激務なITコンサルタント職を辞めたい人、人間らしい暮らしに戻りたいと希望するITコンサルも少なくありません。
若いうちはハードワークにも耐えられますし、切磋琢磨する日々も刺激的です。
でも、体力的にいつまでも続けることはできません。
脳をフル回転させ続ける仕事に疲れ、疲弊してしまう人材も多いのです。

高年収で能力の高い、向上心の高い人材が集うコンサル業界ですが、人材の出入りの早いのもコンサル業界です。
長時間労働で過酷なため、平均1〜3年で転職する人が多いのも事実です。
転職理由と不満を解決できて、高度なスキルを生かせる転職先はどこでしょうか?

ITコンサルを辞めたい人へ、キャリアやスキルを活用できるおすすめの転職先について、情報をまとめました。

ITコンサルタントを辞めたい、その理由は?

顧客との折衝が大変

知識レベルの異なる顧客への説明

ITコンサルタントの主な職務は、クライアントである顧客との折衝です。
顧客の経営課題を解決するための提案だけでなく、ITシステムを企画構築するためのヒアリング、要件定義の確定をします。
その要件定義段階で、顧客と認識を合わせられているかを見極めるのが大変です。
顧客側の担当は、自分の同じようなIT知識やスキルは持っていないのが普通ですし、自分には相手と同様の業務スキルや専門知識に欠けています。
そのレベルの大きく異なる食い違った状態を共通認識にまでもっていき、顧客が理解し納得してくれるまで説明するには、かなりな根気が必要です。

顧客要望と潜在ニーズの違い

現場の人たちのヒアリングや要望を要件定義に落とし込む場合に、全ての要求や要望に合わせていると、実際には手順が多く使い勝手の悪いシステムになるパターンはよくあることです。相手の希望通りにシステム化したのに、手間がかかる不便だとクレームになることも多々あります。
言われるがままの仕様ではなく、根本的な目的や課題をスムーズに解決できるように、潜在的なニーズを発掘してよりよい方向へ導くのが、コンサルタントのスキルです。

理解できない人に教えるのはストレスになる

クライアントからコンセンサスを得てお金を出してもらうには、本当に丁寧に説明し納得してもらわなければなりません。最適な方法を提案しても耳を貸してもらえない、顧客側が今までの慣習や古い方法から抜け出せないケースもあります。
意識改革できない顧客に対して、相手に理解させ、納得させるのは本当に大変な作業です。
例えば、勉強できない人に成績優秀な人が勉強を教えるようなモノで、相手のレベルに合わせて説明しなければなりません。
懇切丁寧に説明してもまったく理解して貰えないのは空しいですし、簡単にできる人にとっては本当にストレスになりますが、相手はお客さまなのです。

激務で時間を問わず残業が多い

顧客第一のスケジュール

コンサルタントの業務は顧客第一主義顧客の都合が最優先です。
基本的に激務で長時間労働になりがち、タイトなスケジュールを強いられるケースも多々あります。プロジェクトの状態によっては、休日出勤や夜中の緊急対応なども決して少なくありません。
若いうちは体力勝負でなんとかなっても、年齢を重ね家族ができたりすると、毎日終電や休日出勤ばかりというのは辛いですね。高年収でやりがいがあっても、ハードワークが何年も続けばワークライフバランスを重視したくなっても当然です。

オンオフの切り替えができない

基本的に長時間労働がコンサル業界では一般的ですし、持ち帰り仕事など常に頭の片隅では仕事が引っかかっていたりします。グローバルチームや海外プロジェクトなどでは、時間差もありオンオフの切り替えがつきにくいです。
仕事とプライベートのメリハリを自分でキッチリできる人でないと、心身ともにいろいろと厳しくなってきます。

自分の能力が限界

ITコンサルタントの仕事は、次々と困難な課題が与えられる環境です。ミッションクリアしていく醍醐味もありますが、常に最新情報や技術のキャッチアップも必要です。
英語力も必要ですし、社会情勢や経済状況も世界市況も含め、幅広く情報収集が必須です。
常に新しいことを追いかけ続ける日々は、仕事のためとはいえ意外に疲れがたまります。
周囲は優秀な人材ばかりなのもあり、自らの能力に限界を感じてしまうITコンサルも少なくないのです。

スキルアップしたいのに経験が積めない

コンサルティングファームによっては、明確な分業化で担当職務以外は経験できず、スキルアップできないというジレンマを抱えるケースもあります。
大手ファームではパートナークラスがIT企画の立案を行い、PMクラスが実行計画し、PMは導入成果を検証できないまま次の案件に移るという流れ作業的パターンです。
自分が導入したプランについても、顧客からのフィードバックがリアルタイムに得られず、改善効果や成果が実感できず、経験値になりにくいです。

下流工程から抜け出せない

ITコンサルとは名ばかりで、プログラマーやSEの仕事しかやらせてもらえないファームもあります。特に上流経験がないと上流プロジェクトに入れてもらえず、下流業務ばかり担当することになり、キャリアアップの機会がなくなることも少なくありません。
自分のポジションによって業務範囲が決まっている場合は、広い経験が積めないままに次々とプロジェクトの数だけこなすことになります。
こき使われて多忙なわりに下流から抜け出せないのは、とても残念です。

