外資系企業の中でも、外資系コンサル業界は高収入でやりがいのある仕事ができることから、とても人気が高い業界です。

夢や目標としてスキルを積んできた人や、未経験でも高い知識を発揮して活躍したいと考えている人など、外資系コンサルに転職を考えている人に、一筋縄ではいかない転職活動に必要な情報と転職活動の進め方を紹介します。

目次

なぜ優秀な人材が外資系コンサルに集まるのか

外資系コンサルが人気の理由

外資系コンサルは、総合商社や外資系投資銀行と並んで、高収入でやりがいのある仕事であるため、転職組からだけではなく、新卒組からも人気の職種です。

「現状維持・安定志向」よりも、リスクがあってもキャリアアップとともに自分自身が成長したいと願う人にとって、外資系コンサルは恰好の業種です。新卒・第二新卒には「自分の成長スピードを早めたい」「若いうちから他業種と比べてもダントツの高収入が期待できる」という理由で人気の外資系コンサル。

一方、キャリア組にとっては「限界まで追い込まれても自分でなければできない仕事に挑戦したい」という理由や、「経営者側の視点が身に着くのでその後のキャリア形成に役立てたい」という理由で人気を集めています。

外資系コンサルティングファーム業界別種類

外資系コンサルと一口にいっても、実は「何を」コンサルするのかという目的によって、さまざまな種類にわかれています。

(1)戦略性コンサルティングファーム(経営戦略、事業戦略)

あらゆる大企業や官公庁などをクライアントに持ち、クライアントが抱えている経営上の問題解決をするため、戦略を考え提言します。

(2)総合系コンサルティングファーム

戦略に限定せず、システム化構想策定など、あらゆるコンサルティングサービスを提供します。

(3)ITコンサルティングファーム

外資系ITコンサルは、ERPという名の基幹システムをクライアントに導入することが主な業務です。
また、プランニングに始まり、プログラミングに至るまで、クライアントのITのビジネス活用をサポートします。

(4)シンクタンク系コンサルティングファーム

シンクタンクというと大学院卒じゃないと入れないのでは…という先入観のある人も多いようですが、大卒の採用も積極的に行われています。

シンクタンク系コンサルは、経済調査や官公庁向けのリサーチなどを中心に、(3)で紹介したようなITコンサルも業務内容に含んでいます。

外資系コンサルの業種別役職年収ランキング

同じ外資系コンサルでも、業種によって年収が異なります。
また、戦略コンサルの中にもコンサルタント、アナリスト、プリンシパル、マネージャーなどの職種があり、各職種によって年収に差があります。

ここでは、業種の異なる外資系コンサルの年収を比較するために、“コンサルタント”に限定してその年収を紹介します。

【1位】戦略系コンサル(コンサル経験0~6年):ベース年収900~1,300万+賞与(固定給の20%)
【2位】金融系コンサル(コンサル経験0~8年):ベース年収700~1,000万+賞与(固定給の20%)
【3位】シンクタンク系コンサル(コンサル経験0~8年):ベース年収600~1,000万+賞与
【4位】人事系コンサル(コンサル経験0~5年):ベース年収600~800万+賞与(固定給の10~20%)
【5位】総合系/IT系コンサル(コンサル経験0~3年):ベース年収500~700万+賞与(固定給の10~20%)

スキルやキャリア、インセンティブが入りますから、実際の年収はどの業種も変動しやすいという特徴があります。

日系と外資系のコンサルファームの違い

研修期間が短い

日系企業では、短くても1ヵ月、長ければ半年ほどの研修期間が設けられるのに対して、外資系は研修が新卒でも2週間程度であり、研修初日から激務になることもしばしばです。

配属が変わりにくい

日系コンサルでは、総合職においてさまざまな仕事を経験させるという目的で多くの部署に配属されます。
一方外資系では、職種別の採用を行っており、その職種で専門スキルを磨かせるために配属がかわることはあまりありません。

