「多くの人が利用するサービスや製品に携わる仕事がしたい」、「ユニークなオフィスで働いてみたい」など、IT業界で転職を考えている人にとって、グーグルは魅力的な企業の一つです。

ここでは、グーグルに転職したい人のために、グーグルへの転職の難易度や面接の質問実例求人職種と求められるスキルなどを詳しく紹介します。グーグルの事業内容や年収、福利厚生などもまとめした。また、グーグルへの転職に失敗しない方法も紹介します。

グーグルはどんな会社?事業内容・社長の経歴まとめ

インターネット関連のサービス・製品を提供

グーグルは、インターネット関連のサービスと製品を提供する、アメリカの多国籍テクノロジー企業です。

検索エンジンやAndroid、Google Chromeなどが広く知られていますが、他にもクラウドコンピューティングやさまざまなハードウエアも開発しています。

日本法人の代表はAmazonなどのディレクターだった人物

グーグル日本法人では2010年4月以降、社長職の役職が廃止されているため、現在のトップは代表取締役です。

日本法人の代表取締役は入れ替わりが激しく、2~3年程度で交代する傾向がありますが、2015年8月からはピーター・フィッツジェラルド氏が代表取締役を務めています。

フィッツジェラルド氏は、Amazonやグーグルのディレクターなどを経てきた人物です。広告市場の急速なデジタル化に対応すべく、検索連動型のネット広告などを活用することで、日系企業の販売促進を強化する考えを持っています。

グーグルは働きやすい?年収・離職率など労働環境まとめ

平均年収が高く、性別にかかわりなく高年収を目指せる

グーグルの年収の内訳は、年俸+3ヶ月ごとのボーナス+株式支給です。年俸はポジションによって、ボーナスは目標達成度によって決まります。また、株式も働きに応じて付与されます。

競合他社と比べて年収が高く、平均年収は900万円程度で、もっとも年収が高いのはエンジニアです。大学院卒の新卒エンジニアの場合で、初年度の年収は約1,000万円ほどになります。

また、実力主義なので性別にかかわりなく管理職につくことができ、女性でも30代で年収1,000万円を超える人もいます。

みなし残業制度対象外の職種は残業代がきちんと出る

グーグルでは、コンサルタントなど一部の職種は、みなし残業制度になっていて残業代が出ません。

ですが、みなし残業制度が適用されない職種の場合は、働いた時間分、きっちり残業代が出ます

みなし残業制度が適用されている人も、待遇全般が恵まれているため、残業代について不満を感じている人は少ないです。

福利厚生が充実していて自由な雰囲気

栄養バランスに配慮された食事が3食無料で提供され、無料自販機も社内のあちこちに設置されています。仮眠室やシャワー室、卓球台などの遊具も設置されており、仕事さえきちんとこなせば、自分のペースでリフレッシュすることが認められています

福利厚生とは違いますが、仕事をする場所も自分のデスクに限らず、社内の好きな場所に移動して働くことが可能です。

また、インテリアがグーグル特有のカラフルな色使いになっていることも、「仕事を楽しみやすい」と感じている社員が多いです。

残業・労働時間は部署によって異なる

部署によってほとんど残業がないところもあれば、60時間程度の残業がある部署もあります。ですが、自分のペースで働けるので、残業が多い人でも負担に感じている人は少ないです。

有給消化率も高く、1ヶ月前に申請すればほぼ取得できます。中にはあまり有給を取らない人もいますが、休ませてもらえないわけではなく、仕事が楽しいので出社したいという人たちのようです。

離職率が非常に低い

「業界の中でもっとも待遇がよく働きやすい」と感じている社員が多く、離職率はわずか5%です。2001年に設立されたばかりなので若手が多く、約1,300人いる従業員の平均年齢は31歳です。

