最近では、子どもを育てながらもフルタイムで働くワーキングマザーが増えてきました。
しかし、子どもとの時間をもっと作りたい、職場の理解が得られないなど、ワーママならではの悩みがある人も多いですよね。

ここでは、ワーママが正社員として転職成功するための求人の選び方おすすめの職業転職におすすめのタイミングについてまとめました。
ワーママの転職を失敗させないための注意点と、おすすめの転職エージェント・転職サイトについても解説します。

8割のワーママが転職を考えたことがある理由とは

上司や同僚の理解が無い

日経DUALがワーママに対して行ったアンケートによれば、出産後に転職を考えたことはありますか?という質問に対して、ワーママの8割が『考えたことがある』と解答しています

「キャリアを構築しながらしっかりと働きたいが、その一方で、子どもとの時間も大切にしたい」という理由が大半ですが、ワーキングマザーに対するロールモデルがなかったり、上司や同僚の理解がないことを上げる人も見られました。子ども関連の急なお休みや早退、残業を断るといったことに対して、しわ寄せを感じてしまう人も残念ながら多いです。

年収を上げたいや仕事内容への不満といった、転職にありがちな理由以外にもワーママだからこその理由も垣間みれる結果と言えます。

条件が合わない

子供を産み育てることは、非常に体力が必要です。出産年齢も上がってきていることもあり、激務過ぎると育児も仕事も体力的にも続きません。会社に拘束される時間が長いと、家事と育児の両立は困難で、ワーキングバランスが偏ってきてしまいます。

残業無しの企業や職種、保育園や自宅近辺に勤務地を変えたいケースなど、女性は出産すると仕事や職場に求める条件が大きく変わってしまい、入社当初の条件とは合わなくなってきます

将来のキャリアが見えない

女性活躍の時代とはいえ、企業も女性活用に舵を切り始めたばかりです。上司や職場の理解を得ることにも当てはまりますが、ロールモデルとなるようなワーキングマザーがいない場合は、将来のキャリア設計が立てにくく、未来が見えず不安を感じる人も多いです。

働くママに配慮がある企業は有難いのですが、サポート的な業務ばかりでキャリアが広げられないと感じている人や、子育てが終わったので自身のキャリアアップをしたいと考えている人もいます。

ワーキングマザーの転職が難しいと言われているワケ

ワーママはみんな同じような条件の仕事を狙っている

子育てと家事と仕事を両立させようと考えると、自然と仕事に求める条件がある程度決まってきてしまいます。これはほとんどのワーママに共通していて、みんなが同じような条件の仕事を探しているため、求人に対しての応募数が多くなり採用確率が下がってしまいます

ワーママに人気の求人特徴

時短勤務OK

保育園の降園時間までにお迎えに行きたいワーキングマザーも多く、働くママなら誰しも考えることは同じです。家事や育児との両立を考え、時短勤務OKの会社に転職したいと考えるワーママは大勢います

時短勤務を導入している企業は多いですが、時短勤務を条件にした正社員の求人案件は非常にレアです。中途採用は即戦力を求めて求人を出す企業が多いため、初めから時短勤務が可能な求人を出す企業は稀です。

最初から時短でしか勤務できないのであれば、企業にとってはパートか派遣で十分で、わざわざ正社員で採用する必要はないのです。

自宅に近い職場

勤務時間を短くするのが難しいなら、通勤時間を短くしたいと考えるワーキングマザーも多いです。できるだけ自宅に近い方が身体も楽ですし、何かあった際にも便利です。

自宅から近い勤務先を探す場合には、距離的な近さではなく、通勤時間として、乗り換えなどのアクセスを含めた許容範囲から考えてみましょう。

駅へのアクセスや電車の頻度、乗り換えがスムーズかなども含めて、トータルで考えれば通勤の許容範囲が広がります。

正社員雇用

長時間勤務で働くなら、待遇面を考えても正社員で働きたいと考えるワーキングマザーは多いです。

その中でも、給与の安定や残業の少なさ、体力的な不安から事務職での正社員を希望するワーキングマザーが非常に多いですが、正社員での事務職求人は非常に数が少なく、応募も多いため競争率も高くなります。

事務職は誰にでもできる簡単な仕事も多いため、正社員の求人の場合は経験者を求めているケースがほとんどです。よって、事務職が未経験の場合は、さらに採用のハードルが高くなります。

