転職で年収が下がる人と上がる人の違い。年収を下げない転職3つのポイント

転職で気になることの一つに、「転職後は年収が上がるのか、下がるのか?」という問題があります。特に、家庭を持っている人の場合は、自分の年収が家族の生活にも影響するため、慎重に考える必要があります。転職で年収が上がる人と下がる人は、何が違うのでしょうか?

ここでは、転職で年収が下がる人と上がる人の違い年収を下げない転職3つのポイントを解説します。年収交渉に自信がない人にとっておきの方法も紹介します。年収を下げずに転職したい人は、ぜひ参考にしてください。

転職で年収が下がる人と上がる人の違いとは?

転職で年収が下がる人と上がる人の割合

転職者全体でみると、転職で年収が下がる人の割合は約33.8%です。19歳以下の転職では年収が下がる人は10%未満ですが、年齢が上がるにつれて、転職で年収が下がりやすくなる傾向があります。

逆に、転職で年収が上がる人の割合は約31.8%です。19歳以下では転職者の約57.1%が年収が上がっており、年齢が上がるにつれて、転職で年収が上がる人が減っていきます

金額としては数十万円アップのケースが多いので、大幅な年収アップは見込めませんが、年齢が低ければ低いほど、転職で年収アップできる可能性が高いです。

転職で年収は下がる?上がる?年代別に検証

10代…年収が上がりやすい

10代は転職で年収が上がりやすく、半数以上の人が年収アップできています。10代のうちは社会人経験が少ないので、即戦力としては弱いですが、若いので新しいことを素直に吸収できる強みがあります。

20代以上に比べて体力もあるので、今後の伸び代に期待して、年収アップの条件で迎えてくれる企業が多いです。

20代…転職先を十分に吟味すれば年収アップもあり得る

20代が転職で年収アップする人は約36%なので、どちらかというと少数派です。ですが、20代までは未経験でも採用されやすく、36%というデータには転職で年収が下がりやすい、ポテンシャル採用の人のデータも含まれています。

一方、現職のスキルや経験が活かせる転職であれば年収アップもあり得るので、自分が得意な分野や、現職で得た経験値を発揮できる転職先を選ぶとよいです。

30代…年収アップが十分期待できる

30代は転職で年収アップしやすく、約37%の人が転職で年収が上がっています。30代になると、それなりに実務経験を積んでいる年齢なので、即戦力を期待されます。さらに、まだ年齢が若いので、年収アップしやすいです。

現職のスキルや経験を活かせる転職先を選べば、年収アップが十分期待できます

40代…年齢の壁にぶつかり年収が下がるリスクが高まる

40代になると、ほとんどの人は人材としての価値が下がります。新しいことを素直に吸収できる年齢ではなくなる上に、上司の方が年下になるので、新人としては扱いにくくなるからです。

企業から内定が出にくい年齢なので、転職で年収アップできる40代は一部の優秀な人に限られます。40代で転職するのであれば、ある程度の妥協が必要になることを覚悟しましょう。

転職先も、現職と同業種・同職種に限られると思った方がよいです。

50代…なかなか年収を上げるのは難しい

定年まであまり年数がないので、企業からのニーズが少ない年代です。したがって、役職つきで、なおかつ優秀な人以外は、年収アップどころか転職すること自体が難しいです。

平社員だけでなく、「役職はあるがバブル期の入社でろくに仕事をしておらず、単に年功序列で出世しただけ」というタイプの人も転職は厳しいです。

他の企業から引き抜きを受けられるほどの専門スキルなどがあるか、親の介護などの止むを得ない事情がある人でないなら、転職は止めておいた方がよいです。

転職して年収が下がる人の5つの特徴

①:条件の確認が十分でない

基本給や残業代の有無をよく確認せずに転職すると、「思ったより年収が少なくて生活が苦しい」という事態になる場合があります。条件をよく確認し、手取り年収がいくらになるのかをきちんと把握しておきましょう。

②:未経験の職種に転職した

未経験職種への転職だと、即戦力にはならないため、年収が減少する傾向があります。

③:現在の年収が高い

現職での年収が高い人の場合、転職先の企業で今以上の年収を出すのが難しくなります。そのため、すでに年収が高い人は、転職で年収アップしにくいです。

④:やりがいなど年収以外のことを重視している

夢ややりがい、ワークライフバランスなど、年収より重視するものがある人も、転職で年収アップするのは難しいです。

⑤:会社を辞めてから転職先を探している

退職後に転職活動をしている人の場合はブランクありになってしまうため、企業からは即戦力を期待できないと判断されてしまいます。そのため、応募先から高い条件を提示されにくく、年収が下がりやすいです。

また、自分自身も収入が途切れる焦りから、妥協点が低くなりやすく、そのことも年収が下がる要因になります。

やりがいと年収どっちを取るか?転職で年収が下がるデメリット

年収が下がる転職で考えられるデメリット4選

①:生活水準が低下する

年収が下がれば、当然ながら生活水準が低下します。趣味や楽しみにお金を掛けられなくなり、生活への影響も心配です。

②:給料日が辛くなる

前職よりも年収が下がると、給料日が来るたびに転職したことを後悔する羽目になる可能性があります。

③:前職の同期に会いづらい

転職後も現職の同期と付き合いを続けたい人の場合、お互いの生活水準が合わなくなるので付き合いにくくなります。飲み会などの誘いも、予算の都合で断らなければならなくなるかもしれません。

