「転職したいけど、まず何から始めればいいのかわからない」「好条件の求人はどこで見つかるの?」「職務経歴書の書き方がわからない」「面接ではどんなことを聞かれるの?」など、初めて転職するときはわからないことだらけですよね。

ここでは転職求人の見つけ方から履歴書や職務経歴書の作成方法面接対策まで、転職に成功するための転職活動ノウハウをまとめています。

【STEP 1】自己分析・スケジュール

1-1. 転職の目的を明確にする

なぜ転職したいのか、人によって理由はさまざまです。毎日残業で血を吐きそう、なかなか昇給せず結婚もできない、上司がクソ・・・など、挙げればきりがないでしょうが、共通する目的はそういった「現在の不満を転職で解消する」という点です。
新しい職場で、些細なものから大きな不満まで、モヤモヤをすべて解消できればそれに越したことはありません。が、残念ながらそのような神企業は存在しません。

そこで、「転職の目的=今最も解消したい不満」を明確にしておくことが大切になります。どういった不満を解消するために転職したいのかを自分の中で今一度整理しておくと、転職先に求めることもクリアになり、ミスマッチな転職を防ぐことができます。

仕事や会社に関する不満の例

仕事内容に関する不満 仕事がつまらない、向いてない、他にやりたい仕事がある、ノルマがきつい、スキルが身に着かない、キャリアアップできない、など
待遇に関する不満 給料が安い、残業が多い、評価制度が不明瞭、業界や会社の将来性が不安、など
人間関係に関する不満 上司と合わない、同僚と合わない、社内いじめ、社風が合わない、職場の雰囲気が悪い、など

本当に転職したいのか、なぜ転職したいのかハッキリさせる

なぜ転職したいのかが曖昧なままだと、採用担当者に興味を持ってもらうことができません。また、転職活動を進める上でのモチベーションを維持するためにも、転職の目的をハッキリさせておいたほうがよいです。

そのため、ここでは、転職することでどのようなキャリア形成を目指したいのかを明確にします。強みと弱点を自己分析し、弱点を克服する手段として、本当に転職が必要なのかをよく考えます。

労働条件や職場の環境などに不満がある場合も、転職でどこをどのように改善したいのか明確にしておきましょう。

目的によって転職先が変わってくる

転職の目的によって、選ぶべき転職先が変わってきます。ですが、転職の目的があやふやだと、さまざまな情報に振り回され、その場の雰囲気や勢いで、希望と違う求人に飛びついてしまう危険があります。

「福利厚生は他社の方が優れているが、キャリアアップが叶いやすい」、「年収は悪くないが、新たなスキルを習得するのは難しい」など、転職先によって、入社後に実現できることが違います。転職後に後悔しないためには、自分の目的を達成できる転職先を選ぶことが大切です。

目的に優先順位をつける

転職の目的が複数ある人は、優先順位をつけます。勤務地など、どうしても譲れない条件も、ここで優先順位をつけて整理しておきます。こうすることで、優先順位1位に該当する求人を候補に挙げ、その中からさらに、2位以下の目的に該当する求人に絞っていくことができるので、求人選びがスムーズになります

目先の好条件に惑わされ、本来の目的と合わない求人を選んでしまう失敗も防げます

1-2. キャリア(経験・スキル)の棚卸しをする

やる気!情熱!若さ!だけで乗り越えられた就職活動の時とは異なり、転職活動では仕事について突っ込んだ質問をされることが常です。書類でも面接でも、こういったスキルアピールが苦手という人は多いでしょう。

作品や建造物など、目に見える成果があれば説明しやすいですが、ほとんどの場合、仕事でどういった経験を積んで、どのようなスキルを身に付けたかを言葉だけで説明する必要があります。そのため、キャリアの棚卸しを応募前の段階で行っておくことが重要です。

お茶くみ、上司の尻ぬぐい・・・やったことはすべて書き出す

これまでの仕事を振り返り、自分ができる業務、実際に出した成果などを全て書き出してみましょう。すると、その部署だからできて当然のことと、自分にしかできないことが見えてきます。このようにして転職市場で戦うための自分だけの強みを見つけ出すことで、求人選びだけでなく、後に控えている面接にも大いに役立ちます。