事務職が未経験の場合は、まずはパートや派遣社員などで実務経験を積み正社員登用制度などを利用して将来的に正社員を目指す方法もあります。

好条件の求人は応募が殺到、差別化のために自分の強みをまとめることは必須

「時短勤務」「職住近接」「正社員」など希望条件は、多くの働くママが同じです。つまり、少ない求人を競い合って勝ち取る必要があり、採用試験では、特別な強み・アピールポイントが重要になってきます。

転職活動のために有効な武器とは、他の人と差別化できる「自分の強み」です。今までのキャリアや職歴、保有スキルなどから、自分自身の強みをキッチリまとめておく必要があります。

ワーママが正社員転職に成功するための求人の選び方

ワーママでも転職して年収が上がった人は半数近くいる

転職理由として、もっと収入を得たいというワーママも多いです。実際に転職したワーキングマザーのアンケートでは、収入が「上がった」人が45.2%、「下がった」人が35.7%という結果があります。増減の幅でいうと、100万円未満という人が最多という結果になりました。

このようなアンケートの結果から、転職に成功したワーママたちは、厳しいながらもスムーズに年収アップを叶えた人も少なくないことがうかがえます。ワーママの転職は決して高すぎる壁というわけではなく、方法によっては超えられるハードルといえます。
自分の希望や要望をキチンと整理して、転職先に求める優先順位を明確にすることが大切です。

正社員だけど、時間の融通が利く仕事

子どもを育てていくためには、待遇やお給料も良い正社員で働きたいところです。しかし子どもの急な熱、予防接種、病気などで保育園や学校からの呼び出しがあった時に時間の融通がきく職種でなければ、継続することは難しいです。

時間の融通が利きやすい仕事の条件とは、自分でタスクを管理できるような職種や急遽代理を立てることも可能な仕事であることです。

ワーキングマザーの転職求人の選び方とおすすめの職業

働くママに人気なのは「残業が少ない」「土日休み」「出張が無い」会社です。同じ境遇(ワーママ)が多いというのも、働きやすさに通じるのでおすすめです。

ママが多い職業、選んだメリットと働いて判るデメリット

業種メリットデメリット
子ども服等アパレル主婦目線が役立つ・社割の利用も出来る土日休みが無い
介護職・看護助手時短勤務が可能採用されやすい・高賃金体力勝負な事が不安
レジ販売時短勤務が可能採用されやすい・主婦目線が役立つシフト勤務がほとんどで休みづらい
事務職出張、残業は無いことがほとんど・経験が積める主婦の人が殺到しているので良い条件だとハードルが高い
営業職時間の自由が利く・高賃金成績を気にし続けなければならずメンタルに負担がかかる
エステティシャン時間が遅く始まる・休みが取りやすい細かい作業が多く、お客を取らないとお金にならない

これらの職種の中でも、特に一般事務はワーキングマザーに人気の職種です。事務職であれば、配属されている社員が1人である場合を除いて、比較的休みなどの融通がきく職種でもあります。

また、この表以外の職種で言えば、コースセンターのスタッフなども、大勢のスタッフで対応するため、欠勤しても仕事が回らなくなるというリスクは少ないです。保険の営業なども自分で自分の予定を立てられ、直行直帰も可能な職種のため、時間や急な休みに対しても融通がききやすいです。

ワーママはどのような条件の求人を選ぶべきか

転職先を探す際、転職サイトなどでは多くの細かな条件を元に求人を検索できます。以下は、ワーママが仕事と家庭を両立させたい時に重視すべき条件をピックアップしたものです。

育児休暇取得実績アリ

育児休暇の制度自体は、法で定められたものであるため、どの企業にもあるでしょう。しかし、注目すべきは育児休暇制度があるかではなく、育休を取得できたという「前例」があるかどうかです。

前例があり、その人がしっかりと復職できれいる会社や、現在育児休暇をとっている人がいる企業は、子どもを育てながらでも仕事がしやすいという目安になります。

子育てママ活躍中

子育て中のママが働いているということは、それだけ育児と仕事が両立可能だということです。また、管理職が子育てママである場合は、より将来的のキャリアビジョンも設計しやすくなるでしょう。

時短勤務OK

子どもを育てながら働いていると、「保活」や「小1の壁」にぶつかってしまうことが想定されます。

保育園に入れなかった場合は、保育ママに預けたり、幼稚園に預けたりすることが想定されますが、そうなると預けられる時間が保育園に入園できた場合よりも短くなることがあります。

