格闘家としてデビューし、将来はファイトマネーで稼げるようになりたいと夢をみているファイターは多いことでしょう。しかし、頂点に立てるのはわずか一握りの存在でもあり、その多くは夢途中で敗れてリングから去ってしまいます。

格闘家だけに試合や練習でケガもしやすく、選手生命も長くは持たないのは覚悟の上になるでしょうし、昼間はジムでの練習に明け暮れ、夜にアルバイトで生計を立てているのにも限界があります。そこで再就職を考えてみても、なかなか20代後半にもなると未経験者OKでしっかりとした給与をもらえる求人は見つかりません。ここでは格闘家が正社員就職することが厳しい現状と、仕事と格闘家の両立を目指す就職先の探し方を紹介していきます。

【引退後の運命】元格闘家が社会というリングで生き残るには?

引退後の王道はジム経営だが・・・

元格闘家がセカンドキャリアとして選びがちなのがジムの経営です。格闘家を育てるだけでなく、エクササイズなどのフィットネスとして女性の練習生を抱えることも視野に入れています。

知名度のある格闘家はファイトマネーなどの元手があるので、宣伝費用も費やすことができて練習生も集まりやすく、そのネームバリューから銀行の融資も受けやすいことがあります。コアなファンが多い格闘技の世界では、知名度を利用して人気がでることもありますが、なによりも経営は初心者という元格闘家が多いので、失敗する可能性も高くなります。

学歴が中卒などの格闘家は働き口が限られる

テレビなどで選手紹介されるとき、腕っぷしが強いことから学校を中退し、リング一筋で生き抜いてきたという格闘家もいます。学歴が中卒ともなると、はっきりいって就職先を見つけることが難しくなります。

格闘家としてある程度の経歴があったとしても、格闘技を見ない企業の担当者には何の取り柄があるのか分からないというイメージが付いてしまいます。実生活ではトラブルと無縁でありたいと考える格闘家が多いものですが、世間のイメージにはそうは映りません。もしかしたら、野蛮なイメージを持ってしまうことも考えられます。

もちろん、格闘技が大好きな担当者の場合は話が弾み、そこから就職先が広がる可能性も秘めていますが、もともとアルバイトが収入の多くを占めているため、正社員経験がない格闘家は働き口が見つからないことが多くあります。

正社員としての就職先が見つかったとしても、薄給で人手不足のため休みも満足に取れないようなブラック企業の可能性もあるなど、なかなか職場に馴染めず辞めてしまうケースもでてきます。

格闘家が「闘うフリーター」化しがちな理由とは?

闘うフリーターが代名詞、所英男氏の場合

闘うフリーターとして一躍有名になったのが所英男氏です。脱サラして格闘家を目指し、フリーターとして生計を立てていました。格闘技イベントとして成功を収めていたK1の総合格闘技版であるHERO’Sに参戦してから人気が沸騰。すでに20代後半に差し掛かっていましたが、年末大みそかの格闘技イベント「Dynamite!!」では毎年参戦し、熱戦を繰り広げていました。

現在はジムを経営して成功を収めていますが、それでも下積み時代は六畳風呂なしのアパートに住み、清掃業のアルバイトをしながら、もっぱらコンビニ弁当が主食となっていました。人気が出て以降は、格闘技に専念するためにファイトマネーで生計を立てて、アルバイトを辞めています。

練習が平日昼間で正社員と両立しにくい

格闘家は競技を優先しているので、時間的縛りのある正社員の道を選ばない人がほとんどです。ジムも本格的に練習する時間は昼間が多く、夜間は仕事や学校帰りの練習生が使っています。そのため、昼間に練習し、夜はアルバイトに精を出すという環境が自然と増えていきます。

格闘家が社会的にKOされないための就活法

格闘家として活動している間はそう長くはありません。いつまでもフリーターを続けるのではなく、正社員として雇用してくれる就職先を見つけることが先決といえるでしょう。高学歴でもあればいいのですが、それを期待できず、正社員未経験者OKという求人を狙うのは、転職サイトやハローワークでは敷居が高いことがうかがえます。

そこで、フリーターを専門にしている第三者による就職支援サポートを利用するのがおすすめとなります。就職支援サポートの中には就職エージェントがあります。

就職エージェントとは

就職エージェントはフリーターなどの正社員就職を目指す人に向けたサポートを心がけています。フリーターに特化しているケースがほとんどですので、求人先もフリーターに理解を示しています。そのため、門前払いになることがなく、担当者から紹介された企業への面接はスムーズに実施してもらえます。格闘家専門の就職支援エージェントも存在しています。

ハタラクティブ

ハタラクティブ

フリーターだけでなく、既卒や第二新卒といった30歳までの若年層に特化した就活エージェントです。正社員を目指す就職支援を専門に行っており、社会人未経験者でも多数の求人を抱えています。専任の就活アドバイザーがハタラクティブには存在し、基本的にマンツーマンでサポートしてくれます。

ハタラクティブではブラック企業の求人を防ぐため、担当者が実際に訪れた職場しか求人を紹介していません。フリーターの格闘家が苦手な面接対策もしっかりと実践してサポートしてくれます。格闘家と仕事を両立させるための仕事を紹介してもらうように相談しましょう。

ミライユ

ミライユではタクシードライバーや運送系のドライバー、飲食業、介護などをサポートしていますが、中でも格闘家特化型のキャリアサポートも実践しています。単純に引退後のセカンドキャリアだけでなく、不規則な練習時間をとならないよう、現役格闘家まで就職支援を行っています。格闘技と仕事の両立を目指し、プロ・アマ問わず利用することができます。

格闘家が兼ね揃えている体力や精神力を十分に活かし、格闘技に配慮している求人先を擁しています。元プロ経験のある格闘家が担当していることもあって、現役格闘家の辛さや現状を理解してくれています。

ただし、格闘家専門の就職支援エージェントはスタートして日が浅いことから、多くの求人を扱うことにはまだ慣れていません。フリーター専門の就職エージェントであれば、学歴や経歴を気にしない企業の求人を多数抱えています。

まとめ

闘うフリーターとして活躍していくには、体力的にも精神的にも年齢を重ねるごとに厳しい環境が待っています。人気が絶頂になる選手になれればいいのですが、ファイトマネーだけで生計を立てるのは難しく、昼は練習で夜はアルバイトが自然と染みついてしまいます。いつまでもフリーターを続けるわけにはいかず、正社員就職を考えますが、実際には学歴や正社員経験がネックとなり、就職先を見つけることができません

格闘家と仕事を両立するには、転職サイトやハローワークでは敷居が高く、フリーターに特化した求人を擁する就職エージェントを活用し、自分に適した仕事を紹介してもらうようにしましょう。