1-3. 転職活動のスケジュールを立てる

転職しよう!と決意が固まると、新しい職場で親切な同僚に囲まれていきいきと仕事する未来の自分が浮かんで、浮足立つ人も多いかと思います。転職の動機が職場環境ならなおさら、辞表の書き方をすぐさま検索したりしがちです。

が、いったん落ち着きましょう。うっかり上司に辞表をたたきつけたものの、転職先が決まらずまさかのニートコースというリスクも十分あり得るのです。そのため、転職活動においてスケジューリングは最も大切な作業といえます。

在職期間中の転職は意外に時間を要します。求人探し、書類作成・応募、面接と工程は単純ですが、1~2週間で決着のつくものではないと覚悟しておきましょう。

まずは3か月、長い目で見るなら6か月でスケジューリング

とりあえず辞表は机にしまって、まずは転職先に3か月後入社することを目標にスケジューリングしてみましょう。現在抱えている仕事や引継ぎ等も視野に入れ、長い場合は6か月と余裕をもって構えると転職活動の負担も減ります

【6か月でスケジューリングする際の目安】
1~2か月 情報収集・求人選び・応募先リストアップ・書類作成・応募
2~4か月 面接
4~5か月 内定・転職先決定
5~6か月 退職届提出・引継ぎ

転職のスケジュールを立て、期間を決める

転職活動開始から内定をもらうまでの目標期間を設定し、細かいスケジュールを決めます。こうすることで、退職準備のタイミングも掴みやすくなります。また、いつまでと期限を区切り、集中して転職活動した方が、結果が出なかったときの精神的・経済的ダメージも少ないです。

転職活動の期間はできれば3ヶ月、長くても6ヶ月で設定するのがおすすめです。3ヶ月を理想とする根拠は、在職中の人が余裕を持って残務整理と引き継ぎをし、円満退職するのに必要な時間がそのくらいだからです。また、退職済みの人や家族を持っている人は、なるべく早く転職した方がよいからです。

その他やっておいた方がいいこと

転職した人の話を聞いてみる

身近に転職経験者がいれば、話を聞いてみましょう。ネットや書籍でも転職経験者の体験談が読めますが、生の話でないとわからない部分もたくさんあります。経験者から直接話を聞くことで、経験者だから気づいた注意点やアドバイスなど、有益な情報を得られる可能性があります。

また、自分の知っている人が転職できた話を聞くことで、自信や勇気も得られます。

必要な資金計画を立てる

転職活動には何かと費用が掛かります。特に退職後の転職活動の場合は、転職先が決まるまでの間に資金難に陥ってしまう可能性もあります。資金不足による焦りから安易に転職先を妥協しないためにも、資金計画もしっかり立てておきましょう。

特に40代以降の人は、家族の生活費や住宅ローンなど、経済的に責任のある立場の人も多いです。無計画に動いて窮地に陥らないよう、慎重に計画を立てましょう。

【STEP 2】求人情報を見つける

業界・企業研究や求人の情報を集める

求人情報や業界動向を調べることで、現在の転職市場の需要や実情を客観的に把握します。自分が希望する転職先ではニーズがない場合もありますし、逆に、社会情勢の変化などで思わぬ市場にニーズがある場合もあります。

自分がどの業種・職種なら採用してもらえるのかを知ることで、ムダのない転職活動ができます。情報収集のツールとしては、転職エージェントや口コミサイト、転職フェアなどが活用できます。

2-1. 転職求人を見つける方法

転職求人を見つける方法は、①企業のホームページなどをチェックして自力で探す、②コネや人脈を頼る、③ハローワーク(公的機関)を利用する、④転職サイト(求人媒体)を利用する、⑤転職エージェント(人材紹介会社)に登録して求人を紹介してもらうなどの方法があります。