外資系コンサルからの転職先

外資系コンサルを生涯の仕事として考えている人は少ないはずです。
高収入とはいえ、その激務やプレッシャーに耐えられる人は少ないからです。
そのため、外資系コンサルからの転職先についても考えておいたほうがよいでしょう。

転職後早い段階で成果を残す

キャリア形成の側面から見れば、外資系コンサルでの経験はその後の転職の強い味方になります。
激務を覚悟して3カ月程度を見込み、結果を出して実力を証明したいところです。

外資系コンサルはいずれ卒業することに

外資系コンサルからの転職率は高くなっています。
外資系コンサルは短期的なキャリア形成目的であり、セカンドキャリアへの意識が高い傾向にあります。

アルムナイパーティーで人脈をひろげる

アルムナイとは、「卒業生」などの意味を持つ英語ですが、外資系では企業を離職したOB・OGが集まるパーティを指します。
アルムナイ(OB・OG)は、現在他企業の最前線で活躍する優秀かつ希少な人材であることが多く、パーティーで知り合って、その後の転職に役立てる人もいます。

外資系コンサルへの転職で求められる能力とは?

転職者に求められる要素のまとめ

学歴

外資系コンサルの中でも、戦略系やシンクタンク系では特に学歴フィルターがかかることがしばしばあります。

東大・京大なら志望動機も読み飛ばして採用されるような場合があります。
MARCHや関関同立でも、応募書類はさらっと読んで終わり、あとは面接で様子を見るというフィルターのかかり具合です。

でも、自分にはそんな学歴もないし…という人も諦めてはいけません。
パートナーと出身大学が同じ(上記の大学ではないこともある)場合は、このフィルターを通過できることもあります。

経歴

外資系コンサルは、スキル・キャリアを持つ即戦力があればあるほど選考を通過しやすい傾向にあります。

同業種の日系企業での経験があるか、もしくは派遣でもよいので外資系企業に勤務した経験が求められます。

年齢

採用側は、若くて優秀な人材か、すでにスタープレーヤーの実力者を欲しがります。
よって、年齢はあまり関係なく、若いなら学歴を、ある程度の年齢を重ねているなら実績を重視されます。

語学力

高い語学力が必要ではありませんが、英語をマスターしてあることは必須です。
特にあなたがマネジメントを行うような立場の場合は、外国籍の上司との交渉・対話を行う必要があるため、上級者レベルの英語力が求められます。

タフネス

外資系コンサルになるには、頭脳の優秀さだけでなく、身体的なタフさも必要です。
紹介してきたように、長時間労働に耐え、求められる以上の結果を残さなければ会社の自席を残すことすら困難です。

未経験でも外資系コンサルへの転職は可能なのか?

未経験でも転職の可能性はある

外資系コンサルに求められることを見る限り、かなりハードルが高そうに見える外資系コンサル。
しかし、採用担当が納得する経歴やスキルがあれば、転職の可能性は大いにあります。

外資系に馴染みやすい未経験転職者の特徴

外資系企業は日系大手企業からの転職者の抱えるクライアントが一緒に移ってくることを期待しています。
前職で築き上げたクライアントの数、およびクライアントからの信頼が高ければ高いほど、未経験でも外資系コンサルに転職する武器になります。

ところが、実は外資系企業に「馴染みやすい」「働きやすい」と感じるのは、このような日系大手企業からの転職者ではなく、中堅・ベンチャー企業からの転職者です。

中堅・ベンチャー企業からの転職者が外資系で成功する理由

日系大手企業からの転職者が持つクライアントは魅力的ですが、日系企業の長所でもあり短所でもある「雑務は事務職の仕事」という固定観点が邪魔をするのです。
外資系では、出張に伴う交通・宿泊の手続きといった細かな仕事も自分自身で行います。
日系大手企業の転職者はこの風土に慣れず、仕事ぶりが落ちてしまうのです。

