音楽が好きで、音楽を仕事にしたいと考えている人は多いでしょう。また学生時代に自分が音楽をプレイする側で、プレイヤーになることは諦めたものの、音楽に関連する仕事がしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、音楽関連職まとめ音楽業界に転職することの是非未経験OKの音楽関連職求人5選について紹介します。

必要な資格は「音楽が好き」という気持ち!未経験OKの音楽関連職まとめ

職種 仕事内容
歌手・ボーカリスト 歌手やボーカリストになるためには、特に資格は必要ありません。ただし、歌い手でいることを“仕事”にしようとした場合、CDを販売したり、ライブ(配信を含む)を行ったりして収入を得なければいけません。そのため安定した収入にはなりにくいというデメリットがあります。
ブライダルプレイヤー 結婚式上あるいは披露宴会場にて、新郎新婦の要望に応じた音楽を演奏します。最も多いのはオルガンやピアノなどで結婚行進曲をはじめとしたブライダルソングを演奏するという仕事です。メインでも十分仕事として成立しますが、音楽家を目指す人がよく兼業としても行っています。
作詞・作曲家 作詞や作曲についても、歌手同様これだけで安定した収入を得ることは難しいものの、こちらも専門的な資格は必要ありません。フリーの作詞・作曲家として仕事を請け負い、中小企業のイメージソングを制作したり、学園祭のテーマソングを制作したりすることによって収入を得ることができます。
コンサートステージスタッフ アーティストが魅力的なステージでパフォーマンスができるように、ステージのセッティングや撤収を行います。電気系統のセッティングの他、音響や照明などのセッティングの確認も行います。
イベントプロデューサー イベントスタッフ等の仕事を経験し、ある程度キャリアを積んでから就ける仕事ですが、ライブをはじめとした音楽系のイベントの企画・運営からスタッフ選びまで行う仕事です。企画の段階で憧れのアーティストとミーティングもでき、自分の裁量が大きく、音楽に関わっているという実感が持ちやすい仕事です。
カルチャースクールの音楽講師 音楽経験があり、他者への指導もできる腕前を持っている場合は、資格が必要ないカルチャースクールの講師になるという選択肢もあります。教員免許も必要なく、好きな楽器の授業を行うことで、受講生の人数によっては十分な収入を得ることもできます。
音楽雑誌の記者 音楽に関係した仕事がしたくて、アーティストとコンタクトがとれるような仕事を希望する場合、音楽雑誌の制作側にまわるという方法もあります。記者になればアーティストにインタビューしたり、ライブのレポートなども作成したりするため、アーティストやライブに密着した仕事が可能です。
コンサートプロモーター 音楽プロダクションをはじめとした芸能プロダクションから依頼をうけ、対象となるライブやコンサートのプロモーションを行う仕事です。チケット販売の手続きはもちろん、購入者の集計をとったり、当日にも進行状況の確認や出演者の送迎などの業務も担当します。

某グループのCDしか売れない時代・・・音楽業界転職は無謀?

レコード会社は抱えているアーティストにより明暗ハッキリ

大手レコード会社も低所得で将来に希望持てず

大手のレコード会社の契約社員の求人を見てみると、契約社員とはいえ月給が16万円~となっていて、想像以上に厳しい音楽業界の低迷が垣間見えます

CDによって売り上げを引っ張ってもらっていたレコード会社は、CDの売れ行きが低迷していることから、後述する他の売り出し方法に方向転換しているものの、ミリオンヒットが連発していたような1990年代では考えられないほど下降してしまっています。

しかし、先見の明があったレコード会社では、CD以外のアーティストの売り出し方法を考えており、そこで明暗が分かれています。

音楽シーンはCDから動画配信・ライブへ

12~69歳を対象とした一般社団法人日本レコード協会の調査(2017年発表)によると、主な音楽聴取方法の第1位は、ダントツでYoutube(42.7%)でした。

音楽CDによる聴取(レンタルも含む)は第2位(38.4%)であり、お金を支払って音楽を楽しんでいる人は、全体の32.6%となっており、もはや音楽は無料で楽しむものになりつつあります

多くの人はYoutubeにアップされている公式な動画や、違法ダウンロードをいけないとわかっていながらも無料で楽しんでいるのです。

このような現状に対抗するため、音楽業界でも音楽のデータ配信(有料)や、ライブで生の音源を楽しんでもらう方向にシフトしています。この動きがますますCDの売れ行きを悪化させているという一説もありますが、音楽業界も生き残りをかけて各社懸命に動いている結果だといえるでしょう。

絶対的なヒットソングがなく、特定のアーティストで収益をあげている状態

CDのミリオンセラーが珍しくなかった時代には、老若男女が歌えるような絶対的なヒットソングがあったものです。“踊るポンポコリン”や“Tomorrow never knows”など、誰もが歌える曲は今では珍しくなっています。

実際に、前述した一般社団法人日本レコード協会の調査によると、楽曲を購入した理由として挙げられたものの中で、最も多かったのが「アーティストが好きだから」(82.4%)というものでした。

いい曲だから…というように、曲そのもので購入するのではなく、好きなアーティストの曲だから購入する人がいるのです。
(参考:http://www.riaj.or.jp/f/pdf/report/mediauser/softuser2016.pdf)