また、給料やボーナスの話題が出たときに、気まずい思いをしそうです。その結果、仲のよかった同期と疎遠になってしまうこともあります。

④:ボーナスにも響く可能性がある

年収が下がると、ボーナスも下がる可能性があります。給料よりも金額差が大きいので、転職で年収が下がった人は、ボーナス時期は特に後悔する可能性が高いです。

転職で年収が下がると変わってくる税金や手当事情

国から支給される「就業促進定着手当」

①就業促進定着手当の対象となる条件

転職で以下の条件を満たした人は、「就業促進定着手当」がもらえます。

・前職より給料が下がった人で、再就職手当を申請・受給している
・転職先で6ヶ月以上勤務している
・転職先で6ヶ月以上、雇用保険に加入している

就業促進定着手当の金額は、年齢なども影響するので人によって異なりますが、仮に30代で前職の給料が30万円、転職後の給料が25万円の場合は136,848円もらえます。

②就業促進定着手当の申請の仕方

就業促進定着手当の申請は、再就職手当の申請を行ったハローワークで行います。窓口でも郵送でもOKです。申請に必要な書類は、以下の通りです。

・就業促進定着手当支給申請書
・雇用保険受給資格者証
・転職先への入社日から6ヶ月間の出勤簿のコピー
・転職先への入社日から6ヶ月間の給与明細、もしくは賃金台帳のコピー

所得税・社会保険(厚生年金・健康保険・雇用保険)は下がる

所得税と社会保険料は、収入に比例して増減するため、基本的には年収が下がると減額されます。

ただし、健康保険は注意が必要です。加入している健保組合によって保険料率が異なるため、現職よりも保険料率が高い会社への転職では、年収が下がっても保険料は上がることがあります。

1年間は高いままの住民税

住民税は前年の収入を元に金額が決まるため、転職して年収が下がっても、住民税が下がるのは翌年6月からです。また、住民税は1年分を12分割で毎月天引きされるため、退職時に残りをまとめて支払わなければならない場合があります。

退職時に住民税の残りを1活で支払わなければならないのは、転職先の会社に住民税の支払いを引き継げない場合で、1月~5月に転職する場合です。

6~12月の転職の場合は、普通徴収といって、4回に分けての支払いが認められています。新年度の住民税の支払いは6月にスタートしますが、半年分以上の住民税を一括で納めるのは金額が大きくて難しいからです。

年収が100万下がる、転職すべきかどうかの判断基準

収入を重視すべき人は100万下がる転職は止めるべき

家族の生活費や子供の養育費を稼がなければならない人など、収入を重視すべき人の場合は、年収が100万円以上下がる転職は止めた方がよいです。少なくとも、家族に無断での転職は避けるべきです。

業績不振の会社にいるなら100万下がっても転職すべき

現職の会社が業績不振で、給料カットやリストラの不安がある場合などは、たとえ年収が100万円下がっても、より安定した会社に転職した方がよいです。 

また、やりがいやプライベートなど、収入以外のことを重視している場合も、年収が下がっても挑戦してみてもよいでしょう。

自分の重視すべき項目をきちんと考える

転職で何を重視すべきかは、人それぞれ正解が違います。年収は低くても自由な時間がたくさんあった方が幸せな人もいれば、子どもの教育資金や住宅購入資金を稼ぐことを優先すべき人など、いろいろな人がいます。

転職後に後悔しないためには、転職で何を得たいのか、何を重視すれば自分が後悔しないのかを、しっかり考えることが大切です。

これで年収は下がらない!転職活動3つのポイント

①会社に在籍中に転職活動を行う

転職で年収を下げたくないなら、在職中に転職活動するのが大前提です。退職後の転職活動だと、収入が途切れることから気持ちに余裕がなくなり、焦りが出てくるので、企業選びを妥協しすぎて失敗しやすいからです。

また、応募先企業からも足元を見られてしまい、年収交渉に応じてもらいにくくなります。

②キャリアを全て捨てずに転職する

これまでのキャリアを捨てずに転職することも重要です。今までのキャリアが役に立たない未経験の仕事に転職すると、即戦力にならないため、どうしても年収は下がってしまいます。

職種は同じで業種だけ変えるなど、キャリアを活かせる求人を選ぶようにしましょう。

③転職エージェントに年収交渉を代行してもらう

転職では交渉で年収を上げてもらえる場合もあります。自分で年収交渉する自信がない人は、転職エージェントに年収交渉を代行してもらう方法もあります。

転職エージェントでは他にもさまざまなサポートが受けられるので、在職中でもスムーズに転職活動できます。キャリアを活かせる非公開求人も紹介してもらえるので、自分だけで転職活動するよりも年収が下がりにくいです。

年収交渉が目的なら、年収交渉に強い転職エージェントを選ぶのがおすすめです。

年収交渉に強い転職エージェント

type転職エージェント

年収交渉に強い転職エージェントです。世間の傾向では転職で年収アップできるのは3人に1人程度ですが、type転職エージェントでは、約71%の転職希望者が年収アップに成功しています。サポートが丁寧なので、希望や条件のヒアリングもしっかり行ってくれます。

1都3県の求人が中心なので地方求人は少ないですが、首都圏でIT・Web系、営業職に転職したい人にはおすすめです。求人企業は中小・ベンチャーが中心ですが、良質な求人が多く、独占求人や非公開求人もあります。

まとめ

年齢が低いほど転職で年収が上がりやすく、年齢が高くなるにつれて転職で年収が下がりやすくなります。転職で年収を下げたくないなら、30代までに転職した方がよいです。年齢以外では、以下のポイントを押さえると年収が下がりにくいです。

会社に在籍中に転職活動を行う
・キャリアを全て捨てずに転職する
・転職エージェントに年収交渉を代行してもらう

人によっても年収を重視すべき人もいれば、やりがいなど年収以外のことを重視すべき人もいるので、自分が転職に何を求めているのかをきちんと考えておきましょう。