30歳をある節目の年齢と捉え、その年齢を目処に転職を考える男性は多いのではないでしょうか。

これまでの経験やスキルを活かしてさらにスキルアップ・年収アップを目指したい方、ほかにも30代から未経験の職種にチャレンジする方もいるでしょう。

30代からの転職となると、即戦力が必須。

これまでの経験や次の転職先に活かせるスキルがあるかどうかで採用率も大きく変わってきます。

そこで今回は30代男性におすすめの転職サイトやエージェント、未経験からの転職に成功するコツについて解説していきます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

30代男性におすすめの転職サイト・エージェント9選

ここでは、30代男性におすすめの転職サイト・エージェントについてご紹介します。

ビズリーチ

ビズリーチ

求人数約80,000件
職種経営・管理・マーケティング・コンサルタント・人事・金融・医療など
特徴
  • 国内最大級のハイクラス向け転職エージェントサービス
  • 年収1,000万円以上の求人が3分の1以上
  • 「スカウト型」なので中長期的な転職活動をしたい人におすすめ

ビズリーチは国内最大級のハイクラス向けの転職エージェントです。

なかには、年収1,000万円以上の求人が全求人の3分の1以上を占めているので、30代でこれまでのキャリアやスキルを活かしたい人にはおすすめです。

さらにマネジメント経験があれば、管理職といった高ポジションなども充分目指せます。

ビズリーチの最大の特徴は「スカウト機能」があることです。これまでの職務経歴や希望条件などを事前に登録しておけば、自分に興味を持った企業や専門のヘッドハンターから直接スカウトが来ます。

したがって、今すぐ転職しない方でも現在の自分の市場価値などを知れるのでそれだけでも有益です。

なおスカウト機能については退会しない限り継続してくるので、中長期的な転職活動にも向いています。

領域専門のヘッドハンターに相談できるので、転職回数が多い方や親身になって話を聞いてほしい方はぜひ利用してみて下さい。

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doda

doda

dodaはパーソルキャリアが運営する、転職エージェントサービスです。全国の求人に対応しておりとにかく求人数が多いのが特徴で、「地方での転職を考えている」「できるだけ多くの選択肢から探したい」といった方にはおすすめです。

実際、dodaの利用者のなかには、「ほかの転職サイトには載ってなかった求人があった」「思わぬ仕事や企業に出会えた」人も多数います。

サポートも手厚く、書類添削や面接対策、内定後のフォローなども徹底的におこなってくれます。

希望すれば模擬面接なども受けられフィードバックももらえるので、面接に自信がない方はぜひ利用してみるといいでしょう。

dodaでは「年収査定」「適職診断」「キャリアタイプ診断」「レジュメビルダー」といった転職に役立つツールやノウハウが豊富なので、「何から始めたらいいかわからない」人にも対応しています。

転職するのが初めてだったり、異業種に転職したい人、エージェントに丁寧にサポートしてほしい方はぜひ利用してみて下さい。

dodaへ無料登録

type転職エージェント

求人数約10,000件(非公開求人は約18,000件)
職種営業・システムエンジニア・事務・販売・建築・電気など
特徴
  • 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の求人中心
  • IT、WEB系の求人に特化
  • 女性の転職にも強い

type転職エージェントは株式会社キャリアデザインセンターが運営する、首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)の求人に強い転職サイトです。主にIT・WEB業界のエンジニアやクリエイター、営業職に特化しています。

type転職エージェントには営業系やIT・WEB系といったように、それぞれの分野に精通しているキャリアアドバイザーが在籍しているので安心して転職活動を進められます。

たとえば書類添削では、自分では見落としていたポイントやより企業に伝わるアピール方法について教えてもらえます。

また女性の転職にも強く、女性向けの求人も多く取り扱っており、福利厚生が充実している企業なども多数紹介してくれます。

実際type転職エージェントの利用者の約半数は女性ですし、30代の利用者もかなり多い印象です。

人材紹介会社として25年以上の確かな実績とノウハウを持っているので、IT・WEB業界に挑戦したい方は登録しておいて損はないでしょう。

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JACリクルートメント

JACリクルートメント

求人数非公開
職種管理・技術・コンサルティング・ITなど
特徴
  • 外資系企業、日系グローバル企業中心
  • オリコン顧客満足度5年連続ナンバーワン
  • ネイティブコンサルタントからアドバイスを受けられる

