新型コロナウイルス感染拡大の影響で緊急事態宣言が発動され、どの業界でも多大なる影響があったのが2020年でした。そのため、転職市場も停滞しているのかと思いきや、意外にも金融業界やIT業界は活発です。もちろん対面が難しくなったために、さまざまな部分でオンライン環境が導入されていますが、金融業界では新しい形に対応して営業を行っています。

そんな金融業界の2021年度版転職市場の動向やおすすめの職種はどうなっているのでしょうか?

金融業界でも特に営業は、仕事になじめなかったり、数字に追われる日々で心身ともに疲弊してしまったりと仕事がハードなことでも知られています。そのため、離職率も高く転職市場はいつも活発に動いています。こちらでは、金融業界で転職活動を考えている人に役立つ情報や転職サイトなどについてお話ししています。ぜひ参考にしてみてください。

金融業界[2021年]の転職市場動向

今後需要が見込まれる金融業界のおすすめの職種

金融業界でもコロナ禍の影響はありましたが、中長期的に必要な職種はそれ以前と変わらず採用活動が活発に行われています。経理や財務、監査などの職種は求人サイトを見てもたくさん見つかるでしょう。また、FinTechの普及によりITエンジニアの需要も高まっています。

ITによる効率化やマイナス金利で店舗集約傾向が高まり、従来の店舗型ビジネスは縮小傾向ですが、キャッシュレス決済などテクノロジーを活用した新規事業・金融とIT融合(FinTechやInsurtech)のAPIバンキング、ビッグデータ活用の自社内でのシステム開発を進めていますので、金融経験者は、ITソフトウェアやWEB系サービス企画などでもニーズが高いです。

ネット銀行系は、超低金利から住宅ローン・教育ローンなど個人向け融資の管理系・営業職関連の他に、企画職・専門職も求人が増えています。リスク管理経験者は、業界内外の事業会社のリスク管理部門への転職も注目されています。

老後不安から個人の投資意欲の高まりとともに、NISAのニーズや投資家獲得に向け、銀行や保険でも投資目的の商品の取り扱いが増えてきたこともあり、垣根が低くなってはいますが、銀行、証券、保険、外資系金融機関といった会社ごとにまったく仕事内容もカルチャーも異なります。

実にたくさんの職種がある業界なので、「金融業界とひとくくりにはできない」と理解しておくことと、転職する職種の選び方が大切です。

バックオフィス系は、PCスキルや税理職、会計職といった専門スキルが求められるため、金融業界の経験はなくても専門スキルがあれば異業種からの転職成功事例も多くあるようです。

これらの職種に応募できるスキルと経歴をお持ちの方なら、コロナ禍の現在でも転職活動がスムーズに進められるはずです。

転職市場の動向:金融業界から転職する人が増加している

金融業界への転職を考える人がいる一方で、金融業界から異業種に転職する人もここ数年増加しています。たとえば、全国銀行協会が発表する内容によると、全体の職員数自体は微増傾向にあるのですが、金融商品などを販売するのに必要な外務員資格を持つ人の登録数が2007年以来大幅に減少しているとのことです。

販売部門における人員整理の影響が大きいと見られます。これは銀行の業績低迷が大きな理由でしょう。長期的な低金利により貸付で得られる収益が大きく減少しましたし、少子高齢化もあって銀行にお金を預ける人も少なくなっています。

また、低金利とは関係なく、技術の進歩の影響も大きいです。たとえば、融資審査がAIでできるようになったためこの部門の人員が大幅に整理されていますし、ネットバンキングの台頭で店舗数自体も減少しています。このような状況ですから、金融機関から異業種へと転職を余儀なくされている人も多数存在するのです。

金融業界から転職する人はどこへ?

金融業界から転職する人には2つのパターンがあります。一つは業界内での転職です。この場合、それまでの業務で培ったスキルと経験を生かして、即戦力として活躍できるため、需要のある職種であれば有利な転職が進められることが予想できます。

もう一つのパターンは、金融業界から異業種への転職です。実際、この傾向は増加にあり、そのなかでも特に銀行から非金融業へ転職する人が多数を占めています。では、どんな業界に転職しているかというと、やはり多いのはこれまでの知識やスキルを活かせる業界です。

たとえば、財務知識を生かしてコンサルティングファームや監査法人に転職する人がいますし、融資のスキルを生かして不動産業界に転職する人も多く見られます。また、FinTechの知識とスキルがある人は、IT業界を目指すパターンが多いです。

金融業界内に転職するなら?

