司法書士として司法書士事務所や一般企業に勤務しているものの、あまりの激務や人間関係などを理由に、「もう辞めたい!」と考えていませんか?

この記事では、司法書士を辞めて異業種に転職する場合のおすすめの転職先と、年収を下げずに転職するための求人の選び方を紹介します。

この記事を読んでから転職活動を始めることによって、司法書士からの異業種転職でどんな求人を選べばよいかがわかるため、転職が成功しやすくなります。

司法書士を辞めたい理由は?

所長がパワハラまがいで辞めたい

司法書士事務所が所長を含めて4~5人程度の小規模事務所の場合、所長の人となりが労働環境の多くを占めるものです。所長が穏やかで後輩を育成するタイプなら、アットホームな雰囲気の事務所に、所長が攻撃的で仕事は体で覚えろというタイプなら、ギスギスした雰囲気の事務所になってしまいます。

特に後者の場合、仕事をミスするたびに人格を否定するようなことを言われたり、罵詈雑言を浴びせられることもあるでしょう。小さな事務所では誰にも相談できず、最終的には仕事を辞めるという選択肢を選ぶことになる人も多いものです。

残業してはいけない、でも結果は出せと言われストレスに

司法書士事務所の規模が小さいと、事務所の経営を維持するために、できるだけ残業代を出さないようにしようとするものです。そのため、定時になると「なんで残業してるんだ、早く帰れ」と言われ、一見ワークライフバランスを考慮した発言のようにきこえますよね。

でも、実際は「残業はするな、でも納期は変えないぞ」と言っているため、同じ仕事を残業なしで終わらせるために、自宅に持って帰ったり、所長が来ない朝のうちに出社して仕事を終わらせたりしている司法書士も多いのです。

朝早く来て仕事をすることも時間外労働に含まれますが、経営規模の小さな事務所ではこの異常事態に気が付く事務職員やアシスタントもおらず、いたとしても自分のことで精いっぱいで助けてもらうことはできません

結局司法書士の仕事と、その事務所自体に嫌気がさして「辞めたい」と思ってしまうのです。

教育制度なんてない!仕事はすべて見て聞いて覚えるのに疲れた

司法書士事務所勤務の場合、職員数が少ないために新人の司法書士に教育期間を設けてわざわざ仕事を教えるということはほとんどありません。せっかく難関の国家試験を突破してきたのに、いざ希望をもって働こうと思ったら、初日からやったこともない仕事を任され、先輩司法書士に質問すれば、忙しさからぶっきらぼうに言われ、辛い思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。

士業の仕事は体で覚えるという言葉もありますが、一度きいたら二度きくな、仕事で勉強が必要なら勤務時間外にすること…など、多くの司法書士事務所ではまともな教育期間もなく、実践で覚えるのみです。
このような環境に、資格をとったばかりの司法書士が慣れきれない場合、「辞めたい…」と思ってしまうことが多くなっています。

司法書士から異業種に転職、おすすめの転職先は?

せっかく取得した司法書士の資格ですが、異業種に転職することによって、今の「司法書士を辞めたい」という悩みが解決するかもしれません。
では、司法書士を辞めた人には、どのような転職先が向いているのでしょうか?

一般企業の法務部

司法書士の法的知識を活かした仕事として、一般企業の法務部に転職するという方法があります。企業の取引や契約に関する法務では、売買契約、業務委託契約、秘密保持契約などをかわす際の条文を作成・確認することがメインとなっています。

また、社員を対象とした法務研修、社内の法律相談窓口といった仕事を含むコンプライアンス法務も業務内容に含まれています。司法書士としての知識を活かすことができるというのも魅力的です。

一般企業の規模が大きければ、充実した福利厚生や給与体系など、小さな事務所に所属していた司法書士時代よりも好待遇も期待できるというメリットもあります。

営業アシスタント

司法書士の仕事の中で、パソコン作業のスキル、コミュニケーションスキル、クレーム対応スキルなどを身に着けてきた人が多いのではないでしょうか。このようなスキルを活かして、商社などの営業アシスタントとして転職するという選択肢もあります。

元々司法書士として活躍してきた人は、自分自身が営業担当になって前線に立つというよりも、メインの人をサポートするような業務を好む人が多いでしょう。
営業アシスタントは、メインである営業担当者が営業活動を行いやすいよう、書類を作成したり、取引先からのクレームに対応したり取引先にアポイントメントをとるといった業務内容になっています。

そのため、サポート的な立場で、司法書士として身につけてきた上記のようなスキルを発揮することができるのです。

法律事務所の一般事務

せっかく司法書士として身に着けてきた法律の知識を活かして、事務職になるという方法もあります。一般事務の仕事は、司法書士よりもはるかに多い求人数があり、そのうえ司法書士の資格があれば転職成功率はかなりアップします。

一般企業の一般事務として転職するのもひとつの手ではありますが、司法書士として学んできた内容が活かせる法律事務所の一般事務のほうが、共通項の多い仕事内容から馴染みやすいという利点があります。

司法書士から異業種転職、年収を下げない求人の選び方

現在の年収を維持したまま異業種転職するためには、キャリアと求人のマッチングが最重要課題です。司法書士としてのどのようなスキルがあって、転職先ではどのような仕事がしたいのかが明確になっていなければ、求人とマッチングすることは困難です。

今までの司法書士としての経験やスキルと、転職先が求める条件がマッチしてないと、単なる「未経験転職」と見なされ、年収が大幅にダウンする人もいます。

一般的な求人サイトや求人情報誌で転職先を探してしまうと、この重要なマッチングが自分だけでは思うようにできずに、転職失敗につながる可能性もあります。
そのため、求人サイトなどで自力で探すよりも、転職エージェントのキャリアカウンセリングを受けて、自分のキャリアにマッチする求人を紹介してもらう方が安全なのです。

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まとめ

司法書士から年収をできるだけ下げずに転職成功させるためには、自分のスキル・キャリアと求人をマッチングさせることが大切です。その上で、以下のような転職先が考えられます。

・法律の知識を活かせて福利厚生も充実している一般企業の法務部
・司法書士のサポート業務のスキルが活かせる営業アシスタント
求人数が多く転職が決まりやすい法律事務所の一般事務

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