必要に応じて自宅で働くこともできるため、ライフイベントと両立しやすく、女性も長く働きやすいです。

勤務地は都内有名ランドマーク

国内の勤務地は現在、六本木ヒルズ森タワーになります。ですが、2019年には、2018年秋に開業予定の「渋谷ストリーム」に移転の予定となっています。

グーグルの中途採用の難易度は?求人・面接対策まとめ

インサイドセールス&カスタマーグロース担当の求人

Google Cloudチームの一員として、企業や官公庁などに、グーグルのツールを活用することで業務を効率化できるよう提案する仕事です。

①応募できるのはコンピュータサイエンスなどの学士号取得者または実務経験者
・コンピュータサイエンスや関連する技術分野で学士号を取得しているか、関連職種での実務経験がある
・テクノロジー業界での営業経験、または他業種での営業経験が2年以上
・SaaS、PaaS、またはIaasプロダクトやプラットフォームに携わった経験
・英語と日本語を流暢に使いこなせ、筆記もできる

②業務に関する知識があれば優遇
・技術的な知識、テクノロジーおよびクラウドコンピューティング市場に関する知識、Google Cloudプロダクトに対する熱意
・スケジュールと予算に沿ってプロジェクトを実施した実績

③柔軟性・自発性・コミュニケーション能力が求められる
・常に変わり続けるチーム環境で、積極性と柔軟性を持って効率的に働ける
・他チームとの連携が必要な環境で、影響力にある関係を構築し、目標に向かって業務を遂行できる
・自信を持ち、徹底した姿勢で、明確な目標に向かって進むことができ、自発性に富んでいる
・分析力があり、細部にこだわって、全体像から細かい点まで把握できる
・確かな組織力とプロジェクト管理能力
・文書と口頭の両方での、効果的なコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力

ディレクター、プラダクトマネジメント、ジオの求人

社内のエンジニアと協力しながら、プロダクトの構想から利用開始までを主導する仕事です。YouTubeなどのソフトウェアプロダクトから、Androidのようなモバイル端末まで、さまざまなプロダクトを扱います。

①応募できるのはコンピュータサイエンスなどの学士号取得者または実務経験者
・コンピュータサイエンスや関連する技術分野で学士号を取得しているか、関連職種での実務経験がある
・プロダクトマネージャーとして、UIやツールの設計・開発を行い、プロダクトロードマップの優先順位をつけた経験が10年以上
・企業システムなど、ビジネスロジックを使用したシステムに関するプロダクト経験
・プロダクトマネージャーの管理・指導経験

②エンジニアリングチームと働いた経験があれば優遇
・パートナー関係を強化し、エンジニアリングチームとコミュニケーションを取った経験
・他のPMのスキル向上と目標達成の支援実績
・直属でない関係者とともに業務を完遂した経験

③課題解決能力とコミュニケーション能力が求められる
・連携する能力、チームとして協力できる管理スタイル、共感能力
・権限なしで影響を与えられる能力
・先進的なペースの速い環境で起業家精神を持ち、ストレッチゴールを成し遂げられる
・流動的な問題領域から明確な解決策を導き出せる、革新的に問題を解決する能力
・新技術に対する能力
・既成の概念にとらわれずに考え、クリエイティブな解決策を開発・実施できる
・流動性の高い状況に対応しながら、自分の目標を設定し、効果的に遂行できる
・優れたコミュニケーションで、社内外のクライアントと強力な関係を構築できる

日本担当パートナーマーケティングマネージャー、Google Cloudマーケティングの求人

コンシューマー向けプロダクト、もしくはビジネス向けプロダクトを担当し、他のチームと連携しながらプロセス全体に関わることで、マーケティングをリードします。

①応募できるのは大卒以上または実務経験者
・4年制大学卒以上、または関連職種での実務経験
・企業向けソフトウェア、デベロッパー、インフラストラクチャ、Platform as a Serviceの技術に関する、マルチチャンネル環境でのパートナーまたはフィールドマーケティングでの経験10年以上

②特定分野の実務経験があれば優遇
・オンラインパートナーおよび販売パートナーと協業して販売を行った経験
・ビジネステクノロジー市場での実務経験と、予算管理を含む複数の共同マーケティングプログラムを計画・実施した経験
・Python、PHP、.NET、Javaなどのプラットフォーム、Amazon Web ServiceやAzureといったクラウドテクノロジーに関する知識
・マーケティング分析およびウェブ解析、CRMシステムに関する知識、企業向けソフトウェアの購入・開発・実装サイクルへの理解
・社外のクリエイティブ制作会社、イベント企画会社、国際的なプロジェクトの管理能力を含む、プロジェクトを効果的に管理できる能力と経験
・技術に対する鋭い洞察力
・技術担当者とやり取りし、各種技術を活用する能力