銀行、保険、証券など金融業界と一言で言ってもさまざまな業種があります。そして、その業種によって、仕事は似て非なるもので、理解するもの難しいかもしれませんが、他の業種の求人案件を調べると、意外と自分のスキルを活かすことができたり、やりたい仕事が見つかる場合があります。

■銀行:都市銀行、地方銀行、第二地方銀行、外国銀行支店、ネット銀行、信託銀行
個人や中小企業向けのリテール営業、法人(大企業)向けのホールセール営業

■保険会社:生命保険会社、損害保険会社、外国保険会社
個人向けの保険商品の販売・アフターフォロー営業

■投資信託会社:国内系投信会社、外資系投信会社
■証券会社:日系証券会社、外資系証券会社、オンライン証券会社
法人(大企業)向けのホールセール営業、リテール営業
グローバル・マーケッツ(セールス・トレーディング・リサーチ・ストラクチャリング)

■その他、政府系金融機関、外資系投資銀行、ベンチャーキャピタル、PEファンド

■主な職種、リテール営業、ホールセール営業、ファイナンシャルプランナー、プライベートバンカー、ファンドマネージャー、証券アナリスト、エコノミスト、アクチュアリーなど

一般的に、金融業界と言うと年収レンジが高いイメージがあります。営業ノルマは厳しいけれど、経済の最前線で働いている、という実感を得ることができる、やりがいの大きい仕事といえます。しかし、派閥争いや同期との出世争いなど、社内での競争も激しく、人間関係に悩んで転職を考える人も少なくありません。

そして、大手銀行や保険会社に転職できれば将来も安定している、と一見思いがちですが、現実はそう甘くありません。金融業界は、業績が景況感をまともに受けやすく、収入のアップダウンも大きい業界です。また、高いスキルを持った人は新たなステージにどんどん進んでいくことが多く、引き抜きや同業他社への転職も多い業界です。思いのほか転職市場が常に賑わっている業界でもあるのです。

異業種から未経験で金融業界に転職する場合

一方、未経験で金融業界への転職を目指す人もいます。金融業界というと新卒者が大多数というイメージがあるのではないでしょうか?金融業界内での転職ならともかく、まったく未経験で中途採用というのは難しいと思われても仕方ありません。しかし、できないことはないです。

いくつか満たしておくべき条件はありますが、職種によっては未経験からでも金融業界への転職を成功させるチャンスはあります。未経験から金融業界への転職を成功させるポイントですが、一つには年齢的に若いことが重視される傾向があります。

もう一つは、金融業界にも多少は通用するような経験があることです。金融業界は一般的に高い年収が期待できますが、その分、課せられるノルマは他の業界より厳しいと言えます。そのため、厳しい環境にも耐えられて、実際に数字を残せる人が求められていると考えてください。若くて前職で数字にコミットしてきた実績があるのであれば、未経験でも高い評価が期待できます。

金融業界で有利な資格

金融業界で有利な資格は多数あります。
資格取得が、今後のキャリアップや転職をする際にもとても役立つものです。未経験でも取得しやすい資格もありますので、築きたいキャリアプランを明確にして、キャリアアップ・スキルアップに資格取得を検討してください。

英語資格

TOEIC、TOEFL、IELTS
業務に関する英語力は、キャリアに直結します。

銀行、証券会社へ勤務

銀行業務検定試験
一種・二種外務員資格
証券外務員

保険業界

アクチュアリー

貸金業界

貸金業務取引主任者

不動産業界

宅地建物取引士

金融業実務面で有利

証券アナリスト
ファイナンシャルプランナーCFP、AFP、FP技能士
証券外務員

外資系企業向け 英語力も

米国公認会計士(USCPA)
国際会計検定(BATIC)

その他

税理士、公認会計士

転職市場における金融業界の思惑や動向

新卒採用が多数を占める金融業界ですが、さすがに終身雇用は少なくなっています。そのため異業種の未経験者でも中途採用することはあるのですが、その場合、何がポイントになるのでしょうか?市場の動向と併せて確認しておきましょう。

金融業界だけの話ではありませんが、少子高齢化の影響で人手が不足しているのは当てはまることです。また、人気自体、以前より下がっていることも否めないでしょう。バブル期など往年には学生の就職先として金融業界は人気ナンバーワンでしたが、金融ビッグバンやリーマンショックの影響で新卒採用者さえ十分に集まらない企業もあります。

