転職活動がうまくいかない時期が長く続くと、「このまま内定がもらえないのではないか」とマイナス思考に陥ってしまい、自分自身を卑下してしまいがちです。

しかし、転職活動がうまくいかないのには必ず理由があります

この記事では、転職活動がうまくいかないときに見直すべきポイントについて解説します。転職活動を成功に導くためのコツや、それでも転職活動が上手くいかないときの対処法についても紹介しているので参考にしてください。

目次

転職活動がうまくいかないときに見直すべき6のポイント

①敗因分析できているか

転職活動がうまくいかない時はまず、なぜ採用してもらえないのか敗因を分析し、どこが悪いのか知る必要があります。

企業が求める条件を満たしていないケース

企業側が求めるスキルや経験などの条件を満たしていない場合は、採用さえる可能性は低いです。また、募集背景が欠員募集だった場合、前職の人のスキルが採用基準になっているため、満たしていない場合は不採用になるケースがあります。

30代以降の転職では、「即戦力」が求められるため、採用後すぐに業務に貢献できそうな人物が求められます。企業側が募集している人物像や採用の募集背景を読み取り、「企業が求めいていることは何か」を理解した上で、自分をスキルや経験をアピールすることが大切です。

志望動機が自分本位になりがちなケース

転職したいと考える人の理由の多くは、現在勤務している職場への不満です。そのため、その理由を解消しようと、転職先には自分の希望ばかりを求めている人が多いですが、自分本位では採用される確率は低くなります

あくまでも、求職者はそこの会社を希望し、選んでもらう立場です。採用されるのが目的であれば、自分の希望ばかりではなく、自分はその会社で何ができるのかをアピールすることが重要です。

②履歴書・職務経歴書など応募書類に個性は出せているか

履歴書や職務経歴書などの応募書類は、その人の個性や人柄が出やすいため、非常に重要です。転職サイトなどのテンプレートをそのまま模倣したような書き方では、採用される可能性は低いでしょう。

企業側が求めている人物像を踏まえて、どのようにアピールしたら「面接で会ってみたい」「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるかを意識しましょう。

③面接力の重要性、受け答えに矛盾はないか?

「面接力」も選考に大きく影響します。受け答えに矛盾があったり、自信がなさそうに回答したりするのはよくありません。落ち着いて明瞭に話せるよう、しっかり準備しておきましょう。

応募先企業が求める人材像がどのようなものかを見抜き、聞かれそうな質問や、出そうな話題を想定して、シミュレーションしておくのがおすすめです。

面接官と会話が弾むイメージになるまで、くり返し練習してみましょう。

④大企業への思い込みやこだわりは足かせになっていないか

転職希望先を大企業ばかりに限定して応募しているせいで、内定が決まらないケースも多いです。しかし、大企業に対するブラインドイメージなどの思い込みは、意外と実態とは異なっていることも多く、大企業だからといって安定しているとは限りません

職場に安定を求めているのであれば、大企業よりも参入障壁が高く競争が少ない業界を選んだ方が良いでしょう。

また、福利厚生などの待遇の良さを求めて大企業にこだわる人も多いですが、「みんなその方が良いというから」というだけの理由でこだわっていて、自分には実際、そこまでの待遇は必要ないケースもあります。

転職先に対して強いこだわりを持ちすぎて、なかなか内定がもらえないのであれば、1度こだわりを見直し、ベンチャー企業なども視野に入れてみましょう

⑤転職の内定率は意外と低い。応募数は十分か?

応募数が少ないために転職が決まらないケースも意外に多いです。転職での内定獲得率は、平均6%とかなり低く、内定1社を獲得するには、最低でも17社は応募しないと転職できない計算になります。

確実に転職したいなら、余裕を見て20社くらいは応募した方がよいです。

ただし、これはあくまで平均値での話で、数社の応募で転職できるような市場価値が高い人のデータも含まれています。経歴やスキルに自信がない人ほど、たくさんの会社に応募する必要があります。

⑥「資格がないから転職できない」ことはない

「資格があれば転職に有利」「スキルがないから転職は不利」と思う人も多いですが、資格がすべてではありません

資格がないからと応募先を限定してしまってはもったいないです。資格を持っていてもただ、持っているだけで実務に役立てることができなければ全く意味がないのです。

例え資格がなくても、自分が持っているスキルやこれまでの経験から転職先で活かせそうなことを見つけて積極的にアピールしましょう。

転職活動を成功に導くためには

20代の転職と30代以降の転職は違うという現実を知る

前述しましたが、第二新卒、20代の転職はまだ社歴も浅く、経験やスキルが不十分であることから、転職では「どの程度ポテンシャルがあるか」が採用基準になります。しかし、30代以降のある程度社会人経験もある年代になると「即戦力」が求められ、スキルや経験が重要視されます