JACリクルートメントは、おもに外資系企業や日系グローバル企業、大手企業のハイクラス求人を中心に取り扱う転職エージェントです。

海外にも拠点を持っていることから、外資系企業の独占求人やグローバルポジションなども数多く保有しています。

オリコン顧客満足度でも5年連続でナンバーワンを獲得する確かな実績があるので、ハイクラスや30代後半~40代などのミドルクラスへの転職にも向いています。

またコンサルタントも外資企業に特化しており、ネイティブコンサルタントによるバイリンガル転職支援サービスや英文でのレジュメやインタビューといった、選考対策にも対応しています。

JACリクルートメントは、エージェントからの対応が迅速であるといった口コミも多く、原則24時間以内には連絡を還してくれるといわれています。

「とにかく早く転職したい」といった方はぜひ使ってみて下さい。

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クライスアンドカンパニー

求人数約7,000件(非公開求人は約16,000件)
職種コンサルティング・マーケティング・人事・経理・エンジニア・営業など
特徴
  • ハイキャリア向け転職エージェント
  • 一次選考通過率が高い
  • 中長期的な転職活動にも対応

クライス&カンパニーは、25年以上にわたってハイキャリアの転職支援をおこなってきた転職サイトです。

取り扱う業界はITやコンサルティング業界の上場企業から大手コンサルティング会社、ベンチャー企業と幅広いのが特徴です。

掲載企業の70%以上は経営者や経営層とのダイレクトルートなので、書類選考など一次選考通過率が高いことでも評判です。

実際に経営層と密にコミュニケーションをとっているからこそ、企業が求める人物像も把握しており、ミスマッチも低めだといわれています。

一般的な転職エージェントでは短期間で内定を取るのが目的とされがちですが、クライス&カンパニーでは中長期的な転職活動者にも対応しています。

無理に転職をすすめるのではなく、ひとりひとりのキャリアプランについて親身に相談に乗ってくれるので、納得がいくまで転職活動ができます。

パソナキャリア

パソナキャリア 

求人数約36,000件
職種営業・管理・事務・IT・クリエイティブなど
特徴
  • 地方の求人にも強い
  • 非公開求人が多い
  • エージェントからのサポートが手厚い

パソナキャリアは株式会社パソナが運営する、ハイクラス向けの転職エージェントサービスです、全国に拠点があるので地方の求人にも対応しているのもうれしいポイントです。

あらゆる業界や企業とのパイプがあることから、優良求人や非公開求人が多いので「ほかの転職サイトではいい求人に出会えなかった」といった方はチェックしておくといいでしょう。

「転職エージェントの顧客満足度ランキング」でもナンバーワンを獲得した実績があり、求人紹介だけではなく書類添削や面接対策、退職手続きのフォローまで一貫しておこなってくれます。

丁寧なキャリアカウンセリングにも定評があるので、質の高い求人を紹介してほしい人や年収アップを目指す30代の方にはおすすめです。

ミドルの転職

求人数約28,000件
職種経営・管理・マーケティング・クリエイティブ・不動産・営業など
特徴
  • 30代後半~40代のミドル世代向けの転職エージェント
  • 大手、上場、グローバル企業が多い
  • 400人以上の転職エージェントから自分に合った人を選べる

ミドルの転職は、30代後半~40代のミドル世代におすすめの転職サイトです。

経営幹部や管理職、マネージャークラスといった高ポジションの求人も多く、年収だと1,000万円以上も目指せます。

企業だと大手・上場・グローバルといった優良企業を取り扱っており、サイトには年収別や職種別など注目求人の特注をしているのでチェックしておくといいでしょう。

担当者の対応もいいと評判で、ひとりひとりの希望条件のすり合わせがしっかりしているといった口コミも多数寄せられています。

知名度が低い企業でも、企業についての情報も詳しく教えてくれるので「たくさんの求人を見たい」「親身なフォローを望んでいる」方にはおすすめです。

ミドルの転職のサイトには、実際にミドルの転職を利用して転職に成功した人や選考突破のコツなどを掲載しています。

有益なコンテンツなども豊富に載っているので、ぜひ見てみてください。

リクルートエージェント

求人数約370,000件
職種営業・経営・事務・IT・エンジニア・コンサルティングなど
特徴
  • 非公開求人が多い
  • 年収アップを目指せる
  • サポート力が手厚く、内定率も高い