能力がないと給料が上がらない

ITコンサルタントという仕事は、自分のキャリアやスキル、能力次第で高額年俸が勝ち取れます。ただし、コンサル業界は年功序列ではなく、成果主義が基本です。
周囲は優秀な人材ばかりで求められるレベルは高く、常にバリバリとフル回転で働かなければなりません。能力不足ではギャラも上がりませんし、厳しい競争で淘汰されます。
年数だけベテランになっても収入アップせず、居たたまれないという場合もあるでしょう。

案件獲得できなければパートナークラスまで昇進できない

ITコンサルタントがコンサルファーム内で昇進していくには、クライアント企業から案件を獲得する営業力も必要です。特に外資系ファームでは営業力重視で、新規案件を受注する能力がなければ、パートナークラスには昇格できません。
ITコンサルといえどもマネージャー以上のポジションなら売上ノルマがあり、数字のパフォーマンスが悪いと切られることもあります。優秀なPMでも、営業力不足でパートナーに昇格できず40歳前後で退職するパターンも少なくありません。

ITコンサルタントのスキルを生かせる転職先は?

①事業会社の情報システム部に転職

事業会社で自社システムの構築

ITコンサルタントが転職先としては、事業会社の情報システム部署がメジャーです。
つまり、コンサル時代の顧客側・クライアント側の発注する部署に該当します。
日系や外資系の事業会社、ベンチャー企業、商社、ファンド、ベンチャーキャピタル、シンクタンク、監査法人、教育・研修会社、ITベンダーなど、多岐にわたります。
導入したシステムの運用や成果まで実感でき、会社の成長に貢献できるのも魅力です。
特定業界や専門領域の知識を活用し、経営企画に関わるなど今後の市場価値向上を高めるメリットもあります。

安定志向は大手企業がおすすめ

一般企業はコンサル業界より雇用が安定していて、社内SEなどは年収が下がってもワークライフバランスが保てます。
日系の老舗大企業で昇進していくにはプロパーで無ければハードルが高いですが、出世意欲がないなら収入が安定して受け取れる大手企業がおすすめです。コンサル業界と比較すると給与ベースは下がりますが、総合的に判断すれば待遇的には悪くありません。

スキルアップを目指すならベンチャー

上流から下流まで、ITシステム全体を把握しスキルアップしたいなら、ベンチャー企業もよいでしょう。
身軽な企業で大きな裁量を得てプロジェクトを動かす経験は、大企業とは異なる醍醐味もあります。人数が少ないため総合的な仕事をこなすことになり、スキルも身につきます。
最初は年収ダウンしても、会社の成長とともに大きなフィードバックが得られるケースも、ベンチャーならではですね。
数年後にマネージャー職に就ければ年収1000〜1200万くらい得られることもあります。
ベンチャー企業の経営幹部として、キャリア転職する人もいます。

優秀な上司がいない可能性

一般企業にはITに詳しい上司や、ファームのような頭の切れる上司がいないことも多々あります。つまり、自分のこなした仕事の価値や業務内容を理解して貰えない場合や、困難な課題を解決しても理解されない、評価して貰えないケースも多々あります。
精神的にイラッとする、ガッカリさせられることも多いかもしれません。

30代後半の転職なら即戦力であるべき

一般企業への転職でも、若いうちが有利なのはどんな業界でも同じです。
30代前半まではポテンシャル採用、30代後半からは即戦力となれるスキルが必要です。
自分のキャリアを生かし、得意な業界や業務の専門知識を準備しておくことが、スムーズな転職のポイントになります。

②他の分野のコンサルティングファームへ転職

高年収を維持するため

ITコンサルタントからの転職先として、同業他社のファームというのもあります。
コンサル業界は一般的な企業や他業界と比較すると、かなり給与ベースが高いため、転職により年収ダウンが激しくなります。高報酬を維持したい人は、コンサル業界の中をグルグル転職しているケースも少なくありません。

ITスキルを活用して他分野へ進出

どの業界もIT化が進行していますので、他分野のファームへの転職も敷居は高くありません。ITコンサルとしてのスキルだけでなく、顧客への提案スキルが生かせる他分野のコンサルタントもアリです。
経営・戦略系コンサル、事業再生コンサル、人事コンサル、マーケティングコンサル、新規事業コンサル、金融コンサル、製造業コンサル、医療・ヘルスケアコンサル、環境・エネルギーコンサル、M&Aアドバイザリー、シンクタンクなどなど、多岐にわたります。
ハードワークは続きますが、自分の能力にあった分野を選ぶことがおすすめです。

まずは転職サイトで求人をストックしておこう

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利用者数、求人数が圧倒的に多い転職サイト リクナビNEXT

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転職したいと思ったら、まずはリクナビNEXTで求人をストックしていくのが良い求人に出会う第一歩です。

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ITコンサルからの転職は「求人選び」が成功/失敗の分かれ道

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まとめ

ITコンサルタント職がコンサル業界以外へ転職する場合は、年収ダウンが一番の問題です。
高年収をキープしたい場合は、同業他社や他分野のコンサルティングファームがよいでしょう。
事業会社への転職の場合は、安定志向なら大手企業がおすすめです。
バリバリやりたいなら、新進のベンチャー企業でスキルアップを狙うケースや、経営企画に参画する手もあります。

ITコンサルタントとしてのキャリアやスキルを活用できる転職先を選ぶことが、一番のポイントです。
キャリアコンサルタントの有益なアドバイスとサポート、転職エージェントの利用がおすすめです。