まずは転職サイトに登録して気になった求人をストックしておき、本気で転職活動をはじめるタイミングで転職エージェントに登録するのがおすすめです。

転職求人を探す方法を比較

求人情報 メリット・デメリット
縁故、人脈 友人・知人や取引先などに紹介してもらう方法です。知り合いからの紹介なので、リアルな業界情報や企業内情報が聞けるのが大きなメリットです。
ただし、コネがあるからといって必ず採用されるとは限らず、採用されても、紹介者とのしがらみがあるので、簡単には辞めにくいデメリットもあります。
ですが、自分が希望する企業に紹介してくれる人がいるのであれば、またとないチャンスなのでチャレンジしてみてもよいでしょう。
紙媒体(求人情報誌、新聞) 地方でも家の近くの求人を探しやすいのがメリットです。ただし、他の媒体に比べて求人数が少なく、業種や職種もかなり限定されています。ホワイトカラーと呼ばれる職種は、ほぼ掲載されません。
ですが、地方で地元の求人を手軽に探したい人は、利用してみてもよいでしょう。
企業公式HPの採用情報 ほとんどの求職者は、転職サイトなどから応募するため、企業の採用サイトから応募する方が競争倍率が低いメリットがあります。応募したい企業が明確に決まっている人にはおすすめの方法です。
ですが、自分が希望する企業が採用情報を掲載していない場合もあります。また、中途採用に積極的でない時期に応募すると、スルーされてしまうこともあるので、その点は理解しておきましょう。
ハローワーク ハローワークは、職業紹介事業を営む主体として、国によって運営されており、誰でも無料で利用できるメリットがあります。直接足を運べばよいので、ネット環境がない人も利用できます。
ただし、ハローワークの職員は自治体の職員なので、転職のプロが相談に乗ってくれるわけではなく、基本的には自力で転職活動をしなければなりません。また、企業も無料で利用できるので、ハローワークの求人の中にはブラック企業の求人がある可能性も高いです。
地方自治体の窓口 地方自治体ごとに、転職支援を行っている窓口があります。地域密着型の転職支援で、支援の対象となる人の属性は、若者、Uターン転職、シニアなど自治体によって異なります。「都道府県名+転職支援」で検索してみましょう。
スカウトサービス 転職サイトのスカウトサービスを利用する方法です。経歴・スキルを匿名で公開することで、興味を持った求人企業からセミナーや求人情報を案内するオファーが届きます。こちらから探さなくても自分にマッチする求人情報を得られるメリットがありますが、本当に自分の希望とマッチする情報だけが届くかは怪しいところです。
転職サイト(求人サイト) 求人情報誌のインターネット版です。オンライン上で求人情報や、転職活動に関連するノウハウ情報を提供しています。求人の閲覧はできますが、キャリアの相談等に乗ってもらうなどの個別のサポートは受けられません
転職エージェント 転職のプロに相談でき、企業の求人紹介から面接のセッティング、給与交渉など、転職に必要なすべてのサポートを行うサービスです。ほとんどの転職エージェントは、完全無料で利用できます。
転職エージェントでは、企業の内部情報に精通したキャリアアドバイザーから、企業の詳しい話を聞くこともできます。また、転職サイトなどの他の媒体では見ることのできない、非公開求人を保有しているので、魅力的な求人に出会いやすいです。

転職求人を探す方法、どれがおすすめ?

転職での求人の探し方には6つの方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

・知人の紹介:企業情報が得やすいが、退職しにくい。
・ハローワーク:多様な求人があるが、空求人やブラック求人も多い。
・紙媒体:地元の求人を探しやすいが、業種・職種が限られる
・企業HP:競争倍率が低いが、目当ての企業に採用情報がない場合や、スルーされる場合も。
・転職サイト:職種などの条件で検索できるが、時間が掛かり、ブラック求人も多い。
・転職エージェント:非公開求人があり、転職サポートもあるが、市場価値が低いとサポートしてもらえない場合も。

優良求人を探したい人は、転職エージェントで非公開求人を紹介してもらう方法がもっとも適しています。

2-2. 転職サイトで気になった求人をストックしておく

在職中の転職活動は負担が大きく、ストレスが溜まった状態でいちいち求人をチェックするのは本当に気が滅入りますよね。

そうなる前に転職サイトに登録を済ませておけば、気が向いたときに見る、通知をチェックする程度でも転職活動ははかどります。「辞めた時の保険」程度の気持ちで、応募の有無にかかわらず、とりあえず気になる求人をストックしていくと心に余裕もできるでしょう。

登録は5分程度、無料で自己分析もできる

転職サイトはどこも無料、5分程度で登録が可能です。未経験の業種にチャレンジしたい場合や、今のストレスからただ脱したくて転職を考えている場合などは、登録後利用できる自己分析ツールも役に立ちます。難しく構えることなく利用できるので、すぐに企業へエントリーしなくても、まずはこういった気晴らしから転職活動を始めていくのもおすすめです。

