独立診断士に憧れて、難関資格を取得したものの、独立後も思うように仕事が得られず思い描いていた生活とは違う…と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。苦労して取得した資格なので、中小企業診断士の資格を活かして転職したいと考えている人も少なくないでしょう。

この記事では、中小企業診断士の資格が有利に働く転職先と、独立失敗からさらに転がり落ちないための転職方法について紹介します。

不安定な生活に終止符を打って、中小企業診断士の資格を活かして新しい仕事に挑戦したいと考えている人は必見です。

中小企業診断士が独立失敗する理由

国の予算を期待していたが意外と稼げなかった

中小企業診断士の資格を所有していると、行政機関が中小企業政策を行う際に、中小企業と行政機関の間に入り、予算執行手続きの代行によって手数料で稼ぐことができます。

国が中小企業政策を実行する際には、中小企業診断協会から、補助金政策が降りてくることがあり、そこから発生する仕事を受けることによって生計を立てる中小企業診断士が多いのです。

ものづくり補助金によって申請書作成などの仕事が得られることを期待して独立した中小企業診断士もいましたが、多くの中小企業診断士で仕事を奪い合う形になり、思ったよりも稼ぐことができずに独立に失敗した人も多いでしょう。

活かせる強みがなかった

中小企業施策総覧によると、平成27年度に中小企業診断士として登録している人数は23,145名となっています。年々難関の国家試験を突破して、次々と中小企業診断士が誕生し、その中から独立して事務所を構える人も少なくありません。

増えつつある中小企業診断士の中で生き残るには、「他の事務所には絶対に負けない」という独自の強みが必要です。その強みとなるのが、中小企業診断士になる前の仕事で得てきたスキルや人脈になります。

これまでの仕事との関連性があればやりやすいものの、まったく違う業種・職種から中小企業診断士になった人ほど、中小企業診断士という資格のみで専門性がアピールできずに独立失敗に終わってしまうことがあるのです。

年齢が若く経営者になめられた

40代、50代ならそれまでの人脈、経験値で仕事をとることができますが、30代などでは経営者が苦心して切り盛りしてきた会社の今後を託すことが憚られてしまい仕事自体が入りにくいという人も少なくありません。

また、30代くらいの年代の診断士の場合、中小企業診断士が同業者同士で独自に築いているコミュニティにおいて、「新入生」感覚でベテラン診断士からかわいがってもらうことで、コミュニティに属し、ベテラン診断士から仕事の極意を学ぶことができます。

しかし、年齢差のある同業の熟練者にかわいがってもらえなければ、顧客や関連専門職とのコネを築けないというデメリットしかなく、結果として仕事が回ってこなくなった中小企業診断士は廃業するしかない事態に追い込まれてしまうのです。

そもそも中小企業診断士だけに特化した業務がない

元々中小企業診断士は、弁護士などの士業に比べて直接収入につながる独占業務がないという特徴があります。

中小企業診断士も難易度の高い資格ですが、同じくらいの難易度と言われる社会保険労務士の場合、労働保険および社会保険の手続きに関する書類作成と提出、企業や事業所などが使用する就業規則の作成など、独占業務がたくさんあり、それが収入につながるため、いわゆる「食える資格」と位置付けられています。

しかし、中小企業診断士が専門とするコンサルティング業務に関しては、中小企業診断士が持っている独占業務がなく、つまりは資格がなくともコンサルティング業務を遂行することは可能なため、その分仕事を無資格者にとられてしまうこともあるのです。

他の士業のように特化した業務がないことから、安定した収入も得にくいということから独立失敗に陥る中小企業診断士が多くなっています。

中小企業診断士で独立失敗した人におすすめの再就職先

中小企業向けコンサルティング会社への転職

そもそも中小企業診断士の資格自体がコンサルティング業務に関する資格ですから、中小企業向けのコンサルティング会社に転職するという方法があります。

ただし、中小企業診断士の資格があるからといって、直接それが転職成功につながるわけではありません。

中小企業診断士という名前なのだから、資格があれば中小企業相手のコンサル会社なら採用してもらえるのでは…と考えている人も多いでしょう。

でも、実際にコンサル会社で採用されるのは、中小企業診断士の資格は置いておいて、新規顧客の開拓力と、それにつながる経営陣クラスの人物とのつながりがあるかです。

中小企業診断士としてのキャリアはそれほどなくとも、新規顧客開拓できるだけの力と、経営陣とのつながりがあれば、採用される可能性が高くなります。

一般企業で中小企業診断士の資格を活かす

中小企業診断士の転職先として、前職での経験も活かしながら企業内中小企業診断士として働くという方法もあります。

中小企業診断士事務所に外注するよりも、企業内に常勤で中小企業診断士を雇用している会社も多く、給与が安定している点や、福利厚生が充実している点から見ても、不安定な経営にストレスを抱えて廃業した中小企業診断士の転職先としておすすめできます。

経営難に悩む、あるいは悩みたくない企業にとって、経営に関する包括的な知識を持つ中小企業診断士は、経営に関する助言・企画のための有効な戦力なのです。

また、中小企業診断士は日経新聞の「新たに取りたい資格」ランキングで1位の座に輝いており、社会的認知度も上がってきていることから、雇用側からは重宝されるでしょう。

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独立失敗からさらに転がり落ちていかないための転職方法

中小企業診断士事務所を立ち上げたものの、独立で失敗したことが転職においてマイナスイメージになることは必ず避けたいものです。そのためには、転職先の候補として、以前の職場と横のつながりがある職場を避ける必要性があります。

自分だけでは転職先を探す、情報を仕入れるのには限界がありますが、廃業後からの職探しでは失業保険の失効等や、ブランクがあきすぎると転職に不利という理由もあり、効率的に転職活動を行う必要があるでしょう。

このような場合、大手事務所とも取引がある総合型転職エージェントであれば、転職先の内部情報を効率よく収集できるというメリットがあります。

「独立で失敗した」という経歴についても、書類や面談の対策段階でキャリアコンサルタントからサポートを受けることができるため、安心して転職活動に取り組むことができます。

リクルートエージェント

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リクルートエージェントは、転職成功率NO.1の転職エージェントです。業界最大手で企業の信頼も厚く、公開求人以外に10万件以上の非公開求人を抱えています。各業界に精通したキャリアアドバイザーのサポートを受けられます。

具体的には、面接力向上セミナーなど、無料セミナーも充実しており、転職希望者に有利な選考や年収交渉ができます。大手リクルートならではの総合力で、大手事務所とのつながりもあるため、内部事情にも精通しているという点も魅力的です。

さらに全国各地に拠点を構えており、土日対応も可能のため、地方在住の人や、今も中小企業診断士事務所の所長として勤務中で土日しか転職活動ができない人でも活用することができます。

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まとめ

中小企業診断士として独立開業したのはいいものの、前職とのパイプもなく、補助金でも思ったような仕事が請けられず、独立に失敗する人も多いものです。

このような場合は、事務所を畳む前に、独立失敗の件を知られないよう、転職エージェントを活用して転職先の内部情報をあらかじめ把握しておいた上で、以下のような転職先がおすすめです。

営業力を活かして中小企業向けのコンサルティング会社に転職
経営全般に関する知識を活かして一般企業の企業内中小企業診断士になる

事務所を経営しながらの転職活動が難しい場合、転職エージェントを利用することで面談日程や給与交渉の代行を行うなど、効率的な転職活動のサポートが期待できます。