
コロナ禍でも求人が増える、その業種は
新しい生活様式が始まり、今まで当たり前だった通勤通学、学校行事に、会社の会議、旅行や飲み会、プライベートな時間に関するあらゆることに制限がかかり、働き方や生活環境までもずいぶん変わりました。リモートワーク導入により出社しなくてもよくなり、習い事も形を変えオンラインで開催、授業や会議もウェブで行われ、食事や飲み会でさえオンラインになりました。
自粛生活で景気の先行きも見えず、飲食店もデリバリーやネット販売などオンラインに切り替えて行くことで、コロナ禍を乗り切ろうとしています。そんな中で需要が増えている業種とは、どのような業種なのでしょう。
先にも挙げたように、リモートワークやオンライン販売の普及によって、あきらかにIT業界の需要は増えています。在宅勤務に伴うセキュリティソフトやクラウドサービスの需要の増加、オンライン会議に必要なウェブカメラやイヤホンやマイク、画面上を明るく照らすための照明器具などの周辺機器の需要、ゲーム関連、授業や習い事、会議もオンライン、こうしたニーズに応えるため、企業のエンジニアニーズも売り手市場です。
そして、リモートワークが広がり、便利でコロナの影響も受けにくく、作業に支障がないことが立証されているので、コロナ終息後でも定着する可能性が高いため、将来性もあります。また、業務の効率化を図ることで売り上げの減少をカバーしようと、マーケティングやバックオフィスなどのノウハウを持っている人材が求められ、転職サイトの求人が増加している現状もあります。
物流業界もコロナの影響で需要が拡大している業種の一つです。リモートワークの普及や外出自粛の影響で巣ごもり消費が増加、それに伴い、物流業界の仕事は大幅に増加しています。もともと物流業界はネットショッピングの影響で増加傾向にありましたが、以前からの人手不足と高齢化問題などがあり、そこにコロナでさらに追い打ちがかかった状態です。
現在では「仕事がきつい」などのマイナスイメージを改善するべく、政府や企業の様々な物流業界生産性の向上に取り組みが行われていることから、近い将来には物流業界で働く人々の負担も軽減しながら、増加する物流に対応できるようになるのではないでしょうか。
外出自粛や時短営業で、飲食業界もテイクアウトやデリバリーに取り組む飲食店が増えたことにより、関連する業種の需要も上がっています。使い捨て容器もその一つで、丼容器や割り箸、エコ容器の売り上げも伸びていて、製造業も需要が高まっている業種の一つです。
容器や宅配用段ボール、照明機器などの家電製品、配達用のスクーターも需要が高まっているため、求人の手を緩めず募集をしている企業も少なくありません。
IT業界も飲食業界も、関連商品の需要の高まりで全体的に売り上げは伸びていて、求人も増えていると言えます。そういった会社を選ぶことで転職しやすくなるのではないでしょうか。そこで、需要のある業界に転職するにはどのようなスキルが必要とされるのか、今自分が持っているキャリアだけで大丈夫か、転職の前にもっとスキルを上げておいたほうが希望企業に近いのか、もう一度見直すことも大切です。
転職で需要のある会社選びなら
需要のある会社に転職するにはどういったスキルを身につけたらいいでしょう。コンピューター技術の普及に伴い、これから需要が増えることが予想されているITやウェブ関連業種では、ITエンジニアとして必要なスキルや検定など、基礎的技術は身につけておきたいところです。
コンピューターへの指令が必要な業務、ソフトやアプリの操作能力も求められます。写真加工や画像編集ソフト、関連するところだと配色技術などもあります。今はアプリを作れるようになるスクールなどもあるので、興味があるウェブスキルを身につけておくのはおすすめです。
コンピューターが不得意とする管理職も、人間にしかできない仕事なので、需要が減ることはないでしょう。医療関係だと、医師や看護婦もそうですが、ドラッグストアを利用する人が増えて薬剤師も人手不足です。人気職業で今までだったら転職が難しかった業種でも、人手不足で需要がある今は、自分が希望する業種や企業の転職に際して会社を選べるチャンスと言えます。