スカウトメールは気に入らなければ基本無視

一度経歴を登録しておけば、それを見た企業からスカウトメールが届く場合もあります。ただ必ずしもそれが自分の希望どおりではない場合もあるので、すべてに返信したりする必要はありません

他にも、履歴書や職務経歴書のフォーマット、面接ノウハウなどいろいろなコンテンツがあるので、転職サイトはあくまでも自分に必要な情報を仕入れるツールというスタンスで使うとよいでしょう。

リクナビネクスト

リクナビネクスト

就活のスタートはまずリクナビ登録、という人は多いでしょう。転職活動においても限定求人87%を誇るリクナビNEXTは登録必須です。リクルートグループという強みを生かした幅広い業界の求人が閲覧でき、新着・更新求人も毎週1000件以上あるので、求人をストックするにはもってこいの転職サイトと言えます。

さらにレジュメを登録しておけばサイト未掲載の求人や、提携エージェントからの特別求人が届くので自分の転職市場価値を知るためにも活用できます。

リクナビネクスト公式サイト

2-3. 本気で転職するなら転職エージェントの利用は必須

転職サイトには多くの求人があふれていますが、無料で利用できる分、ライバルも多くなります。人気企業には応募者があふれ、選考に時間がかかることも少なくありません。

そこで、早く、さらによい条件で転職したい人におすすめなのが転職エージェントです。転職エージェントとは人材紹介会社で、企業が本当にほしい人材を見つけるために依頼しています。そのため、ハローワークや転職サイトにはない非公開求人が多く、資本力のある大手企業や外資系企業、成長ベンチャーなどの良質な求人があるのが特徴です。

優良求人の多くは非公開求人となっている

条件のよい優良求人ほど応募が殺到し、採用担当者の負荷と、選考のための人件費が大きくなります。そこで、応募が殺到しそうな優良求人は、一定の条件を満たす人でないと求人を閲覧・応募できないよう対策して、応募の殺到を防ぐ必要があります。

この、条件が合う人しか閲覧できない求人が非公開求人で、優良求人の多くは非公開求人になっています。

非公開求人は、転職エージェントで扱っています。非公開求人を紹介してもらえば、必然的に優良求人のみを紹介してもらえるので、もっとも効率がよいです。

実際の勤務条件など、求人票だけでは分からない詳しい情報も教えてもらえます。

担当のキャリアコンサルタントが転職活動を徹底サポート

転職エージェントは、応募者の転職が決まって初めて報酬が発生する仕組みになっています。ただ、応募者がすぐに転職先を退職してしまうと報酬が発生しない場合もあり、クライアントからの信頼も損なうというリスクを抱えています。

そのため、転職エージェントでは転職者へのサポートが徹底して行われます。応募者の希望に合った求人を紹介することはもちろん、履歴書・職務経歴書、面接対策なども手厚く受けられるので、転職初心者にもおすすめです。

また、企業とのスケジュール調整も代行してくれるので、自分一人で進めるハローワークや転職サイトとは異なりかなり負担を減らすことができます。仕事中に応募先から何度も電話など、冷や汗もののシーンを避けられるという点でもおすすめです。

言いにくい給与面の交渉も代行してくれる

転職サイトやハローワークの求人では、あらかじめ給与が設定されている場合がほとんどです。本音は現職よりもらいたいという場合でも、応募書類や面接の段階で交渉するのはなかなか度胸がいるでしょう。その点、転職エージェントはそういった待遇面の条件交渉を代行してくれるので、転職者が気をもむことがありません。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは転職エージェントの中でも扱う求人数がNo.1で、大手から外資系企業まで幅広く求人を保有しています。はじめての転職ではなかなか踏み込んだ年収交渉が難しい傾向にありますが、リクルートエージェントは業界最大手だからこそ企業側の信頼も厚く、転職希望者に有利な選考や年収交渉できることが強みです。