また、子どもが小学校に入学することによって、学童保育終了時間までに親が仕事の都合で帰れず、子どもがひとりになってしまう、小1の壁に悩まされてしまうことも考えられます。公的な学童保育は通常18時で閉館するところも多く、保育園よりも預かり時間が短くなってしまうのです。

このような問題がある現代だからこそ、時短勤務がOKなら、子どもの預け時間を考慮して帰宅することができるでしょう。

残業無し

時短勤務の項目と同じように、残業があると保育所や学童保育のお迎えに行くことができません。

残業はあっても、月5時間程度の求人を探すようにしましょう。

自宅から勤務先が近いor子どもの預け先と勤務先が近い

どんなによい条件の求人があっても、勤務地が自宅から遠かったり、保育園や学童保育の場所から離れている場合は、現実的ではありません。

自宅や預け先から近い勤務先なら、退社してすぐにお迎えに行けるため、ママも子どももストレスにさらされずに済みます。

在宅勤務OK

在宅勤務の良いところは、子どもの急病などにすぐに対応できることです。

在宅なら、時間をつくって子どもが寝た後でも仕事ができますし、平日の子どもの行事に参加することもできます。自分の裁量で仕事の調整がつきやすいため、融通がききます。

有給休暇あり

有給あっても、とれない会社もあるのが現状のため、求人をチェックする時は取得率も確認するようにした方が良いでしょう。

有給の取得率が公表されていて、その数値がよければ、子どもの都合に合わせて休みを取ることも可能ということが分かります。

託児所あり

託児所のある勤務先なら、お迎えの時間を気にせずに勤務できます。子どもが急な体調不良になったとしても、同じ社内にいられるため、そういった点でも安心して働けます。

また、企業に託児所があれば、そこに勤務している保育士の雇用問題もあるため、無理な残業もないことが予測できます

ワーママの条件ピッタリの求人を探すなら女性向けエージェントを活用

転職活動を行う時は、転職サイトや転職エージェントを利用すると良いです。しかし、それぞれのサイトやエージェントが得意としている分野や職種などがあるため、そのサイトやエージェントの性質を理解して利用することをおすすめします。

例えば、「総合型の大手」転職サイトやエージェントであれば、いろいろな立場や条件の人が利用するため、求人数が多く、充実したサポート体勢があります。

「女性に特化した」転職サイトやエージェントであれば、女性特有のライフプランやキャリアの進め方の情報が充実しており、女性ならではの視点から求人を探すことも可能です。ワーキングマザーを採用した実績のある企業の求人も多いため、自分の希望条件とマッチする企業や職種を見つけやすいでしょう。
ママの働き方に寄り添いながら、転職に関して適切なアドバイスを得ることも可能です。

ワーママにおすすめの転職エージェント・転職サイト

ワーキングマザーにおすすめの転職エージェント

仕事も育児も充実できるリクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職成功実績ナンバーワンの総合型転職エージェントです。一般向けに公開されている公開求人の他、独自に保有している非公開求人が約10万件もあり、希少価値の高い求人も多く含まれています。

非公開求人は、公開求人よりも年俸などの待遇面において恵まれていることが多く、またリクルートエージェントに登録している人しか応募できないため、内定が決まりやすいです。

リクルートエージェントのコンサルタントは実績豊富で、応募書類の添削に至るまで手厚くサポートしてくれるので安心です。

拠点も全国19箇所に広がっています。地方での地元採用求人にも強いため、Uターン・Iターン転職を目指す人にもおすすめです。平日夜や土曜日の面談も可能です。

リクルートエージェントへ無料登録

生き方で働き方を選択するLIBZ

株式会社LIBが運営する、『リブズ』は、仕事もプライベートも大切にしたい自分らしい働き方を実現するための転職サービスです。リモートワークやフレックスをはじめとした、雇用形態やポジションに限定されないニューノーマルな価値観で活躍できる求人が満載。

求人情報は、期待される役割や、一緒に解決してほしい課題まで具体的に記載されていて、入社後ギャップの少ない企業を選別して応募ができます。

キャリアアップ・働き方改善・育児からの社会復帰など、ライフステージに合わせて納得のできる条件や希望の働き方ができる企業を見つけることができます。

※全国の求人情報があります。

自分らしい働き方を実現するLIBZへ無料登録

ワーキングマザーにおすすめの転職サイト

エグゼクティブ専門 リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)