リクルートエージェントは業界最大の非公開求人を持つ、大手の転職エージェントです。

求人数がとにかく多く、30代向けのハイクラス求人や優良求人も数多く取り扱っています。

企業との交渉能力も高く、前職よりも年収アップを実現できた人もたくさんいます。

また30代である程度のキャリアがある方は、最低でも年収500万円以上の求人を紹介してくれるといった口コミもあるほどです。

業界事情に詳しいスタッフが在籍しており、転職成功実績ナンバーワンの実績を誇っています。

リクルートエージェントでは「面接力向上セミナー」など、転職に役立つサービスも豊富にあります。

面接力向上セミナーでは面接官が見ているポイントや注意点などについて解説しているので、転職経験が少ない人や未経験への転職を目指す方は見ておくといいでしょう。

マイナビエージェント

求人数約60,000件以上(非公開求人)は約18,000件
職種営業・エンジニア・金融・不動産・クリエイティブ・医療・販売など
特徴
  • 非公開求人に優良求人が多い
  • 地方求人にも対応
  • キャリアアドバイザーの対応が丁寧

マイナビエージェントは比較的若手の転職に強いイメージがありますが、30代の転職にも強いのでおすすめです。

おもにIT・WEB・ゲーム・金融・メーカー・医療などに強みを持ち、専門のアドバイザーから有益なアドバイスをもらえます。

マイナビエージェントの非公開求人には、大手や有名企業の専門性の高い求人や幹部候補向けの求人も多く取り扱っているので、年収アップ・キャリアアップを目指す人にはおすすめです。

全国に拠点があるため、地方求人にも対応しているのも強みです。

キャリアアドバイザーは各業界に精通したプロなので、業界や企業が求める人物像や選考のアドバイスなど、マイナビエージェントならではのサポートを受けられます。

実際、マイナビエージェントの利用者からは「マッチング度が高い」といった評判もあります。

30代におすすめの転職サービス14社を用途別に比較!成功させるコツについて解説 

30代男性の転職市場

一般的に30代男性は、新卒入社から数えて10年以上の社会人経験があることを評価され、特に即戦力を求める企業からは重宝される傾向にあります。

つまり、転職市場においてはかなり有利な年代だといえるでしょう。

ただし、30代でも前半と後半によって転職状況は少し異なります。

30代前半と後半の転職市場における違い

先にも述べたように同じ30代でも前半か後半かによって、転職動向や企業からの評価というものは異なります。

もし30代前半であれば、即戦力になる若手人材でありながらも、ポテンシャルを評価する企業もなかにはあります。

しかし後半になるとスキルや経験はあるものとみて、企業が求める条件や期待値以上のレベルに達していなければ一気に難しくなります。

またキャリアや経験があるからこそ、30代は給与要求が高いとみられやすくなるので、企業が求める給与条件に満たない場合転職が難しくなることも少なくありません。

いくら求職者が収入が低くてもかまわないと思っていても、社内の年齢層とのバランスやポテンシャルを考慮して見送られるケースも。

したがって、30代後半での転職は前半よりもかなりハードルが高いものだと思っておいたほうが良いでしょう。

中速・高卒の場合だとより転職が難しくなることも

30代は新卒とは異なり、学歴よりもスキルや経験などを重視されやすい傾向にあるといわれていますが、なかには大卒か高卒かによってや出身大学などで判断してくる企業もあります。

