。目指す「キャリアアップ」はあくまでも「自分にとってのキャリアアップ」である、というスタンスで転職活動に臨み、志望の会社への転職を成功させてください。

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