新卒の時の就職活動と同じ気持ちで転職活動していては、転職活動は成功しません。20代と30代以降の違いをしっかりと把握し、それに即したアピールが必要なのです。

自分の価値を自分自身で卑下しない

転職活動を成功させるためには、自分の能力やスキル、これまでのキャリアを客観的に評価し、分析することが大切です。

不採用ばかりが続くと、どうしてもマイナス思考に陥りがちですが、自分で自分自身を卑下する必要はありません

不採用の理由は、ただ、企業側のニーズと求職者側の経験やスキルが一致しなかっただけにすぎず、自分自身を全否定する必要はどこにもないのです。

自分に合った企業、自分をしっかりと評価してくれる企業は必ずあるため、前向きに取り組むことが大切です。

退職理由を見直し、転職の目的を明確にする

退職理由がネガティブなら見直す必要あり

退職に至る理由は人それぞれですが、ネガティブな理由から退職・転職する人が多いです。実際に退職したい理由がネガティブなことだったとしても、転職先にわざわざ本当のことを伝える必要のない内容のこともあります。場合によっては、また同じ不満が溜まれば転職するのではないか、長く続かないのではないかと思われてしまうこともあります。

退職理由を伝える際は、なるべく前向きな表現であったり、退職に至った原因は解決済みであることを強調すると良いです。

また、転職面接の際は、退職の理由とこれから挑戦したいと考えていることを分けて話すと良いでしょう。

ただ漠然と転職したいのなら、転職の目的を明確にする

転職活動を成功に導くためには、「なぜ転職したいのか」、転職の目的や理由を明確にする必要があります。「ただ、やめたい」「環境を変えたい」といった漠然としたものでは、どうしてその会社や職種を志望しているのかが、明確になっていなければ自分自身も本腰が入りませんし、相手にも熱意が伝わりません。

「自分はこれに挑戦したいから転職する」と自分の中の考えをハッキリとさせることで、内定を得るためにすべきことや必要なことがおのずと見えてくるでしょう。

キャリアの棚卸しを行い、将来のキャリアプランを考える

転職活動を行う上で大切なのは、どれだけ自分を客観視できているかです。今までのキャリアを振り返り、スキルや実績を整理した上で、自分の経験を活かすにはどんな企業や職種が適当なのか分析しましょう。

キャリアの棚卸しを行ことで、自分の武器となるスキルを見つけ出すことができますし、培ったスキルを活かして活躍できる企業を見つけ出すことができます。

また、キャリアの棚卸しと共に、そのスキルを活かしてこれからどうやって活躍していきたいのか、自分の将来のキャリアプランを中長期的な視点で見つめなおしましょう

そのキャリアプランを実現するためには、これからどのようなキャリアを築いていくべきなのか、どういう方向で進めばいいのか、逆算して考えていくと、今自分がすべきことや磨くべきスキルが見えてきます

応募書類を見直し自己PRが適切だったのか考える

履歴書・職務経歴書などの応募書類を見直し改善する

自分自身の強みを把握し、転職理由も明確になっているのに、書類が通過しない場合は、一度応募書類を見直す必要があるでしょう。

誤字や脱字空欄の多さが目立っていないか確認しましょう。また、応募書類は簡潔に相手が読みやすいように記載するのがポイントですが、第三者が見てもわかりやすく伝わりやすい文章になっているのか再度確認しましょう。

志望動機を書く際は、志望理由に加えて、なぜその応募企業でないとダメなのかを強調するようにしましょう。そのためには、応募先企業の研究を行って、その企業が自分にとって活躍できるフィールドであること、唯一無二の存在であることを伝えるようにしましょう。

職務経歴書では、どのような業務をしていたのかを具体的に記述し、応募企業が求めている人物像に合致ポイントを重点的に書くようにしましょう。

自己PRでは自分のスキルや経験に重点を置いて具体例を交えて話す

自己PRでは、自分がその企業に入社してやり遂げたいことはもちろん、自分にはどのようなスキルがあり、どのような経験を活かして貢献できるのか、活かせる自分のスキルや経験の具体例を交えてアピールするようにしましょう。具体例を出す際は、数字を交えるとより具体化します。

未経験職種の自己PRでありがちなのは、「入社してから勉強したい・学びたい」というアピールです。これは、即戦力を求めている30代以降の転職ではNGです。

例え、未経験の職種や業種だったとしても、今までの経験の中で活かせそうな事柄や、関連しているスキルを見つけ出して、自分がどれだけ貢献できる人物なのかを伝えることで熱意や意欲をアピールすることができます。