募集要項にはじめから「大卒以上」と学歴制限を設けるところもあり、中卒や高卒だとそもそも応募できないなんてことも。

もし学歴に自信がないといった方は、ポテンシャルやこれまでの経験やスキルを評価してくれそうな企業に応募するといいでしょう。

ほかにも、資格があるかどうかなどを重視する企業もあるため、そのようなところを積極的に紹介してもらうのもひとつです。

30代での未経験転職が厳しいと言われる理由

とくに30代後半以上の求人は限られる

「30代後半以上未経験」でも応募OKという条件で検索すると、ハローワークや求人誌などでは、介護、警備員、タクシードライバー、作業員など肉体労働系しかありません。

営業職なら未経験OKの求人も多いですが、ルート営業や法人営業といった職種は少なく、30代後半もなると契約社員などの非正規雇用などを紹介されやすくなります。

また、専門知識を必要とするエンジニアや研究職、人気の事務職は、未経験からではまず無理です。

「35歳転職限界説」という言葉

新卒や、中途採用でも20代ならば、会社が一から人材を育てる意義があります。

その会社の文化に染まるように研修・教育をしていくことができるので、メリットもあります。

若ければもちろん吸収力も高く、素早いレスポンスも期待できます。

しかし、30代後半から未経験の職種に転職しても、会社が一から人材を育てるには時間も手間も掛けられません。

会社も出来る限りリスクを取りたくないので、30歳を超えるような年齢層は敬遠されがちです。

そのため、求人自体も少なく転職活動でも敬遠されがちなことから、転職は30代までにすべきという30代転職限界説がささやかれているのです。

30代後半の未経験転職は戦略が必要

全くの未経験では、上記の通り厳しい状況になることは避けられません。

職種は同じで業種を変えるなど、今までの経験と希望条件のすり合わせをしながら求人を選ぶことが必要です。

紹介予定派遣から正社員を目指す方法もありますが、確実に正社員になれるという約束ではないので、リスクが高くあまりおすすめはできません。

年齢から考えても、遠回りはせず、最初から正社員転職を狙う方が得策です。

30代男性が転職を考えるきっかけとは?

30代男性が転職を考えるきっかけには人によって異なりますが、おもに以下のものが挙げられます。

キャリアの成長・スキルアップのため

30代はキャリアの成熟期であり、自身の成長やスキルアップを追求するために転職を考えることがあります。

新しい職場や業界での経験を通じて、「もっと自分の能力やスキルを向上させたい」という方も少なくありません。

また、30代後半ともなるとマネジメント経験などを活かして、管理職やマネージャー職といった高ポジションを目指す人も。

実際、転職サイトでも30代の転職者向きにハイクラス求人を多く取り扱うケースも多いです。

給与や待遇の改善

30代になると、経験やスキルの積み重ねによって「より高収入の企業で働きたい」「現職よりもいい条件・待遇でも働けるのでは?」と思う方も増えてきます。

先輩や上司のキャリアの進み方などを見てみて、「このままじゃずっとこの待遇のままである」「年齢が上がってもそこまで給与が上がらない」「正当な評価をされていない」と感じると、転職したい気持ちにつながるのです

結婚や子育てがきっかけで、「ひとり暮らしの時よりも多くのお金が必要になった」「将来のために貯蓄しておきたい」と現職よりもいい条件・給与で働くために転職する人もいます。

ライフスタイルの変化

結婚や子育て、親の介護や育児によるUターン・Iターン転職など、ライフスタイルの変化が転職を考えるきっかけとなることがあります。

一見、ライフスタイルの変化による転職の場合だと女性が多いイメージがありますが、「ライフワークバランスを重視したい」「家族との時間を大切にしたい」という思いから、転職を検討する場合もあります。

最近では、在宅勤務・リモートワークができる職場や産休・育休取得実績ありの職場が特に人気になりつつあります。

女性だけではなく男性も育児を積極的におこなう傾向になりつつあり、そのような社会の変化なども影響していると考えられます。

業務や環境を変えたい

10年近く勤務していると、どうしても現在の職場や業界に対して物足りなさやマンネリ感を感じることもあります。

30代は未経験転職できる最後のチャンスでもあるので、新たな職務内容や環境への変化を求めて転職を考えるのです。

「今の職場では成長できない気がする」「本当はやってみたい仕事がある」「30代を機に新しいことにチャレンジしてみたい」といった動機で、あえて低収入など厳しい条件で転職する人も。

ただし、未経験ての転職はハードルが高く、職場でも自分よりも若手の同僚が多いなどといったリスクもあるので注意しなければいけません。

30代男性の転職市場

一般的に30代男性は、新卒入社から数えて10年以上の社会人経験があることを評価され、特に即戦力を求める企業からは重宝される傾向にあります。

つまり、転職市場においてはかなり有利な年代だといえるでしょう。

ただし、30代でも前半と後半によって転職状況は少し異なります。

30代前半と後半の転職市場における違い

先にも述べたように同じ30代でも前半か後半かによって、転職動向や企業からの評価というものは異なります。

もし30代前半であれば、即戦力になる若手人材でありながらも、ポテンシャルを評価する企業もなかにはあります。

しかし後半になるとスキルや経験はあるものとみて、企業が求める条件や期待値以上のレベルに達していなければ一気に難しくなります。

またキャリアや経験があるからこそ、30代は給与要求が高いとみられやすくなるので、企業が求める給与条件に満たない場合転職が難しくなることも少なくありません。

いくら求職者が収入が低くてもかまわないと思っていても、社内の年齢層とのバランスやポテンシャルを考慮して見送られるケースも。

したがって、30代後半での転職は前半よりもかなりハードルが高いものだと思っておいたほうが良いでしょう。

中速・高卒の場合だとより転職が難しくなることも

30代は新卒とは異なり、学歴よりもスキルや経験などを重視されやすい傾向にあるといわれていますが、なかには大卒か高卒かによってや出身大学などで判断してくる企業もあります。