リクルートダイレクトスカウト

リクルートキャリアが運営するハイクラス向けの転職サポートで、ハイクラス向けでは日本トップクラスの規模を誇ります。自分のレジュメを公開してヘッドハンターからのスカウトを待つという仕組みですが、外部のコンサルタントやヘッドハンターと提携しているので、複数の転職エージェントに登録するのと同じ効果が得られます。在職しながらでも求人探しを効率的に行うことができ、多忙なワーママにおすすめです。

※年収800万円以上の求人情報を49,000件以上保有しています。(2022年9月時点)

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ワーママが転職に失敗しがちなポイントと注意点

男性ばかり、独身女性ばかりの企業や技術職は避ける

男性が多い会社や職種は、女性が働きにくい条件である可能性が高いことが考えられます。具体的には、変則的な勤務体系であったり、休みが取りにくかったりといったことが考えられます。

また、独身女性が多い企業もワーママへの理解が少ない可能性がありますし、技術職は土日関係なく勤務したり、残業時間を気にしないという性格があるため、ワーママは働きにくいと考えられます。

職場の協力とは別に、自分からの譲歩も忘れない

いくら職場がワーママのワークライフバランスに理解を示していたとしても、その厚意に甘えてばかりいては、社会人としての覚悟も問われます。時には夫の協力も得ながら、「今日は○時までなら残れます」というように、自分も社員として責任を持って働いていることを行動で示しましょう

求人票を鵜吞みにしない

求人票には残業なし、土日完全週休2日と記載されていたのに、実際に勤務してみたら残業はあるし、土曜出勤もざら…ということはあり得ます。

転職前には求人票と実際の働き方に差異がないかどうか、企業の内情を詳しく調べる必要があります。

面接で聞かれる質問は、その裏の意味を考えて答えることが大切

転職を成功させるには、ワーママの面接でよく聞かれる質問の裏の意味をとらえ、プラスに転じる対処方法がポイントです。

子供の年齢、子供の人数、子供のこと(既往症や習い事)

子どものことを聞かれた場合、あまりに子育ての大変さや子どもの可愛さについて語り過ぎるのは得策ではありません。面接官が知りたいのは、「仕事と子育てが両立できるのか」「働くことに本当に適した環境にあるのか」です。

話しやすい子どもネタを振って、「コミュニケーションに問題はないか」をチェックしています。ママ友同士が語るように子育て話題で盛り上がっても無意味ですし、ビジネスの場面にそぐわないと判断されてマイナス評価につながることもあります。

家庭や子どもに比重を重くしていると思われない程度に、適切なコミュニケーション能力を示しましょう。

子どもが体調を崩した時の対応方法

子どもが幼い場合は、子どもが体調を崩した時の対処方法について必ず質問があります。企業としては、子どもが体調不良でも、泣いていたとしても、頻繁に突発的に休まれると困るというのが本音です。

「家族のサポートが整っているのか」働くことに対しての家族の理解度を知りたいのです。「熱が出た時は実家のサポートが受けられる」、「保育園に預けらえる」、「熱が出た時は主人が迎えに行く」など、具体的な解決策を提示することが大切です。

前職の退職理由

ワーママに限らず、前職の退職理由はどんなに優秀な人であっても聞かれる内容です。特に前職が大企業で条件がいい場合など、退職理由次第では断られるケースも多々あります。

例えば、「前職がワーキングマザーに理解が無い職場だったために、子どもの急病に対して協力が得られなかった」という退職理由では、突発的な休みや早退を認めて欲しいと言っているようなものなので、企業側は採用しづらいです。

人それぞれ、さまざまな事情や理由がありますが、せっかく採用しても同じ理由ですぐ退職されては困ります。仕事に対する無責任な印象を与える理由はマイナス評価に繋がってしまいます。退職理由を伝える時は、ポジティブな答え方をし、必ず解決済みであることを一緒に伝えると、辞められるリスクが少ないと判断されます。

ワーママの転職タイミングは子供の成長に合わせるのがおすすめ

子どもが幼い時期

転職のタイミングは家庭事情によってさまざまですが、子供の成長イベントに合わせることがおすすめです。

例えば、3歳頃(保育園や幼稚園への入園時)に転職を考えるワーママは多いです。小学校の入学を機にと思うママも多いですが、小1はサポートの少ない時期で、子どもも新生活で緊張しがちのため、仕事との両立が出来るのかが問題です。