さらに各業界に精通するキャリアコンサルタントが多く在籍しているので、ミスマッチな転職を防ぐといった面でも転職初心者にはおすすめのエージェントといえます。

リクルートエージェント公式サイト

【STEP 3】応募・書類選考

書類を作成し応募する

自己分析で設定した転職の目的や将来像、現在の強みなどを材料に、志望動機や退職理由、自己PRを整理して、応募書類を作成します。ネットでたくさんの例文を見ることができますが、例文を転用すると不利になります。例文を利用する人は多いので、採用担当者も例文を転用しただけのものは、すぐにわかってしまいます。

さらに、例文として掲載されているもののほとんどは質が低く、参考程度にしかなりません。他の応募者と差別化を図るには、自分の思いや価値が伝わりやすいように、工夫して書くことが必要です。書類の作成が終わったら、詳しい人にチェックしてもらってから応募するのがベストです。

3-1.履歴書のテンプレ志望動機は必ずバレると心得る

履歴書は自分でフォーマットを作るのもよいですが、その場合書きにくい部分を省きがちなので、転職サイトなどからフォーマットをダウンロードするとよいでしょう。

履歴書でもっとも頭を抱えるのが志望動機、自己PR欄ですよね。「どうせ見ちゃいないだろう」とこの部分を当たり障りのないことにするのは大きな間違いです。特に手書きを重視するような企業は、意外とこの部分で人柄を見ていますよ。

そこで、どの企業にも通じる無難なテンプレ志望動機を書くのではなく、

  1. なぜ数ある同業他社の中でもその企業なのか
  2. 応募先のどういった事業や取り組みに興味を持っているのか
  3. そこに自分が今までの経験を活かしどう加わっていきたいのか

は必ず押さえておくようにしましょう。転職サイトからの応募など、多数のライバルがいる場合は特に、テンプレ志望動機はすぐにばれるので注意してください。

自己PRや趣味の欄は悩んだら素直に書こう

自己PRや趣味の欄も業務に通じるものがあればそれを明記したいところですが、ふつうはありません。そこで、この部分はいっそ開き直って採用担当者が食いつくような特技や趣味を書くのもおすすめです。

「週末は皇居マラソンをしています」など一度しかやったことのない経験を書くと必ず墓穴を掘ることになるので、ここは自分の率直さをアピールする部分と割り切って、その分職務経歴書でスキルをフォローしていきましょう。

3-2.職務経歴書は持てる力を全て放出

転職の場合、採用担当者の多くが履歴書より職務経歴書のほうを重視します。これには単純にスキルを知りたいという理由だけでなく、転職者が現在どの程度の仕事を任されているか、つまり会社でのポジションを見たいという企業の思惑もあります。

全く未経験の職種にチャレンジする場合は別ですが、同じ職種に転職する場合、転職後に任せられる仕事や給与設定の判断材料にもなります。
したがって、ありのままの自分=人柄をアピールする履歴書とは異なり、職務経歴書では自分の持つすべてのスキルをアピールしていきましょう。

一から作成するのがつらい場合はサンプルに手を加えるのもアリ

とは言え、職務経歴書を一から作成するのはなかなか大変です。その場合は、転職サイトの業種・職種別サンプルをダウンロードし、自分の業務にあてはめていくと効率的です。

ただ、一言一句テンプレと同じということは必ず避け、その業務に対し何を行っていたかを詳しく書くようにしましょう。上げた成果はもちろん、そういった功績がない場合もどう積極的に動けるかを書いておくことが重要です。嘘は厳禁ですが、「単純に思える作業も1.2倍増しくらいで」という意識で作成していくとよいでしょう。

3-3.とにかく書類が苦手!という場合は転職エージェントを頼ろう

こういった自分に関する書類を作成すると、どんどん深みにはまっていく人も多いと思います。大した趣味もなく、大した仕事もしていない、書類が全く進まずに転職活動がズルズルと長引いてしまうことも。

そんな場合は、いっそ第三者に自分について聞いたほうがはかどったりします。その際頼りになるのが転職エージェントです。転職エージェントではキャリアコンサルタントに書類の作成をサポートしてもらうことができます。これまでの業務から自分の強みなどについてどうアピールしていけばよいか、相談にのってもらうとよいでしょう。

特に本命企業に応募する前は、転職エージェントの応募書類添削が役に立つので活用してみましょう。

【STEP 4】面接

面接を受ける

必要以上に緊張しないために、面接当日の流れを調べてイメージを掴んでおきます。面接マナーもおさらいしておきましょう。面接担当者が見るポイントを事前に調べておくと、面接で何に注意すべきポイントなのかがわかって、落ち着いて面接に臨むことができます。