グーグルの内情について転職エージェントでも情報を得ておく

グーグルでは人材紹介会社などからの紹介を受け付けていないため、グーグルの求人に応募したい場合は、採用ページから応募するか、LinkedInなどからリクルーターにコンタクトして応募することになります。

ですが、これらの方法では、ネットなどで得られる以上の企業情報を得ることができず、人によっては入社後にミスマッチが判明することもあります

グーグルへの転職で後悔しないためには、転職エージェントに登録し、詳しい仕事内容や企業カルチャーなどの情報を得ておくことも大切です。

転職エージェントにはさまざまな企業情報が入ってくるので、ミスマッチを事前に防げます。

面接で聞かれる質問

転職理由、志望動機、自己PRなどの基本的な質問以外で、グーグルの面接に登場した質問の実例をまとめました。

グーグルの面接の質問実例

・なぜスーツで面接に来たのか
・好きな食べ物は?
・出身地は?
・富士山を動かすにはどうすればよい?
・あなたが面接官なら、どのようなプロセスで面接を行うか
・日本全体のストリートビューを完成させるには、グーグルカーは何km走らなければならない?
・日本中を洪水にするには、何リットルの水が必要?
・このボールペンを私にセールスせよ
・1年間で1億円の売り上げを上げるためのアクションプランを回答せよ
・自分をプログラム言語に例えるなら何?

グーグルの面接では思考の柔軟性が問われる

グーグルの面接では、考える力や、既成概念にとらわれない思考の柔軟性を見極めることが目的と思われる質問が多いです。

応募者がリラックスできるよう配慮しつつも、グーグルが求める人材であるかを冷静に見極めています。

転職エージェントで最新のグーグルの質問もチェックしておく

ここに掲載した以外にも、新しい質問が増えている可能性もあります転職エージェントで、最近のグーグルの面接について情報を得ておくと、より万全です。

グーグルは人材紹介会社からの紹介を受けないため、転職エージェントも直接の付き合いはありませんが、他の応募経験者から情報が入っている可能性があります

中途採用の難易度:★★★★☆(4)

グーグルへの転職では、高いスキルに加え、日本の教育制度では培われにくい思考能力や主体性が求められるため、難易度が高めです。

また、同僚が優秀すぎることにプレッシャーを感じて退職してしまう人もいるため、自分の能力がグーグルで通用するか見極めておくことも必要になります。

グーグルへの転職で失敗したくないなら、転職エージェントのサポートを活用するのがおすすめです。

転職エージェントではスキルの棚卸しや、グーグルとのマッチ度の診断が受けられるので、背伸びしすぎた転職を防げます。

さらに、選考通過のためのサポートも受けられるので、自分だけで転職活動するよりも内定を得やすいです。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

大手企業の求人に強く、外資系企業の求人にも強い転職エージェントです。また、登録者数ももっとも多いため、グーグルのような人材紹介会社を利用しない企業の情報も入ってきやすいです。

良質な求人が多く、非公開求人も約20万件を保有しています。提案力も高いので、万一グーグルがミスマッチだった場合も、質の高い求人を紹介してもらえます

拠点も全国主要都市に19箇所あり全国を網羅しており、転職サポートの流れもスピーディーなので、今すぐ転職したい人も頼りになります。土日の相談が可能なのも利用しやすいです。

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まとめ

グーグルは社員の評判が非常によいですが、中途採用では優秀な人物が求められるため、転職の難易度は高いです。

また、離職率は極めて低いものの、退職する人のほとんどは「周りが優秀すぎて辛い」という理由で去っていくので、能力的についていけるかどうかを見極めておくことが大切です。

グーグルへの転職で失敗しないためには、転職エージェントに相談し、自分がグーグルにマッチするかを判断してもらった上で、選考通過のためのサポートを受けるとよいです。

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