それに比べて中堅・ベンチャー企業からの転職者は、上記のような面で外資系に近く、細かな仕事でも自分でやるクセがついているため、雇用してからの仕事ぶりが期待できるのです。

外資系コンサルへの転職で打破すべき3つの壁

①書類選考と適正試験

志望動機書の提出を求められるケースが多く、その後適性検査をするファームも多くなっています。
この志望動機書は、英文レジュメと呼ばれることもあり、英語での筆記が求められることがよくあります。

また、適性試験はよく見かけるSPIなどではなく、GABや、企業独自の試験であることが多く、特に独自の試験の場合は対策が困難です。

②数多い面接をこなすスケジュール調整

他業種に比べて面接回数が多く、採用までに4~6回ほどの面接が行われるくらい、数をこなさなければならないのが外資系コンサルの特徴です。
他者と並行して転職活動をしている場合、外資系のタイトスケジュールに合わせて調整できなかったという人もいます。

また、コンサルの面接はケースインタビュー形式で行われることもあり、普通の面接と思って志望動機や自己PRをまとめて行ったら、「このビルの階下の企業をあと3年で売上高20%アップさせるにはどうしたらよいか考えてみましょう」と予想外な展開になることもあります。

③アピールポイントの明確さ

上記のような日程、面接形式などに対応できるよう、事前準備を万全にしておくことはもちろん必須です。

さらに、求人先ファームの情報収集や今後のビジョンも想定しておくことで、短時間で採用側の目をひくアピールを行うことができます。

外資系コンサルへの転職を効率よく進めるには

転職エージェントを活用する

転職エージェントでは、求人の紹介だけでなく、転職活動全般をサポートしてもらうことができます。
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、英文レジュメや英語インタビューの対策にも対応してくれるので、外資系自体が初めてという人でも安心して転職活動ができます。

また、面接などのスケジュール調整は全て代行してくれるため、あなたが転職活動にかける労力は最小限に、でも転職成功の可能性は最大限にしてくれるのが転職エージェントを活用する魅力です。

世界最大級60年の実績ハイクラスエージェント ランスタッド

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オランダで創業した世界最大級の総合人材会社でグローバルに60年間、毎年約20万人の転職サポート実績をもつランスタッド。業界・職種別コンサルタントが所属していますから、初めて外資系企業をめざしたいという人への転職にも対応できます。

外資系企業特有の英語面接も、コンサルタントとの練習ができるため、対策を講じることもできます。外資系の求人を多く抱えている転職エージェントですから、希少なコンサルティングファームの求人を含む外資系の非公開求人を紹介してもらうことができます。

外資系に特化した転職エージェントはあまりありませんから、このような転職エージェントを最大限に活用することをおすすめします。

※日本国内でも急拡大中で北海道から九州まで全国各地に117拠点があります。
※マネジメント経験を生かしたい20代後半〜50代までおすすめです。

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エグゼクティブ専門 リクルートダイレクトスカウト

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拠点も全国主要都市に19箇所あり、求人も全国に対応しており、土日の相談も可能です。

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Spring転職エージェント

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※20代〜40代で、一都三県、東海地方、関西地方の転職者限定です。

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まとめ

一般的にハードルが高いと思われている外資系コンサルですが、未経験でも、また年齢がまだ若くても、経歴やスキルなどの条件を満たすことによって転職することができます。

しかし、学歴フィルターの存在や面接の難易度の高さ、日程調整の困難さがあることから、実際に転職先の候補として考える人が少ないようです。

だからこそ、紹介してきたような転職のしやすい業種のコンサルに挑戦する価値があります。
あなただけで挑戦することに不安を感じるなら、転職エージェントを賢く活用しましょう。
英文レジュメの添削から、タイトな面接スケジュールの調整まで、あなたの外資系コンサルになりたいという夢をバックアップしてくれます。