新卒で十分な人員を確保できないのであれば、中途採用で未経験者も含め補充するしかありません。というわけで、第二新卒など新卒でなくても若手であれば、未経験からの転職にチャンスはあると言えるでしょう。ただし、先ほど少し触れたように、IT化が進み、採用人数自体が大幅に減っていることも確かなことです。その点は注意してください。

金融業界が未経験でも、これまでの経験が金融の仕事に生かせるのであれば、未経験者でも高く評価されるチャンスは十分にあります。金融業界のなかには業界を超えてさまざまなクライアントを抱える企業も多いため、銀行とか証券会社とかなら異業種での知識や経験を生かせることもあるでしょう。

また、前職が不動産業界やコンサルティング業界であれば、そこでの経験が金融業界でも即戦力として通用する場合があります。

金融業界への転職希望者の動向と転職での注意点

2021年になり大きく状況が変化しているなか、これから金融業界への転職を目指す場合、多くの人は何をメリットと感じているのでしょうか。転職希望者の動向から、窺えるメリットは以下のとおりです。

一つは、やはり年収の高さでしょう。国内の企業に勤める人の平均年収は420万円と言われていますが、金融業界の場合、平均約620万円の年収です。200万円も違うとなると、転職を希望する人が増えるのも当然でしょう。特に大手ともなるとさらなる高収入が期待でき、場合によっては1,000万円も夢ではありません。

また、給与だけでなく福利厚生の充実も転職で選ばれる大きな理由の一つです。法令をしっかり遵守する企業が多いため、「有給休暇が遠慮なく取れそう」、「産休や育休もしっかり取れそう」というイメージを持っている人は少なくありません。事実、そう考えてよいでしょう。

金融の知識自体を高めたいという理由で転職を希望する人もいます。お金や金融商品を専門に扱う仕事ですから、業務に携わることで金融や財務などの高い専門性を身につけることができます。この知識と経験は金融業界だけで生かせるメリットではありません。

その後の転職市場においても大きな武器になります。たとえば、金融業界で知識を身につけた後、ベンチャー企業などに転職して最高財務責任者(CFO)になりたいと考える人もいます。

しかし、未経験からの転職が可能といっても、求められるのは即戦力となる人材です。これから転職を考えているのであれば、簿記の知識を身につけるなどできることはやっておき、しっかり準備しておいた方がよいでしょう。

仮に書類選考が通ったとしても、準備が不十分であれば面接で落ちるだけでなく、惨めな思いをすることは確実です。また、よほどのスキルがない限り、年齢が上がるほど未経験での採用は難しくなることにも注意してください。

金融業界の転職成功のポイント

金融業界は、転職を重ねる人が多い業界です。目先の転職先の条件にとらわれず、転職について今後の動向を踏まえて長期的なタームでとらえ、業界理解を深めて、あらかじめ将来までのキャリアアップのプランを立てておくことが大切です。

目先の仕事にとらわれると、次の転職が難しくなったり、転職できても条件が悪くなってしまったりというスパイラルに陥りかねません。

金融業界で転職を目指すなら、業界他業種も視野に入れて、まずは金融業界に特化した転職エージェントに登録してみてはいかがでしょうか。

金融業界転職におすすめの転職エージェント

金融業界は、実に様々な職種があります。転職エージェントには、強い職種や力を入れている業界などそれぞれ特色があります。めまぐるしく変化する金融市場を戦い抜くには、自分で求人情報を探して転職活動を進めることは現実的ではありません。

やはり、業界に精通したキャリア・アドバイザーの力を借りて、最新市場動向をもとに効率的に転職活動を進めることが成功への近道です。

金融業界で転職を考えている人におすすめの転職エージェントをいくつかご紹介します。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

転職成功実績No.1、業界最大手の転職エージェント。

公開されている求人の内容としては営業職が多く、金融業界の求人も営業職の割合が高い傾向があります。金融業界で言えば、銀行や証券会社ならコンサルタントやトレーダー、投資銀行業務といったような専門性の高い職種は非公開求人となっていて、キャリア・アドバイザーから直接紹介される可能性があります。

求人数が断トツで非公開求人だけでも20万件以上、WEBで経歴書簡単作成ツールや「リクナビNEXT」のスカウトサービスも利用できます。拠点も全国にあり土日平日夜も面談対応。退職率が4%は、キャリア・アドバイザーが希望の転職を親身になってサポートしている証。メインで活用したいエージェントです。

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