募集要項にはじめから「大卒以上」と学歴制限を設けるところもあり、中卒や高卒だとそもそも応募できないなんてことも。

もし学歴に自信がないといった方は、ポテンシャルやこれまでの経験やスキルを評価してくれそうな企業に応募するといいでしょう。

ほかにも、資格があるかどうかなどを重視する企業もあるため、そのようなところを積極的に紹介してもらうのもひとつです。

30代男性の転職で求められるスキルとは?

30代は20代や新卒は違うスキルを求められる可能性が高いです。

そこでここでは、30代で求められる能力やスキルについてご紹介します。

年齢に伴った即戦力

20代はポテンシャル採用をする傾向にありますが、30代だと社会人経験10年以上といった人も多く、特定の業界におけるある程度のスキルや能力を求める企業が増えてきます。

とくに業界が同じであれば、未経験だと研修が必要ですが30代だと必要ないので実務経験の有無は非常に重要です。

マネジメント能力や将来性

30代はいわゆる中堅にあたるため、企業によってはチームリーダーといったマネジメント能力や将来性を期待する傾向にあります。

そういったところは、将来の役職ポジションやリーダー候補として30代を受け入れたりもします。

また反対に平均年齢が高めの職場であれば、30代でも若手として扱う企業もあります。

自分がどんな働き方をしていきたいか、どんなポジションを目指したいかを考えながら、企業の求める人材などもチェックしておくといいでしょう。

コミュニケーション能力

あらゆる業界・職種でも社会人として働く上でのコミュニケーション能力は必要不可欠。

実際に厚生労働省が示す中途採用者に求める条件にも、コミュニケーション能力は2番目に重視されると掲載があります。

社内外問わず円滑な会話ができることは、プロジェクトやコラボレーションなどで重宝される能力となります。

とくに30代は経験やスキルもあり、部下と上司の間で仕事をする立場にあり、柔軟性が求められます。

年上でも年下でも上手く関係を築けることや、自分の意見を適切に伝えられる能力、物事を分かりやすく伝えられるエピソードなどがあればアピールになるでしょう。

参考:ホーム|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

問題解決能力

複雑な問題に取り組み、解決策を見つける能力は高く評価されます。

たとえば、自身の過去の経験やプロジェクトでの問題解決の実績があれば、転職の際でも効果的なアピールにつながります。

できるだけ具体的な数字を使って売り上げ実績を述べる、問題解決のために意識したポイントや苦労を乗り越えたエピソードなどがあると望ましいでしょう。

また、過去にプロジェクトを計画してきた実績があれば、同時にアピールするといいでしょう。

プロジェクトを実行するとなると、スケジュール管理、リソースの最適化、メンバーの指導などさまざまな工程やスキルが必要となります。

リーダーシップ能力やマネジメント能力、行動力、柔軟性があると評価されるため、プロジェクトの大小にかかわらずアピールしてみてください。

ビジネス戦略・マーケティングスキル

前職の仕事内容によっても異なりますが、ビジネス戦略やマーケティングの知識や経験を持っている場合、それをアピールできます。

たとえば、市場分析・競争分析・顧客洞察など、ビジネスの成長やマーケティング戦略の立案に携わった経験があれば、転職活動の際にも重宝されます。

おもにデジタルマーケティングやブランドマネージャーといった職種で活かせますが、他の業界・職種であってもマーケティングの知識やスキルは活かせます。

より高ポジションを目指したい方や高ポジションを狙っている方はぜひ活用してみてください。

30代の転職で失敗する原因

30代は一般的に需要が高いと言われていますが、それでも「上手くいかない」「なかなか内定が決まらない…」といった状況に陥ることもあります。

そこでここでは、30代の転職で失敗しがちな人の特徴や原因についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