新天地より慣れた現職の方が安心なケースもありますし、働き方自体を見直すケースもあるでしょう。

手が離れてる時期

小4くらいになれば、子ども自身で身の回りのことができるようになるため、本格的な職場復帰、フルタイムや残業も可能になります。将来を見据えてキャリアを見直せる時期といえます。

また、子どもが中学生くらいになれば、塾や進学先での教育費の捻出も切実で、年収アップが現実的な課題となり、年収アップを考えた転職を考える必要も出てきます。

子供はいつか成長して巣立っていきます。ワーキングマザーもいつまでもワーキングマザーではないのです。子どもの成長を見据えてキャリアアップ転職するためには、事前に転職に向けた準備をしっかり進めておくという計画性も必要になります。

家庭を重視するならパートや派遣という選択肢も

転職活動を行う中で、条件面の優先順位を考えた時に、家庭への比重が大きく、時短勤務が1番の希望というのであれば、正社員にこだわらずに仕事を探すというのも方法です。パートや派遣なら時間単位で区切ることも可能ですし、転職へのハードルも下がります。

競争率の高い事務職系であれば、派遣で自らのスキルを磨くという手も、将来のためには有効です。紹介予定派遣から正社員雇用を狙うというのも、おすすめです。

ワーキングマザーを採用する企業が増えている

アラフォー世代にも正社員転職のチャンス

20代、30代のワーママ世代だけでなく、アラフォー世代やアラフィフ世代のワーキングマザーの転職が、特別厳しいわけではありません。働く母親としては、他の年代と大差ない大変さがあります。急速に進行する高齢化社会においては、若い力を求めるよりもアラフォー世代もアリと、考える企業も増えています。

特に子育て一段落した潜在ワーカーとして、業務の多様化が進む中で経験を備えた働く女性、主婦の視点を持つ女性を魅力的ととらえる企業もあります。自分自身の年齢よりも子どもの年齢、ワーキングバランスとの兼ね合い、家族のサポート環境などがポイントになります。

企業側がワーキングマザーを正社員として選ぶ理由は確実にある

時間に対する意識向上

ワーママは基本的に早く帰宅するため、残業しないために集中して業務をこなす必要があります。、限られた時間内に成果を求められるワーママの存在は、周囲にも好影響をもたらすと言われています。

残務を残して他の人に迷惑をかけないよう、頑張るママたちの姿を目の当たりにすれば、時間に対する意識は変わります。周囲の人たちもダラダラした時間の使い方は出来ませんし、無駄な残業も減るかもしれません。

価値観の多様化

出産や育児を経験すると、女性は価値観が大きく変化するケースが多いです。多様な価値観が共存する現代では、企業としても価値観の変化を経験した人は貴重です。

偏った意見だけでは企業は発展しませんし、様々な価値観の中から生まれるアイデアを望んでいます。近年では「時短商品」が人気なのは、多忙なワーキングマザーのニーズを叶えるためです。

この「時短」をポイントにした商品開発は、ワーママの着眼点からスタートしました。幅広い業界や企業が「働く女性」だけでなく、「ワーママの視点」を魅力的に感じています。

女性が働きやすい企業というイメージ戦略

企業としては、女性が働きやすいというイメージPRが大切です。若い女性社員に向けてロールモデルとして、未婚女性社員のキャリアイメージを醸成するために、活用したい気持ちもあります。

以前は「産休の取得率」が女性の働きやすさの指標でした。近年では、就活時に「産休取得後のロールモデルの有無」を気にする女子学生も増えています。

企業に貢献できる人材

企業がワーキングマザーを正社員として採用する目的は、本人の能力だけではありません。

本人のスキルやキャリア的に貢献できるメリットだけでなく、周囲に与える意識向上などの影響、異なる価値観や視点、アイデアなど、企業に貢献できる要素やメリットが必要です。

理想のワーキングマザー像としてロールモデルとなり、企業イメージの向上にも役立つことを含め、企業に貢献できるポテンシャルの有無が採用の分かれ道にもなります。

まとめ

ワーママが転職先に求める条件はみんな同じようなことが多く、人気のある職種や企業だと、競争率が高いです。そのため、他の人と差別化できるような自分のスキルや経験をまとめておきましょう
また、ワーママが正社員として転職に成功するには、転職のタイミングを計り働きやすい条件が整っている職場を選ぶようにすると失敗が少ないです。

転職の際は、女性向けの転職サイトや転職エージェントを利用すると家事や育児と両立しながら転職活動も楽に行うことができます。