今の仕事ではストレスが多く、仕事を続けるのに限界を感じている人も多いでしょう。もう仕事に疲れた…辞めたい…と思うなら、頭の中で転職のことを考えるだけではなく、次の仕事についてリストアップしていくなど、具体的に考えていく必要がありますよね。

この記事では、希望の転職先をリストアップする理由や、どんなリストを作るのが効果的かについて紹介します。

転職を少しでも意識したら、次こそ失敗しないように、ここで紹介するリストアップ方法を参考に、次の転職先について考えてみましょう。

仕事に疲れて辞めたいと思ったら、希望の転職先をリストアップするのはなぜ?

リストを見比べてミスマッチや同じ過ちを防ぐ

「辞めたい」と思うことを仕事からの逃避として使っているのではなく、本当に次の仕事を見つけようとしている場合、具体的な行動に起こす必要があります。

次の転職先をリストアップすることは、辞めたいという気持ちを具体的な行動に起こすための最も簡単な方法かもしれません。

転職先をリストアップすることで、リストアップされた転職先を見比べて「この仕事は私の性格的に無理だな」とか、「会社は魅力的だけど、私の望む働き方はできなさそうだな」など、転職活動を具体化する前にミスマッチに気が付くことができます。

また、同業他社をリストアップしている場合、よく調べてみたら他の企業も今の企業と大差なかった…また同じことで悩むところだった…というように、同じ過ちを防ぐことができます。

自分の仕事が誰のためになっているのか思い出す

事務職でも営業職でも管理職でも、仕事に疲れて辞めたいと思っている人は多いでしょう。

事務職の場合は「誰にでもできて、直接感謝されるわけでもないのに、どうしてこんなに働いているんだろう…」と悩むでしょう。

営業職の場合は「思っていることも言えず、クライアントのいいなりで、時には嘘をつくこともあって、ノルマばかりを気にして…」と悩むかもしれません。

管理職の場合は「上からのトップダウンだけど自分も納得できない仕事をどうして下におろせるか…上からも下からも責められて、誰のために働いているんだろう…」と悩むかもしれません。

しかし、事務職の仕事は営業や人事などの役に立っており、事務処理がなければ会社は回りません。営業職という直接部門がなければ、企業の売り上げは存在せず、あなただからこそ付いているクライアントもいます。管理する人がいなければ、企業の組織は成立せず、いつストライキが起こっても不思議ではありません。

どんな仕事でも誰かのためになっており、今の仕事ではない仕事に転職したとしても、必ず誰かの役に立っているのです

平均年齢まで生きてもやりたいことを出来るのは僅かな時間

厚生労働省の平成29年簡易生命表によると、日本人の平均余命は30歳の場合51.73年、40歳の場合42.05年、50歳の場合は32.61年です。「だいぶ先が長いな」という印象を持った人も多いでしょう。でも、この残された余命のうち、“元気で働ける時間”は限られています

残された時間を考えると、本当に毎日嫌な思いをして今の仕事を続ける意味があるのでしょうか。もしかすると、今の仕事が本当にあなたがやりたい仕事ではないから、疲れた…辞めたい…と思ってしまうのではないでしょうか

やりたくもない仕事をこのまま続けて、お金のためだけにイヤイヤ仕事をこなし、身体も心も疲れ果てて、その先に一体何があるでしょう。この先生きられる時間が限られているからこそ、思い切って転職してみるという方法を選ぶことで、やりたい仕事に就けるかもしれません

(参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life17/dl/life17-02.pdf)

どんなリストを作るのが効果的?

何に疲れて辞めるのかリストを作る

人間関係

仕事そのもので悩んでいる人よりも、職場の人間関係で悩んでいる人のほうが多く、それだけ人間関係は人の心を疲れさせるものです。

まずは職場の誰からストレスを感じるのかをピックアップしてみましょう。元々の相性もある上に、仕事の成果も絡んでくるため、自分より立場が上の人もいれば下の人もいるでしょう。

それから、その人から受ける影響について書きだしてみましょう。精神的にはストレスがたまるけど、業務上はこの人に助けてもらっている…というように、いい面も悪い面も含めて書きだしてみましょう。

疲れの原因になっているけれど、その反面自分のプラスになっていたということもあり得ます。

仕事内容

具体的な仕事内容の中で、「疲れた…」と感じることをリストアップしてみましょう。

リストアップされた内容を見れば、あなたの性格的特徴に合わない仕事内容や、理不尽な業務があることに気が付ける可能性があります。

特に性格的特徴に合わない仕事内容を見つけることができれば、次の転職先では同じような仕事を避けて求人を選ぶことができるため、転職失敗を未然に防ぐことにも役立ちます

労働条件

給与や勤務地、時間外労働の多さなどについて、「疲れた…」と思うことをリストアップするのもおすすめです。

10年も勤務しているのに月給が1万円しか上がっていないとか、改めて数えてみたら残業時間が月に80時間もあったとか、自宅から勤務地まで電車で片道1時間もかかるとか、改めて書き出してみると、いかに今の仕事の労働条件が不利なものかが明確になります。