転職回数が多い

年齢に対して明らかに転職回数が多いと、転職活動でも「すぐに辞められてしまうのは?」とマイナスイメージにつながるおそれがあります。

とくに1年未満など短期間で転職を繰り返しているといった場合、「継続力がない」「スキルがない」と判断されます。

30代でも前半化後半かによっても多少変わりますが、数回程度ならまだしも4回以上となると要注意です。

転職や退職の理由についても聞かれるため、きちんと準備しておくようにしましょう。

求められるスキルがない

前にも述べたように、30代ともなると社会人経験が豊富だからこそスキルや経験、能力などを期待されるのが一般的です。

したがって、企業の求める人物像に合わなかったり、30代でほしいマネジメント経験がなければ採用には中々繋がりません。

どの企業や業界を目指すかによっても変わりますが、未経験からの転職やよりキャリアアップを目指すのであれば、資格取得なども視野に入れてみるといいかもしれません。

年収にこだわりすぎている

30代の転職では年収アップを目指す人も多くいるでしょう。

しかし、あまりにも高い希望年収を上げていたり、自分のスキルや能力に見合わない年収からまったく妥協しないとなると失敗する可能性があります。

とくに未経験への転職となると、前職よりも年収が下がるケースも少なくありません。

反対に、募集の時点でやたらと年収がいい企業だと、ブラック企業に当たる恐れもあるので注意しなければいけません。

年収アップを目指すにしても、高望みしすぎていないか、目先の待遇にとらわれていないかなどを客観的に見極める必要があります。

長期的にキャリアアップを目指すのもひとつです。

ひとりで転職活動をしようとしている

何から始めたらいいかわからないのに、自分ひとりでやみくもに転職活動をしていても失敗する可能性が高いです。

自分の考えや価値観だけで進めていくと、どうしても限界が来てしまって企業とのミスマッチになることも。

転職活動をする際はひとりでするのではなく、転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。

転職エージェントに相談するメリットには、「業界や職種に詳しい担当からアドバイスをもらえること」「通常の求人検索では見つからない非公開求人を紹介してもらえる」「書類添削や面接対策を受けられる」などが挙げられます。

転職エージェントには得意とする分野やあるため、自分の目指す業界や企業、職種に合わせて転職エージェントを利用するようにしましょう。

出世できない30代が増殖中?転職して出世できる人とできない人の違い

30代男性の未経験転職で陥りがちな落とし穴

採用条件の甘さはブラック企業の可能性

ハローワークでは、この年代の未経験職種の募集は限られたものしかありません。

あからさまに年齢制限をつけることはできないので、求人票には「年齢不問」と書かれていたとしても、応募者の中から選考する際に同じスキルなら若い人の方が有利です。

ましてや、未経験の職種であれば、若い人材の方が優遇されるはずです。

転職サイトでは、30代で全くの未経験を採用してくれる職種や企業はブラックの可能性もあるので、求人がないからと焦ってブラック企業に捕まらないように気をつけてください。

失敗しがちな未経験転職、求人はエージェントの紹介がマシ

30代から未経験の職種に転職する場合、ハローワークや求人誌など自力で求人を探すのは得策ではありません。

転職エージェントのキャリアコンサルタントにきちんとキャリアプランを相談した上で、マッチする求人を提案してもらうのがおすすめです。

たくさんの経験を積んだキャリアコンサルタントは、転職に関する様々なノウハウを持っているので、信頼して任せられます。

30代男性が転職で後悔しないためのコツ5つ

30代の転職で失敗しがちな人の特徴や原因について述べてきましたが、実際転職をするにあたってはどんなことに注意すればいいのでしょうか?

ここでは、30代男性が転職に成功するためのコツや、採用されやすくするためのポイントなどについてご紹介します。

なかなか採用につながらず悩んでいる方や、これから転職しようと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

キャリアの方向性を考える

職種や業界も大事ですが、転職は将来のキャリアに大きな影響を与えるため、自身のキャリアの方向性を明確にすることが重要です。

将来のビジョンや目標をまず立てたうえで、短期的な利益だけでなく、長期的なキャリアパスを見据えて転職を検討するようにしましょう。

また転職の際は、自身のワークライフバランスを考慮しなければいけません。

とくに30代は将来のキャリアだけでなく、結婚などによってライフスタイルが一変することもあります。

子どもや家のローンがあるのならかなりのお金が必要となりますので、どうしても収入面を重視せざるをえないでしょう。

ほかにも、男性でも育児に積極的に関わりたいと思う方であれば、産休・育休取得実績があるところなど柔軟性の高い職場を選んだほうがいいです。

「自分が転職した後にどうなりたいか」など、自分のキャリアプランについてじっくり考えたうえで転職活動を始めことが大事です。

転職の目的を明確にする

初歩的なことではありますが、そもそも「なぜ転職したいのか」30代の目線から考えて自己分析することが大事です。

先にも述べたように、転職したいきっかけや目的は「キャリアアップしたい」「年収アップを目指している」「新しい業界や職種にチャレンジしたい」などひとによってさまざま。

