確定申告時期の繁忙期などは、連日徹夜となるほどの忙しさを極め、変化する税法に対応するため、専門知識もブラッシュアップしなければいけません。実力がつけば高収入期待もできるとはいえ、税理士の仕事は本当に大変なものです。激務続きやプレッシャーで辞めたくなる人も多くいるのが現状です。

この記事では、会計事務所に勤務する税理士が異業種に転職するときの転職先の選び方おすすめの転職先についてまとめています。

会計事務所・税理士事務所を辞めたい理由は?

待遇が悪い

会計事務所や税理士事務所は個人で経営しているところが多く、一般的は企業と比べると給料が良くないところも珍しくありません。特に、独立を目指す人たちに対して「勉強させてあげている」という意識を持っている所長の事務所だと、給料水準が低い場合が多くあります。

しかし、繁忙期は独立していようが、雇用されていようが激務を極めるので、結局勉強する時間を取れません。このため、低い賃金に疑問を抱き辞める人がいます。

税理士の勉強にならない

会計事務所や税理士事務所で働く多くの人は、試験勉強をしながら働く人や税理士免許取得のための実務経験を積むために働いています。しかし、雑用ばかり押し付けられるなどで、肝心の税理士の業務にはほとんど関われないなんてこともあります。資格取得に理解がない事務所では燃円かかっても資格が取れず、意欲を失い辞めていくのです。

一人当たりの仕事の負担が大きい

事務所の規模にもよりますが、小規模な事務所だと一人当たりの仕事量が極端に多くなることがあります。さらに、教育体制も整っていないのに、人で不足から未経験者を採用していると、新人の教育に加えて、繁忙期の激務が重なると、毎日深夜まで働いても足りないほどです。新人にとっても、いきなり大量の仕事を振られることもあり、いい環境とはいえません。

常に忙しい

確定申告という大きなピークを終えても、月に1度は契約先の企業を訪問する月次監査というものがあります。担当している企業が多いと、一日中外出していることも珍しくありません。これに加えて通常業務もありますので、繁忙期ではなくても税理士は常に忙しい状態が続きます。

ワンマン経営の会計事務所はブラック化しやすい

個人経営の事務所ともなればワンマン経営や親族経営のところが多く、所長の考え方や性格次第で働きやすさは大きく異なります。社長に気に入られて高待遇を得るという幸運に恵まれる人もいますが、そうでないと大変なことになります。

社員を顧みない所長の下だと、タイムカードを勝手に切られたり、仕事と関係ないところで怒られたりと、理不尽な思いをすることもあります。所長との相性が悪いと、事務所の中で肩身の狭い思いをし続けなければならないことがあります。過度の長時間労働とストレスで、体や精神を患ってしまう人もいます。

税理士から異業種に転職、おすすめの転職先は?

税理士のスキルや経験を活かすことができる業種

税理士からの転職で多いのが会計関係の仕事です。持っている資格や経験を活かして仕事を行うことができますが、事務所勤めと一般企業勤めでは待遇面なども全然違います

一般企業の経理

税理士の資格を取得していなくても、就くことができます。税務申告などの実務経験がある人は、企業も欲している人材なので、企業の規模によっては、待遇面の大きな改善も見込めます。また、税理士試験の科目合格をしているならば、経理管理職に転職することも可能です。

銀行

大手金融機関では、経理部門に配属される場合もありますが、クライアント向けにアドバイスをする税務の専門家として雇用されることもあります。また、信託銀行では、個人富裕層に対しての財産の評価や相続に関するアドバイスなどを行います。企業の規模が大きくなるほど、高収入が見込めます。

専門学校の講師

税理士試験に合格しているならば、その知識を活かして講師になるという道もあります。税理士を目指す人の専門学校はいつの時代も一定の人気がありますので講師の職も安定しています。

専門学校で「教える」ことがメインとなり、夏休みや冬休みには有給で長期休暇を取ることもできます。また、年配の人でも採用される可能性のある職種ですので、激務をこなす体力に自信がなくなった人にもおすすめです。

コンサルティングファーム

ある程度の規模の税理士事務所の社員だった人は、税理士試験科目合格者であることが前提となりますが、コンサルティングファームへの転職という道もあります。税理士としての経験を活かし高収入も見込めます。ただし、激務には変わりありませんので、バリバリ仕事をして、高収入を得たい人におすすめです。

製造業の購買部門

購買部門の仕事は、外部から資材などを買い付けて、支払いをすることです。価格交渉などをして、安く仕入れ、会社の利益に貢献していきます。税理士とは「お金を扱う仕事」という共通点があります。企業側の視点が持てるので、将来、税理士に戻りたいと思ったときでも役に立つ可能性もあります。

会計事務所勤めの税理士から異業種転職、年収を下げない求人の選び方

現在の年収を維持したまま異業種転職するためには、キャリアと求人のマッチングが最重要です。今まで培ってきた経験やスキルとは全く異なる分野の職種に転職してしまうと、また一からのスタートになります。それでは未経験者と同列の扱いになってしまうので、年収が大幅にダウンしてしまうでしょう。

年収を維持したまま転職したいのであれば、自分の経験やスキルを活かせる職種や、少しでも関係のある職種に絞って転職活動を行いましょう。そのためには、自分が何をしてきたか、何ができるか、また希望する企業が求めているものは何なのかを明確にすることが大切です。

求人票だけでは企業の求める条件は伝わりにくい

限られた求人票の情報から企業の求めるものを正確にくみ取るのはとても難しいことです。そこで、企業と転職者のマッチングをサポートしてくれるサービスに転職エージェントがあります。求人サイトを使い自力で探すよりも、転職エージェントのキャリアカウンセリングを受けて、自分のキャリアと条件にマッチする求人を紹介してもらう方が安全です。

リクルートエージェント

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転職業界最大手の転職エージェントです。非公開求人数は20万件以上と豊富です。20代~40代と幅広い年齢層の人に対応しています。異業種への転職など、さまざまな選択肢を視野に入れて転職を行いたい人や、待遇・収入アップを積極的に行いたい人に向いているエージェントです。

税理士の経験はさまざまな分野の企業で、必要とされています。そのため幅広い企業とのパイプがある大手のエージェントで多くの案件の中から効率良く自分に合った転職先を見つけることができます。

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まとめ

会計事務所を辞めたい税理士が有利に転職するには、税理士の経験とスキルを活かせる職種に就くことが大切です。

①一般企業の経理部門
②銀行
③コンサルティングファーム

以上の職種は税理士の需要が高い職種ですので、転職を視野に入れているなら、どんな企業が募集を行っているのか少しずつリサーチしていきましょう。転職に求めるものが、収入なのか、時間的余裕なのか、やりがいかによっても合う転職先は異なりますので、転職前に目的をはっきりさせておきましょう。