よくある質問の答えを想定し、回答している様子もイメージトレーニングしておくと、落ち着いて答えられます。面接当日は30分前には会場の建物まで足を運んで場所を確認し、近くの喫茶店などで身だしなみの最終チェックを行いましょう。

4-1.面接で必ず聞かれること

書類選考が通過したら、いよいよ面接です。中途採用の場合、面接はおよそ60分にも及びます。この場面がもっとも体力気力を使う部分ですが、必ず聞かれることを押さえておけば、緊張して予想外の答えに着地なんてことも避けられます。

自己紹介

自己紹介は企業によりますが、多くの場合、最初の導入部分で求められます。ここで自分を100%知ってもらおうとはせず、声を出して緊張をとくことを意識してさらっと述べましょう。

  1. あいさつ(面接のお礼)
  2. 氏名と簡単な経歴
  3. 自分の強み(その成果)
  4. 入社意欲
  5. 結び(「よろしくおねがいします」程度)

現在の仕事内容・自己PR

転職面接で、採用担当者が最も知りたいのが仕事内容です。これは自己PRに直結するので事前の準備も大切になります。

書類選考を通過している場合は、採用担当者が職務経歴書を目にしているのは明らかなので、同じ内容をただ繰り返し述べることは避けます。これまでの職歴と、転職先で活かせるスキル・経験をメインに述べていきましょう。

現在の仕事がどういったもので、そこにどう関わっているのか、成果や数字などを交えるとわかりやすくよいアピールにつながります。

転職理由

この部分が面接の中でも最も伝えづらい部分だという人は多いと思います。何かしらの不満があって次の職場を目指しているということは採用担当者も理解していますが、それをどう伝えるかがポイントです。

単に「上司と折が合わず」「残業続きで」・・・などと、現職への不平不満を述べることは避け、その職場に問題があったのであれば、それをどう改善しようと試みたのか述べましょう。その上で、転職先で実現したいことや、これがキャリアアップの転職であるということを必ず加えておくことが大切です。

志望動機

志望動機では、なぜ同業他社ではなくこの企業なのか、を伝えることが大切です。したがって、企業研究が不足していればボロが出る可能性が高く、採用担当者にもうわべだけのやる気だと捉えられてしまいます。

面接準備の段階で、応募企業が力を入れていることや、ビジョンなどをしっかりリサーチしておきましょう。その上で、あなたが今できる仕事と、将来的に取り組みたいことをすり合わせていくと説得力のある内容になります。

また福利厚生や待遇面のよさばかりを述べるてしまうと、仕事への意欲が漠然としたものになるので避けるようにしましょう。

逆質問

面接の中で分からなかったことなどを質問する時間はどの企業にも設けられています。ここで遠慮して質問しなかったり、特にありませんなどと答えてしまうと仕事への意欲を疑われる場合もあります。

逆質問でもっとも重要なのは、転職への意欲を伝えることです。面接の中で触れられなかったものの、今後転職した場合関わっていくであろう仕事に直結するような質問を用意しておけるとよいでしょう。例えば、事業展開や営業戦略などを尋ねるとそこに積極的に関わっていきたいという姿勢が示せます。
ただ、面接の中で人事がすでに説明済みのことや、調べればわかることをあえて聞くことは地雷になりますので、絶対に避けてください。

4-2.転職面接のマナー

就職活動の際、うんざりするほどマナーに気を配っていたと思いますが、転職面接でもやはりマナーは大事です。

学生時代に練習したお辞儀の角度といった面まで精密に再現する必要はありませんが、相手の目を見る、適度に相槌をうつ、はっきりと話すといった最低限のマナーには気を配りましょう。

ひとりフレッシャーズ応援フェアはNG

普段の業務でスーツを着ないので持ち合わせがないという場合でも、リクルートスーツ着用は絶対に避けてください。どうしても場違いなフレッシャーズ感が否めず、シーンに合った服装ができない人物という印象を与えかねません。スーツで無難なものは黒ではなく、グレーかネイビーで奇抜ではないものです。