「なんとなく今の職場が嫌」「人間関係が悪く、転職すればすべて解決できる」などあいまいな目的で転職を始めてしまうと、入社後のミスマッチや早期退職につながるおそれもあります。

また転職の目的を改めて確認することで、求人を効率的に絞れるだけではなく、選考時も志望動機や自己PRに一貫性が生まれて信憑性も高まります。

なお選考の際はいくら正直な理由としても、なるべくネガティブな理由は志望動機として避けるべきでしょう。

転職の目的が決まれば、つぎは「いつまでに転職したいか」などのスケジュールを決めます。

一般的に転職にかかる期間は3ヶ月程度とされており、長引くと精神的にも経済的にも負担が大きくなるので計画的に進めていくことがポイントです。

自分の市場価値について把握する

転職を考える際には、市場の動向や求人情報を十分に調査しましょう。

自分の希望する職種や業界の求人数や競争状況、給与水準などを把握することで、より現実的な転職計画を立てることができます。

自分の市場価値や業界の情報を集めるには、求人情報サイトや業界の専門誌、転職エージェントなどを活用するのがおすすめです。

これまでの自分の経歴やキャリアなどを登録しておけば、想定年収の平均やエージェント・企業から直接スカウトが来るものもあります。

実際にどんな企業からどのような条件・年収でスカウトが来るのかを知れるため、すぐに転職しない方でも有益な情報を得られるはずです。

また、転職先で求められるスキルや経験に対して、自身がどれだけ適合しているのかを客観的に評価してみてください。

もしそこで、必要なスキルや知識が不足している場合は、それを補うための学習やスキルの習得を計画する必要があります。

資格を取得する

30代で転職する際に資格があれば、応募できる求人や職種の幅が広がるため、転職活動を有利に進められる可能性があります。

「目指したい業界や職種があるけれど、経験不足でなかなか採用してもらえない…」と悩む方は、資格を持っていると実務経験が及ばなくてもアピールにはなります。

自分にも自信を持てますし、資格を取得することでほかの求職者との差別化も図れるメリットもあります。

しかし、ただやみくもに資格の取得を目指すと時間もお金ももったいないので、目標得する職種や今後のキャリアプラン、転職の目的などを踏まえてじっくり考えることが大切です。

ここでは、30代におすすめの資格についていくつかご紹介します。

プロジェクトマネージャー・プロジェクトマネージメント(PMP)

プロジェクトマネージャーは、おもにプロジェクト管理のスキルを証明する国際的な資格です。

プロジェクトの計画、実行、監視、制御、閉会におけるリーダーシップと管理能力を磨くことができます。

先にも述べたように、30代の転職ではマネジメント能力や問題解決能力が重視される傾向にあります。

いずれも国際的な資格になるので、転職活動の場においても充分アピールになるでしょう。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーの資格は、おもにライフプランに合った資産設計の提案やアドバイス、サポートをおこなう人のことを指します。

金融知識や投資、税務、保険、相続など幅広い領域の知識が問われる試験となり、2級なら転職の場でも評価されるといわれています。

試験のレベルとしても3級は合格率70~80%程度、2級は40%と資格の中では難易度はそこまで高くないので狙い目です。

ファイナンシャルプランナーの資格が活かせる業界は幅広く、主に金融や不動産、保険業界においてアピールになります。

簿記

簿記の資格は3級から1級まであり、おもに事務や経理職への転職を希望するなら持っておきたい資格の一つです。
 
なかでも、簿記3級は持っている方も多く、一般企業の経理部門への転職を狙うなら、少なくとも2級は持っておきたいところです。

また簿記の資格は、経理職以外でも営業や管理で役立つこともあります。

会計に対して理解があることで、取引先との営業がうまくいったり、会社の経営に携われるチャンスも!

