アニメや漫画が好きで、好きなものを仕事にできたら…と考えている人も多いでしょう。しかし、昔からアニメ業界は厳しく、それだけで生活していくことは困難だという話もあるため、実際に転職することはためらっているという人も同時に多くなっているのではないでしょうか。

この記事では、漫画やアニメ関連のお仕事まとめアニメ業界で本当に生きていけるのか漫画・アニメ関連でも比較的労働条件がよいおすすめ求人5選について紹介します。

職場も二次元に囲まれていたい!漫画やアニメ関連のお仕事まとめ

職種 仕事内容
脚本家 原作のあるアニメの場合は、原作のどの部分を切り取るのかという取捨選択をはじめ、アニメになることでより魅力的になるように配慮した脚本をつくります。原作がない場合は脚本家と監督とが協力してプロットをつくり、脚本に仕上げていく仕事です。
声優 アニメのキャラクターイメージに合った声でアニメの登場人物に色をつけていく仕事です。声優には地声の他にも何パターンもの種類の声が出せる人は生き残りやすいですが、キャラクターや容姿なども声優として生き残れるかどうかを左右します。
演出家 演出家はアニメ1話につき1人つかなければならないほど、その業務は多岐にわたります。絵コンテ作成後、後述する作画担当者とミーティングを行い、原画の確認、編集とアフレコなどを担当します。アニメ制作の中のほぼすべてのプロセスに携わるため、多忙ながらもアニメ好きにはやりがいのある仕事といえます。
動画・作画 アニメ制作サイドとして働く場合、ほとんどの人が動画担当として働き始めます。動画では、作画と作画をつなぐ絵を描きますが、その次のステップとなる作画担当になるとアニメのもととなる絵を作成します。作画によってアニメの印象はかなり異なるため、特に原作のあるアニメの場合は原作イメージを壊すか、さらによくするかという命運を握る仕事でもあります。
漫画原作者 漫画をつくる仕事がしたいけれど、絵に自信がないという人におすすめなのが漫画原作の仕事です。漫画にしたらおもしろくなるようなストーリーを考え、プロットに起こし、作画担当者と打ち合わせをして原作に関する意図を伝えます。絵に自信がなくても、作画担当者との相性がよければヒット漫画を生み出せる可能性もあります。
書店店員 自分にはクリエイティブなスキルはないという自覚がある場合、漫画家がクリエイトした作品を書店で販売するという方法もあります。書店の店員は、どの漫画を平積みにするか、キャンペーンの実施、ポップの作成などから、漫画の売り上げを促すことができる仕事です。
CGアーティスト 今やCGオンリーで制作されるアニメも多く、CGの卓越した技術はアニメ業界においてもニーズが高くなっています。PC操作が得意で効果付けなどにも対応できる画力がある場合、CG担当としてアニメ制作に携わることもできます。
アニメ・漫画関連グッズ販売 アニメイトやメロンブックスなど、アニメや漫画の関連グッズ扱っているお店で働くという方法もあります。アニメや漫画に特化したショップのため、制作サイドではないものの、常に最新情報をいち早く知ることができます。さらに声優や作者が来店することもあり、制作サイドとのつながりもあるというメリットがあります。
アニメ・漫画関連Webサイト運営 どのようなアニメや漫画がいつ公開されるのか、アニメ化の情報や漫画のあらすじ公開など、上昇の一途をたどるWeb業界からアニメや漫画に携わるという働き方もあります。複数の分野を扱っているサイトでは、アニメや漫画を担当できない可能性もありますが、自分の専門的知識を転職時にきちんと伝えれば、配属に配慮されることもあります。

アニメ業界はどこもブラック!?「アニメタ!」の世界でほんとにやってける?

実は「働き方改革」始まってたらしい

時給5円?!アニメーターの過酷な労働環境

「アニメタ!」という漫画で明らかになったのは、アニメーターたちがいかに過酷な条件・状況で働いているかという、アニメ業界の現実でした。

しかし、「アニメタ!」で主人公・真田幸(さなだみゆき)の激務として挙げられていたのは、動画マンとよばれる前述した動画制作の仕事であり、アニメーターとしては登竜門と呼ばれる新入りの修行のような仕事です。

それでも、時給5円、5日働いて210円、休みなしで働いて一か月の手取りが68,000円という低賃金は、他に類を見ない過酷な条件といえます。

アニメーターの働き方改革は、部分的に進みつつある

しかし、劇的に労働環境・条件が見直されたわけではないものの、アニメーターのここまでの過酷な労働環境は少しずつ見直されてきています

具体的には業務の一部を外注し、アニメーターの長時間労働を改善しようというものです。ただし、アニメーターと制作サイドが直接意見交換することによって成立していた仕事もあるため、この改善策は作品の一部にしか適用できないでしょう。

また、作画のデジタル化も進んでおり、作画自体だけではなく制作工程のすべてをPCで簡潔することによって時間の効率化をはかろうとするものです。

雲泥の差!労働環境は職種によりかなり異なる

上述したように、動画マンの労働環境はかなり過酷であることに間違いありません。ただし、同じ漫画・アニメ業界であっても、労働環境はどの職種に就くかによってかなりの差が生じています。

