現在食品メーカーに勤務しているけれど、激務や人間関係の悩みなどで辞めたい!と思っている人も多いでしょう。

しかし、食品メーカーを辞めてどんな仕事に転職できるのかがわからず、思い切って転職活動を実行にうつすことができずにいませんか?

この記事では、食品メーカーからの転職先と、年収を下げない求人の選び方を紹介します。

食品メーカーを辞めたい理由は?

拘束時間が長すぎて辛い

食品メーカーの営業は、特にスーパーマーケットを対象としている商品を扱っている場合、朝スーパーが開店する前に店頭に出向き、食材を調理したものを食べてもらいます。

もちろん、食材を調理するのは営業担当であり、この調理のために朝6時に出勤して社内キッチンで調理するのです。

男性でも女性でも関係なく、スーツ姿にエプロンをかけて必死に調理をして、自分で作った惣菜を持ってスーパーに営業をかけにいくのですから、スーパーに到着した時点でへとへとです。

さらにそこから1日に20軒ほどまわって会社に戻り、日報を書いて、書類を整理して…という残務整理をしていると、帰宅できるのは22時以降…。

文字通り朝から晩までの拘束時間の長さに耐えられず、食品メーカーを辞めたいと考える人は多いのです。

中小食品メーカーは設立当初からのベテランばかりで転職組は村八分

食品メーカーの規模によって、人間関係の摩擦が営業や事務よりは少ない技術開発の社員でも苦労することがあります。

大手では人の出入りも激しく、新卒雇用も頻繁に行われ、中途採用も毎年のように行われるものですが、中小の食品メーカーでは設立当初のメンバーがそのまま働いていて、人の出入りが少ないものです。

このような人の出入りが少ない中小の食品メーカーでは、定年退職などの理由で欠員補充として中途採用が行われます。

しかし、技術開発として未経験で中途採用されると、ベテラン勢は自力でスキルアップしてきた人ばかりなので教育制度がほぼ皆無なのです。成長したいのにその機会もなく、ベテラン勢の結束力からはじかれてしまいます。

飲み会に誘われない、質問してもはぐらかされる、提案にも見向きもされない…などの冷遇を受けるうちに、辞めたい!と考える人が多いのです。

小売業界の縮小にともなって加速する営業ノルマが辛い

商品が地域限定のスーパーや個人経営の商店などの規模の小さな小売店の場合、インターネットショッピングなどの影響を受けており、営業をかける先から発注を得られない状況が続きます。

それなのに、食品メーカーによっては「営業担当先の売上金額を合計して前年対比100%になること」などのノルマが課せられます。

会社も業界が縮小しつつあるからこそ数字を維持したいためにノルマを下げるわけにはいかないのもわかります。

これ以上無理できないことがわかっている得意先に対して、プレッシャーをかけるような営業もできず、かといってノルマが達成できないと会社に戻ってから上司に嫌というほど叱責される…。

このような板挟みが辛くて食品メーカーを辞めたいと思う人も多いのです。

食品メーカーから異業種に転職、おすすめの転職先は?

大手食品メーカー営業職からベンチャーIT企業営業職へ

大手食品メーカーから転職する場合、業務内容や企業規模などから同じく大手企業へ転職する人が多いものです。

しかし、大手食品メーカーの中でも外資系で勤務していた人は、海外の本社で既に決められた事項が日本に降りてくることが多く、本意に沿わない仕事もたくさん経験してきたのではないでしょうか。

このような大手外資系食品メーカーで勤務してきた人こそ、大手ではなくベンチャーのIT企業の営業職に転職することで、自分の実力、創意工夫を仕事に反映させることができ、その裁量の大きさにやりがいを感じることができるでしょう。

食品メーカー技術開発から医薬品メーカーでバイオ・医薬・化学関連の研究開発へ

食品メーカーの技術開発は、近接領域がバイオ系となっており、比較的汎用性の高い専門知識・スキルを有しています。

反対にまったく関係のない職種には転職しにくいものですが、業種を変えることでスキルや経験を活かしながらより働きやすい環境に転職することもできます。

たとえばバイオ・医薬品・化学関連の研究開発では、ほとんどが大手医薬品、化学メーカーであり、大手から大手への転職で違和感を持つことがありません。年収も下がるどころか、前職の経験やスキルが上乗せされて年収アップする事例も多くあります。

また、大手医薬品・化学メーカーでは技術図書や専門書の購入を負担してくれたり、学会への参加費用負担、通信教育講座費用負担など、福利厚生が非常に充実しています。

このような制度を利用しながら、前職との近接領域でスキルアップ・キャリアアップを目指すことができるのです。

食品メーカー事務からインフラ系事務へ

食品メーカーの事務職は、他の職種と違って残業も少なく、労働時間も短いのですが、女性が多い職場のために人間関係での悩みも多いものです。

土日は休みで残業も少ないからこそ、子育て中の女性やベテランの女性社員も多く、中途採用や新卒で新しく入った社員は何かと標的にされがちです。

事務職のスキルや経験を活かしたまま、同じような待遇の仕事に転職したい場合は、インフラ系の事務職がおすすめです。

インフラ系もBtoBのため、食品メーカーと同様の土日休み、定時であがれることが多く、労働条件が今よりも悪くなることはありません。

しかもインフラ系は男性比率が食品メーカー事務職よりも高いため、女性が多いことによる特有の排他的な雰囲気が薄いのです。

労働条件に関していえば、男性比率の高さからむしろ働きやすくなるでしょう。

食品メーカーから異業種転職、年収を下げない求人の選び方

現在の年収を維持したまま異業種転職するためには、キャリアと求人のマッチングが最重要課題です。

今までの食品メーカー勤務の経験やスキルと、転職先が求める条件がマッチしてないと、単なる未経験転職と見なされ、年収が大幅にダウンする人もいます。

したがって求人サイトなどで自力で探すよりも、転職エージェントのキャリアカウンセリングを受けて、自分のキャリアにマッチする求人を紹介してもらう方が安全なのです。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、転職成功率NO.1の転職エージェントです。業界最大手で企業の信頼も厚く、公開求人以外に20万件以上の非公開求人を抱えています。各業界に精通したキャリアアドバイザーのサポートを受けられます。

具体的には、転職イベント・企業セミナーなど、無料セミナーも充実しており、異業種転職を考えている人にとって有益な情報を得ることができ、さらに転職希望者に有利な選考や年収交渉ができます。

さらに全国各地に拠点を構えており、土日対応も可能のため、地方在住の人や、転職活動する時間がなかなかとれない人でも活用することができます。

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まとめ

食品メーカーから異業種転職するには、自分自身のスキル・キャリアと求人のマッチングが重要であり、その上で以下のような転職先がおすすめです。

・大手外資系食品メーカー営業からベンチャーIT企業営業職裁量拡大、やりがいも増える
大手医薬品・化学メーカーの技術職に転職すれば経験やスキルを考慮されて年収アップ、福利厚生充実も嬉しい
インフラ系事務職なら待遇はそのままで男性職員比率の高さから女性特有の人間関係に悩まなくて済む

ただし、スキル・キャリアと求人のマッチングが自力では難しいため、転職エージェントを活用して効率的に求人を紹介してもらいましょう。