年齢層にも変化が起きていて、今までは新卒採用が売り手市場だった企業ですら、新人研修に時間や手間やコストをかけられず、浅い経験の若手を採用できないことから、新卒採用の求人が止まってしまっている状態です。その代わり、経験者層は即戦力になるので需要が高まっていて、特にコロナ禍でも多忙な業種からの求人が増えています。
さらに、オンライン面接の企業が増え、選考がスピードアップしています。求人募集から採用までスムーズに行われるので、転職を考える人にとっては無駄な待ち時間を作らないで転職できるチャンスです。自分のキャリアがはっきりしている場合は、転職エージェント等を利用し希望の会社を選んで転職するのも近道でしょう。
技術やスキルが必要で即戦力に繋がる場合は特に、転職エージェントの後押しが加わるとスムーズな転職が行えるのではないでしょうか。資格やスキルが必要な職業ばかりでなく、業種によっては資格も必要なく受け入れてくれる転職先も少なくはありません。
以前と違って採用条件が良くなっている企業も増えてきているので、転職サイトなどで求人を探してみるといいでしょう。ブラック企業とまで言われた物流企業でも、報道で宅配ドライバーなどの過酷な状況が取り上げられたりしたことから、消費者も大変さを認知し、個人で宅配BOXを設置したり、受け取り方を配慮したり、ドライバー負担への理解も進んでいます。
働き方改革や企業の取り組みにより、以前とは違った会社の選び方で転職を成功できるチャンスです。自分のキャリアやスキルにこだわるだけでなく、需要のある業種なら異業種への転職もスムーズに転職できる条件は揃っていると言えるでしょう。
また、この状況下で求人が出ている会社は将来的にも安定した会社と言えます。自分だけの情報収集だけではなく、転職エージェントのアドバイスや求人サイトの企業をしっかりと見極めることも大切です。
コロナ以後、求人募集はどうなっている?
新型コロナウイルスの影響で、多くの企業は例年よりも業績が下がっています。業種や職種にもよりますが、求人募集についても、新規採用を中止したり、採用人数を減らす企業が目立ちます。しかし、全ての企業が新しく採用する余力をなくすほどダメージを受けた訳ではありません。
ただ、コロナがいつ収束するのかが分からない今、収束後に経済が活性化されるのを待ってから求人を再開しようと顔を見合わせている企業が多いのは事実です。その点を考えると、今現在も人数を減らしてでも採用を続けている業界や職種と比べると、収束後に求人を再開する業種や職種は、転職者の競争倍率が高くなることが予想されます。
転職を考えていらっしゃる方は、求人数が減っているこの時期に急いですることはありません。しかし、希望している業種や職種の求人募集が出た時に、いち早く対応できるように準備をしておくことは大切です。
コロナ禍での転職準備に必要なこととは?
現在、多くの企業が求人を見合わせているので、転職したいと思っていても様子を見ている方が多いのではないでしょうか。転職するにはまず、自己分析、企業分析、なぜ現在の会社を辞めてまで次の会社に勤めたいのか、その目的と希望条件を明確にしなければいけません。
そのためには、自分自身としっかり向き合い、ある程度の時間を掛け、慎重に準備を進める必要があります。転職は短期間に何度もするものではありません。自分の経験やスキルを活かせたり、希望条件と合致する求人先をしっかりと探しましょう。
ただ、コロナ以前に企業分析をしていたのなら、応募する前に今一度その企業はコロナでどの程度の影響を受けたのか、在宅ワークの推進状況や企業の経営方針に変化はないかなどをできるだけ調べてみましょう。なぜなら、経営が傾いている企業に限って好条件の求人募集を出し、まだ勤め始めて間もない人に高いノルマをこなすことや、少人数で膨大な仕事量をこなすことを要求したケースがあるからです。
これまでは社員に寛大な企業だったのに、中にはコロナ禍で本性をさらけ出し、様変わりしてしまった企業もあります。求人情報の一部だけで応募を決めてしまうのではなく、現状を調べ、できるなら現社員の話を聞いてから応募する方が賢明です。
コロナ禍の今、転職するべき人とは?