とはいえ、資格所持者であっても実務未経験者である場合は、転職で有利になるとは限らないため注意が必要です。

転職サイト・エージェントを活用する

30代で転職するのなら、転職サイトや転職エージェントに登録しておくのもおすすめです。

転職サイトでは、ほかのサイトには出回らないような非公開求人や、サイトでしか取り扱いのない独占求人などもあるので自分に思わぬ優良求人と出会える可能性が高くなります。

また転職エージェントでは、アドバイザーが求人紹介だけではなく、書類添削や面接対策などマンツーマンで就活をサポートしてくれるので安心。

「転職活動の進め方に不安がある」「自分の強みやキャリアについて相談したい」「自分のスキルや経験が活かせる職場を探したい」といった方はぜひ登録しておくといいでしょう。

転職サイトやエージェントにはそれぞれ特徴やサービス内容が異なり、得意とする業界や職種などもあるので自分に合ったサイトを利用するのが一番です。

たとえば、「30代から未経験職種にチャレンジしたい」方と「これまでの経験やキャリアを活かしてハイクラス転職を目指している」といった方とでは紹介される企業も転職の方向性も全く違います。

求人数が多い大手の転職サイトと、専門性の高いサイトなど数社程度を並行して利用するのがおすすめです。

30代向けのおすすめ転職エージェントと選び方のポイント 

30代男性が未経験でも就職しやすい業界・職種

30代から未経験にチャレンジしたいといった方は、資格や学歴、スキルがそこまで重視されにくい業界を目指すのもひとつです。

そこでここでは、30代の男性が未経験でも就職しやすい業界や職種についてご紹介します。

介護職

介護職は高齢化の影響によって、あらゆる業界のなかでもかなり人手が不足していると言われています。

医療業界全体の人材が少ないですが、介護業界は資格がなくてもできる仕事もあるので比較的採用されやすい傾向にあるためおすすめです。

介護職としての職場には、おもに老人ホームや介護施設、デイサービスといったものが挙げられます。

もし介護職員としてキャリアアップや年収アップを目指すのであれば、介護関連の資格取得もしくは管理職に昇進するといった手があります。

介護職としてある程度の実務経験があれば、資格やリーダー的な役割に任命されることもあります。

営業

営業職は年齢問わず男性からの人気が高い職種であり、かつ未経験であっても採用されやすいといわれています。

接客業などの経験などでコミュニケーション能力に自信がある方、営業の経験はなくても同じ業界の知識がある方であればおすすめです。

30代であれば、ボーナスや自分の結果次第では年収600万円以上を目指すこともできます。

ただし、数字を追うのが苦手な方や競争するのが合わないといった方にはおすすめできません。

エンジニア

エンジニアといっても社内SEやシステムエンジニアなど幅広い種類があります。

エンジニアもまた人手不足の職種の一つだとされています。

最近特に需要が高いと言われているのは、フロントエンジニアやバックエンドエンジニアなどが挙げられます。

上記のエンジニアは、アプリケーションサービスの開発をおこなう仕事です。

未経験でも募集している企業が多いですが、入社後の研修制度も整っていることが多いので狙い目です。

もし転職を少しでも有利に進めたいのであれば、転職活動を始める前にプログラミングスキルをスクールで学ぶのもひとつです。

30代から目指せる手に職がつく(男女別)職業30選と転職方法を解説 

30代男性はスキルやキャリアを活かせる職場に転職するのがベスト!

今回は、30代男性の転職におすすめの転職サイトや転職活動のコツなどについてご紹介してきました。

30代の転職は基本的に即戦力となる人材を求められており、30代でも前半か後半かによっても転職のハードルは変わってきます。

一般的に30代から転職する場合、スキルやキャリアを活かした転職をするのが現実的です。

もし未経験の仕事にチャレンジしたいなら、違う業界の同じ職種で探すなど、少しでも前職の経験やスキルが活かせそうなところを選んだほうがアピールもしやすいのでおすすめです。

30代向けの転職サイトやエージェントを利用すれば、ほかのサイトには掲載されていない非公開求人や優良企業と出会える可能性も高いです。

今回ご紹介した転職サイト・エージェントを参考にぜひ利用してみるといいでしょう。

とくにエージェント機能のあるところだと、自分の希望や条件に合わせた求人紹介だけではなく、書類添削や面接対策などより選考に役立つアドバイスを受けられるメリットがあります。

これまでの自分のスキルや経験を分析して、納得のできる転職活動を進めて下さいね。