同じアニメ業界でも、売れっ子声優ともなれば年収1500万円以上にもなり、アニメーターの年収100万円から考えると、文字通り桁違いの収入を得ています。

また、漫画業界でも自分が売れっ子漫画家になることで31億円以上の年収を得ている人もいます。

ただ、これらの収入額は現実的ではなく、雲をつかむような話だと思う人が多いでしょう。現実的に考えると、漫画の編集者として、出版社に勤務することで、年収は600~800万円ほどになります。作品をマネジメントする側の職種に就くことで、安定した収入を得ながらも、好きな漫画に携わることができるのです。

漫画・アニメ関連の仕事に進撃!労働環境が比較的良好なおすすめ求人5選

アニメグッズ企画デザイン

アニメが好きな場合、間接的に関わる職種のほうが、労働環境が整っているところが多いものです。たとえばアニメグッズの企画デザインなどは、学歴不問でイラストレーターなどでのデザインの実務経験があれば転職しやすい仕事になります。

OEM商品の商品企画やデザイン、デザイン申請業務が主な業務内容であり、クライアントと打ち合わせを行って商品の希望を汲み取り、提案を行います。次に専用ソフトを使ってデザインを作成し、キャラクターが活きる、映えるデザインを具体化していきます。デザインが確定したら申請業務を行い、サンプル品を作成し、OKとなったら量産態勢に入ります。

アニメが好きで、なおかつデザイン業務の実務経験がある人は、即戦力として採用されやすく、アニメーターなど現場で働くよりも残業時間が短く、正社員なら賞与も支給されるため、生活が安定しやすいでしょう。

アニメグッズ企画営業職

アニメが好きで、営業経験があるという人に向いている仕事として、自ら商品を企画し、クリエイトせずに様々な企業に買い付けてもらうという仕事があります。
アニメに関するイベント物販などで商品化するコンテンツを選定したり、コンテンツや販路を再考したりするなど、よりアニメグッズが世に広まるように動くのがアニメグッズ企画営業職です。

版権元や社内・社外にわたる制作部署との連絡・調整なども行い、アニメグッズがスムーズに販売できるように働きかけます。海外需要も増えているため、アニメの知識を幅広く活かせる点も嬉しいポイントです。

営業職のため、契約がとれるたびにインセンティブが入る企業も多く、基本給に上乗せされることから、手取り額が契約本数に応じてアップするという特徴があります。

アニメコラボ店企画職

アニメキャラの知名度を上げるために、さまざまな方法が思いつく!という人で、接客や販売の経験がある人には、アニメコラボ店企画職がおすすめです。
基本的に未経験者でもOKの求人が多く、接客系の経験があれば優遇されます。

店舗運営・管理、接客の他にも、アニメキャラのよさを活かした店舗装飾も仕事に含まれるため、このキャラはこういう魅せ方をした方が魅力的だというような感性がある場合は、やりがいを持って仕事ができるでしょう。

ただし、コラボ店は得てして期間限定で展開されることが多く、非正規雇用になることが多いものです。長期的に働けて、将来的に企業の正社員登用があれば、コラボ店企画職以外の仕事も振られる可能性がありますが、そこを含めて考えても、得意な接客をアニメ業界で活かせる仕事であることに間違いはありません。

アニメの舞台化制作企業

漫画やアニメ作品の舞台化がブームになった時期があり、“セーラームーン”や“テニスの王子様”など、多くの作品が舞台化され、ロングラン公演を達成したり、キャストをかえて毎年興行されたりしています。

このようなアニメや漫画作品の舞台化制作企業に転職するという方法もあります。制作会社の多くは、9時~17時といった時間帯ではなく、フレックス制を採択していることもあり、一般的な企業よりも自由度が高く、その反面拘束時間が長いという特徴があります。

アニメや漫画を舞台化するために、作品の脚本を作成し、プロットを作成し、さらにスポンサーを募り、キャスティングを決め、会場をおさえてチケットを発券し…と、業務内容は多岐にわたりますが、いくつかの工程は外注している企業も多くなっています。

好きな作品が舞台化され、多くの人に鑑賞してもらうことでやりがいを感じることができるでしょう。

編集プロダクション

「編プロ」の略称でも馴染みのある編集プロダクションは、出版社や広告代理店などからの依頼により、書籍の編集・企画・構成・取材などの幅広い工程を行う企業です。

編集プロダクションでは、漫画誌の仕事もあるため、漫画を読むのが好き、世の中に面白い漫画を広めたい、未開発の作家を発掘して未知の漫画を世に広めたいという人におすすめの仕事です。

ただし、これらの仕事は納期が設定されており、月刊誌ならまだしも、週刊ともなるとかなりの激務になります。漫画そのものの編プロではなく、書籍情報一般を扱う情報誌を担当すれば、まだ比較的スケジュールに余裕があるため、労働環境は週刊漫画誌担当よりはよくなるでしょう。

まとめ

アニメや漫画の世界は、日本というアニメ大国では志望者も多く、それだけに安い給与で長時間労働を強いられることが多いものです。

アニメや漫画に直接関わるアニメーター(原画・動画)や、声優、演出家などの仕事がありますが、アニメーターは特に労働環境の改善が進んでいるとはいえ激務です。

労働環境が比較的よい仕事として、アニメグッズ企画デザイン、アニメコラボ店企画職、編集プロダクションなどの仕事があります。

前職の経験やスキルによって待遇がよくなることもあることから、少しでもアニメや漫画に関連のある仕事を探すことをおすすめします。