「転職はしたいけれど、年齢制限があって応募する前に断念してしまう」「転職するなら、何歳までがリミットなのか?」このように、転職を希望しているものの、年齢のリミットが気になって踏み切れない方は少なくないようです。

この記事では、転職年齢限界説の信憑性企業が30代・40代の転職者の転職者に求めるもの採用現場の実態について解説します。年齢に関係なく転職を成功させるための秘訣についても合わせてご紹介します。

年齢リミットの存在は知りつつも転職を先延ばしにしてきた方は、この記事を読むことによって転職活動により意欲的になれるでしょう。また、リミット付近にいる方も、この記事でご紹介するある条件を満たしていれば、転職を成功させることができるでしょう。

幾重にも立ちはだかる年齢の壁。年齢別転職限界説の信憑性を解説

28歳転職限界説

『28歳からのリアル』という本がヒットしたのは2003年のことですが、そこでは仕事のリアルとして“28歳の市場価値”についても触れられています。しかしながら、実際転職エージェントサイトなどの求人を見てみると、28歳がリミットという企業もありますが、それよりも上の年齢がリミットとなっている求人も目立ちます。

20代は自分のスキルや可能性を探す「探索期」30代は専門性を確立する「確立期」だといわれています。
このようなことから、28歳という年齢は、転職の“限界”ではありませんが、転職を考えるならひとつの目安として考えるべき数字といえるでしょう。

30歳女性転職限界説

特に女性の事務職の求人では、30歳という年齢リミットを設けている企業が多いことがわかります。たとえば30歳で未婚の女性を採用した場合、結婚や妊娠・出産でせっかく採用したにも関わらず、すぐに退職してしまう可能性は否定できません。このような可能性が捨てきれない以上、企業側も採用をためらうでしょう。

しかし、それでは若い人材が減っていく今後、どの企業でも採用に難航することが考えられるのでこうした状況も変化していく可能性があります。

32歳転職限界説

32歳という年齢は、女性でも男性でも管理職ではない立場で転職できる年齢リミットだと言えるでしょう。転職したとして、転職先の直属の上司が32歳以下である可能性は低いため、「自分よりも年齢が上の後輩」という扱いにくい人材をあえて採用するには、よほどの技術、資格、キャリアが求められるからです。
ただし、最近では年齢による上下関係を気にしない会社も増えてきています

35歳転職限界説

転職成功者の25%は35歳以上だということをご存じでしょうか?転職をして、年収や地位に満足している35歳以上の人は、転職者の25%という数字をあなたはどう見ますか?「限界」「リミット」と言い切れるわけではありませんが、現実的なことを考えると、転職をしてさらに成功するという望みは厳しいかもしれません。

その一方で、35歳以上でもスキル・経験を持っている人材へのニーズは増してきています。労働人口の減少で核となる20代自体が少なく、ボリュームゾーンである30代や40代の人材を採用していかないと、企業も採用ができず慢性的な人手不足に陥ることが懸念されています。そのため、現代では35歳限界説は当てはまらないと考えてもよいでしょう。

年齢よりスキル重視!だけど・・・企業の採用実態の現実

20代労働人口の減少により30代・40代の積極採用が進んでいる

2010年には8000万人以上の生産年齢人口は、2030年に6700万人ほどに減少するという見込みが立てられています。
その中でも、20代の労働人口は年々減少しているため、現在のボリュームゾーンである30代から40代の人材を採用することで労働力を維持する企業が増えているのです。

実際に、厚生労働省が発表した「平成30年度雇用動向調査結果の概況」によると、転職入職者数を年齢別にみると、34歳以下及び35~44歳の比較的若い層で多く、特に35~44歳では、大きく増加している。一方で、45歳以上の層においても、若い層に比べると転職入職者数は少ないものの、増加基調で推移している。との報告が上がっています。

参考:https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/000467970.pdf

中途採用で活躍している人は、年齢<スキル!一方注意点も…

即戦力に認められれば採用確率アップ

中途採用の場合、企業が求める価値は、「若さ(のびしろ、育て甲斐)」よりも「経験(スキル)」を重視する傾向にあります。たとえば33歳の人材を採用する場合、「新卒から33歳になるまでにどのようなスキルを身に着けてきたか」は、即戦力になるかどうかの判断はもちろんのこと、新卒にはない資格・技術・洗練されたビジネスマナーを身に着けていることが推測されます。これは、転職するあなたにとっても明確なアドバンテージとなるのです。

「年齢制限なし」には裏がある

ただし、求人票に「年齢制限なし」と記載されているにも関わらず、スキルがある人材でも年齢で不採用になるというケースもあります。これは、企業側が実際には採用する気のない年齢リミットが設定されているのに、体裁上「年齢制限なし」と記載されていることから起こるのです。
このような場合、一次試験の筆記試験などではパスできたとしても、二次試験の面接試験で落とされるというケースが目立ちます。筆記試験は能力があるし、年齢リミットもクリアしているのでパスできるのですが、面接では「同僚が年下」「上司が年下の可能性」や「現時点での転職のリスク」について言及され、結局は不採用となるのです。