このような背景もあるため、レコード会社では人気のある、あるいは人気の出そうなアーティストの発掘・契約に余念がありません。

さらにいえば、人気のアーティストや、楽曲の売り方がうまいアーティストのいる音楽事務所ほど安泰なのです。

音楽は幅広いシーンで需要あり!職種を選べば将来も安泰

音楽は何もCDだけで楽しむものではなく、幅広いシーンで需要があるため、CDの売れ行きに伸び悩んでいても、転職する際の職種選びに失敗しなければ音楽業界への転職自体を諦める必要はありません

CDの売れ行きは年々減少しているものの、その代わりコンサート数が年間3万件近く行われており、コンサートで生の音源を楽しむ音楽人口が増えていることがわかります。

CDの売れ行きを担うような仕事に転職するのは、先行きの明るくない仕事に転職するようなものですが、このようにコンサートやライブなどのイベントで音楽を楽しませるような職種であれば、安泰だといえます。

具体的にはイベント運営会社や、コンサートプロモーターなどの仕事であれば、今後ますます増えていくであろう生の音源を提供する側に回ることができ、将来性も明るいでしょう。

それでもやっぱり【NO MUSIC NO LIFE】未経験OKの音楽関連おすすめ求人5選

音響オペレーター

音楽業界の将来性が限定的であるとしても音楽に携わる仕事がしたいという場合におすすめなのが音響オペレーターです。結婚式場やホテル、セレモニーホールなどに転職し、音響機器の操作を行います

行われるイベントプログラムに沿って、音量の調節を行ったり、曲の切り替えを行ったりすることがメインですが、勤務先によって、または依頼主によっては「こんな感じの選曲で」というように抽象的なオーダーをされることもあるため、音楽好きを活かしてシーンに最もマッチする選曲ができるという楽しみもあります。

音楽が好きというだけではなく、音響機器に関する知識やスキルも必要になりますが、転職後に研修期間のある求人を選ぶことで、異業種からの転職も可能です。

コンサート制作会社

コンサートをメインで制作している会社の他にも、メインはテレビ番組の制作だけど、文化事業部としてクラシックからロックまでコンサートの企画・運営を行っている会社もあります。

このような会社に転職することで、落ち込みの激しいCD売り上げ活動ではなく、発展しているコンサート関連業務に就くことができ、将来性を気にせず働くことができます

未経験からの転職であっても、最初はデータ処理や、書類作成などの仕事からはじめ、慣れてきたらコンサートの企画・運営に携わることができるようになります。

コンサート制作の仕事では、アーティストの要望をききながらミーティングを重ねるため、さまざまなタイプのアーティストの本音をきいたり、直接話したりすることができるという魅力もあります。

音楽情報サイト運営会社

音楽だけに限定された仕事は難しいかもしれませんが、エンタメの一環として音楽情報サイト運営会社に転職するという方法があります。

ただ、サイト運営の都合上、音楽と同時にお笑いや映画など、その他のエンターテイメント系の記事も作成する可能性があります。

それでも希望を出せば、音楽に特化した仕事をさせてもらえる場合もありますし、そうなれば有名アーティストだけではなく、まだ世に出ていないアーティストに関する記事も作成可能です。

もちろんサイトを制作する上では、会社の方針等があり、思ったような記事が書けなかったり、希望するアーティストに取材できなかったりすることもあります。

しかし、音楽と隣り合わせの世界に未経験でも転職できるというメリットは大きいでしょう。

音楽・リトミック教室スタッフ

自分が音楽のプレイヤー側だったことがあり、プレイヤーとしての腕がなまらないようにするためにも、音楽教室・リトミック教室のスタッフになるという方法もあります。

全国展開しているような大手音楽教室であれば、講師としても働くことができるほか、教室運営の事務スタッフとして活躍することもできます。

純粋に音楽を楽しんでいる子どもたちの姿や、大人になってから自己研鑚として音楽を習っている人の姿を見ることで、自分の音楽に対する姿勢も新鮮なまま維持できるでしょう。

講師として働く場合も、特に資格や免許は必要なく、講師として運営側から認められるスキルがあれば転職できます。

事務スタッフとして働く場合にも、一部年齢制限のある求人もありますが、基本的には資格がなくてもOKのところが多いため、未経験からの転職も可能です。

楽器店スタッフ

楽器のプレイヤーだったことがある人の場合、楽器店のスタッフに転職するという方法もあります。

自分がプレイしていた楽器の他にも、販売を担当することがありますが、楽器の知識については転職後に研修期間がある場合がほとんどです。

楽器のメンテナンスを行う場合にも、マニュアルが用意されているため未経験者でも対応可能です。

楽器を販売する側にまわることによって、楽器の価値も見抜けるようになり、幅広い楽器の知識を身に着けることができるというメリットもあります。

まとめ

音楽が好きで、どうせ転職するなら好きな音楽に関係する仕事がいいと考えている人には、落ち込みの激しいCD販売に関する仕事はあまりおすすめできません

その代わり、上昇傾向にあるコンサート関連の仕事に転職することで、まだまだ明るい音楽業界の将来性を垣間見ることができます。

未経験でも転職可能な仕事として、音響オペレーターコンサート制作会社音楽情報サイト運営会社音楽・リトミック教室スタッフ楽器店スタッフなどが挙げられます。

音楽と直接あるいは間接的に関わるこれらの仕事に転職することで、仕事でも音楽を身近に感じることができるでしょう。