コロナの影響を少なからず受けている求人の中でも今、転職するべき人もいます。それは、これまでもその業種や職種での職務経験があり、同じ業種や職種への転身を考えている人です。このような転身ならば、会社を変わっても働き方はそれまでのイメージと一致しやすく、在宅ワークが推進されていても自分の力で新しい職務に早く慣れることが期待できます。
また、同じ業種、職種ならば、現在の経営状況などを含めた内部事情も入手しやすいです。ただし、何のためにその企業に就職し直すのかを明確にしておかなければいけません。隣の芝は青く見えるというのは企業についても言えることで、同業他社の方が働きやすそうだとか、自分の能力を生かせるのではないかと思えることがあるかもしれません。
ですので、今転職するならば易きに流れるのではないというのが条件です。その企業ならではの「〇〇のシェアが高いから」とか、「〇〇の顧客層相手にビジネスをしてみたい」など、スキルアップを図る目的が明確かつ前向きであることを条件に、自分自身を試してみてもいいのではないでしょうか。
コロナ禍に良い転職をするための対策とは?
転職を考えているなら、まずは自己分析をしっかり行いましょう。職務経験や保有する資格など、自分の強みは何か、どんなことを次の職に生かせるかをよく考えてみましょう。そして、どのような業種、職種ならそれができるのか、企業についても研究します。転職失敗をした方は、この過程を飛ばして、年収や業務時間などの一部の求人情報だけを重視する傾向があります。
まずは、転職して何を実現したいのかを考えることが大切です。短期的な目標と、中・長期的な目標を定めておくと、転職における自分の軸がぶれにくくなります。例えば、短期的には、残業時間が少なくこれまでよりも業務時間を減らしたいと思っていても、中・長期的にはキャリアアップに興味があり、年収が上がったら嬉しいと思っているとします。
能力があるのに楽な職務を選んで、大幅にキャリアダウンしてしまうのは、とてももったいないことです。一度キャリアダウンしてしまうと、将来的なキャリアアップを保証することはできないからです。そこで、転職における目的と希望条件をはっきりと区別させ、希望条件は妥協を許しても目的は妥協せず、慎重に目的の実現へと近付けましょう。
コロナ禍の今、転職できる人の特徴とは?
コロナ禍では、在宅ワークを推進する企業が増えました。これまでは、仕事は会社に出勤して行うものというのが一般的でしたが、実際に在宅ワークを導入してみると、感染リスクを低下させることができるだけでなく、社員にとっては、通勤時間がなくなり、時間を有効活用できたり、今までよりも職務に集中することができるようになるなどのメリットがありました。
企業にとっても、社員の効率向上や、引っ越しや産休・育休などで失われがちだった優秀人材の確保にも繋がっています。業種や職種によって差こそあれども、在宅ワークを推進する流れは、コロナ収束後も続いていくと考えられます。
そこで、今転職できる人の特徴として、セルフマネジメント力と、文章で分かりやすく伝える能力が高いことが挙げられます。まず、セルフマネジメント力とは、上司にいちいち指示されなくても、締め切りから逆算してどれくらいのペースで進めていかなければいけないか、そして、そのペースを守るためにどうすればよいかを一人で考え、実践できる力のことをいいます。
そこに、文章で分かりやすく伝える能力が加わると、メールでの上司への報告・連絡・相談をスムーズに行うことができます。そうすると、上司は部下が置かれている状況を定期的にしっかり把握することができます。これができれば、部下が困った時は早く軌道修正できますし、ペース以上に捗っている場合は、新たな目標を追加できます。
企業としては、安心して職務を任せることができることが大前提で、願わくば任せた職務以上の成果を上げることのできる人材を求めています。ただし、セルフマネジメント力も文章で分かりやすく伝える能力も一朝一夕に身に付くものではありません。毎日意識して過ごすことによって少しずつ伸ばすことができます。
面接時には、これまでの職務経験や、保有資格、アピールポイントと合わせて、セルフマネジメント力と文章で分かりやすく伝える能力があることを示すことができるエピソードを話せば、ぐんと採用確率が上がるかもしれません。
コロナ禍の今、転職するのはやめたほうがいい人とは?