残念ながらこのような体裁上の「年齢制限なし」は一見して見破ることは困難です。企業の年齢構成に関与するところは、残念ながら未だに多いと考えられます。

やっぱり若い世代よりは転職活動は厳しいのが現実

転職成功者の平均年齢は31.6歳

出典:doda

2018年上半期の6カ月間に転職した人たちの平均年齢は31.6歳で、前回(2017年下半期)の平均年齢32.1歳から0.5歳下がる結果となりました。
男女別で見ると、男性の転職平均年齢は32.4歳で前回から0.3歳下がっていますが、女性は前回と変わらず29.7歳という結果になりました。

転職活動が長期化する傾向にある

企業が30代・40代の中高年を採用する場合、それにともなうコストも年齢と平衡して高くなるでしょう。たとえば求人票でよく見かける「給与は年齢・経験を考慮する」という記述は、「年齢が高く、経験があればあるほどコストがかかる」という見方ができます。

このため、企業側も募集しているとはいえ、年齢が高く、経験もある人材の採用はなかなか決まりにくく、その結果転職活動が長期スパンの活動となることが多くなってしまうのです。

即戦力を期待される

30代・40代の転職では、マネジメント能力などの即戦力が期待される傾向にあります。「管理職」「統括者」などの役職に限定した求人が目立つのもこの年代の特徴ではないでしょうか。経験のある業種・職種の場合は特に部署全体の業務を引率するだけのマネジメント能力が求められます。この年代の給与が比較的高いのも、このようなマネジメントに対するコストが含まれているからなのです。

キャリアに関する心理学の権威ドナルド・E・スーパーは、職業人として人間が年齢別に課されるタスクについて提唱しました。それによると、20代と30代とでは、社会人として求められるものが違うということが明白なのです。

20代のタスク

20代はキャリア理論における「探索期」に該当します。探索期には、自分が持つスキルの可能性を探るというタスクがあります。具体的にスーパーは「適応」するのが20代のタスクだと明言しています。ここで言う「適応」とは、「職場の雰囲気になじむ」というような意味ではなく、「いかにして職場の中核メンバーとなっていくか」という意味合いで使われています。つまり、新卒で入社した社員が数年がかりで「自分が職場の中核メンバーになるための準備をするのに必要なスキルの可能性を探す」ことが、20代のタスクなのです。

30代のタスク

30代はキャリア理論における「確立期」に該当します。確立期には、自分が築いてきた専門性を確立するというタスクがあります。スーパーによると、確立期は46歳までを含む長いスパンで考えるべきものであり、ある特定の職業分野にしっかりと根を下ろすことが求められます。そしてその職業分野に精通し、実際の職業場面で生産的な働きから結果を出して、重要なポストに就くことが求められるのです。探索を終えた若者が自分のなすべき仕事を「確信」して、より責任のある地位につくことが30代のタスクだといえるでしょう。

収入の減少は覚悟が必要

経験のある職種の場合、上記のようなマネジメント能力が求められることから、転職後の年収がアップすることは珍しくありません。
ところが、「前職では時間拘束が長すぎた」「前職でトラウマがあって、もう前職のような職種には戻りたくない」「育児や介護の都合で前職とは違った職種を希望する」というような理由で、まったくの未経験職種に転職を希望する場合、いくら30代・40代といっても「新人」と変わらない働きしか企業側は予測できません。
そのため、未経験職種では収入が大幅に減少する可能性が高くなってしまうのです。

年齢に関係なく転職を成功させるためには、スキルとタイミングが重要


ここまでご紹介してきたように、30代・40代の方が転職をするには、年齢リミット、収入減少などのリスクがともないます。特に年齢については、それだけで門前払いされることもあるために、ある程度年齢を重ねていても転職できるような「準備」が必要となるでしょう。

自分の今までの経験で得たスキルをまとめる

転職活動の中で30代・40代が求められるのは、ご紹介してきたように「スキル」です。スキルの中でも「ポータブルスキル」「専門スキル」が求められるでしょう。

ポータブルスキルとは

ポータブルスキルとは、業種・職種問わずに通用するスキルを指します。ではどのようなスキルをポータブルスキルというのでしょうか。実は、答えはその人によって様々です。強いて言うなら、「仕事の仕方」「人との関わり方」のスキルでしょう。前者は現状を把握できるか、計画立案のスキルがあるか、後者は社内・社外対応やマネジメントのスキルなどが含まれています。

