「稼げるイメージだから一級建築士になったのに年収が低い」、「ルーティンワークばかりで、思い描いたクリエイティブな仕事とはほど遠いし稼げない」。

一級建築士でも意外に年収が低く、年収300万円以下という人も珍しくありません。一方で、年収が1,000万円を超える建築士も多数存在します。稼げる建築士と稼げない建築士は、何が違うのでしょうか?

ここでは、稼げる建築士になる条件建築士が年収1,000万円稼げる業界建築士として年収1,000万円稼ぐ方法を紹介します。激務なのに年収が低い建築士の人は、ぜひ参考にしてください。

激務なのに年収が低い建築士、稼いでる人との違いは?

建築士の年収は就職先、資格の有無で決まる

二級建築士より一級建築士の方が稼げる

建築士の資格には「木造建築士」「二級建築士」「一級建築士」の3種類があり、資格の種類によって扱える建物の条件が違います。木造建築士は木造2階建てまでの小規模な建物しか設計できないため、「使える資格」は二級建築士以上になります。

そして二級建築士よりも、あらゆる建物に対応できる一級建築士の方が稼げます。二級建築士の平均年収が440~520万円なのに対し、一級建築士の平均年収は600~700万円なので、少なくとも年収100万円くらいの差が出てきます。

大手ゼネコンなら年収1,000万円以上も目指せる

なお、純粋に芸術性を求めるタイプの建築士よりも、マンションや商業ビルなどの実用的な建物を作るタイプの建築士の方が稼げます

所属する企業の規模によっても年収が違い、大手企業ほど稼げます。したがって、収入を重視したいなら、自分の理想の建築物よりも、大手ゼネコンを狙うことを優先した方がよいです。

稼ぎたいならデジタルとアナログの図面作成スキルが必須

建築業界では、設計図の作成はCADで作成する企業がほとんどです。2次元CADで図面が書けることは最低条件で、顧客へのプレゼンなどでは、よりイメージが分かりやすい3次元CADを使用する企業も増えています

一方、アナログな手書きによる図面作成スキルも、今でも必要です。顧客との打ち合わせ中などに、その場で図面を書いて見せるには、手書きの方が場所を選ばずに作成できるからです。

顧客の前で手書きで図面を書くことは、「頼れる建築士」を印象づけるためのパフォーマンスとしても効果的です。

稼げる建築士になりたいなら、CADと手書き、どちらでも図面が書けるようにしておきましょう。

建築士は能力の個人差も収入に大きく影響する

最終的には、能力の個人差も収入に大きく影響します。特に差が分かりやすいのは、独立開業している建築士です。実力不足で開業してしまった建築士だと、本業だけでは生活できず、他の仕事で生計を立てている人もいます。

一方、設計事務所などでしっかりと経験や実績を積んでいて、なおかつ人脈が多く、コミュニケーション能力に優れている人で、建築士としても優れている人になると、年収1,000万円以上を稼ぐ人もいます。

ちなみに、建築士は専門性が高く、経験と実績が重要な仕事なので、資格を取っただけで開業しても、なかなか仕事がもらえず、生計を立てることすら難しいです。

年収1000万稼げる業界とは?

設計事務所は年収が業界最下位

開業して失敗するケースを除くと、設計事務所の建築士は年収が業界最下位です。財閥系大手企業の系列の設計事務所に限っては年収が高いですが、ほとんどの設計事務所は一級建築士でも年収が低いです。

中小の設計事務所の場合、年収は400~600万円くらいが相場です。中小の設計事務所に勤務していて年収1,000万円を目指したいのであれば、転職した方がよいです。

大手ハウスメーカーの一級建築士は平均年収が700万円台

企業ごとに多少の差がありますが、大手ハウスメーカーの場合は、一級建築士の平均年収が700万円台くらいです。一般的なサラリーマンよりは高年収が狙えます。

しかし、役職がつくと裁量労働制になり、残業代が出なくなることが多いので、年収1,000万円を狙うには、幹部クラスまで上り詰められる人でないと厳しいです。

大手ゼネコンなら年収1,000万円を狙える

大手ゼネコンの一級建築士は、平均年収が800万円台です。普通に昇格していけば、だいたいの人は年収1,000万円を超えられます

建築士で年収1000万にするためには?

建築士は管理職より一般社員の方が年収が高い

建築業界では管理職は裁量労働制になることがほとんどで、残業代や休日出勤の手当てが出なくなります。年収の内訳も、年俸+業績配分といった形になるため、管理職の一級建築士の年収は、会社の業績次第です。

一方、一般社員は残業代や休日出勤の手当てがつくため、管理職の年収を上回ることも多いです。しかし、人件費を抑えるため、残業代などで年収が高くなった人は、すぐに管理職にさせられてしまいます。

独立開業すれば年収1,000万円を超えられる可能性も

大手ハウスメーカーやデザイン事務所、公官庁で働きながら、経験と実績を積み、コネクションを作った上で独立開業すれば、年収1,000万円を超えられる可能性もあります。

そもそも、今の年収は会社への評価が反映された金額であり、自分個人への評価に見合っているとは限りません

建築士としての仕事に自信があり、なおかつ経営ノウハウを習得しているのであれば、独立した方が年収が高くなる可能性があります。ただし、建築士としての能力と経営者としての能力はまったく別のものなので、その点は冷静に見極める必要があります。

資格を活かしたサイドビジネスで収入を増やす

建築士の資格と経験を活かし、サイドビジネスで収入を増やす方法もあります。建築士は、独立する前からサイドビジネスで収入を得ているケースがほとんどです。クラウドソーシングサイトなどにも、施工図の作成など、割のよいサイドビジネスが存在します。

ただし、サイドビジネスに手を出すと、休みはほぼなしになるため、その点は覚悟が必要です。

経験や実績はあるのに年収が釣り合わない場合は転職も視野に入れる

「今の年収は経験や実績に対してミスマッチだと感じる」、「年収は上げたいがサイドビジネスで休みがなくなるのは嫌だ」という人は、年収が高い企業への転職も視野に入れてみましょう。

建築士の年収アップ転職には、転職支援実績が豊富な転職エージェントを利用する方法がおすすめです。転職エージェントでは、多くの求職者を見ているキャリアコンサルタントに、自分の適正年収を教えてもらうことができます。

また、必要に応じて、スキルや経験に見合った高年収の建築士求人も紹介してもらえます。転職エージェントで紹介してもらえる求人には、一般には出回らない好条件の非公開求人もあるので、一度相談してみるとよいでしょう。

リクルートエージェント

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良質な求人が豊富で、転職支援実績がもっとも多い転職エージェントです。非公開求人も約12万件あります。全国対応なので地方で転職したい人も利用できます。求人企業は大手企業が中心なので、スーパーゼネコンなどの求人にも強いです。

また、リクルートのブランド力があるので年収交渉にも強く、他の転職エージェントより年収アップに有利です。さらに、サポート力が高く、対応がスピーディーなので、転職が決まるまでも早いです。

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まとめ

建築士は、働く企業によっても年収が変わってきます。スキルや手掛けた仕事に自信があるのに年収が低いと感じるなら、他の企業に転職することで年収が上がる可能性があります。

建築士の年収アップ転職なら、大手ゼネコンを選ぶと稼ぎやすいです。また、実力が備わっていて経営能力もある人は、独立した方が稼げる可能性があります。

自分の能力に対して今の年収が見合っているかどうか、転職エージェントで相談してみるとよいでしょう。必要に応じて、非公開求人などの高年収の建築士求人を紹介してもらうこともできます。