それでも転職活動が上手くいかないときの対処法

「今」が転職時期に向いていない可能性

上記のチェックポイントを見直しても転職活動が上手くいかない場合は、単純に「今」が転職時期に向いていない可能性もあります。

現状の把握や自己分析などの準備が終わっていない

転職活動を進めるには、求人を探す前に、自分のことをきちんと知っておく必要があります。ここができていないために、転職活動が行うべき段階に進めていない可能性もあります。

現職のままだと何が不満なのか、何が目的で転職したいのか、自分の強みと弱みなど、現状を把握し、しっかり自己分析することで、マッチする求人を見つけやすくなります。

求人が少ない時期などでタイミングが悪い

有効求人倍率や不景気の影響といった外的要因で、単純に求人自体が少ないので転職できない場合もあります。

一般的には、2~3月、9~11月は中途採用の求人が多く、転職に適しています。ただし、業界や職種によっても中途採用が多い時期が異なるので、志望する業種・職種の中途採用が増える時期を調べてみましょう。

現状にあまり不満がなく、そこまで転職を必要としていない

単純に情熱と行動量が足りないために転職できない人もいます。情熱と行動量が足りなくなるのは、「本当にやりたいと思っていないとき」です。「現状に大きな不満はないけれど、年齢的に転職できるのは今しかないからとりあえず転職活動している人」は、転職できない人が多いです。

転職は必ずしもしなければならないものではありませんし、現状でスキルや年収アップが期待できる状況にあるのなら、現職に留まることが良いこともあります。焦って転職活動を行うのではなく、「自分が本当にやりたい仕事は何か」「それは今の会社ではできないのか」見直してみましょう。

転職エージェントは転職しようか迷っている人でも利用可能ですので、一度プロにキャリア相談をしてみるのもおすすめです。

行き詰ったら相談できる誰かの力を借りよう

転職が上手くいかないときは、転職に詳しい人の力を借りることも有効な手段です。身近に頼れる人がいない場合は、転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談してみましょう。

転職エージェントのキャリアコンサルタントは、多くの求職者の転職をサポートしている転職のプロです。キャリアコンサルタントに相談することで、この記事で述べたすべての対策が可能です。応募書類の添削や面接指導もしてもらえるので、どのような受け答えが有効なのか知ることもできます。

また、転職エージェントでは、自分の経験やスキル、条件に合った求人をピックアップして紹介してもらえ、一般では入手できない非公開求人も紹介してもらえるので、応募先の幅も広がります。

転職が上手くいかない人は、提案力が高く、サポートが充実している転職エージェントを選ぶのがおすすめです。

非公開求人の多く、提案力の高いエージェントならリクルートエージェント

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独自で運営している転職支援ツール「AGENT Report」があり、利用することで業界分析や選考のポイントなど役立つ情報を入手することができます。

拠点も全国主要都市に19箇所あり全国を網羅しており、土日の相談が可能なのも有難いですね。

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※対応地域は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県です。
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交渉力とサポート力が高いdodaエージェントサービス

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dodaは交渉力とサポート力が高いと評判のエージェントです。

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北海道から九州まで全国10箇所に拠点があり地方の求人も豊富で、各地で転職セミナー&転職相談会を多数開催しています。(オンラインセミナーあり)

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キャリアカウンセリングが親身なSpring転職エージェント

Spring転職エージェント

面談希望者を断らない転職エージェントです。Spring転職エージェントは求職者の担当者と法人担当を、同じスタッフが兼任しています。

転職をサポートするスタッフが、求職者の情報と会社の情報の両方を熟知しているため、スタッフ間で情報の行き違うことがなくミスマッチが起こりにくい体制になっています。「若い先輩と上手くやれるか心配」といった不安もしっかり考慮してもらえます。

また、Spring転職エージェントは市場価値が低いと考えられる求職者であっても、希望すれば必ず面談に応じてくれます

※40代まで、一都三県、東海地方、関西地方の転職者限定です。

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まとめ

転職が上手くいかないときには、必ず理由があるので、まずは上手くいかない原因を把握することが大切です。

転職活動を成功に導くためには以下のポイントが重要です。

20代前半と20代後半-30代前半の転職と30代以降の転職は違うという現実を知る
自分の価値を自分自身で卑下しない
退職理由を見直し、転職の目的を明確にする
キャリアの棚卸しを行い、将来のキャリアプランを考える
応募書類を見直し自己PRが適切だったのか考える

それでも転職が上手くいかない場合には、転職のタイミングが今ではない可能性もあります。また、自分だけで転職しようとせず、転職エージェントのキャリアコンサルタントに相談してみた方がよいです。

この記事を参考に転職活動を成功させてくださいね。