どうしてもスーツが間に合わず大学時代のもので面接に挑むことになった場合、男性女性ともシャツを薄い色付き(ブルーなど)にするだけでも、社会人としていい意味でのこなれ感が出せます。

ただ面接の服装で大事なのはセンスの良さではありません。ですから、あまり流行に偏ったものは避け、あくまで清潔感を基準に服装・ヘアスタイル、女性の場合はメイクをするように心がけましょう。

面接対策でもっとも有効なのは場数

マナーや話し方に気を配っていても、どうしても緊張したり普段の癖が出たりすることは仕方ありません。こればかりは慣れるしかないので、転職エージェントのキャリアコンサルタントに模擬面接をしてもらい、受け答えやマナーをチェックしてもらいましょう。

転職エージェントであれば応募先企業の面接傾向を知っているので、その点でも模擬面接がかなり有効になります。

【STEP 5】内定・条件交渉・退職

内定が決まったらまずはお礼に留める

応募先の企業から内定の連絡が来たら、すぐにお礼を述べましょう。ただ、ここで焦って一つ返事で入社を決めてしまうと、のちのち面倒なことになる場合もあります。
内定はでたものの労働契約が希望と異なるものだった・・・などといった最悪の事態を防ぐためにも、条件の確認は必須です。内定のお礼に加え、労働条件が書かれた文書を送付してもらうようにしましょう。その上で条件が納得するものであればできるだけ早く、遅くとも1週間以内に入社の意志を伝えてください。

給与交渉するならこのタイミングが最後

労働条件通知書が手に入ったけれど給与が思っていた額と違った、などといった場合、条件交渉をするのはここがラストチャンスです。自分の希望を押し通すのではなく、「なぜその額を希望するのか」きちんと根拠に基づいて交渉しましょう。

交渉事に不慣れなら転職エージェントを頼るのがベスト

とは言え、初めての転職で給与交渉をするのはなかなか難しいものです。転職エージェントであれば転職者の希望を聞いた上で企業への給与交渉を代行してくれるので、条件を泣く泣く飲むといった心配もありません。

type転職エージェント

type転職エージェント

転職エージェントはそれぞれ強みを持っていますが、中でも給与交渉に長けているのがtype転職エージェントです。人材業界の老舗で、企業人事とのパイプが強いことがその理由です。

求人は関東圏が中心ですが、大手企業から成長中のベンチャーまで幅広い業界を取り扱っており、面接対策や応募書類の作成サポートにも定評のある転職エージェントです。転職の目的が年収アップの場合、登録しておいて損はないエージェントと言えます。

type転職エージェント公式サイト

内定を受け、退職と入社準備をする

内定から退職までの流れを把握し、必要な諸手続きを行います。内定連絡が来たら、入社を承諾する前に労働条件を確認します。企業から伝えられた労働条件をメモしておくと、確認がスムーズです。

円満退職のための関係各所への報告や引き継ぎ、退職に関する事務手続きも余裕を持って行いましょう。会社から支給されているものの返却と、年金手帳などの受け取りも忘れずに行います。返却するものと受け取るものをリストアップしておくと安心です。

要注意!絶対にやってはいけない転職のやり方とは

一人で転職活動を行うのは絶対にやってはいけない

転職に関する専門的な知識や情報を持たない人が、自分の判断だけで情報の取捨選択をすると、間違った転職をすることになりがちです。自分1人で転職を進めていくと、希望条件に合った会社を見つけてそのまま飛びついてしまったりしますが、実際は経営が危ない会社だったり、表向きが良い会社でもブラック企業だったりします。

下手をすれば、今の会社よりも条件が悪くなってしまうこともあります。自分1人で転職を進めたいという人は、応募する会社の条件だけでなく、実状もできるだけ調査する必要があります。

しかし、1人で行うには手間も時間もかかってしまうため。転職をするときは転職の専門家に相談しながら進めた方が失敗しにくいです。

周りの評判やイメージだけで選んでしまう

自分はしっかりと転職先のことを調べて、自分の考えている条件に合ったところを探しているとはっきり言えますか?