これらのスキルは、終身雇用が難しくなりつつある現代社会や、転職希望者に有利なスキルだと言えます。現時点であなたにどのようなポータブルスキルがあるのかを把握することは、転職活動に役立つでしょう。

専門スキルとは

一方、専門スキルは言わずもがな、業種・職種についての専門的なスキルを指します。言語能力、計算能力、専門的知識などのスキルは、同業種・同職種の転職には多いに役立つでしょう。
他業種・他職種への転職だとしても、活かせるスキルもあるかもしれません。たとえば英語の言語能力が高い方は、教育サービスの他にも貿易事務などにも転職可能です。このようなケースもあることから、
専門スキルは他業種・他職種だから活かせないという固定概念はなくし、「今ある専門スキルをどう活かせるか」という視点で考えていく必要があるでしょう。

転職のタイミングを見極める

転職のタイミングは自分の売り時を見極めることでもあります。
希望する企業の求めるスキルや経験が自分の持ち合わせている能力を一致した時が、そのタイミングです。
30代以上の転職希望者に求められるのは「即戦力」です。転職先で即戦力になれるのか、そのために何が必要かを考えてみることが大切です。
これまでの経験や自分が望むことを冷静に分析し、納得した上で転職活動を進めていくことが何よりも大切です。

企業選びは慎重に

発展中の企業を選ぶ

どの企業でも、中高年の転職が困難だというわけではありません。特に事業の発展がまだ十分とは言えないような企業は、新卒を育てている余裕はあまりないことから、中途採用に積極的である傾向にあります。

企業が求めている人材を把握する

求人票を見て、年齢リミットがないからと言って、即座に動くことはリスクがあるかもしれません。求人票を見たら、まずは企業研究を行いましょう。その企業が求めている人材(年齢層)はどれくらいなのか実際にその企業はどのような年齢構成なのかを研究することが必要です。
たとえば求人票に「年齢制限なし」とあっても、実際に企業のwebサイトには若い人の写真しかなかったり、求人雑誌に「みんなが元気に仲よく働いています!」のようなキャッチコピーが掲載されている場合は、若い世代が多く、年齢制限がないとはいえ、中高年の採用は厳しいということが推測できるでしょう。

また、ベンチャーなどは若い世代の人が多く勤務しており、30代は「老兵」扱いされることもしばしばあるようです。事前にこのようなことがわかっていれば、履歴書を書いて、証明写真をとって…などの手間と時間の無駄を省くことができます。

このようなことから、応募前に自分と同じ年代の人がどのように活躍しているのかを知る必要があると言えるでしょう。

応募前に自分と同年代の人材が活躍しているかどうかを見分けるには?


ご紹介してきたように、30代以降の転職には可能性もある一方で、様々なリスクもつきまといます。このようなリスクを最小限に抑えた転職活動を可能にするためには、転職エージェントを活用するという選択を考慮する必要があるでしょう。

企業の内部事情を知るには、転職エージェントの利用がおすすめ

新卒なら、OB・OG訪問をするという手がありますが、30代からの転職の場合は内部事情を知る術は限られています。事情を知る友人や知人が社内にいれば簡単ですが、現実的には厳しいでしょう。
そのような場合は転職エージェントを利用することをおすすめします。

企業の年齢構成や求める人材を知ることができる

転職エージェントには、企業の内情に精通したキャリアコンサルタントがいます。転職エージェントが独自に築いてきた人脈を活用し、外部からは知りえない年齢構成や、企業が求める人材、自分と同年代の社員の活躍ぶりなどの情報を得ることができるでしょう。
また、自分の市場価値やキャリア、そして何よりも自分の希望にマッチする求人を紹介してもらえます。転職エージェントの価値は、ここに「非公開求人」も含まれる点にあります。
転職エージェントならではの非公開求人に応募すれば、転職活動は長引かず、また転職成功率もアップするでしょう。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

就職活動でほとんどの大学生が利用するリクルートは、転職活動でも多いに活用することができます。リクルートエージェントは、数ある転職エージェントの中でも、「転職成功実績ナンバーワン」を誇るエージェントです。リクルートだからこそ築ける人脈、リクルートだからこそ発掘できる非公開求人があなたの転職活動を年齢リミットからある程度自由にしてくれることでしょう。

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まとめ

20代の労働人口の減少に伴い、即戦力として30代・40代を積極採用する企業が増えてきています
しかし、巷でささやかれている転職年齢限界説は、良くも悪くも転職市場の動向を示しているものです。
年齢の壁を越えて転職を成功させるには、今までのスキルを確認し、転職する時期のタイミングを見極めることも重要です。発展途中の企業であれば、採用確率は上がりますが求人票の年齢不問というフレーズには裏もあるので注意しましょう。
実際の採用状況を把握して、自分に有利な転職を進めるためにも転職のプロである転職エージェントの力をかりるものおすすめです。