さらに不満な項目にはラインを引いたり二重丸をつけるなどしてマークしておき、「次の転職先では絶対にこの条件で悩みたくない」ということを考えておきましょう

譲れない条件があれば、むしろ次の転職先の求人を選ぶ際にかなり絞った状態で始められるため、悩む時間も少なくて済む可能性があります。

希望転職先リストを作る

異業種転職の場合は仕事内容や待遇を調べながらリストアップ

今の仕事とは業種や職種が異なる仕事に転職したいと考えている場合、仕事内容や待遇などについてよく調べながらリストアップしましょう。

たとえば営業職から事務職に転職しようとリストアップしてみても、事務職の中にも経理事務、営業事務、医療事務、貿易事務などさまざまな種類があり、それぞれ同じ事務職でも仕事内容が大きく異なります。

さらに異業種転職に必要な資格があるかどうかもチェックして、働きながら取得可能なものであれば、在職中に取得しておくという方法もあります。

医療事務や簿記検定の場合、通信教育や市販されているテキストでも勉強できるため、比較的取得しやすいといえます。

リストアップした転職先について詳しく口コミ・知恵袋などで調べる

どんな仕事をしているのかを調べたら、「働きやすさ」「労働時間」などの細かなところを調べましょう

しかし、知人友人に同様の業種・職種の人がいれば直接質問することができますが、周囲にそのような人がいない場合、インターネットやSNSを活用することをおすすめします。

就職・転職に関する口コミサイトや、知恵袋などの掲示板、Twitterなども情報収集に役立ちます。

ただし、口コミサイトは“やらせ”の可能性もあり、いずれも真偽のほどは定かではありません。嘘の情報を嘘と見抜くためにも、複数のサイトやSNSをチェックして、整合性のある情報かどうかを見極めながら情報収集していきましょう。

転職エージェントを活用して内部事情を把握するのも有効

無料でさまざまな転職支援サービスを提供している転職エージェントを活用することも、転職先について深く調べる上で非常に役立ちます

転職エージェントでは、求人の紹介や応募書類の添削、模擬面接といった一連の転職活動のサポートを行っています。さらに、エージェントのキャリアコンサルタントは、転職先の採用担当などの社員とのつながりがあるため、内部事情にも詳しいのです。

口コミサイトやSNSである程度内部事情は把握できますが、上述したように真偽を確かめるのは困難です。その点転職エージェントでは、直接転職先の社員から待遇面や労働時間はもちろんのこと、社風や社内の雰囲気といった細かな点まで聞くことができます。

転職活動するタイミングはよく考えてから

転職活動を開始するタイミングは非常に重要です。今の仕事を続けながら転職活動をする方法と、今の仕事を辞めてから転職活動をするという2つの方法があります。

今の仕事を続けながら転職活動をすれば、収入が途絶えることがなく、なかなか決まらなくても焦らずに優良求人を待つことができます。

しかし、仕事を続けながらだと時間的な余裕がなく、忙しい人ほど求人を見る暇さえ見つけるのが難しいでしょう。

今の仕事を辞めてから転職活動をする場合、“急募”の優良求人にすぐに応募できるというメリットがあります。時間的にも余裕があるため、ゆっくりと求人を探すこともできるでしょう。

ただし、仕事を辞めて失業保険で暮らしているため、なかなか採用されない場合強いストレスを感じます。家族がいる場合は収入が途絶えるかもしれないという不安を持たせてしまうデメリットがあるのです。

精神的に楽な仕事

転職してもすぐにまた「疲れた…」「辞めたい…」と思うような仕事に転職したのでは、思い切って転職する意味がありません。

転職したら後悔することがないように、初めから“精神的に楽な仕事”に転職することをおすすめします。

ただし、“精神的に楽な仕事”は人によって異なります。自分にとって何が精神的に楽だと思えるのか、今の仕事の「辛さ」「大変さ」から反対に考えてみましょう。

・ノルマが発生しない仕事⇔ある程度ノルマがある仕事
・肉体労働がない仕事⇔ある程度体を動かせる仕事
・人となるべく関わらない仕事⇔人と協力しながらできる仕事
・アレンジの必要がない単純作業⇔好きなようにアレンジできて仕事の裁量が大きい仕事
・ゼロからイチをつくる仕事⇔イチから発展させていく仕事

次の転職先で精神的に楽になりたいと思うなら、事前の転職先リストでは以上のような「自分にとって向いている働き方」をあらかじめ自己分析しておきましょう。

まとめ

残りの人生の中で元気に働けるのはほんのわずかです。今の仕事に疲れた、辞めたい…と思ったら、無理せず以下の要領で転職先リストを作成し、転職を本気で考えてみましょう。

・今の勤務先の「人間関係、仕事内容、労働条件」について、どの点に疲れたのかリストアップする
異業種転職の場合は「仕事内容、待遇、必要資格」について調べ、在職中に取得できる資格があれば今から勉強しておく
・転職先がある程度絞られたら、口コミサイト、SNSなどを活用して転職先の実際の働きやすさや労働時間などについて調べる

今の仕事を本気で辞めたい場合は、リストアップ後に転職エージェントを活用するなどして、本格的に転職活動を開始してもよいでしょう。