現在、求人募集を行っている企業はコロナが起きる前と比較して、決して多くはありません。希望する業種や職種の求人がないからといって給与面や業務時間などの一部の条件だけを見て、まったく新しい業種や職種に転職するのはやめたほうがいいでしょう。
例えば、それまでの職務は残業時間が長い分、それなりの給与額をもらえたけれど、体がもたないから給与は下がってもいいから残業がない企業に勤めたいという人がいたとします。そんな人がまったく新しい業種や職種に転身すると、どうなるでしょうか。未経験の分野への転身は、「絶対にこういうことにチャレンジしてみたい」というような前向きな理由がない限り、おすすめしません。
業務時間が短縮されたことによって職務に集中できるのならいいのですが、体を休めながら仕事をしたいという考え方なのであれば、新しい職務を覚えるまでに長い時間を要してしまうかもしれませんし、その間にやる気が低下する恐れもあります。
コロナ禍では、出社する社員を減らして、在宅ワークを推進している企業が増えています。そのため、先輩社員と話す機会が限定され、その企業で働き始めてからしばらく経っても、なかなか人間関係を構築できないままの可能性があります。そんな中で先輩社員に何度も分からないことを質問するのがストレスになり、その職場で頑張りたいという意欲が低下してしまうかもしれません。
日本社会においては短期間で何度も転職を繰り返すことは、努力する気がないのではないかと、本人に問題があるかのように思われてしまう傾向がまだまだ強いです。現在の会社を辞める前提で新しい会社を探すなら、「その会社でこんなことを頑張りたい」というような前向きな気持ちで臨みましょう。
会社を辞めるのは転職先が決まってから
転職するには、自己分析や目的を明確にするためのある程度の時間が必要です。それなのに、「こんな会社にはもう行きたくない」「こんな仕事は嫌だ」と言って、勤めている会社を急に辞めてしまう方がよくいらっしゃいます。しかし、一旦会社を辞めると、失業保険があるにせよ収入は途絶えてしまいます。
そうすると、貯金額と頭を突き合わせながら転職までの期間を定めなければいけなくなり、余裕を持って転職できなくなる可能性があります。焦って転職先を決めても判断能力が鈍るだけで、良いことは一つもありません。しかも、このコロナ禍では採用を見合わせている企業も多く、業種や職種が限定されるリスクがあります。
いつになったらコロナが収束するかも見込めない今、転職先が決まっていないのに勤めている会社を辞めてしまうのは、最も避けたい行為です。企業としても、このようなリスクを考えられない行動をする人を採用したいかと言われると、いくら魅力的であっても客観的に納得できる理由がない限り、危機管理能力に乏しい人と判断しかねません。
コロナ禍に転職を成功させる方法
転職活動の情報収集を全て1人で行うと、多くの時間や手間がかかり、非常に大変な作業です。そこで、転職活動をよりスムーズにすすめるためにおすすめしたいのが、転職のプロ・転職エージェントです。
エージェントに登録・利用することで、豊富な公開・非公開求人の紹介をはじめ、コロナ禍の採用状況やコロナ後の展望、履歴書・職務履歴書の添削、WEB面接対策など幅広いサービスを受けることができます。
また、単独で企業に応募して面接で不採用になった場合、企業から明確な不採用の理由を教えてもらうことができません。しかし、エージェントに登録していることで、エージェントを介して企業の採用担当者から不採用の理由を教えてもらうことができます。
このため、なぜ不採用になったのかをしっかりと理解して改善することで、次回の面接に向けてしっかりと対策を練ることができます。
また、今後のキャリアビジョンや現在のスキルを徹底的に分析した上で、エージェントが自分のニーズ・キャリアに合った企業を紹介してもらえるので、入社後のミスマッチを確実に減らすことができる点もエージェントの大きなメリットです。
ただ、転職エージェントも多種多様なので、どのエージェントに登録・利用するべきか悩むところですよね。そこで、まずは自分の希望先業界・業種に強く、口コミ評判もよい大手のエージェント複数に登録して、実際に利用されることをおすすめします。それぞれのエージェントのメリット・デメリットを比較した上で、是非ご自身に1番合ったサービスを厳選してみてください!
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※職種、年齢、経験を問わず、さまざまな方が利用し転職に成功しています。
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