労働条件通知書とは

転職し、面接も終わって内定の通知が届いたら、喜んで終わりではありません。内定の連絡が来ると、企業側から労働条件を書面で通知されます。企業によっては内定通知書や雇用契約書、労働条件通知書といった具合に表記が違うかも知れませんし、そういった書類の中に含まれている場合もあります。

それは会社が入社する者に対して必ず書面で伝えなければならない項目で、労働基準法にも定められています。

その項目には、雇用開始日などの労働契約の期間や就業場所や従事する仕事内容、始業・終業の時刻や残業の有無、休憩時間や休日・休暇、交代制に関する事項、給料の支払い方法などの賃金の支払いに関する事項、退職に関する事項などがあります。この書面を受け取ったら、しっかり内容を確認しましょう。

労働条件が合わない場合、交渉のチャンスはこの時限りです。後々こんなはずじゃなかった…と思うことのないように、チェックするといいでしょう。

確認しておくべきポイントは、まず契約期間です。現職中に次の内定が決まった場合は、現職の退社日と転職先の入社日を調整する必要があります。また、勤務地や転勤の可能性があるかどうかということの確認をしておくといいでしょう。

給料に関しては、毎月の賃金は記されていますが、賞与に関しては詳細が書かれない場合もあります。どんな条件の時にどれだけ賞与が出るのかを確認しておくといいです。

残業に関しては残業の有無の記載だけ書かれていれば問題がないので、想定される残業時間までは記されていない場合があります。想定される残業がどんな時期にどれぐらいあるのかは、把握しておくといいでしょう。

また、給与に残業代が含まれている場合は区別が曖昧になり、サービス残業をさせられる可能性も考えられるので、基本給と残業代が区別されているかどうかを確認したほうがいいでしょう。

休日に関しては、「週休2日制」と書かれてある場合があります。週2日休みが月に1回でもあれば、それ以外の週の休みが1日でも「週休2日制」になるので、毎週2日間休みがあると勘違いしないでください。土日休みなどの表記がなければ、平日に休みを取らなければいけない場合もあります。具体的に休日はどのような体系になっているかは確認が必要です。

有休や産休に育休、介護休暇などは法律で定められていても、実質的に取得できていない職場環境もあります。採用先の取得実績などで確認しておくといいでしょう。社会保険料は天引きされてる場合がほとんどですが、入っていると思い込まずに、きちんと保険に加入されているかを確認しておきましょう。

明示されていなくても確認しておくといい項目は、通勤手当は支給されるのか、制服や就業にかかる諸経費負担は支給があるのか、研修期間がある場合の対応や待遇などです。労働通知書や雇用契約書などに記載のないものに関して、気になった部分は契約前に聞いておくといいでしょう。

転職エージェントを利用した内定後の流れ

雇用契約について、自分で契約するのに自信がない、納得いかない部分をどう言い出せばいいのかわからない時など、転職エージェントに依頼して交渉することができます。会社とのやり取りを自分が行う必要がなく、転職エージェントのようなプロを間に挟むことで、今後入社する可能性のある会社へ気兼ねすることなく、正当に交渉を進めることができます。プロなので経験も多く、安心して交渉を任せることができるでしょう。

転職エージェントを利用して内定が決まった場合も、内定後の流れは同じです。内定通知をもらったら雇用条件を確認します。雇用条件などは書面で確認する必要があります。書面で通知されていない場合はトラブルに繋がる可能性が高いので、内定通知をもらっても承諾に踏み切らない方がいいでしょう。

また、条件が自分の希望している条件と合っているかを確認し、承諾する場合も、辞退する場合も、速やかに転職エージェントに連絡をします。疑問に思ったことや不明な点が判明した場合も、速やかに転職エージェントに問い合わせをしましょう。

内定の承諾や辞退の回答は、1週間以内に行うのが一般的です。複数の内定がある場合には、比較して納得した転職ができるように、転職エージェントがサポートしてくれるので、どうしたいかは早い時期に伝えるようにしましょう。状況や疑問を伝えておくと、転職エージェントが期限や疑問点など、会社側と交渉や面談をしてくれます。

入社前には、いろんな書類の提出が必要になります。内定者と会社側と直接やり取りが行われる場合もありますが、基本的には全て転職エージェントを介してやりとりを行います。ただ最終的に決めるのは自分です。頼り切りにならないように進めていくといいでしょう。

現職中に転職先が決まった場合の退職手続きのサポートも、転職エージェントはフォローしてくれます。入社日に間に合うように、退職が円滑に進むように、自分の置かれている状況を明確にしておきましょう。

入社前に必要になる書類は、大抵の企業で共通しています。国民年金手帳もしくは厚生年金手帳を退社時に受け取り、転職先に雇用保険被保険者証を提出します。紛失した場合は、ハローワークで再発行してもらえます。時間がかかることがあるので、早めの申請が必要です。

他にも、年末調整の際に必要になる源泉徴収票や給与振込先届出書、扶養控除等申告書や扶養家族がいる場合は健康保険被扶養者異動届が必要になります。定期検診を受けている場合はその結果表、ない場合は入社日までに医療機関で受けた健康診断書、資格が必要となる職種では資格を確認できる免許証や資格証明書も求められます。

雇用契約書に身元保証書や卒業証書、入社承諾書や従業員調書などが必要になる場合もありますので、速やかに提出できるように準備しておくことが大切です。書き込んでサインがいる書類などもあるので、全て目を通して、書き残しのないようにしておきましょう。万が一、期日までに書類が準備できない場合は、正直に事態を提出先に伝えて対処しましょう。

転職エージェントを選ぶポイント

求人案内だけではなく、他の相談にも乗ってくれたり、自分が希望する職種に詳しく、いい求人の案件をたくさん持っていて、希望する求人を紹介してくれる、自分と相性の良いキャリアアドバイザーに巡り会えるかどうかは大きなポイントです。

転職エージェントには、総合型エージェントと専門特化型エージェントの2つがあります。

総合型エージェントは、いろんな職種の求人を幅広く取り扱います。自分がやったことのない職業の情報なども集めることができるので、どんな職業に転職していいのか迷っていてわからない場合にも、キャリアアドバイザーと相談しながら自分に合った転職先を探せるのがメリットです。

専門特化型エージェントは、特定の職業や専門的知識の必要な業種に転職する場合に向いています。転職する業種が決まっている場合は、その職業や業界に関する情報が豊富なので、目標が決まっている人は専門特化型エージェントがおすすめです。

もう一つのポイントは、転職エージェントのサービスの内容です。履歴書の添削や面接の対策、内定後の条件の交渉などのサポートが手厚い転職エージェントであると良いです。

キャリアアドバイザーが自分に合わなかったら、変えてもらいましょう。自分の人生を任せる相手なので、遠慮せずに申し出ることです。自分に合った転職エージェントで転職を成功させましょう。



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