自分ではしっかりと考えているつもりでも、実際には「ここは大手企業だから待遇もしっかりしているだろう」、「友達がこの会社は評判がいいらしいと言っていたから大丈夫だろう」と、評判やイメージで条件確認を疎かにしてしまっている人もいるでしょう。

実際には、大手企業でもブラックな会社はありますし、評判が良くても自分の条件には合わないといった問題もあります。実際に自分で調べて、本当にこの会社でいいのかを確認してから選ぶようにしてください。

今どうするかしか考えていない

これは退職してから転職活動をしている人に多いことですが、時間がないからと焦って「とりあえずこの会社でいいや」と妥協してしまう人がいます。

もちろん、自分の条件と100%合っている会社を見つけることはかなり難しいので、多少の妥協は必要です。それでも、妥協しすぎると、「やっぱりこの会社は自分に合っていない」とすぐに転職してしまうことになりかねません。

また、現状がいい会社である事を優先して、将来のキャリアを捨てることになってしまうこともあります。労働時間や給料などの条件が良くても、将来的な出世が難しい会社の可能性もあります。将来のこともしっかりと考えて転職活動を進めましょう。

初めての転職活動はサポートを受ける方が損しない

初めて転職活動をするときは、転職エージェントを利用するのが無難です。転職エージェントではキャリアの棚卸しを行ってくれるので、自分の強みや市場価値を客観的に知ることができます。また、非公開求人含めた中から、希望条件にマッチした求人を紹介してくれるので、自力で求人を探すよりも優良求人に出会いやすいです。

さらに、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、スケジュール調整、退職手続きまで、転職活動のすべてを転職のプロがサポートしてくれるので、転職のことが何もわからない人でも安全に効率よく転職できます。

初めての転職におすすめのエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェント

業界最大手の転職エージェントです。求人数がもっとも多く、非公開求人だけで10万件以上を保有しています。取り扱う業種・職種が幅広く、ハイキャリアからロースキルまで、さまざまな求職者に対応できます。登録者数も多く、転職する人のほとんどが利用している転職エージェントです。

転職希望者は複数の転職エージェントを併用する人が多く、リクルートエージェント+スキルや職種、性格などに合ったエージェントを併用するスタイルが主流です。効率重視のスピーディーな転職支援なので、サクサク転職活動を進めたい人に特におすすめです。

リクルートエージェント公式サイト

type転職エージェント

type転職エージェント

リクルートエージェントに比べると規模は小さいですが、転職ビジネスの老舗で、企業とのコネクションの幅広さに定評があります。大手有名企業からベンチャー企業まで、さまざまな企業の求人を取り扱っているので、自分に合った求人を見つけやすいです。特に、求人の80%を占める非公開求人は、魅力的な求人が多いと評判です。

大手転職エージェントに比べて登録者が少ないため、親身で手厚いサポートが受けられるのも魅力です。転職が初めての人も、細かく相談できるので安心です。ただし、1都3県をはじめとする都市部の求人には強いですが、都市部以外のエリアの求人はかなり少ないです。

type転職エージェント公式サイト

Spring転職エージェント(アデコ)

Spring転職エージェント

人材ビジネスで世界シェアNo.1のアデコが運営する、外資系転職に強いエージェントです。リクルートエージェントなどに比べると国内での知名度は低めですが、海外ではアデコを利用している企業が多いため、外資系企業の日本法人でも、本社がアデコを使っている流れでSpring転職エージェントを利用する企業が多いです。

一般的に、転職エージェントのスタッフは法人担当と求職者担当に分かれていますが、Spring転職エージェントは1人のキャリアコンサルタントが法人と求職者の両方を担当することで、ミスマッチが起こりにくいシステムになっています。また、面談希望者を断らない方針なので、市場価値に自信がない人も面談を受けられます。

Spring転職エージェント公式サイト

まとめ

転職に慣れていない人にとっては戸惑うことも多いですが、転職にもやり方の基本があります。まずは転職の目的を明確にし、本当に転職すべきかをしっかり見極めましょう。その上で、転職までのスケジュールを組み、目的に合った転職先を選びます。転職活動で失敗しないためには、資金計画や情報収集も大切です。

また、独断で動かず、転職に詳しい人の意見を聞きながら活動を進めた方が失敗が少ないです。転職エージェントなら誰でも無料で利用でき、転職支援のプロにサポートしてもらえます。転職活動のすべての行程をサポートしてもらえて、求人の質も他の媒体より高いので、転職が初めての人でも安心して転職できます。