SNSなどを見ると、「既卒だから内定がもらえない」、「職歴なしじゃ就職なんて無理なのかも…」と悲観的になっている既卒者がたくさんいます。確かに新卒に比べると不利ですが、「既卒は就職できない」は嘘です。

既卒の場合、職歴がないことは実はそれほど大きな問題ではありません。既卒が就職できない理由は、他にあります。

ここでは、既卒が就職できない理由と対策方法を解説します。既卒が効率よく就活を進める方法も教えるので、ぜひ参考にしてください。

「ウソみたいだろ。落ちてるんだぜ。それで」意外と高い既卒の就職内定率

マイナビ調べによると最新の既卒就職率は44%!

SNSなどで就職が決まらない既卒を見かけることも多いため、既卒の就職は非常に厳しいように感じます。ですが、マイナビの2017年度の調査によると、既卒の内定率は44%と意外に高いです。

同2014年度の調査では30%以下だったので、多少上下することはあっても、全体としては徐々に右肩上がりになっています。

全く実感はないが・・・実は売り手市場の既卒就活現場

就職先が見つからない既卒にとっては実感が湧きにくいですが、就活市場は売り手市場の傾向が強くなっています。2015年には、新卒の就職率が96.7%まで盛り返しており、現在も売り手市場が続いています。

大手企業ですら人材確保に苦戦している状況の中、中小企業は必要な人材を確保できない企業が4割近くにも上ります。

人材不足の理由の一つに、3年程度で退職する新卒入社組が多いことが挙げられます。そのため、若手の人材不足は特に深刻です。

実は「職歴なし」よりも深刻!?既卒が就職できない理由って?

「行動量」「大手企業」「新卒枠」の言葉に心当たりがあれば要注意

実は、新卒に比べて既卒の内定率が低いのは、職歴がないからではなく、内定率を引き下げている層の人たちのデータも含まれているからです。

既卒の内定率を引き下げている層の人の特徴は、大きく分けて3つあります。

①在学中の就活より行動量が少ない

既卒は新卒に比べて不利な分、新卒以上に就活を頑張らなければなりませんが、在学中よりも就活の行動量が増えている既卒は、わずか40%です。

②大手企業に絞って就活している

求職者に人気のある大手企業は、それだけ競争が厳しくなります。充実した福利厚生や安定性など、大手ならではのメリットがあるので、受けられる年齢のうちに大手企業に応募することもよい選択ではあります。

ですが、競争率が高い大手企業ばかりを狙うと「どこからも内定が出なかった」という事態にもなりかねません。大手企業と並行して、中小企業にも応募しておいた方が、無職期間の長期化を防ぎやすいです。

③新卒枠でエントリーしている

厚生労働省の方針としては卒業3年目までは新卒として扱うことになっており、経団連への通達も出されているため、既卒のエントリーを認めている企業も多いです。

しかし、企業への強制力はないので、実際に新卒枠で既卒に内定を出す企業は、14%程度しかないのが現実です。留学などのやむを得ない事情で既卒になった人ですら、新卒枠だと不採用になるケースが多いです。

リクナビやマイナビの新卒枠も、「既卒のエントリーも認めるけれど、なるべく新卒が欲しい」という求人が大半です。

新卒枠でも絶対の採用されないわけではないので、気になる求人があれば積極的に応募すべきですが、既卒枠での就活も同時に進めた方が確実です。

「興味がない」「向いていない」仕事にはエントリーする意味すらない?

内定を獲得した既卒者の多くは志望業界を変えている

在学中の就活が上手くいかなかった既卒は、当時と同じ志望業界に限定しがちです。しかし、既卒で就職できた人のおよそ6割は、志望業界を変更した人です。本気で就職を目指すなら、志望業界の変更も視野に入れてみましょう。

「向いていない」仕事に目を向け、謎の空白期間を減らすことが先決!

向いていないと思っていた仕事こそ天職だったケースも多い

元々の志望業界と違う仕事について、「向いてないから絶対無理」と考えている人も多いです。しかし、その仕事を経験していないのに、向き不向きを判断するのは早計です。

「やってみたら意外に自分に合っていた」、「嫌だと思っていた職業が天職だった」というケースも多々あるからです。私の知人にも、「志望業界ではまるで手応えがなかったが、志望業界に行くために習得したスキルが思わぬ業種でものすごく役立ち、独立開業できた」というケースがあります。

また、向いていると思う仕事や、やりたい仕事に固執してしまうと、その仕事が理想と違ったときに次のステップに進めなくなってしまうリスクもあります。

向いていない仕事に就くメリットも大きい

中には本当に向いていない場合もありますが、向いていない仕事に就くことにも大きなメリットがあります。それは、スムーズに志望業界に入れた人に比べて、向いていない仕事に就いていた人の方が、幅広いスキルが身につきやすいことです。

仮に、途中で他の仕事に転職したくなったとしても、一つの分野のスキルしかない人よりも有利なので、向いていないなりにしばらく経験する価値はあります。

既卒の期間が長引くほど、就職にも社会的にも不利になる

既卒の期間が長くなればなるほど、就職にも社会的にも不利になっていきます。本当に手遅れになる前に、なるべく早く就職した方がよいです。

そのためには、大手企業・有名企業などのこだわりに捉われずに選択肢を広げることで、採用される可能性を少しでも上げていくことが重要です。

既卒「確実に」OKの求人をターゲットに就活効率をアップ

既卒という空白期間をなるべく短くするには、効率のよい就活をすることが必須です。しかし、一般的な就活サイトや求人サイトは、既卒OKと書かれていても、本当の新卒に応募されてしまうと既卒は採用されにくいです。

確実に既卒を採用する気のある求人に絞り、効率よく就活を進めるには、既卒専門の就職エージェントを利用した方がよいです。

既卒専門の就職エージェントを利用するメリット

既卒専門の就職エージェントなら、既卒を採用する気のある求人ばかりなので、「応募してみたら既卒はダメだった」というムダを防げます。取扱う求人の基準も厳格なので、焦ってブラック企業を選んでしまうリスクも避けられます。

求人の質も、大手企業に引けを取らない、人材不足に悩む優良中小企業などの求人もあります。

サポート内容は既卒ならではの悩みに沿ったものになっており、履歴書や職務経歴書などの書類対策や、模擬面接などのサポートが充実しています。

マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20's

20代・第二新卒を対象とした転職エージェントです。良質な求人が多く、さまざまな業種・職種の求人があるので、志望業種以外にも目を向けやすいです。

職歴なしの既卒はサポート対象外となっていますが、正社員として通用するスキルや経験を持っている人の場合は、既卒でもサポートしてもらえる場合があります。

若手の支援に慣れたコンサルタントが在籍しているので、若い求職者特有の悩みや事情に沿ったサポートが受けられます。都市部の求人が中心で、地方求人は少ないです。

まとめ

ちっとも内定がもらえない立場としては実感しにくいですが、既卒全体の内定率は思うほど悪くなく、やり方次第で就職できる可能性は充分あります。まずは在学中以上に就活のための行動量を増やし、既卒枠をメインに応募していきましょう。

企業規模や業種などへのこだわりなども一度捨ててみると、意外によい結果になることも多いです。求人を探す媒体は、既卒専門の就職エージェントがおすすめです。既卒を採用する気のある企業の求人しかないので、効率よく就活を進められます。